電気工事士2級(正式名称は第二種電気工事士)の合格率は、令和7年度で筆記試験が56.6%、技能試験が71.8%です。

筆記で約4割が不合格になる一方、技能は約7割が合格しています。つまり、最初の筆記をどう突破するかが合格のカギです。

この記事では、年度別の合格率の推移、難易度の目安、働きながら受かるための勉強法を解説します。工場で電気の知識を武器にしたい20代・30代の方は、ぜひ参考にしてください。

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電気工事士2級の合格率は筆記約57%・技能約72%【年度別データ】

電気工事士2級の合格率は筆記約57%・技能約72%

まずは、第二種電気工事士の合格率を年度別に確認しましょう。筆記試験と技能試験では、合格率に大きな差があります。

筆記試験の合格率は56〜66%で推移

令和元年度から令和7年度までの筆記試験の合格率は、56.0〜65.9%の範囲です。直近の令和7年度は、受験者139,087人のうち78,711人が合格し、56.6%でした。

おおむね「受験者の10人中6人が受かる試験」というイメージです。

技能試験の合格率は70%前後と高め

技能試験の合格率は、令和元年度の65.3%を除き70%台前半で安定しています。令和7年度は受験者99,610人、合格者71,471人で、合格率は71.8%でした。

筆記を通過した人が受けるため、準備をしてきた受験者が多いことも高さの理由です。

年度 筆記(%) 技能(%)
令和元年度 65.9 65.3
令和2年度 62.1 72.4
令和3年度 59.2 72.8
令和4年度 56.0 72.6
令和5年度 59.4 71.1
令和6年度 58.2 70.3
令和7年度 56.6 71.8

出典:TAC「第二種電気工事士 合格発表!受験者数・合格率は?」

上期より下期のほうが合格率は低め

試験は年2回(上期・下期)行われます。筆記試験の合格率は、令和5年度以降のすべての年度で下期のほうが上期より低い結果でした。

令和6年度は上期60.2%に対して下期55.9%と、4ポイント以上の差があります。

下期に受ける場合は、合格率が少し下がる傾向があると頭に入れて、早めに準備を始めましょう。

令和8年度上期は筆記62.2%・技能73.4%

最新の令和8年度上期は、筆記が受験者78,290人・合格者48,692人で合格率62.2%、技能が受験者58,393人・合格者42,875人で73.4%でした。

筆記は前年の上期(57.7%)から4.5ポイント上がっています。ただし、年度によるぶれは毎年あるため、「今年は簡単」と油断しないことが大切です。

合格者は、電気技術者試験センターの合格者一覧の検索ページから確認できます。

合格率から見る電気工事士2級の難易度と、1級(第一種)との違い

合格率から見る電気工事士2級の難易度と1級との違い

合格率だけを見ると「半数以上が受かる、やさしい試験」に見えます。実際の難しさを、試験の中身から整理します。

筆記は50問・60点以上で合格

筆記試験は四肢択一で50問、60点以上(30問正解)が合格ラインです。電気理論の計算、配線図の読み取り、法令など、出題範囲は幅広くなっています。

電気の基礎がない方は、オームの法則や三相交流の計算でつまずきやすい部分です。

技能は「欠陥なし」で時間内に完成させる試験

技能試験は、事前に公表される候補問題13問のうち1問が出題されます。制限時間は40分で、決められた材料と工具を使って配線作業を完成させます。

出題内容が公表されているため、練習量に比例して合格しやすい試験です。ただし、施工に欠陥があると不合格になります。

項目 筆記試験 技能試験
形式 四肢択一50問 13問から1問出題
時間 120分 40分
合格基準 60点以上 欠陥なしで完成
合格率(令和7年度) 56.6% 71.8%

1級(第一種)との違いは扱える工事の範囲

第一種は、第二種の範囲に加えて最大電力500kW未満の自家用電気設備(工場やビルの受電設備など)の工事ができます。第二種は、住宅や小規模店舗などの一般用電気工作物が対象です。

