入社特典や各種手当が充実している場合も多く、効率的にお金を稼げる働き方として、求職者に人気の「期間工」。

そんな期間工への応募を検討中の方にとって、お金事情は特に気になるところですよね。しかし実際に期間工として働いたことがなければ、その実態はややイメージしづらいかもしれません。

「期間工って色々な特典や手当が貰えるらしいけど、それぞれどんな位置づけのお金なの?」

「とにかく貯金を増やしたい!期間工ってどれくらい貯金できる?」

「稼げること以外の期間工のメリットって何?デメリットはある?」

こうした疑問を解消するべく、この記事では期間工の手取り額&貯金額について徹底解説!さらに、気になるお金事情に加えて、メリット&デメリットや期間工に向いている方の特徴まで一挙にご紹介します。ぜひお仕事選びの参考にしてみてくださいね。

期間工の手取り額の目安について

まずはじめに期間工の手取り額はいくらくらいなのでしょうか?

それを理解するために、基本的な給与額から確認してみましょう。企業や工場によってももちろん異なりますが、期間工の給与の大体の目安は以下の通りとなっています。

  • 時給:1,200円
  • 月給:200,000円

上記の基本給に加え、期間工は様々な手当を受け取れる場合が多いです。支給される手当としては、以下のような例が挙げられます。

  • 残業手当:30,000 〜 40,000円程度/月
  • 深夜手当:15,000 〜 20,000円程度/月
  • 休出手当:10,000 〜 20,000円程度/月
  • 時間帯手当:20,000 〜 30,000円程度/月
  • 食事補助:5,000円程度/月

期間工は夜勤を含む交替制勤務を基本としているところが大半。そのため深夜手当時間帯手当といった手当を合わせると、基本給の金額から受ける印象以上に高収入を得られる場合が多いのです。

さて、上記の例で計算してみると「月給 200,000円」と「各種手当 80,000 〜 115,000円程度」の合計で「額面 280,000 〜 315,000円程度」が期間工の月収の目安となります。なお、新卒者の月収の平均(※)は高卒で「181,200円」、大卒で「228,500円」程度であるため、比較すると期間工の月収がなかなかの高額であることが分かりますね(※ 参考:厚生労働省発表「令和4年賃金構造基本統計調査」)。

前述の金額から社会保険料や健康保険料などが控除されるため、期間工の手取り額は「240,000 〜 270,000円程度」になると考えられます。

期間工が受けられる代表的な待遇について

前章で、期間工には深夜手当や時間帯手当が支給される場合が多いとお伝えしました。しかし実は、期間工は他にもさまざまな手当や特典を含む高待遇を受けられるケースが多いのです。この章では、期間工が受けられる代表的な待遇についてご紹介します。

入社祝い金

期間工が受けられる待遇の例として最初にご紹介するのは「入社祝い金」です。入社祝い金とは、名前の通り入社に際して企業からのお祝いとして支給されるボーナスのこと。金額は企業によって異なりますが、100,000〜200,000円程度が一般的です。中には500,000円以上の高額の入社祝い金を支給する企業も。そのため入社祝い金の金額が決め手になって期間工の仕事に就く方もいるようです。

ただし注意しなくてはならないのは、入社祝い金が採用・入社と同時に支給されるとは限らないという点。というのも採用・入社と同時に支給してしまうと、祝い金を受け取った直後に全く働くことがないまま内定を辞退したり、音信不通になったりする人が出てくる可能性があるためです。企業側からすると困った事態なのは想像に難くないですよね。このような事態を防ぐため、期間工の入社祝い金は実際に働き始めてから1ヶ月〜数ヶ月ほど後に支給される場合が多いようです。

金額と同様、支給のタイミングは企業ごとに異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

大手メーカーの期間工の入社祝い金について、詳しくはこちらの記事もチェック!

