機械・金属・鉄鋼業界にはどのような用語が存在し、どのような場面で使われているのでしょうか?このページでは機械・金属業界の主な専門用語をご紹介していきたいと思います!

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あ行で始まる専門用語

あ

・アイドルタイム

機械が有効に働いていない無駄な時間のこと。


・I形鋼

Iの字のような形の断面を持つ形鋼のこと。


・圧延鋼材

圧延機によって既に様々な形への形状に成形加工した鋼材こと。


・厚鋼板

熱間圧延によって製造した鋼板。厚さ3.0mm 以上のもの。


・圧力容器用鋼材

常温での靭性を重視して作られた鋼材のこと。


・油焼入れ

冷却のため、油を使って行う焼入れのこと。


・アーク溶接 

金属材料を溶融して繋ぎ合わせる金属接合方法のこと。


・アプセット圧接

摩擦発熱工程で高温層が形成された後、回転を停止させ、さらに高い圧力を加え、一定時間保持させること。これを維持することで、高温高圧で溶接することができる。また、溶接した金属は元のそれより強度が上がる。


い

・アンダーカット

溶接の境界部にできるくぼみの上の部分のこと。


・インフレーター

自動車で使用されるエアバッグ内のガス発生装置のこと。


・インロー

部品どうしの凹凸を加工する方法。


・引張強さ

引張試験で、引張試験片に引張荷重を加え続けて破断した時の最大荷重のこと。


う

・薄鋼板

熱間圧延によって製造した鋼板。厚さ3.0mm未満のもの。薄板ともいう。


え

・FW

Friction Welding、つまり摩擦圧接のこと。


・H形鋼

Hの字のような断面の形鋼のこと。


お

・開先角度

開先を行うときの角度のこと。


・オーステナイト

1種以上の元素を持つ鉄固溶体のもと。


・オーステナイト系ステンレス鋼

常温でもオーステナイト組織を示すステンレス鋼のこと。


・応力除去焼なまし

本質的な組織を変えることなく、内部応力を減らすために行う熱処理こと。



か行で始まる専門用語

か

・ガス溶接

接合部材を溶融させることなく、固体の状態のまま加熱・軟化させ、さらに加圧して変形させ接着する溶接法のこと。


・快削鋼

りん、硫黄、鉛、セレン、テルル、カルシウムなどの素材を、単独、複合で添加し、被削性を向上させた鋼のこと。


・角鋼

棒状に圧延又は鍛造した鋼のこと。断面が正方形の形をしている。


・型鍛造品

製品に要求される形や体積をを決める金型を使って、成形した鍛造品。


・形鋼

山形、溝形、I形、H形などの断面の形状に圧延した鋼材のこと。


・開先

鉄板同士を繋ぎ合わせるため、角の部分を斜めにそぎ落とす加工のこと。


・加工硬化曲げ加工

切削加工での塑性変形で影響を受けた場所の硬さ、強度が増大する現象のこと。


き

・機械構造用炭素鋼

S25Cともいう。機械構造用炭素鋼のうち、炭素含有量の代表値が0.25%の物のこと。


・機械試験

材料の機械的な性質を測定する試験のこと。


・機械構造用合金鋼鋼材

機械部品に用いる合金鋼鋼材。専用の加工を施す。


・機械構造用炭素鋼鋼材

機械部品に用いる炭素鋼鋼材。専用の加工を施す。


・機械的性質

機械的な変形及び破壊に関係する様々な性質のこと。


・きずの許容限度

鋼材表面にあるきずのうち使用上害がなく、きず取り不要な物の大きさ、数などの限度のこと。