電気工事士法の内容は、e-Gov法令検索の電気工事士法で確認できます。

まず第二種を取り、実務を経験しながら第一種を目指す流れが一般的です。

受験資格に制限はなく、未経験でも挑戦できる

第二種電気工事士は、学歴・年齢・実務経験の制限がありません。電気の仕事が未経験でも、受験できます。

電気系の学科を出ていない20代・30代の方でも、計画的に勉強すれば十分に合格を狙えます。

働きながら電気工事士2級に合格する勉強法と受験スケジュール

働きながら電気工事士2級に合格する勉強法と受験スケジュール

仕事と両立しながら受かるには、試験日から逆算した計画が欠かせません。勉強の進め方を整理します。

勉強時間の目安は100時間前後

電気の知識がない場合、筆記と技能を合わせて100時間前後が一般的な目安といわれます。平日1時間、休日3時間なら、約3か月です。

電気の基礎知識がある方は、これより短い期間でも合格できます。

筆記は過去問の繰り返しが近道

筆記試験は、過去問と似た問題が毎回多く出題されます。まずは過去問を繰り返し解き、間違えた問題の解説を読む方法が効率的です。

計算問題は配点が限られるため、苦手でも、配線図・法令・器具の識別で点数を積み上げれば60点に届きます。

技能は工具をそろえて手を動かす

技能試験は、頭で理解しても手が動かなければ時間内に終わりません。工具と練習用の材料をそろえ、候補問題13問をすべて1回は通しで作ることが大切です。

特に、被覆のむき方や圧着の仕上がりなど、欠陥につながる基本作業は何度も確認しましょう。

令和8年度下期の試験日程

令和8年度下期は、筆記(CBT方式)が2026年9月24日〜11月8日、筆記(筆記方式)が2026年10月25日、技能が2026年12月12日または13日です。申込受付は終了しています。

次回の日程や申込方法は、電気技術者試験センターの第二種電気工事士のページで確認してください。

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター

工場で電気工事士2級を活かせる仕事とキャリアの広がり

工場で電気工事士2級を活かせる仕事とキャリアの広がり

資格を取ったあとに、どんな選択肢が広がるのかも押さえておきましょう。工場で働く方にとっては、キャリアアップの土台になります。

設備保全・メンテナンス職で評価されやすい

工場では、機械や照明、配電盤まわりの点検・保守を担う設備保全の仕事があります。電気の資格を持っていることは、応募時の強みになります。

求人によっては、電気工事士の資格が応募条件や歓迎条件に入っているものもあります。

資格手当が出る職場もある

職場によっては、資格取得で資格手当がつく場合があります。金額や条件は会社ごとに異なるため、求人票や面接で確認することが大切です。

資格取得を支援する制度(受験料補助など)を設けている企業もあります。

第一種へのステップアップで、より大きな設備を扱える

第二種で基礎を固めたら、第一種に挑戦することで工場の受電設備など、より大きな電気設備に関われます。担当できる業務が増え、任される仕事の幅も広がります。

未経験から電気系の仕事へ転職する武器になる

現在は電気と関係のない仕事をしていても、資格があれば未経験から電気系の工場・設備の仕事に挑戦しやすくなります。

まずは資格を取り、そのうえで求人を比較して、自分に合う職場を選びましょう。

電気工事士2級の合格率に関するよくある質問

Q. 電気工事士2級の合格率は何%ですか?

令和7年度は、筆記試験が56.6%、技能試験が71.8%でした。筆記を通過すれば、技能で約7割が合格する計算です。

Q. 電気工事士2級は難しいですか?

国家資格の中では、挑戦しやすい部類です。ただし、筆記の約4割は不合格になるため、過去問対策は欠かせません。

Q. 独学でも合格できますか?

独学で合格する方は多くいます。筆記は過去問と参考書で対策でき、技能は工具と練習材料をそろえて反復すれば十分に狙えます。

Q. 筆記試験に合格したあと、技能に落ちたらどうなりますか?

技能試験の不合格後の扱いや筆記免除の条件は、年度ごとの募集案内で定められています。最新の内容は、電気技術者試験センターの試験結果に関するFAQや受験案内で確認してください。

Q. 合格後すぐに工場の仕事に活かせますか?

設備保全などの求人では、資格が応募時の強みになります。未経験歓迎の求人もあるため、資格取得と並行して求人を探してみましょう。

まとめ:合格率は筆記約57%・技能約72%。筆記対策が最大のポイント

電気工事士2級の合格率は、令和7年度で筆記56.6%、技能71.8%です。技能は準備次第で十分に受かる一方、筆記で約4割が落ちるため、過去問を繰り返す筆記対策が合格のカギです。

受験資格に制限はなく、未経験からでも挑戦できます。工場での設備保全やキャリアアップにつながる資格なので、計画を立てて一歩ずつ進めていきましょう。

 

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