満了慰労金

期間工が受けられる待遇の2つめの例は「満了慰労金」です。満了慰労金とは、契約更新時・契約期間満了時・退職時に支給される手当のことを指します。一般企業で言うところのボーナスや退職金に相当する手当だと考えて良いでしょう。

期間工の満了慰労金は、出勤日数によって支給金額が変動するのが一般的。例えば「1日につき1,500円」といった形で支給額が定められており、120日間出勤した場合には「1,500円 × 120日 = 180,000円」を満了慰労金として受け取れる計算になります。

満了報奨金

期間工が受けられる待遇の3つめの例は「満了報奨金」です。先にご紹介した満了慰労金とよく似た名称ですが、慰労金が出勤日数に応じて支給されるのに対し、報奨金は出勤状況に応じて支給されるのが一般的。この場合の出勤状況とは「無遅刻・無欠勤・無早退で出勤したかどうか」を指します。つまり満了報奨金とは、期間工にとっての皆勤手当のような位置づけなのです。

なお、たった1日の欠勤や1分の遅刻をしたとしても、該当する期間分の報奨金は全額受け取れなくなってしまうケースが多い模様。期間工として働く際に満了報奨金の全額受給を狙うなら、遅刻や欠勤には充分注意しましょう。

期間工が受け取れる満了金について、詳しくはこちらの記事もチェック!

皆勤手当

期間工が受けられる待遇の4つめの例は「皆勤手当」です。先ほど満了報奨金について「期間工にとっての皆勤手当のような位置づけ」とご紹介しましたが、実は満了報奨金に加えて皆勤手当を支給する企業もあるのです。

なお、満了報奨金と皆勤手当の両方が支給される場合も「それぞれ別途支給する」「契約満了時にまとめて支給する」など、企業によって様々なパターンがあるようです。具体的な支給方法やタイミングについては、個々の求人情報をよくご確認くださいね。

経験者手当

期間工が受けられる待遇の5つめの例は「経験者手当」です。経験者手当は過去にも同じ企業で期間工として働いた経験がある人を対象として支給される手当を指します。

経験者手当の金額は期間工としての就業期間や企業によっても異なりますが、一般的には月10,000〜20,000円程度が通常の給与に上乗せして支給されるところが多いようです。

寮費

期間工が受けられる待遇の例として最後にご紹介するのは「寮費」です。期間工として働く際には、企業が用意した寮に寮費無料で住める場合が多いのです。期間工の寮は水道・光熱費も含めて無料のところが多く、加えてインターネット料金まで負担してもらえたり、家具や家電も備え付けられていたりするため、入寮すれば生活にかかるコストを大幅に削減することができます。

なお、期間工向けの寮が用意されていない代わりに、家賃手当家賃補助が支給される企業もある模様。いずれにせよ、期間工は住まいに関して何らかの待遇を受けられるケースが多いのは間違いないようです。

寮のメリット・デメリットについて、詳しくはこちらの記事もチェック!

期間工として働いた場合の控除額について

前章で期間工が様々な待遇を受けられることが分かりましたね。続いてここからは期間工として働いた場合の控除額(給与から差し引かれる税金・保険料などの金額)についてチェックしていきましょう。

以下の金額が期間工として働いた場合の控除額の目安です。

項目 金額(月々)
雇用保険料 1,200 〜 1,700円
健康保険料 6,500 〜 8,000円
年金保険料 18,000 〜 23,000円
所得税 5,500 〜 8,500円
合計 31,200 〜 41,200円

平均すると期間工の月々の控除額は35,000円程度。ちなみに社員食堂や仕出し弁当などの食費が天引きで利用できる職場もあるため、そうした制度を利用した場合にはさらに5,000〜10,000円程度が給与から差し引かれることになります。

なお控除額は基本的には「前年の所得」に応じて決定されます。そのため、前年まで期間工以外のお仕事に就いていた場合には、当然以前のお仕事の所得に準じた金額が控除されます。期間工としての控除額が適用されるのは、期間工として働き始めた翌年以降であることを心に留めておいてくださいね。

