さまざまな手当が充実していたり、家賃無料の寮に住めたりすることから、効率良く貯金できる働き方として求職者に人気の「期間工」。しかし実際に期間工として働いた経験がなければ、その実態はややイメージしづらいかもしれません。しかもネット上には「『期間工 寮』で検索しようとしたら、サジェストで『やばい』とか『ボロい』って出てきたんだけど…」といったコメントもちらほら。これではせっかく好条件でも、期間工求人への応募を少しためらってしまいますよね。
はたして、期間工の寮は本当に「やばい」のでしょうか?この疑問を解消するべく、この記事では期間工の寮の実態について徹底解説!期間工求人への応募を検討中の方や、寮付き求人を探している方はぜひ参考にしてみてください。
期間工ってどんな働き方?
まずは「そもそも期間工とはどんな働き方なのか」を確認しておきましょう。
期間工とは、ざっくり言うとメーカーと直接雇用契約を結ぶ契約社員のこと。「期間従業員」とも呼ばれ、その呼称のとおり、原則的には数ヶ月から最長でも2年11ヶ月と一定の契約期間内で勤務します。
また期間工を募集しているのは主に大手のメーカーの工場です。特に自動車業界や半導体業界の大規模な工場では大勢の期間工が活躍しています。
期間工として働くメリット
前章を読んで、期間工とはどんな働き方なのか大まかに把握することができましたね。
さて、期間工の実態についてさらに詳しく知るために、ここからは「期間工として働くメリット」をチェックしていきましょう。
慰労金や報奨金が支給される
期間工のメリットとしてまず押さえておきたいのは「慰労金や報奨金が支給される」という点です。
期間工の慰労金・報奨金はそれぞれ正確には満了慰労金・満了報奨金と呼ばれ、どちらも期間工としての契約期間満了時に企業から支給されるお金のことを指します。企業にもよりますが、高いところでは半年につき50万円程度の慰労金・報奨金が支給されるようです。もちろん両者とは別に通常の給与も受け取れるため、すべて合わせると期間工の稼ぎはなかなかの金額になることが伺えるでしょう。
さらに、期間工を募っている企業のなかには、慰労金・報奨金のほかにも数十万円単位の入社祝い金や更新手当が支給されるところも。これらをすべて受給すれば、企業によっては期間工1年目から500万円以上の収入を得ることも可能なのです。
ただしこうした慰労金・報奨金・各種手当の支給に関しては、勤務状況などに関する一定の条件が設けられている企業が多いようです。実際に期間工として働く際には、企業や工場ごとの支給条件をしっかり把握し、満額受給を目指しましょう。
◆期間工の慰労金・報奨金を満額分受け取る方法って?詳しくはこちらの記事もチェック!
家賃や水道・光熱費が無料の寮に住める
期間工のメリットとして、続いてご紹介するのは「家賃や水道・光熱費が無料の寮に住める」という点です。
記事の冒頭でも触れたとおり、期間工の寮付き求人には家賃無料のものが多数存在します。無料とまではいかなくても、期間工の寮の家賃は通常の賃貸相場に比べるとかなり割安である場合が大半です。エリアにもよりますが、通常の賃貸物件の家賃は安くても月数万円の出費になる場合がほとんど。そのためこの分の出費を削減できる寮に住めることは、期間工として働くうえで非常に大きなメリットだと言えるでしょう。また、なかには家賃だけではなく水道・光熱費やインターネット使用料まで無料という寮も。家賃と合わせてこうしたインフラ費用までカットできるのは嬉しいポイントですよね。
期間工の寮の特徴
ここまでで、期間工は慰労金・報奨金などが支給されて高収入を得られるうえに、家賃無料の寮に住めるケースも多い、魅力的な働き方であることが分かりましたね。「家賃や光熱費ナシで住めるなら、期間工の寮で暮らしてみたいな」と感じた方もいらっしゃるでしょう。
しかしここで気になるのが、ネット上でも目にすることのある「期間工の寮はやばい」という噂の真相。期間工の寮がやばいというのは本当なのでしょうか?ここからはいよいよ期間工の寮の実態に迫っていきます。
多いのは「シェアハウス」のような間取り
まずは期間工の寮の間取りについてご説明しましょう。
企業や寮にもよりますが、期間工の寮に多く見られるのはいわゆる「シェアハウス」のような間取りです。例えば2LDK・3LDKといった間取りの部屋に複数名で入居し、鍵付きの寝室が各人に割り当てられる、といった形です。なおこの場合、リビング・洗面所・トイレ・キッチンなど、寝室以外のスペースを同じ部屋の入居者同士で共用します。
このようなシェアハウス形式の寮には、入居者間の交流の機会が多い分、若干トラブルが発生しやすいという側面も。例えば就寝時の騒音をめぐって言い争いになるケースなどが想定されます。「期間工の寮がやばい」という噂の背景には、もしかしたらこうした入居者間のトラブルへの懸念があるのかもしれません。とはいえ大半の寮には集団生活のためのルールが存在し、それを守って生活している方がほとんど。多くの期間工が入居者間の適度な交流を楽しみつつ、快適な寮生活を送っているようですよ。