・きず取り基準

手入れの限度ともいう。鋼材表面に存在するきずを除去するときの深さ、面積などの限度のこと。


・強じん鋼

強度と靭性を向上させ、使用する鋼のこと。


け

・経年変化

材料を室温付近に長時間放置すると、材料内部組織がより安定な組織に移行する傾向のこと。また、このとき材料の寸法や形状がわずかに変化する現象を言う。


・計算質量

計算によって求められる鋼材の質量のこと。


・結晶粒微細化

鉄鋼製品の結晶粒を微細化して、結果的に起こる均一化を目的とした熱処理のこと。


・原子間引力

摩擦熱による軟化で、変形抵抗が低下した2つの素材の原子間距離を近づけると、接触時の材料表面原子同士が引張り合う力が発生する。この力のこと。


こ

・工具研削盤

使い古してすでに寿命になった切削工具を再利用可能にするために切削工具のもを研削する研削盤のこと。


・鋼塊

連続鋳造された鋼片、または溶鋼を鋼塊用鋳型に鋳込み凝固させた物のこと。


・合金鋼

合金元素を含有させた鋼。鋼の性質を改善向上させるために行われる。


・合金工具鋼

炭素鋼に合金元素を添加した工具鋼のこと。


・工具鋼

金属や非金属材料を加工するために使用する各種ジグ・工具に用いる鋼の総称。


・硬鋼線

硬鋼線材を使用し、仕上げた鋼線のこと。


・硬鋼線材

炭素含有率0.24~0.86%の炭素鋼線材のこと。


・鋼材

所要の形状に加工された鋼の総称のこと。


・公称寸法

呼び寸法とも呼ばれ商取引上使用される鋼材の寸法のこと。


・高速度工具鋼

高炭素鋼に合金元素を多量に添加し、切削工具、金型などに用いる工具鋼のこと。


・構造用鋼材

建築などの構造物用として強度や溶接性を重視して製造された鋼材のこと。


・鋼片

鋼塊を圧延、鍛造することにより、長さ方向に一定の断面形状をもたせた半製品。


・高マンガン鋼

マンガン11%以上を主な合金成分とし、オーステナイト組織を示す非磁性の合金鋼のこと。


・鋼矢板

水、土壌などの仕切り壁を構成するために使用される形鋼のこと。


・固相接合

接合部材を溶融させることなく固体状態のまま加熱、軟化させてさらに加圧して変形させ接着する溶接法のこと。拡散溶接、ガス圧接、摩擦圧接、抵抗溶接、爆発溶接、などがこれにあたる。



さ行で始まる専門用語

さ

・サイレンサー

消音用機器のこと。


・サブゼロ処理

備考深冷処理ともいう。焼入れ後、残留オーステナイトをマルテンサイトに変化させるために行う熱処理のこと。


・残存きずの許容限度

きず取り後の鋼材にあるきずで、使用上害のないいきずの大きさ、数などの限度のこと。


・残留応力

内部応力とも言う。材料自体の応力のこと、様々な工程で見られる。各材料の応力を超えた負荷をかけると割れ、変形などが現れる。


・残留オ-ステナイト

熱処理された鋼中に存在するオ-ステナイトのこと。機械的性質に悪影響、経年変化などの原因となる。焼入性の良くない材料ほど発生しやすい。


し

・自動車用加工性冷間圧延高張力鋼板

主に加工性の良い冷間圧延高張力鋼板のこと。自動車のプレス成形部品などに用いられている。成形性と引っ張り強度と降伏強度が優れた鋼板。


・質量効果

処理物の大きさによって焼入効果の異なる度合いのこと。


・絞り

引張試験において試験片の破断後の最小断面積と原断面積で割った百分率のこと。


・絞り用鋼板

冷間成形性を重視して製造された薄鋼板のこと。


・衝撃(シャルピ-試験)