主なメーカー別の手取り額の目安について

ここまでで期間工が受け取れる給与や様々な手当について、そして給与から控除される金額についても併せて知ることができましたね。それらをふまえて、この章では主なメーカー別の手取り額の目安について見ていきます。ご紹介する数字はあくまで目安ではありますが、金額をチェックすることで、各メーカーの期間工として働いた場合の収支のイメージがより具体的になるでしょう。

トヨタの場合

月収例:292,030円
【内訳】
  • 日給(21日勤務)10,100円 × 21日
  • 食事補助(21日勤務)250円 × 21日
  • 超過勤務手当(20時間)34,630円
  • 深夜手当(35時間)13,990円
  • 時間帯手当(78.25時間)26,060円
【その他手当の例】
  • 入社祝い金 総額 600,000円
  • 満了慰労金(1出勤日あたり)500 〜 3,300円
  • 満了報奨金(1出勤日あたり)1,500円
  • 赴任手当(入社2週間後に支給)20,000円

世界的に高い人気と知名度を誇る「TOYOTA」ブランドの乗用車を手掛けるトヨタ自動車株式会社(以下トヨタ)。国内トップクラスの大手メーカーだけあって、期間工に対しても高水準の給与や各種手当が用意されています。

トヨタの期間工の月収例の額面は「290,000円強」。そこから前章で確認した控除額・約35,000円を差し引くと、月々の手取り額は「255,000円」程度だと想定できます。さらにここに入社祝い金や満了金などの手当が加わるため、トヨタの期間工は1年目から年収450万円以上を目指すことも可能だとか。

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スバルの場合

月収例:294,786円
【内訳】
  • 日給(20日勤務)9,770円 × 20日
  • 交替手当(早番:10日/遅番:10日)42,165円
  • 残業手当(早番:11.5時間/遅番:10時間)38,178円
  • 休出手当(7.9時間)13,643円
  • 食事手当 3,400円直接作業手当 2,000円
【その他手当の例】
  • 入社祝い金 400,000円
  • 慰労金 最大1,220,000円
  • 経験者手当 50,000 〜 1,500,000円
  • 正月・夏期手当 各30,000円

株式会社SUBARU(以下スバル)もまた、言わずと知れた大手自動車メーカー。近年「SUBARU」ブランドの乗用車は、特に北米市場において高く評価されています。

スバルの期間工の月収例の額面は約「295,000円」。控除額・約35,000円を差し引くと、月々の手取り額は「260,000円」程度になります。スバルの期間工は祝い金や慰労金に加え、正月・夏期手当各30,000円が支給されるのも魅力的。また、過去に期間工として働いた経験がある方にとっては、経験者手当50,000〜150,000円が支給されるのも見逃せないポイントですね。

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デンソーの場合

月収例:307,147 〜 343,740円
【内訳】
  • 日給(21日勤務)10,000 〜 11,300円 × 21日
  • 残業手当(20時間)
  • 深夜手当(47.5時間)
  • 交替勤務手当
【その他手当の例】
  • 慰労金(1出勤日あたり)700 〜 2,000円
  • 経験者特別慰労金(1出勤日あたり)1,500円
  • 満了報奨金(1出勤日あたり)1,000 〜 2,500円
  • 6ヶ月在籍手当(6ヶ月満了ごと)50,000円

トヨタグループに属する大手自動車部品メーカーの株式会社デンソー(以下デンソー)。トヨタと同じく、デンソーも期間工に対する高水準の待遇が用意されています。

デンソーの期間工の月収例の額面は約「300,000〜350,000円」。控除額・約35,000円を差し引くと、月々の手取り額は「265,000〜315,000円」程度になります。なお部品メーカーであるデンソーでの期間工の仕事は、業界の中では比較的軽作業も多く、女性も活躍しやすい点も魅力のようです。

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アイシンの場合

月収例:305,201円(※ 2直2交替の場合)
【時給】
  • 基本:1,420円
  • 残業&深夜:1,846円
  • 休日:2,059円
【その他手当の例】
  • 入社祝い金 総額 1,000,000円
  • 契約更新謝礼金 総額 200,000円

デンソーと同じく国内トップレベルの大手自動車部品メーカーである株式会社アイシン(以下アイシン)。アイシンの期間工の基本給は日給制ではなく時給制を採用している模様です。

アイシンの期間工の月収例の額面は約「305,000円」。控除額として約35,000円を差し引くと、月々の手取り額はおよそ「270,000円」になります。アイシンの期間工には満了金制度がありませんが、代わりに総額1,000,000円という破格の入社祝い金が用意されています。

アイシンの期間工の実態についてはこちらの記事もチェック!