なお期間工の寮には、シェアハウスタイプのほかに個室タイプの集合寮もあります。このタイプの場合、各入居者に1人1室、完全な個室が用意されます。集合寮ではあっても自分専用の個室をしっかり確保できるので、プライバシーを重視したい方も安心ですね。また、なかにはレオパレスなどのマンスリーマンションを期間工向けの寮として借り上げている企業もあるようです。
築年数はまちまち
続いては期間工の寮の築年数についてチェックしていきましょう。
結論からお伝えすると、期間工の寮の築年数は企業や寮によって実にさまざま。例え同じ企業で同じ年に期間工として入社したとしても、新築同然の物件に入居できることもあれば、築数十年のレトロな物件を案内されることもあるようです。
ここで注意しておきたいのは、期間工の寮は基本的に自分で入居先を選べない場合が多いという点です。そのため新しい物件への入居を希望していたのに実際には古い物件に住むことになり、期待が外れてしまった方が「期間工の寮はやばい」と感じる…という恐れはあります。
また、期間工の寮の多くは大規模な工場がある郊外のエリアに位置します。そのせいか「季節によっては寮の敷地内で虫を見かける」といった口コミもちらほら。虫が極端に苦手という方にとっては「やばい」と感じるリスクは若干大きくなるかもしれません。
とはいえ先述のとおり、期間工の寮の多くは名だたる大企業が福利厚生の一環として提供する住居です。住む場所にそこまで強いこだわりのない方にとっては、特に問題なく過ごせる可能性が高いでしょう。
食堂や大浴場など共用設備が充実
今度は期間工の寮の共用設備について見ていきましょう。
期間工向けの集合寮の特徴として、各種共用設備が充実していることが挙げられます。例えば寮によっては、以下のような設備を共用で利用できるようです。
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こうしてズラリと列挙してみると、その充実ぶりに対して「プラスの意味でやばい!」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。特に寮の食堂は格安で利用できる場合が多く、栄養バランスにも考慮したボリュームのあるメニューが提供されます。食堂付きの寮に入寮した際には、積極的に活用してみると良いでしょう。
通勤に便利な立地
この章の最後にご説明するのは、期間工の寮の立地についてです。
期間工の寮は、基本的には勤務場所の工場の近くに位置しています。特に同じ工場で働く人だけが入居している寮については、勤務場所まで徒歩数分程度のところも多いようです。大規模な工場の寮であれば、なんと職場と同じ敷地内に寮がある、といったケースも見受けられます。
また工場まで徒歩圏内ではなくても、寮と職場間でシャトルバスによる無料送迎が行われているところが多いようです。通勤に無駄な時間や労力を割きたくない、という方からは「近過ぎてやばい!」「ラク過ぎてやばい!」なんて嬉しい悲鳴が聞こえてきそうですね。
期間工の寮で暮らす際の注意点
前章を読んで、期間工の寮にはポジティブな意味でも「やばい」要素が多々あることが分かったかと思います。ここまでで「期間工の寮、良さそう!実際に住んでみたい」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただし寮生活にはプラスの点がたくさんあるからこそ、気をつけなくてはならない点も。そこでこの章では、期間工の寮で生活する際の注意点についてご説明します。
共用スペースをキレイに使う
期間工の寮生活における注意点として、まず最初に知っておきたいのは共用スペースの利用方法についてです。
先にご説明したとおり、期間工の寮には集合寮が多く、その大半は多くの共用スペースを有しています。共用スペースを利用する際は、常に清潔に保つことを心がけてください。特にキッチン・トイレ・浴室・ランドリースペースなどの水回りは、日常生活のなかでどうしても汚れやすいもの。「放っておいても誰かが片付けてくれるだろう」といった意識は持たず、次に使用する人を思いやり、使った後は簡単に掃除するのが良さそうです。
また寮の共用スペースのなかには、洗面所の蛇口や洗濯機など、数に限りがある設備も含まれるでしょう。こうした設備を独占すると他の入居者の利用を妨げることになり、トラブルに発展しかねません。寮の共用スペースについては「清潔さをキープすること」「長時間独占しないこと」という基本的なルールを心に留めておきましょう。
他の入居者の生活リズムに配慮する
期間工の寮生活における注意点として、続いてお伝えするのは生活リズムへの配慮についてです。
期間工向けに限らず、工場の従業員用の寮には「日勤」「夜勤」「シフト制」など、さまざまな勤務形態の方が入居しているケースも少なくありません。勤務スケジュールが異なれば当然、就寝時刻や起床時刻も人によって違います。そのため「自分が眠っている際に知覚したら不快に感じるような音や光は極力出さない」といった配慮を忘れないことが大切です。
シェアハウスタイプの寮においては特に、ルームメイトの生活音や習慣がお互いの暮らしにダイレクトに影響を与えます。ルームメイトの就寝時には大きな物音を立てないように心がけ、それぞれが仕事に備えてしっかりと休息を取れる環境をつくりましょう。
オススメの寮付き期間工求人3選!
