製造業未経験からスタートしても、比較的短期間で高収入を得られる働き方として、求職者に人気の「期間工」。しかし実際に期間工として働いた経験がなければ、その実態はややイメージしづらく、どの期間工求人に応募すれば良いのか迷ってしまうかもしれません。

「ガッツリ稼げるらしいから、期間工として働いてみたい!でも自分に合った職場を見つけられるか不安…!」

「いくつか求人を見てみたけど、違いがイマイチ分からない…。期間工求人を選ぶ時のコツは?」

こうした不安や疑問を解消するべく、期間工の選び方のポイントを徹底解説!さらに募集中のオススメの期間工求人も多数ご紹介します。期間工にはじめてチャレンジする方や、現在期間工として働きつつ転職を検討中の方は、ぜひ参考にしてくださいね。


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そもそも期間工って?

まずはじめに「そもそも期間工とはどんな働き方なのか」を把握しておきましょう。

期間工とは、ざっくり言うとメーカー企業と直接雇用契約を結ぶ契約社員のことを指します。期間工は「期間従業員」とも呼ばれ、その呼称のとおり、原則的には数ヶ月から最長でも2年11ヶ月と一定の契約期間のみ勤務します。

期間工を募集しているのは主に大手のメーカーであり、なかには世界的に有名な代表する大企業も多数含まれます。大企業ならではの安定した基盤があるため、期間工に対する待遇も充実しているところが多いです。期間工の待遇の特徴として、通常の給与に加えて慰労金・報奨金・入社祝い金といったさまざまな手当が支給される場合が多いことが挙げられます。企業にもよりますが、これらの手当がなんと100万円単位で支給されるところもあり、通常の給与と合わせると入社1年目から500万円以上の収入を得られるケースも。そのため期間工は「工場勤務の経験がなくても高収入を得やすい働き方」として知られています。

期間工を募集している主な業種

前章を読んで、期間工とはどんな働き方なのかを大まかに確認できたかと思います。さて、続いては期間工を募集している主な業種についてご説明しましょう。

期間工を募集している主な業種は、大きく以下の3つに分けられます。

  • 自動車車体の製造
  • 自動車部品の製造
  • 半導体の製造

それぞれの業種において、期間工はどのような仕事を担っているのでしょうか。さっそくチェックしていきましょう。

自動車車体

期間工を募集している主な業種として、まずご紹介するのは自動車車体の製造です。

自動車車体の製造を手掛ける工場の期間工は、例として以下のような業務を担当します。

プレス プレス機を使用し、自動車の車体に使用する平らな鋼板を成形します。作業はほとんど自動化されているため、期間工が実際に行うのは、工程管理や製品のチェックなどがメインです。
溶接 溶接機を使用し、成形後の部品やボディを接合します。プレス工程と同様に、作業はほとんど自動化されています。期間工が実際に行うのは、プレスされた部品のセットなどです。
塗装 期間工は主に塗装用ロボットの操作・管理、およびボディーの塗装前処理や塗装後の外観チェックなどを担当します
エンジン組立 手作業で部品を組み立ててエンジンを造る工程です。ちなみに一般的にエンジン1つにつき1,500個前後の部品が使用されているのですが、もちろん作業は分担して行います。
車体組立 期間工が行うのは、エンジン・内装・足回り・パネル・シート・フロントガラス・ハンドルなどの設備や部品をボディーに取り付ける作業です。
検査 検査工程では、期間工は主に検査員による完成車両の検査の補助作業を担当します。

車体製造工場の期間工の醍醐味といえば、やはり自動車を生み出す作業に直接携われること。ものづくりに興味がある方やクルマが好きな方にとっては大いにやりがいを感じられる業種だといえるでしょう。また、自動車製造といえば日本を代表する産業の1つ。そのため車体製造に従事する人員自体が多く、期間工の募集も幅広く行われているので、チャレンジしやすいことも魅力です。

なお「自動車」という大きなサイズのものをつくり上げる以上、多かれ少なかれ力仕事を含む業務に就く覚悟はしておくと良いでしょう。とはいえ多くの車体製造工場において「◯kg以上のものを持ち上げる際は必ず複数名で行うこと」「女性従業員は◯kg以上のものを扱わないこと」といったルールがきっちり定められており、安心して就業できる環境が整っているようです。

自動車部品

期間工を募集している主な業種として、2つめにご紹介するのは自動車部品の製造です。

自動車部品の製造を手掛ける工場の期間工は、例として以下のような業務を担当します。

部品の受け入れ 外部の部品メーカーから届いた部品や材料を検査して、生産ラインへ運搬します。
加工 ダイカスト(鋳造)設備などで部品を成形・加工し、製品に使用するパーツをつくります。
組立・組付け 前工程で完成したさまざまなパーツを、工具やマシンを使用して組み付け、ひとつの製品としてつくりあげます。
検査 基準通りの品質で仕上がっているかどうか、製品を総合的にチェックします。
製品の出荷 国内外の自動車メーカーなど、部品の供給先に対して製品を出荷します。この工程では、期間工は主に製品の梱包や運搬などを担当します。

