毎日の生活の中で、なるべく家賃は抑えたいですよね。

そんな時、私達の大きな味方となってくれるのが、寮・社宅の存在です。

寮・社宅とは、企業が福利厚生の一環として社員向けに提供している住居施設のこと。

入居できる条件は企業によって異なりますが、「一般の賃貸住宅を契約するより格安で住める!」と入居を希望する方も多くいるようです。

この記事では、そんな寮・社宅の気になる点について詳しく解説していきます。

寮付き求人とは?

寮付き求人とは、就職先である企業や会社が、寮などの住居を提供してくれる求人のこと。

「寮」ではなく「社宅」と表記される場合もありますが、基本的には寮と社宅は同じだと考えて大丈夫です。

採用されれば、仕事と同時に住居まで決めることができるのが、寮付き求人の特徴です。

寮に住むメリットって何かあるの?

仕事と住居をまとめて得ることができる寮付き求人。

でも、寮に住んだことがない方にとっては実態がイメージしづらく、入寮するのに少し躊躇してしまうかもしれません。

しかし寮で生活することには、多方面においてメリットがあるのです。

ここからはさっそく、寮に住むメリットを詳しくチェックしていきましょう。

寮費が安い/無料

寮付き求人の寮は、寮費が安価または無料である場合が多いです。

ですから寮に入寮すれば、家賃の分の出費を抑えることができます。

賃貸物件に住んでいる、または住もうとしている人にとって、家賃分の負担を減らせるのはとても大きなメリットだといえるでしょう。 

水道光熱費がかからない場合がある!

企業によっては、寮費に加えて水道・光熱費も無料という寮もあります。

さらに、なかにはインターネットの料金まで無料の寮も。

水道・光熱費などのインフラ費用まで企業に負担してもらえれば、月々の出費をぐっと抑えられそうですね。 

送迎がつく場合がある!

寮付き求人では、寮と職場間でシャトルバスなどによる送迎が行われているケースがあります。なお、送迎バスの多くは無料で利用できるようです。

送迎があれば、仕事の前に朝から満員電車に乗ったり、仕事の後に疲れた身体で車を運転したり…といったストレスなく通勤できるのが嬉しいですよね。

また、送迎がなくても「寮から職場まで歩いて3分!」といった求人も。とにかく楽に短時間で通勤したい、という方は寮と職場が徒歩圏内の寮付き求人を探すのもいいかもしれません。

家電設備が充実している場合がある!

寮付き求人の寮には、家具や家電などの設備が備え付けられているところもあります。

例えば、以下のような設備が用意されているようです。

  • 冷蔵庫
  • テレビ
  • エアコン
  • 電子レンジ
  • 洗濯機
  • クローゼット
  • ベッド
  • カーテン

こうした設備が揃っている寮なら、最低限の荷物さえ持って行けばスムーズに新生活を始められるはずです。新しく家具や家電を買い揃えなくて済むのは、費用面についても有り難いですよね。

なお、家具・家電設備については無料で利用できる場合や、給与天引きなどでレンタル料を支払ってレンタルする場合などがあります。

さらに寮によっては、家具・家電などの他に格安の食堂、共用の大浴場・サウナ・水風呂まで備えているところも。

充実した設備があると、寮で過ごす時間が楽しみになりそうですね。

同僚や先輩たちとのつながりができる!

同僚や先輩たちと、1つの屋根の下で暮らすことになる寮生活。

日常生活の中で自然と顔を合わせるため、何気ない会話をする機会も増えるでしょう。

特に、食堂や大浴場などの共用設備が充実した寮であれば、交流のタイミングも多いはず。

職場ではなかなか話せない相手とも、寮生活を通じてなら、部署や役職の垣根を越えて仲良くなれるかもしれません。 

自宅から通う方に比べてお金が溜まる!

先にお伝えしたとおり「寮費&水道・光熱費を安く抑えられる」ことは、寮に住む上で非常に大きなメリットです。

さらに送迎付きの寮に住めば、仕事帰りに不要な寄り道をして、余計な出費をする機会も減るかもしれません。

こうした理由から、寮で生活すれば自然と無理なく貯金することができるでしょう。

寮に住むデメリットって何があるの?