シャルピー試験ともいう。靭性や脆性を調べるための試験のこと。衝撃試験で試験片に衝撃荷重を加えて破断し、破断に要したエネルギ-を言う。


・ショットブラスト

加工物の表面に硬球を噴射してデスケ-ル、表面清掃を行うこと。


・シリンダスリーブ

シリンダーライナーのこと。


・シリンダーライナー

エンジンの内部を構成する重要機能部品の一つ。レシプロエンジンのエンジンブロックにはめ込まれる円筒型で、シリンダ摺動面でピストンリングと接する。


・CNC

コンピュータ数値制御のこと。


・試験片

規定の寸法で、所定の試験に提供される試材の一部分のこと。


・磁石鋼

永久磁石特性をもつ鋼のこと。


・質量の許容差

計算質量と実測質量との差を計算質量で割って、百分率で表したもの。


・自由鍛造品

特別な金型を使用せず、上下金敷だけ作られた鍛造品のこと。


・純鉄

炭素含有率0.02  %程度で、かつその他の不純物元素が、非常に少ない鉄のこと。


・条鋼

様々な形状に成形加工した鋼材のこと。


・じん性

粘り強く、衝撃破壊を置きにくいかどうかの程度のこと。


・浸炭

鉄鋼製品にオーステナイト状態で適用される熱化学処理のこと。オーステナイト中に固溶している炭素を、表面に富化させる。


・浸炭窒化

Ac1を超える温度に鉄鋼製品を加熱する熱化学処理のこと。オーステナイト中に固溶状態にある炭素及び窒素の表面に増加させる。


・真直度

鋼材の基準直線からのずれの大きさのこと。


す

・ステンレス鋼

クロム含有率を10.5%以上、炭素含有率を1.2%以下の合金鋼のこと。正式名称はステンレス鋼ステンレススチール。クロムやニッケルを含有した合金。め

っきや塗装をしなくても錆に強く、酸に対して大きな耐蝕性があることなどから、化学薬品を扱う機械器具、給水タンク、配管、厨房設備などの場所に数多く使われている。


・スラグ

溶接時に使用するフラックスがアークによって溶けて、冷えて固まった物のこと。


・スパッター

溶接中に飛散するスラグや金属粒のこと。溶接の妨げになるゴミ。アーク溶接やガス溶接で発生する。


・スピンドル

回転している軸のこと。摩擦圧接ではスピンドル回転させ、一定圧力で押し付け合うことで発生する摩擦熱により接合する。


せ

・脆性

いわゆる、もろさのこと。衝撃試験値、引張試験の伸び、絞りで評価される。


・セミキルド鋼

フェロマンガン、フェロシリコン、アルミニウムなどを添加し、リムド鋼とキルド鋼の中間程度の脱酸を行った鋼のこと。


・線材

棒状に圧延した鋼のこと。断面が円、だ(楕)円、正方形、長方形、六角形、八角形、半円形などで、コイル状に巻かれている。


そ

・粗鋼

鋼塊、鋳鋼の総称。



た行で始まる専門用語

た

・耐力

降伏点ともいう。弾性変形の限界数値のことで、耐力を超えるような力を与えると変形する。


・耐候性

低合金鋼が自然環境の大気中での腐食に耐える性質のこと。


・耐候性圧延鋼材

通常の鋼に比べ、さびを形成しやすく、腐食速度を低減することができる圧延鋼材のこと。


・耐食性

腐食作用に耐える性能のこと。


・耐熱鋼

高温環境での耐酸化性、耐高温腐食性や高温強度を持つ合金鋼のこと。


・耐熱性

高温環境で耐酸化性、高温強度が非常に優れている性質。


・耐摩耗性

金属面の機械的な引っかき、金属的粘着によってその面が損耗することを摩擦という。これに耐える性質。


・脱炭

鉄鋼製品の表面の炭素の欠乏のこと。


・脱炭処理

脱炭を目的とした熱化学処理。


・鍛鋼品

適切な鍛錬成形比を与えるように鋼塊又は鋼片を鍛錬成形し、通常、所定の機械的性質を与えるために熱処理を施したもの。


・炭素鋼

鉄と炭素の合金。炭素含有率が0.02~約 2 %の範囲が多い。


・炭素工具鋼

炭素含有率が0.55~1.50%で、合金元素を添加していない工具鋼のこと。


・炭素当量

炭素以外の元素の影響力を炭素量に換算したもの。


・鍛錬成形比

鍛錬作業によって生まれる変形の大きさの度合いのこと。


・耐摩耗性

窒素の表面富化が起こるように、鉄鋼製品に行われる熱化学処理のこと。


ち

・窒化鋼

アルミニウム、クロムなどを含有し、窒化処理して表面を硬化させた鋼のこと。



・中空鋼

さく岩機用ロッドに使用する中空の棒鋼のこと。


・鋳鉄

鉄と炭素を主成分とし、約2%を超える炭素と、その他の成分も含んでいるもの。


つ

・疲れ強さ

反復する応力によって起こる破壊に耐える性質のこと。


て

・T形鋼

Tの字のような断面をもつ形鋼のこと。


・定尺

標準寸法のこと。


・鉄筋コンクリート用棒鋼

コンクリート補強用として強度、溶接性や圧接性を重視して製造された棒鋼。


と

・等温変態曲線

各温度におけるオーステナイトの等温変態の開始、終了を示した曲線のこと。


・豊田ブレーキ式自動摩擦圧接機

豊田自動織機製作所が、国産初、量産設備として実用化に成功したブレーキ式摩擦圧接機のこと。


・ドリル研削

一度使用して摩耗したドリルの再研削に使用するためにドリルの先端を研削する機械のこと。



な行で始まる専門用語

な

・軟化焼なまし

Ac1変態点近傍の温度に加熱する熱処理のこと。鉄鋼製品の硬さを所定の水準まで低下させる。


・軟鋼線材