ホンダの場合

月収例:307,600円
【内訳】
  • 日給(21日勤務)10,600円 × 21日
  • 時間外勤務手当(20時間)36,540円
  • 深夜手当(15時間)8,445円
  • 交替制勤務手当 27,081円
  • 食事補助手当 13,000円
 【その他手当の例】
  • 満了一時金 総額 1,840,000円
  • 特別手当 100,000円
  • 経験者手当 最大 100,000円

世界的な輸送機器メーカーである本田技研工業株式会社(以下ホンダ)。乗用車やオートバイはもちろんのこと、芝刈機や除雪機などについても、ホンダの製品は国内外を問わず高いシェアを誇っています。

ホンダの期間工の月収例の額面は約「310,000円」。控除額として約35,000円を差し引くと、月々の手取り額はおよそ「275,000円」になります。他社と比較すると入社祝い金(特別手当)はそこまで高額ではありませんが、代わりに満了金は総額1,840,000円にも上るため、勤続するほどに高い収入を得られることが分かります。

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期間工が貯金できる金額と期間の目安

さて、主なメーカー別の手取り額の目安を知ったことで、期間工の収入の大まかなイメージがつかめたのではないでしょうか。

そのイメージをふまえ、この章では期間工が貯金できる金額の目安を期間ごとに見ていきましょう。ここでは「トヨタの期間工」として「寮費&光熱費無料の企業寮に入居した場合」を例に取り上げます。まず前提として、月々の生活費を大体以下のように設定します。

  • 通信費(スマホ代など):8,000円
  • 食費:30,000円
  • その他(交際費、娯楽費など):30,000円

もちろん人によってバラ付きはありますが、浪費をしなければ月々の出費はおよそこの程度に収めることができるのではないでしょうか。それではさっそく「月々の出費=68,000円」とした場合の貯金額を、期間ごとにシミュレーションしていきましょう。

3カ月間の貯金の目安

  • 給与手取り額:255,000円 × 3ヶ月 = 765,000円
  • 赴任手当(入社2週間後に支給):20,000円
  • 特別手当(入社2ヶ月目に支給):400,000円
  • 1回目の満了慰労金(入社3ヶ月目に支給 ※):30,500円
  • 1回目の満了報奨金(入社3ヶ月目に支給 ※):91,500円    
   収入計 1,307,000円
  • 月々の出費:68,000円 × 3ヶ月 = 204,000円
   支出計 204,000円
  • 貯金できる金額:1,307,000 - 204,000 = 1,103,000円

※初回契約が更新され、更に3ヵ月契約(通算6ヵ月)を満了した場合は、日当たり支給額を1,700円とし、通算6ヵ月満了後に一括支給(この場合、初回3ヵ月満了後の支給はない)

トヨタの期間工として働くと、祝い金の一環である「特別手当 400,000円」を入社2ヶ月目に受け取ることができます。加えて、入社3ヶ月目には1回目の満了慰労金・満了報奨金も受け取ることができます。そのため入社後3ヶ月にして、実に100万円以上の貯金が可能になる計算です。

6カ月間の貯金の目安

  • 給与手取り額:255,000円 × 6ヶ月 = 1,530,000円
  • 赴任手当(入社2週間後に支給):20,000円
  • 特別手当(入社2ヶ月目に支給):400,000円
  • 初回更新特別手当(入社4ヶ月目に支給):200,000円
  • 1回目の満了慰労金(入社6ヶ月目に支給):207,400円
  • 1回目の満了報奨金(入社6ヶ月目に支給):183,000円
   収入計 2540400円
  • 月々の出費:68,000円 × 6ヶ月 = 408,000円
   支出計 408,000円
  • 貯金できる金額:2,662,400 - 408,000 = 2,132,400円