さて、ここまでは寮に住むメリットを多数ご紹介してきました。

しかし実際に入寮を検討するなら、プラスだけでなくマイナスの面も事前に知っておきたいですよね。

ここからは、寮に住むデメリットについても確認していきましょう。 

好きな部屋を選ぶことができない

寮付き求人の寮に入る場合、通常の賃貸物件に住む時のように、自分で好きな部屋を選ぶことは基本的にできません。

これは「築浅じゃないと嫌だ!」「日当たりの良い部屋がいい!」など住居への強いこだわりをお持ちの方にとっては、大きなデメリットとなるでしょう。

反対に、住居に対するこだわりがない方なら、さほど大きなデメリットだとは感じないかもしれません。

寮の規則やルールがある

寮のタイプにもよりますが、寮生活には多かれ少なかれ集団生活の側面があります。

そのため、お互いが気持ちよく暮らせるようにと「規則やルール」が寮ごとに決められています。

例えば集合寮の場合は、共有スペースが広いという理由から、ワンルーム寮に比べると規則やルールがやや多いようです。

以下はその一例です。

寮で決められている規則やルールの一例
  • 門限を厳守すること
  • 外泊をする際は外泊届けを提出すること
  • 家族、知り合いを部屋に招く時は許可を取ること
  • 共有スペースは当番制で掃除を行うこと
  • 喫煙ルールは守ること

あまりにもルール違反が続くと、最悪の場合は退寮・退職を命じられることもあるようです。きちんと規則を守っていれば問題はありませんが、決められたルール以外でも思いやりのある行動を心がけることが大切です。

寮の人間関係ってどんな感じなの?

寮で暮らすとなると、当然1日のうちの長い時間を寮で過ごすことになります。

となれば、そこでの人間関係についても気になってきますよね。

ここからは、寮での人間関係において注意したい点などをチェックしていきましょう。

適度な気遣いが必要

寮生活に関する口コミについて調べると「他人の生活音が気になる」「共有スペースの使い方にイライラしてしまう」といった意見もちらほら。こうした生活態度に関するトラブルから、なかには寮の住人同士の喧嘩などに発展してしまうケースもあるようです。

寮にもよりますが、部屋の壁が薄かったりするとちょっとした物音でも耳についてしまい、神経質な人だと寝付きが悪くなってしまう可能性も考えられます。本来リラックスするための空間が、ストレスの原因になってしまうなんて辛いですよね。

しかし他人の生活音が気になる環境ということは、その逆もまたしかり。自分の生活音が気になっている相手もいるかもしれないわけです。「自分がされて嫌なことはしない」といった、他者を気遣う気持ちを忘れないことが、寮生活でのトラブル回避には有効でしょう。

だからといって、行き過ぎた騒音などを我慢する必要はもちろんありません。寮生活で過度のストレスを感じたり、他の住人の迷惑行為を発見した場合には、寮の管理者や職場の人事・総務担当者にきちんと相談しましょう。

仕事とプライベートが曖昧になる

職場で苦手な先輩や気が合わない同僚がいたりすると、ストレスに感じることがありますよね。その相手も同じ寮に住んでいた場合、仕事が終わってからも苦手な人と顔を合わせる可能性があり、気が休まらないかもしれません。

また、たとえば仕事でミスをしてしまった日などは、職場の人がいない空間で気持ちを切り替えたい、といったこともあるでしょう。仕事とプライベートが地続きになりがちな寮生活では、時にはオンオフの切り替えがうまくいかないことも想定できます。

しかし職場では見ることのできない、先輩や同僚の隠された一面に出会えるのも、寮生活ならではの醍醐味。「職場ではミスをこっぴどく叱ってきた先輩が、寮での飲み会では熱く励ましフォローしてくれた」などといったエピソードもあるようです。 

人間関係が職場での評判につながる

寮に入ると、同僚や先輩と一緒に過ごす時間が長い分、人間関係が職場での評判に影響を及ぼす可能性は多少増えるかもしれません。

とはいえ、どんな仕事にも人間同士のやり取りはつきもの。寮付きの仕事ではなくても、人間関係が仕事に影響を与えることに変わりありません。良好な人間関係を築くことが結果として仕事をやりやすくしたり、自身の評価を高めたりするのはどんな職場にも共通しているといえるでしょう。

寮を選んでいくにあたって注意すべき点って?

さて、一口に「寮」「社宅」と言っても、様々なタイプの物件や部屋があります。

自分のライフスタイルと合わない場所で生活するのは、とても負担がかかるもの。

この章では、みなさんがより快適な生活を送るために、寮・社宅を選ぶときの注意点をお伝えします。ぜひ参考にしてみてくださいね。 

個室なのか相部屋なのか

まず大切なのが「寮の部屋タイプが個室なのか相部屋なのか」という点です。

個室の場合は、自室に一歩入ってしまえば通常のワンルームのマンションやアパートとあまり変わらない感覚で、リラックスして過ごすことができるでしょう。

また相部屋とはいっても、眠る空間はドアや壁でしっかり区切られ、最低限のプライベートな空間は確保されており、洗面所・リビング・ランドリーなど一部のスペースだけが共用、という「シェアハウス」に近い寮もあります。

かたや、眠る際も2段ベッドなどを利用する、いわば「正真正銘の相部屋」タイプの寮も。こうしたタイプの寮については「プライバシーが確保できなくて辛い」と感じる人がいる一方「修学旅行みたいで楽しい!」といった意見もあるようなので、向き不向きがあるといえます。