自動車部品製造の期間工の仕事は、車体製造に比べると重量物の取り扱いが少ない傾向にあります。そのため「自動車業界の期間工に興味はあるけど、力仕事にはちょっと自信がない」という方でも挑戦しやすいでしょう。

半導体

期間工を募集している主な業種として、最後にご紹介するのは半導体の製造です。

半導体の製造を手掛ける工場の期間工は、例として以下のような業務を担当します。

マシンオペレーター マシンオペレーターとは、マニュアルに従って機械に部材をセットし、ボタンを押してマシンを稼働させる仕事のことを表します。半導体工場の期間工のうち、多くの人員がマシンオペレーターを担当するようです。
組立 半導体製造における組立とは、IC回路から不要な部分を切り取ったり、保護のための薄い膜を貼ったり、配線を施したりすることで、1つの製品として完成させる工程のこと。こちらも手作業ではなく専用の装置によって行うため、大別すればマシンオペレーターと同様の業務といえます。
検査・検品 検査・検品は組み立てられた製品に問題がないか、確認する仕事です。半導体は非常に精密な製品であるため、目視でのチェックではなく、専門の顕微鏡を使用した検査がメインです。
運搬・出荷 検査・検品が終わったら半導体の出荷作業を行います。運搬は社内で次の工程に進むために半導体を運び出すことを表し、出荷は完成した半導体を取引先に運べるように準備することを表すようです。主に製品の梱包とピッキングを行います。

半導体は将来的にも高い需要が想定され、業界は今後も拡大が見込まれます。そのため半導体製造の現場で働いて培ったスキルが、後々の転職の際などにも有利に働く可能性もあります。

なお、半導体はとてもデリケートな製品。ゆえにゴミやホコリが入らないよう管理され、温度&湿度が一定に保たれた「クリーンルーム」と呼ばれる部屋で製造されます。またクリーンルームでの作業時には「クリーンスーツ」という防塵服を着用するのが一般的です。クリーンスーツは着脱時にやや手間がかかるようですが、温度や湿度が快適な状態でキープされた清潔な空間で働けるというのは、職場を選ぶにあたって心惹かれるポイントですよね。

期間工の選び方のポイント

前章では、期間工を募集している主な業種や、その業務内容について知ることができましたね。

それらをふまえ、この章ではいよいよ期間工の選び方のポイントについて詳しくご説明します。ぜひ実際のお仕事選びに役立ててください。

業種や仕事内容で選ぶ

数多くの期間工求人の中から自分に向いているものをピックアップしようとする際、まず押さえておきたいのは「業種や仕事内容で選ぶ」という選び方です。

特に仕事に一定以上の「やりがい」や「楽しみ」を求める方には、業種や仕事内容から期間工の求人を絞り込むのがオススメです。ご自身がモチベーション高く、なおかつ無理なく働けるような仕事内容かどうか、まずは実際の期間工の求人情報をしっかりチェックすると良いでしょう。

より具体的にいうと、例えば以下のような観点で期間工求人を比較・検討してみると分かりやすいかもしれません。

  • 取り扱う製品への興味・関心があるか
  • 自分の趣味と共通するような作業が含まれるか
  • ある程度の重量物の取り扱いに耐えられるか
  • クリーンスーツの着用に抵抗はないか

なお期間工として採用される際、配属先は自分で選べないケースが多いですが、面接などで事前に伝えておけば希望を考慮してもらえる可能性があります。希望の配属先がある場合、例えば「プラモデルが好きなので、組立や組付けの工程で力を発揮できると思います」「細かいことによく気が付くタイプなので、検査に向いていると思います」といったふうにアピールすると良さそうです。

慰労金や報奨金の金額で選ぶ

期間工求人のピックアップ方法として、続いてご説明するのは「慰労金や報奨金の金額で選ぶ」という選び方。特に「短期間でしっかり稼いで貯金したい!」といった考えの方にはこちらの選び方がオススメです。

先述のとおり、期間工に対して慰労金・報奨金などの手当を通常の給与に加えて支給する企業は少なくありません。ただしその金額は企業・工場ごとにまちまち。多いところでは50〜100万円単位の慰労金・報奨金が支給される企業もあるため、通常の給与だけではなく、その他の手当の金額に関してもしっかり情報をチェックしたうえで求人を選びましょう。

期間工の慰労金・報奨金って?詳しくはこちらの記事もチェック!

正社員登用の比率・人数で選ぶ

期間工求人の選び方として、最後にご説明するのは「正社員登用の比率・人数で選ぶ」という方法です。

期間工から正社員への登用を行っている企業は多数存在します。しかも先述のとおり、期間工を募集している企業のなかには日本を代表する大手メーカーも多く含まれます。そうした企業は得てして新卒・中途を問わず雇用のハードルが高いものですが、期間工なら学歴や資格の有無を問わず採用されるケースも多いため、いわば「一発逆転」的に大企業でのステップアップを狙うことも可能なのです。なお、正社員登用実績は期間工の求人ページなどに詳しく記載されているはずなので、事前にチェックしておくのがオススメです。

ちなみに、正社員登用を見据えて期間工にチャレンジする際は、「ぜひ機会をいただけたら前向きに検討したい」と、その意欲をさりげなく面接などで伝えてみるのも良さそうです。やる気のアピールにつながり、面接官に好印象を与えることができるでしょう。

期間工から正社員登用を目指すには?詳しくはこちらの記事もチェック!