さて、前章で寮生活での注意点を確認したことで、より具体的に期間工として働くイメージがつかめたのではないでしょうか。
この章では、記事の締めくくりとして現在募集中の寮付き期間工求人をご紹介。いずれも魅力的なポイントが揃った求人をピックアップしたので、気になったものがあればぜひ実際にチャレンジしてみてくださいね。
トヨタ
まずご紹介するのは、日本を代表する大手自動車メーカーであるトヨタ自動車株式会社(以下トヨタ)。
トヨタは世界的な大企業だけあって、期間工向けの寮も多数存在しています。いずれの寮についても家賃無料でありながら充実した設備が用意されているようです。寮によってはサウナや水風呂を備えていて、仕事の疲れも吹き飛ぶとして、多くの期間工から好評を博しているんだとか。
なお、トヨタの期間工は入社祝い金や慰労金・報奨金の金額も圧倒的。工場勤務の経験が無くても期間工1年目から年収500万円以上を目指せるとして、短期間で高収入を得たい求職者の方に高い人気を誇っています。
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◆トヨタの期間工の寮ってどんな感じ?詳しくはこちらの記事もチェック!
◆トヨタの期間工は激務って本当?詳しくはこちらの記事もチェック!
デンソー
続いてご紹介するのは、トヨタグループに属する大手自動車部品メーカーの株式会社デンソー(以下デンソー)。
グループ企業であるトヨタ同様、デンソーの期間工向けの寮も水道・光熱費込みで家賃無料で利用できます。寮の間取りは個室タイプとシェアハウスタイプの両方。前者はもちろん、後者も各寝室には鍵付きなので、プライバシーを守って安心して生活できるようです。
なおデンソーは部品メーカーであることから、自動車業界の中では比較的軽量の物品の取り扱いが多く、女性も活躍しやすい環境が魅力のようです。
◆デンソーの期間工の求人情報はこちらをチェック!
◆デンソーの期間工って忙しい?詳しくはこちらの記事もチェック!
ホンダ
最後にご紹介するのは、日本を代表する輸送機器メーカーの1つである本田技研工業株式会社(以下ホンダ)。
ホンダの期間工の寮は基本的には6畳から8畳の個室タイプ。プライベートな空間がしっかり確保できるため、リラックスして過ごせると多くの期間工に喜ばれています。また食堂では専属の栄養士が考案したメニューが提供され、栄養バランスの整った食事を格安で摂れるのだそう。
なお、ホンダの期間工の募集は拠点ごとに実施されているため「働く場所を自分で選びたい」と考えている方にとってもチャレンジしやすいでしょう。
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◆ホンダの期間工の仕事内容は?詳しくはこちらの記事もチェック!
おわりに
さて、「期間工の寮はやばい」という噂の真相、そして期間工の寮生活の注意点やオススメの期間工求人までを一挙にご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
記事を読んで「さっそく期間工として働いて寮を利用してみたい」と考えた方や「もっと詳しく期間工の実態について知りたい」と感じた方はぜひジョブハウス工場をご活用ください。ジョブハウス工場には、期間工を含む寮付きの工場求人が豊富に揃っています。さらに、お仕事探しのプロであるキャリアアドバイザーが、あなたの就職活動を全力でサポートいたします。
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