トヨタの期間工には入社後4ヶ月目に「初回更新特別手当 200,000円」が支給されます。さらに6ヶ月目には2回目の満了慰労金&報奨金も支給されるため、それらを合わせると、なんと入社後半年にして200万円以上の貯金が可能になる計算です。

1年間の貯金の目安

  • 給与手取り額:255,000円 × 12ヶ月 = 3,060,000円
  • 赴任手当(入社2週間後に支給):20,000円
  • 特別手当(入社2ヶ月目に支給):400,000円
  • 初回更新特別手当(入社4ヶ月目に支給):200,000円
  • 1回目の満了慰労金(入社6ヶ月目に支給):207,400円
  • 1回目の満了報奨金(入社6ヶ月目に支給):183,000円
  • 2回目の満了慰労金(入社12ヶ月目に支給):305,000円
  • 2回目の満了報奨金(入社12ヶ月目に支給):183,000円
   収入計 4,558,400円
  • 月々の出費:68,000円 × 12ヶ月 = 816,000円
   支出計 816,000円
  • 貯金できる金額:4,558,400 - 816,000 = 3,742,400

入社から1年が経過すると、順当にいけば3回目の満了慰労金&報奨金を受け取ることができます。そのため1年間で350万円以上の貯金も見込めるでしょう。こちらはもちろん仮定の金額。しかしもし旅行や趣味の買い物などで若干の贅沢をして出費がかさんでいたとしても、1年間で200〜300万円程度の貯金は可能になりそうですね。

3年間の貯金の目安

  • 給与手取り額(1年目):255,000円 × 12ヶ月 = 3,060,000円
  • 給与手取り額(2年目):280,000円 × 12ヶ月 = 3,360,000円
  • 給与手取り額(3年目):285,000円 × 11ヶ月 = 3,135,000円
  • 赴任手当(入社2週間後に支給):20,000円
  • 特別手当(入社2ヶ月目に支給):400,000円
  • 初回更新特別手当(入社4ヶ月目に支給):200,000円
  • 1〜6回目の満了慰労金&報奨金:総額 3,064,800円
   収入計 13,239,800円
  • 月々の出費:68,000円 × 35ヶ月 = 2,380,000円
   支出計 2,380,000円
  • 貯金できる金額:13,239,800 - 2,380,000 = 10,859,800

1つの企業で連続して期間工として働ける期間は最長2年11ヶ月。こちらはその上限までトヨタの期間工として勤続した場合のシミュレーションです。

トヨタの期間工は入社2年目・3年目のタイミングでベースの給与がアップします。さらに満了慰労金と満了報奨金をそれぞれ満額受給した場合、総額はなんと3,186,800円。給与と各種手当を合わせると、3年弱で実に「1,300万円以上」の収入を得られる計算です。そこから月々の出費を差し引いても、手元に残る金額はなんと1,000万円以上。3年間でこれだけの貯金が可能になる背景には、充実した給与や手当に加え、固定費を大幅に削減できる寮費無料という要素も大きく作用しているはずです。

もちろんこちらはあくまで一例の数字です。それでも、期間工という働き方が短期間で高額の貯金を可能にすることは、はっきりとイメージできたのではないでしょうか。

期間工のメリット

ここまでですでに、期間工として働くと収入面でのメリットがあることはお分かりいただけたかと思います。しかし実は期間工にはその他にも様々なメリットがあるのです。

この章では「期間工のメリット」をまとめて4つご紹介します。

短期間でお金を貯めることができる

繰り返しお伝えしている通り、期間工の代表的なメリットとしては「短期間でお金を貯めやすい」という点が挙げられます。期間工は入社祝い金・満了金などのボーナス的な収入が充実しているのに加え、夜勤・残業・休日出勤などが発生する場合もあるため、該当する各種手当を受け取ることができます。

