国内最大級の自動車部品メーカーとして知られるデンソー。トヨタのグループ会社として、高い知名度を誇ります。

そんなデンソーでの働き方の1つに「期間工」というものがあります。期間工とは期間従業員とも呼ばれている、契約社員雇用の一つです。大手メーカー企業ではよくある雇用形態でもあります。ただ、期間工として働いたことがない方からするとなじみのない言葉かもしれません。

デンソーの採用ページや求人サイトで見かけても、「そもそもどんな働き方なの?」「メリット・デメリットは?」と色々疑問に思うことも多いはずです。

この記事では、そのような疑問を一つ一つ解消していきながらデンソーの期間工として働くことの「実情」を紹介していきます。この記事を読んで、デンソーの期間工が自分の求める仕事とマッチしているかどうか確かめてみてください!

デンソーでの期間工がきついと言われる理由

一般的に期間工と聞くと、「体力的にキツい仕事」というイメージもあるかもしれません。では本当にキツイのかどうか、実際にデンソーの期間工に勤める方の声を聞いてみましょう。

■「始めはキツい部分もありますが、徐々に慣れてきます。」

作業訓練も思ったより難しくはなく、およそ2〜3日で訓練を終えました。実際の業務も、重たい部品を持ち上げることは少なく、手でひょいと持ち上げられるものを扱うことがほとんどなので、自動車本体を作るメーカーよりは負担が少なかったんじゃないでしょうか。また人間関係のトラブルも今のところ見聞きしたことはないですね。一方で、立ちっぱなしであることと夜勤における眠気が始めはキツイです。私の部署では【8:40〜17:15・18:55〜3:45】の2交替制で、2時間ほど残業することがほとんどでした。月平均だと40時間を超えるくらい。ただしばらくすると慣れてきますし、周りでも同じような人がほとんどです。よほど合わないということが無ければ問題なく続けられると思います。

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と、残業や体調管理が難しそうな面はあるものの、慣れてしまえば問題なく働き続けられそうですね。また口コミにもあるように、重たい製品を扱うことの多いボディメーカーに比べ、デンソーは自動車部品メーカーなので、主に軽い製品を扱います。そのため体力的な負荷が少なく、女性の従業員も多いのがデンソーの期間工の特徴でもあります。それでは、次の章からは具体的な仕事内容についてお伝えします。

デンソー期間工での仕事内容

デンソーは愛知・三重・静岡県内で10箇所以上の工場があり、製作所によって製造する部品が異なります。配属先は第2希望まで出せますが、必ずしも希望通りにはなりません。

仕事内容としては、各工程ごとに分かれて自動車部品の製造を行います。実際にデンソーの期間工に勤める方からは「扱う部品が小さいので、製品を持ち上げたりすることは女性でも容易だと思います」という声や、一方で「エンジン組み立ては覚えることが多く、機械の操作で動きっぱなしで大変」という意見もあるようです。製作所によって作業内容が異なるものの、重くても1キロ程度の部品を扱う工程が多いようなので、デンソーの期間工は力に自信の無い方や女性でも働きやすそうですね。

シフトも工場によって異なりますので、次の章からは具体的な勤務形態について紹介していきます。

デンソーの期間工の勤務時間・勤務シフト

デンソーでは下記のような勤務形態を取っています。


勤務時間の例 特徴 メリット デメリット
常昼勤務 08:40〜17:15
生活リズムが崩れにくく、体調管理がしやすい 他のシフトと比べると給料が安い傾向にある
2組2交替 (1)08:40〜17:15/(2)17:10~01:45/(3)18:55~03:45/(4)19:55~04:45 1週間ごとに日勤と夜勤を繰り返していく 時間帯によっては手当が多く出るため、給料が高い傾向にある 調管理が難しい傾向にある/休日出勤の可能性がある
3組2交替 (1)08:40~19:10/(2)19:40~06:10/(3)19:10~05:40 1週間のうち4日勤務で3日休み 休みが早めに回ってくる/超過時間手当が出るので稼ぎやすい 勤務時間が長く、体への負担が大きい/必ずしも土日休みになる訳ではない
3組3交替 (1)07:10~13:45/(2)13:45~22:20/(3)22:20~07:10 勤務時間は1週間おきに交替 基本的に残業がないので体力面の負担が少ない 残業が少ない分、給料は安い傾向にある

残念ながら勤務時間は自分では選べません。ただ時間帯によっては手当が出て多く稼げるなど、シフトそれぞれにメリットがあります。

実際の勤務時間がわかったところで、口コミにもあった、残業や休日にも触れていきましょう。

デンソーの期間工の残業や休日は?

結論からいうと、デンソーでは1日1〜2時間程度の残業時間があると言われています。トヨタという大手企業のグループ会社だからこそ需要があり、たくさんの部品を生産しているからです。

また残業が発生しやすい分、残業代によって通常より多く稼げると言えるでしょう。残業を全くしたくないという方にはおすすめできませんが、多少の残業よりも稼ぎを優先したい方はデンソーの期間工に向いていると思われます。

デンソー期間工の給料は業界トップクラス!

前の章までは仕事内容や勤務時間について紹介してきました。ここからは最も気になるであろう収入面について解説していきたいと思います。

デンソー期間工の給料や手当などを一挙にご紹介!

