製菓工場の給料は、正社員で月給20万〜26万円(年収300万〜400万円)、派遣社員で時給1,150〜1,400円が目安です。雇用形態や夜勤の有無、繁忙期の残業で年収は大きく変わります。

チョコレートやスナック菓子、洋菓子などを大量に作る製菓工場は、未経験から始めやすい職場です。この記事では、雇用形態別の給料相場と、給料が変わる理由、収入を上げる方法をまとめました。

「パティシエとどちらが稼げるのか」「きつさに見合う給料なのか」といった疑問にも答えます。

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製菓工場の給料はいくら?雇用形態別の年収・月収の目安

製菓工場の給料はいくら?雇用形態別の年収・月収の目安

製菓工場の給料は、雇用形態によって大きく異なります。ここでは、お菓子工場の求人でよく見られる給与水準を、雇用形態ごとに整理しました。

雇用形態 時給・月給 年収
パート・アルバイト 時給1,000〜1,250円 150万〜200万円
派遣社員 時給1,150〜1,400円 250万〜330万円
契約社員 月給18万〜23万円 250万〜320万円
正社員(ライン) 月給20万〜26万円 300万〜400万円
リーダー職 月給25万〜35万円 380万〜500万円

出典:ものづくりキャリア「お菓子工場の仕事内容・給料・きつさ」

正社員(製造ライン)は月給20万〜26万円

正社員として製造ラインで働く場合、月給は20万〜26万円、年収は300万〜400万円が目安です。賞与や各種手当がつく分、安定感は雇用形態の中で最も高いといえます。

未経験から入社する場合は、包装や検査といった工程から始めるのが一般的です。経験を積むと、機械の操作や設定を任されるようになります。

派遣社員は時給1,150〜1,400円で年収250万〜330万円

派遣社員の時給は1,150〜1,400円で、年収に換算すると250万〜330万円です。パート・アルバイトより時給が高めに設定されているケースが多く、短期間でしっかり稼ぎたい方に向いています。

ただし、賞与や退職金がない場合も多いため、年収だけでなく待遇全体で比較することが大切です。

パート・アルバイトは時給1,000〜1,250円

パート・アルバイトは時給1,000〜1,250円で、年収は150万〜200万円が目安です。扶養内で働きたい方や、週数日だけ働きたい方に選ばれています。

時給は地域ごとの最低賃金に左右されます。最新の金額は厚生労働省の地域別最低賃金一覧で確認できます。

契約社員とリーダー職の給料

契約社員は月給18万〜23万円、年収250万〜320万円ほどです。更新を重ねて正社員登用を目指せる職場もあります。

ライン長やリーダー職になると、月給は25万〜35万円、年収は380万〜500万円まで上がります。現場経験を積んでリーダーを目指すことが、製菓工場で年収を伸ばす王道ルートです。

製菓の給料はパティシエと工場でどう違う?統計で比較

製菓の給料はパティシエと工場でどう違う?統計で比較

「製菓の給料」と調べると、パティシエ向けの情報も多く出てきます。工場勤務との違いを、公的統計をもとにした数値で整理します。

パン・洋生菓子製造工の平均年収は約341万円

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2019年)によると、企業規模10人以上の会社で働くパン・洋生菓子製造工の平均年収は約341万円です。月額給与は約25.1万円、年間賞与は約39.5万円とされています。

出典:辻調グループ「パティシエの年収はどれくらい?」

この職種は洋菓子店の職人を含むため、工場の正社員(年収300万〜400万円)とほぼ同水準です。

初任給は約19.2万円。工場の月給20万円台とほぼ同水準

同じ辻調グループの記事では、製菓専門学校への求人から算出した初任給の平均が19.2万円(2019年度)とされています。工場の正社員の月給(20万〜26万円)と比べて、大きな差はありません。

洋菓子店では、技術を磨くまでの下積み期間が長い傾向があります。未経験でも一定の給料が見込める点は、工場勤務ならではの強みです。

企業規模が大きいほど給料は高い

パン・洋生菓子製造工の平均年収は、企業規模によって差が出ます。10〜99人規模で約284万円、1,000人以上の規模では約367万円です。

別の調査でも、小規模企業の年収が約300万円、大規模企業が約376万円という傾向が示されています。同じ製菓の仕事でも、勤務先の規模で年収に70万〜80万円ほどの開きが出ることがわかります。

出典:京都製菓製パン技術専門学校「製菓業界の年収やお給料っていくらくらい?」(総務省統計局「平成26年賃金構造基本統計調査」)

勤続年数が長いほど年収は上がる

先ほどの調査では、勤続約9年の小規模企業で月給約23万円、勤続約11年の大規模企業で月給約27万円とされています。勤続を重ねるほど月給も賞与も上がるのが製菓業界の特徴です。

一方、製造業は年功的に昇給する会社が多く、派遣やパートより正社員のほうが伸びしろは大きくなります。

製菓工場の給料を左右する4つのポイント

製菓工場の給料を左右する4つのポイント

同じ製菓工場でも、働き方次第で月収は数万円単位で変わります。給料を左右するポイントは、次の4つです。

① 夜勤の有無(深夜手当は25%割増)