炭素含有率が0.25%以下の炭素鋼線材のこと。


・ナット

ボルトの雄ネジにはめて2つの部品を締め付けるのに用いる。機械組立に使用する部品のこと。


ね

・熱間圧延鋼板

圧延機によって、熱間で圧延した鋼板のこと。


・熱間圧延棒鋼

圧延機によって、熱間で圧延した棒鋼のこと。


・熱処理

固体の鉄鋼製品が熱サイクルにさらされ、その性質や組織が変化するような一連の操作のこと。


の

・伸び

引張試験で、試験前の試験片の標点間の長さと試験後の標点間の長さを割った百分率のこと。



は行で始まる専門用語

は

・ハイテン

成形性、引っ張り強さ、降伏強度が優れた鋼板の一般名称。ハイテンションから由来している。


・バイト研削盤

旋盤に使用する刃物バイトの切刃を再研削する機械のこと。


・ばね鋼

ばね特性を付与した鋼のこと。


ひ

・ヒューム

物質の蒸気の凝固や、気体での化学反応によって発生した粒子のこと。


・ピットレス

基礎掘り工事の必要性がないこと。


・PC鋼線

ピアノ線材を使用し、冷間加工やブルーイングをして仕上げた鋼線。


・ピアノ線

ピアノ線材を用い、通常、パテンチング後伸線など冷間加工して仕上げた鋼線。高級ばね、タイヤコードなどの製造に用いる。


・ピアノ線材

炭素含有率が0.60~0.95%の高炭素鋼線材のこと。


・標準寸法

使用実績、標準数列などを考慮し、ある程度集約化した鋼材の寸法のこと。


・表面硬化処理

表面加熱後の焼入硬化処理のこと。


ふ

・ブローホール

溶接部に発生する欠陥で、溶着金属中に発生する球状空洞のこと。


・フェライト

1種以上の元素を含む鉄、又はのこと鉄固溶体。


・深絞り性

ダイス穴の中へ、ダイス面上の素材が絞り込まれ得る程度のこと。


へ

・偏析

鉄鋼材料の鋳造段階で起こる不純物、合金成分の部分的な偏りを言う。偏析の程度により様々な悪影響を及ぼす。


・変態点

鉄鋼材料を常温から加熱していくと組織変化がおこるが、その組織変化を変態と言い、変態する温度のことを変態点と言う。


ほ

・ボルト

部品どうしを締めつけて固定するための部品のこと。


・汎用工作機械

専用と違い多様性のある工作機械のこと。ワークの材質、大きさ、形状などを決めずに加工することができる。


・ボイラ用鋼材

ボイラや圧力容器用として高温強度、溶接性を重視して製造された鋼材のこと。


・棒鋼

棒状に熱間圧延や鍛造した鋼で所定の長さに切断した鋼材のこと。



ま行で始まる専門用語

ま

・摩擦溶接

摩擦圧接のこと。


・摩擦圧接

摩擦による熱を利用して、金属と金属を接合する技術の一つ。摩擦推力、回転数、時間の三要素でできており。数値コントロールが可能。これにより無人で設定した任意の寸法精度と強度を得ることができる。


・丸鋼

棒状に圧延や鍛造した鋼のこと。


み

・溝形鋼

Uの字のような断面を持つ鋼のこと。


・水焼入れ

冷却に水を使用して行う焼入れ。



や行で始まる専門用語

や

・焼入性

焼きの入り易さのこと。焼きの入る深さで比較する。


・焼入れ

鉄鋼製品より迅速に冷却する操作のこと。


 ・焼ならし

オーステナイト化後、空冷する熱処理のこと。


・焼割れ

焼入応力によって発生する割れのこと。


・山形鋼

Lの字のような断面をもつ形鋼のこと。


ゆ

・有効硬化層深さ

熱処理において、定められた硬さが得られる材料表面かの深さのこと。


よ

・溶接

2つ以上の材料に熱や圧力を加え、材料を接合し一体化させること。


・溶接性

鋼材が溶接にどれほど適しているかの程度のこと。


・溶融めっき鋼板及び鋼帯

溶融した金属の中に浸し、金属被覆させた鋼板や鋼帯のこと。



ら行で始まる専門用語

ら

・ライナー

こすれ合う部分にはさみこむ当て金や入れ子のことで、シリンダーライナーなどがこれにあたる。


り

・理想臨界直径

理想焼入れを行ったときの臨界直径のこと。


・臨界直径

ある特定の条件下での焼入れで、その中心部において 50%マルテンサイト組織をもち、長さ 3d以上の丸棒の直径のこと。


れ

・冷間圧延鋼板

冷間圧延機で圧延した鋼板のこと。


・冷間鍛造品

冷間で鍛錬成形した鍛造品のこと。


・レール

鉄道などに用いられる鋼材のこと。



わ行で始まる専門用語

わ

・ワイヤエクステンション

トーチから母材までの距離のこと。



専門用語において注意しておくべきことってある?

以上が機械・鉄鋼・金属業界における専門用語になります。ただし専門用語はただ覚えれば良いというものではありません。

ただ専門用語を覚えるのはもちろん良いことです。なぜなら専門用語を知っていれば、仕事や会話はスムーズにいくからです。しかしどの職種・業界でも、本来は仕事をしていく上で順次覚えていくのが好ましいものです。

わからないことを上司や同僚に聞くことでコミュニケーションをとる、そこから強い絆や人間関係を築き上げていくことも仕事の醍醐味というか、やりがいの1つなのではないでしょうか。



最後に

以上で機械・鉄鋼・金属業界についての記事は終わります!

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最後までお読みいただきありがとうございました。