寮付きの求人を探す際は、寮のタイプがご自身の希望に合うかどうか、事前によく確認してみましょう。

共用エリアについて

先に少し触れたように、寮の中には充実した共用設備が用意されているところもあります。

例えば寮によっては、以下のような設備を共用で利用できるようです。

  • 食堂
  • 大浴場
  • サウナ
  • 水風呂
  • トレーニングジム
  • テニスコート
  • 卓球場

特に寮の食堂は格安で利用できる場合が多く、栄養バランスにも考慮したボリュームのあるメニューが提供されます。食堂付きの寮に入寮した際には、積極的に活用してみると良いでしょう。

水道光熱費が無料かどうか

寮に住むメリットの1つとしてご紹介したとおり、寮の水道・光熱費は会社が負担してくれる場合がある一方で、寮費は無料で水道・光熱費のみ本人が負担する、というパターンもあります。

「たくさん貯金をしたい!」「少しでも多く趣味にお金を使いたい!」など、できるだけ出費を抑えたい理由がある方は、寮の水道・光熱費に関する条件も忘れずにチェックしましょう。 

寮付きのおすすめ職種5選

ここまで記事を読んで、実際に「寮付きの仕事をしてみたい!」と思った方もいらっしゃるでしょう。

そんな方のために、この章では寮付きの求人を見つけやすい業界・職種のうち、特におすすめのお仕事を5種類に分けてご紹介します。 

工場の部品製造の仕事

工場での部品製造は、製造業の中でも多くの募集が行われているお仕事です。

特に自動車の部品製造には寮付きの求人も多数含まれています。

部品製造は取り扱うパーツがそこまで大きくなく、軽いものに限定されている場合もあるので、力仕事に自信がない方にもオススメです。

具体的な仕事内容 部品の組立て・組付け・機械オペレーター・検査など
こんな方にオススメ 機械いじりが好きな方体力にあまり自信がない方

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仕分け・ピッキングの仕事

仕分け・ピッキングのお仕事では、スピーディーかつ正確な作業が求められます。

また取り扱う製品によっては多少の力仕事になることもあります。

その一方、専門的な知識は必要としない場合が多いため、製造業や工場でのお仕事がはじめてという方でもチャレンジしやすいでしょう。

具体的な仕事内容 ピッキング:倉庫などで、必要な製品や部品を指示通りに取り出す作業など / 仕分け:製品や部品を用途や形状別に仕分ける作業など
こんな方にオススメ 製造業や工場での仕事の経験がない方 / 身体を動かす仕事がしたい方

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フォークリフトの仕事

フォークリフトの運転は、幅広い業界や分野で必要とされるお仕事です。

運転には資格が必須となるため、資格を持っていれば即戦力として重用されるでしょう。

また、はじめは資格を持っていなくても、入社後に会社が費用を負担して資格取得を推奨してくれる場合もあります。

具体的な仕事内容 工場、港、倉庫などでの材料運搬や製品の入出庫など
こんな方にオススメ フォークリフトの資格を活かして働きたい方 / これからフォークリフトの資格を取得したい方

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半導体の仕事

半導体関連のお仕事は、緻密で繊細な製品を取り扱うため、クリーンルームでの作業を含む場合が多いです。クリーンルームは清潔かつ温度や湿度が一年中一定に保たれています。

仕事中は黙々と慎重に、正確な作業を続けることが求められます。

具体的な仕事内容 部品組立ての機械オペレーターや顕微鏡での検査など
こんな方にオススメ 同じ作業を繰り返すのが苦にならない方 / 暑さや寒さが苦手な方

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食品加工の仕事

食品加工のお仕事は、特別な資格やスキルを求められることは少なく、製造業がはじめての方にも人気があります。

また力仕事もそこまで多くない傾向にあるので、女性でも活躍しやすい業種です。

職場や工場にもよりますが、季節ごとに手掛ける食品が変わったりするので、変化を求める方にとってもやりがいが感じられるお仕事かもしれません。

具体的な仕事内容 材料の計量・盛り付け・製品の検査・梱包など
こんな方にオススメ 女性が活躍できる工場で働きたい方 / 食に関わる仕事に興味がある方

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最後に

この記事では、寮・社宅が気になっている、または検討しているという方に向けて、寮・社宅での暮らしやメリット・デメリット、選ぶ時の注意点などをご紹介しました。

実際に「寮・社宅付きの求人を見てみたい!」と思っていただけたら、ぜひジョブハウス工場をご利用ください。業界や職種だけでなく、寮費無料の求人や家族で入居できる社宅など、様々な条件に絞ってお仕事を探すことができるのが特徴です。

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