夜勤がある工場では、22時〜翌5時の勤務に25%以上の深夜割増賃金がつきます。夜勤を含むシフトに入ると、日勤のみより月収が数万円高くなるのが一般的です。

一方で、生活リズムが乱れやすい点には注意が必要です。体力に不安がある方は、日勤のみの求人から選ぶ方法もあります。

② 繁忙期の残業(バレンタイン・クリスマス前)

お菓子はバレンタインやクリスマス、ハロウィンの前に生産量が増えます。この時期は残業が増え、月3万〜5万円ほど収入が上がるという目安もあります。

反対に、繁忙期以外は残業が少なく、収入が落ち着く工場も少なくありません。年収を比べるときは、残業代込みかどうかを必ず確認しましょう。

③ 企業規模・メーカーの種類

大手メーカーの工場は、賞与や福利厚生が手厚い傾向があります。一方、中小の工場は基本給が低めでも、手当で補う会社もあります。

基本給・賞与・手当のどこで年収が決まっているかを確認すると、求人の違いが見えてきます。

④ 雇用形態(正社員・派遣・パート)

前章のとおり、雇用形態で年収は150万円台から500万円まで幅があります。安定を取るなら正社員、すぐに稼ぎたいなら派遣というように、目的で選ぶことが大切です。

食品工場全般の給与相場は、求人ボックスの給料ナビでも確認できます。

製菓工場で給料を上げるには?きつさ・働き方の注意点

製菓工場で給料を上げるには?きつさ・働き方の注意点

製菓工場で給料を上げるには、働き方と職場選びの両方を見直すことが近道です。あわせて、仕事のきつさも知っておくと、入社後のミスマッチを防げます。

派遣・契約から正社員を目指す

派遣や契約社員から正社員登用を目指すと、賞与や昇給が加わって年収が上がります。正社員登用制度の実績がある職場を選ぶのがポイントです。

求人票の「正社員登用あり」だけでなく、実際の登用実績まで確認すると安心です。

夜勤・繁忙期を活用して稼ぐ

短期間で収入を増やしたい場合は、夜勤や繁忙期の残業を活用する方法があります。深夜割増や残業代で、同じ時給でも月収が上がるためです。

ただし、無理を続けると体調を崩す原因になります。続けられる範囲で調整しましょう。

リーダーを目指して経験を積む

ラインの経験を積んで、リーダーやライン長を任されると、月給は25万〜35万円になります。機械の操作や品質管理を覚えると、任される仕事の幅が広がります。

衛生管理や品質管理の知識は、リーダー選考で評価されやすいポイントです。

製菓工場のきつさ(立ち仕事・衛生管理・甘い匂い)

製菓工場の仕事は、立ち仕事が中心で、衛生管理のルールも厳しめです。日勤の場合、勤務時間は08:15〜17:00ほどが一般的で、重い荷物を扱う自動車工場などに比べると体力的な負担は軽めとされます。

一方で、工場内の甘い匂いが苦手な方もいます。見学や職場体験で、匂いや作業環境を事前に確認するのがおすすめです。

給料の高い求人を選ぶコツ

求人を比べるときは、月給だけでなく、深夜手当・残業代・賞与の有無まで見ましょう。寮付きや社宅の有無も、手元に残るお金に大きく影響します。

「月給」と「実際に手元に残る金額」は別物です。条件を絞って比較できる求人サイトを活用すると、効率よく探せます。

製菓工場の給料に関するよくある質問

Q. 製菓工場の給料は安いのですか?

A. 一概に安いとは言えません。正社員なら年収300万〜400万円が目安で、夜勤や繁忙期の残業が加わると上乗せされます。雇用形態や勤務先で差が大きい点に注意してください。

Q. 未経験でも製菓工場で働けますか?

A. 働けます。多くの工場は、包装や検査といった工程から始めるため、経験がなくても始めやすい仕事です。研修制度がある職場も多くあります。

Q. パティシエと製菓工場、どちらが稼げますか?

A. 統計上は、パン・洋生菓子製造工の平均年収が約341万円で、工場の正社員(300万〜400万円)とほぼ同水準です。技術を高めるか、リーダーを目指すかで伸び方が変わります。

Q. 夜勤をすると給料はどれくらい上がりますか?

A. 22:00〜翌05:00の勤務には、25%以上の深夜割増賃金がつきます。日勤のみと比べて、月収が数万円高くなるケースが一般的です。

Q. 繁忙期はいつですか?

A. バレンタイン(1〜2月)、クリスマス(11〜12月)、ハロウィン(9〜10月)の前が代表的です。この時期は残業が増え、収入も上がりやすくなります。

まとめ:製菓工場の給料は働き方次第で伸ばせる

製菓工場の給料は、正社員で月給20万〜26万円(年収300万〜400万円)、派遣で時給1,150〜1,400円が目安です。夜勤や繁忙期の残業、企業規模でも収入は変わります。

派遣から正社員への登用やリーダー職を目指せば、年収400万円台も狙えます。まずは条件に合う求人を比べて、納得できる職場を探してみましょう。

 

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著者:ジョブハウス工場 編集部

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