さらに寮費無料の寮に入居すれば、家賃分の出費を浮かせることも可能です。しかも期間工向けの寮の中には水道・光熱費やインターネット料金まで無料のところも。こうした寮を利用すると固定費をグッと抑えられるため、短期間でスムーズにお金を貯めることができるでしょう。

未経験でも働きやすい

期間工のメリットは収入に関することだけではありません。

2つめにご紹介するメリットは「未経験でも働きやすい」という点です。期間工の募集は業種・職種未経験の方を歓迎している求人が大半。そして、応募するための特別な資格やスキルも不要というところがほとんどです。そのため、入社後には初心者向けの研修が行われるなど、サポート体制がしっかり整備された職場が多いのです。

また、期間工として働く同僚も未経験からスタートしている場合が多く、周囲と打ち解けやすいことも魅力ですね。

福利厚生が充実している

期間工のメリットとして3つめにご紹介するのは「福利厚生が充実している」という点です。

期間工を募集している企業の多くは大手メーカー。業種に関わらず、世界規模で評価されている有名企業も多いため、福利厚生についても充実しているところが多いのです。

詳細は企業によって異なりますが、有給・慶弔休暇、社会保険、残業・深夜・休出手当などの基本的な制度は大半のところで整備されていると考えて良いでしょう。また先述の通り寮費無料の期間工向けの寮を用意している企業も多数。中にはサウナ・トレーニングジム・テニスコートなどを備えた寮まであり、福利厚生の一環として充実した住環境を提供しています。

寮・社宅の実態についてはこちらの記事もチェック!

正社員登用のチャンスがある

期間工のメリットとして最後にご紹介するのは「正社員登用のチャンスがある」という点です。

期間工を募っている多くの企業では、期間工から正社員への登用制度を設けています。登用実績は企業によっても異なりますが、中には「毎年約200人が期間工から正社員になっている」「期間工のうち8割以上を正社員登用している」といったところもあるようです。もちろん期間工全員が正社員に登用されるわけではありません。しかし良好な勤務態度を維持し、日々積極的に業務に取り組めば、自ずと正社員への道が開けてくるはずです。

なお、期間工が働く企業の中には世界的に有名な大手メーカーも多数含まれます。そうした企業の正社員を目指すチャンスが与えられることは、期間工の大きなメリットだと言えるでしょう。

期間工から正社員へのキャリアアップについてはこちらの記事もチェック!

期間工のデメリット

前章で、期間工には収入面以外にも様々なメリットがあることが分かりましたね。

しかし実際に期間工として働くことを検討するなら、プラスだけではなくマイナスの面も把握しておきたいところ。そんな方のために、この章では「期間工のデメリット」についてご説明します。

単純作業や力仕事が多い

期間工のデメリットとして1つめにお伝えするのは「単純作業や力仕事が多い」という点です。前提として、期間工の求人では業種・職種未経験の方も歓迎している企業が多いです。そのため期間工の業務内容は、特別なスキルや知識を持っていない方にも任せられる仕が中心となり、どうしても単純作業が多くなってしまうのです。ゆえに仕事に変化や刺激を求める方にとっては、期間工の業務はやや物足りなく感じるかもしれません。

また、期間工を募集している企業の多くは自動車業界のメーカー。自動車という大きな製品を作り上げる現場である以上、必然的に力仕事が発生するのです。

ただし力仕事の量は配属先の工場や工程によっても大きく異なります。例えば検査工程の場合は力仕事は比較的少ない傾向にあります。期間工として採用される際、配属先を自分で選ぶことはできなくても、相談は可能な場合が多いようです。力仕事に不安がある方は、面接などで事前にその旨を伝えてみても良いでしょう。 