オススメの期間工求人!

ここまで記事を読んで「これなら自分に合った期間工求人が選べそう!」と感じた方もいらっしゃることでしょう。

さて、この章では記事の締めくくりとしてオススメの期間工求人をピックアップしてご紹介します。前章でお伝えした選び方のポイントを参考にしつつ、さっそくチェックしてみましょう。いずれも魅力的な求人ばかりなので、気になるものがあればぜひ実際に挑戦してみてくださいね。

トヨタ

まずご紹介するのは、世界的な大手自動車メーカーであるトヨタ自動車株式会社(以下トヨタ)。

日本を代表する大企業だけあって、トヨタの期間工はかなりの好待遇を受けることができます。例えば入社祝い金や慰労金・報奨金の金額は他の期間工求人と比べても高額であり、期間工1年目から年収500万円以上を目指すことが可能です。

さらにトヨタは期間工の正社員登用に対しても積極的。実際に2018〜2022年までの5年間で正社員に登用された人は1,023名に登ります。

【トヨタの期間工はこんな人にオススメ】
  • 短期間で集中してガッツリ稼ぎたい方
  • 世界的な大企業の正社員を目指したい方

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日産

続いてご紹介するのは、神奈川県を本拠地とする大手自動車メーカーの日産自動車株式会社(以下日産)。

日産もトヨタ同様多数の期間工を正社員として登用しており、その人数は2016年〜2023年までの7年間で1,138名。同社はコロナ禍においても積極的に正社員登用を進めた実績を持っています。

なお、日産では主に追浜・横浜・相模原・栃木・いわきの5拠点で期間工の募集を行っており、自身の希望する勤務先を選んで応募できることも魅力の1つです(※募集拠点は時期によって異なります)。

【日産の期間工はこんな人にオススメ】
  • 安定した大手メーカーの正社員を目指したい方
  • 勤務先を自分で選びたい方

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ホンダ

続いてご紹介するのは、乗用車やオートバイはもちろん、芝刈機や除雪機についても世界的に高いシェアを誇る本田技研工業株式会社(以下ホンダ)。

ホンダの期間工の魅力的なポイントとして、6畳から8畳の完全な個室タイプの寮家賃&水道・光熱費無料で利用できることが挙げられます。個室寮ではプライベートな空間がしっかり確保できるため、リラックスして過ごせると多くの期間工に喜ばれているそうです。

【ホンダの期間工はこんな人にオススメ】
  • 幅広い輸送機器の製造に携わってみたい方
  • 個室の寮で生活したい方

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クボタ

続いてご紹介するのは、グローバルな事業展開を続ける農業機械メーカーの株式会社クボタ(以下クボタ)。

クボタの期間工は日給14,000円スタートで、工場勤務未経験でも高収入を得られるのが嬉しいポイントです。さらに遠方の方向けに家賃無料のワンルームマンションが用意されていたり、工場の食堂での食事が無料だったりと福利厚生もたいへん充実しています。

【クボタの期間工はこんな人にオススメ】
  • 期間工デビューして高収入を得たい人
  • さまざまな福利厚生を享受したい人

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デンソー

続いてご紹介するのは、トヨタグループに属する大手自動車部品メーカーの株式会社デンソー(以下デンソー)。

グループ企業であるトヨタ同様、デンソーも期間工の正社員登用を積極的に実施しており、過去5年間で1,181名が正社員へのステップアップを叶えた実績があります。

なおデンソーは部品メーカーであることから、自動車業界の中では比較的軽量の物品の取り扱いが多く、女性も活躍しやすい環境が魅力のようです。

【デンソーの期間工はこんな人にオススメ】
  • 安心のトヨタグループで正社員を目指したい方
  • 力仕事にはやや不安があるが自動車業界に興味がある方

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ディスコ

最後にご紹介するのは、国内外で高いシェアを誇る大手半導体メーカーの株式会社ディスコ(以下ディスコ)。

ディスコの期間工の魅力は「日勤専属」かつ「週休2日制」でありながら「想定年収600万円以上」を目指せること。プライベートを大切にしながら圧倒的な高収入を得ることが可能なのです。

また半導体というデリケートな製品の製造に携わるため、先述のとおりクリーンルームでの業務が基本であり、快適な気温&湿度が保たれた清潔な環境で働けるのも嬉しいポイントです。

【ディスコの期間工はこんな人にオススメ】
  • 「働きやすさ」と「高収入」の両方を叶えたい方
  • 清潔な環境で仕事をしたい方

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おわりに

さて、期間工の選び方のポイントや、現在募集中のオススメの期間工求人までを一挙にご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

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