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給料目安:30万円~34万円(日給:10,000円~11,300円)

入社祝い金:なし

満了金:30〜54万円(6ヶ月)※慰労金+満了報奨金

赴任手当:2万円

6ヶ月在籍手当:5万円

経験者特別慰労金:1,500円/日

再入社手当:1万円

寮:個室、相部屋※居室使用料水道光熱費は無料

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デンソー期間工の給料において特筆すべきは日給の高さです。10,000円〜11,300円という額は、期間工の中では高収入に分類されます。勤続年数に応じて昇給していくので(初年度:10,000円、2年目:11,000円、3年目:11,300円)、長く働けば働くほど稼ぎやすい仕組みになっています。

また、企業によっては入社祝い金や満了金が用意されているのも期間工の特徴です。次の章では入社祝い金について見ていきましょう。

デンソーの期間工の入社祝い金について

部品メーカーでは入社祝い金が出ることが少なく、デンソーにも入社祝い金はありません(入社手当として2万円が支払われます)。しかしその分、他のメーカーと比べて月収例や満了金が高いという強みがあります。記事の後半で平均年収にも触れていきますが、その前にデンソーの給料を多く占める満了金についてもう少し詳しくご説明します。

デンソーの期間工の満了金について

満了金とは、一般企業でいうところのボーナスと同じようなものとお考えください。企業によって額は大きく異なりますが、デンソーではどのくらい満了金が貰えるのでしょうか。デンソーの満了金は以下のような内訳で支給されます。

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6ヶ月満了:300,000円

12ヶ月満了:540,000円

18ヶ月満了:540,000円

24ヶ月満了:540,000円

30ヶ月満了:540,000円

36ヶ月満了:540,000円

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満了金は働いた日数×勤務した日数で計算されるので、休んでしまったりすると満了金は減額されてしまいます。そして最終的な満了金は、慰労金と満了報奨金を合計したものとなります。

  • 慰労金:1,500円/日(6ヶ月満了まで)2,000円/日(以降、更新後の満了時に)
  • 満了報奨金:1,000円/日(6ヶ月満了まで)2,500円/日(以降、更新後の満了時に)

全てを合計すると、なんと満了金は300万円。デンソーの期間工がほかの期間工に比べて稼げると言われるのは、満了金の高さが理由なんです。月収と満了金などを合わせると、デンソーの平均年収は約415万円。業界内でもかなり高い水準の収入であることがわかります。

なぜデンソーの平均年収はこれほど高いのでしょうか?デンソーの平均年収が高い理由の1つとして、収益が伸びていることが挙げられます。

※デンソー公式HP「財務・実績データ」より 

車両生産数の増加や拡販などが、平均年収の高さに繋がっているのでしょう。

またデンソーでは、就業者が長く働けるような創意工夫が凝らされています。

デンソーの特徴

デンソーでは社内の人材にとって長く働けるよう、より良い環境作りを模索しています。期間工で働くとなると、どのような待遇を受けられるのでしょうか。

デンソーの期間工の手当や福利厚生は?

寮に無料で住める

デンソーで働くにあたり、配属される工場によっては自宅からの通勤が難しいケースもあるでしょう。その場合は寮を無料で利用することが可能です。

部屋は集合寮と相部屋の2タイプが用意されています。


集合寮 相部屋
風呂・トイレ 共有 共有
居室 完全個室 鍵付きの部屋あり

デンソーの場合は女性が多いということもあり、女性向けの寮も用意されています。他人の生活音が気になる場合もあると思いますが、それでも無料で住める寮は稼ぎたい人にとって嬉しいポイントです。

更にデンソー寮では、希望すれば生活に必要な備品も支給してくれます。

寝具貸与、冷暖房・テレビ・冷蔵庫・洗濯機完備

上記の通り、生活に必要な家電は一通り揃っています。更にそれ以外にも、湯沸かし器・タンス・カーテン・テーブルなどがついてきます。手荷物1つで生活を始められるので、バタバタせずに新しい環境に移っていけるのも、デンソーの期間工の魅力の一つです。

辞めたあとも嬉しい特典が

入寮までの赴任旅費を負担してくれる企業はよく見かけますが、デンソーでは赴任・帰郷旅費を負担してくれます。帰郷旅費とは、実働40日以上の勤務・入寮者に対し、退職日から2〜3週間以内に規定額を銀行振込してくれるというものです。いつかはやってくる退職の時も、最後まで送り出してくれるのは嬉しい配慮ですよね。

女性も働きやすいデンソーの期間工

繰り返しにはなりますが、自動車そのものを作るメーカーに比べ、扱うものが比較的軽いことがデンソーの期間工の特徴です。そのため女性の方や腕力に不安がある方でもチャレンジしやすいのもデンソーの魅力!「期間工はちょっとハードルが高いかも」と思う人も、一度チャレンジしてみる価値ありです!

まとめ

いかがでしたか?デンソーの期間工として働くことが少しでもイメージできたなら幸いです。また、実際にデンソーへの就業をお考えの方は、ぜひジョブハウス工場をご利用ください!キャリアアドバイザーが親身になってあなたをサポートします。大手メーカーだからこそデンソーは人気!今すぐデンソーの期間工にご応募ください!