夜勤シフトがあり生活リズムが一定でない

期間工のデメリットとして2つめにお伝えするのは「夜勤シフトがあり生活リズムが一定でない」という点です。

期間工は夜勤シフトを含む交替制勤務のところが多く、就寝時間や食事の時間などが日によってバラバラになりがち。そのためどうしても生活リズムをキープしづらくなってしまいます。夜勤シフトを含む働き方をする場合は、睡眠時間をしっかり確保して栄養バランスの取れた食事をするなど、充分に健康に配慮しましょう。

なお、期間工の中にも勤専属の求人も存在します。生活リズムをキープしつつ期間工として働きたいと考えている方は、日勤専属の求人をチェックするのもおすすめです。

日勤で働ける期間工のお仕事情報はこちらからチェック!

キャリアを積みにくい

期間工のデメリットとして最後にご紹介するのは「キャリアを積みにくい」という点です。

期間工として同じ職場で連続して働ける期間には限りがあり、原則最長で2年11ヶ月と法律で定められています。この期間を過ぎると、基本的にはまた新たな仕事を探す必要が生じるでしょう。1つの職場に腰を据えて安定したキャリアを積みたいと考えている人にとっては、見過ごせないデメリットかもしれません。

ただし期間工として入社した場合にも、同じ職場で継続してキャリアを築いていく方法が存在します。それは「登用試験に合格して正社員になる」という方法です。先にお伝えした通り、期間工を募集する多くの企業では正社員登用制度を設けています。期間工として入社した企業で長期的なキャリアを積みたいと感じたら、日々の仕事に誠実に取り組みつつ、登用試験にチャレンジするチャンスを待ちましょう。

期間工に向いている人の特徴

期間工のメリット&デメリットの両方を合わせて確認したことで「自分にとってはメリットのほうが多そう!やっぱり期間工として働きたい」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方のために、この章では「期間工に向いている人の特徴」を3つご紹介。ご自身に当てはまるポイントがあるかどうか、さっそくチェックしてみましょう。

黙々と作業をこなすことが得意

期間工に向いている人の特徴として最初にご紹介するのは「黙々と作業をこなすことが得意」であることです。

前章では期間工のデメリットの1つとして「単純作業が多いこと」を挙げました。これは言い換えれば、期間工の仕事では黙々と同じ作業を続ける場面が多いということです。

そのため「自分でイチから考えて仕事をするより、割り振られた作業をコツコツ地道に繰り返すほうが得意」という方は、期間工として活躍できる素質を充分にお持ちだと考えられます。

短期間でがっつりお金を貯めたい

「短期間でがっつりお金を貯めたい」という人も、期間工に向いていると言えるでしょう。

期間工が短期間でお金を貯めることができる働き方であることは、ここまで繰り返しお伝えしてきた通りです。ただし期間工は多くの収入を得られる分、力仕事や夜勤などの体力的な負担が生じる場合もあります。そのような状況にあっても「期間が決まっているから、多少の負担は問題なし!」「◯◯円貯めるまでは頑張ろう!」と考えられるタフさを備えた方であれば、期間工ライフを乗り切ることができるでしょう。

ただしどんなに肉体的・精神的にタフな方であっても、もちろん無理は禁物です。万が一心身の不調を感じた際には、早めに医療機関を受診するなどの対策を取ってくださいね。

機械やものづくりが好き

期間工に向いている人の特徴として最後にご紹介するのは「機械やものづくりが好き」ということです。

期間工の仕事は業界や企業を問わず、広い意味での「ものづくり」に当たることは共通しています。また、ものづくりの現場では幅広い製造機械を取り扱います。そのため期間工として働く以上、機械を全く扱わない業務を担当する可能性は低いでしょう。

仮に単純作業の繰り返しであっても、扱っている機械や製品そのものに興味を持てれば、楽しみながら期間工の仕事にのぞめるはず。期間工として働く職場を探す際には、まずは興味のある分野の製品を手掛ける企業を選ぶと良いかもしれません。

最後に

さて、期間工の手取り額&貯金額の目安に加え、期間工のメリット&デメリットや期間工に向いている人の特徴までまとめてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

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