みなさんは、「自動車」についてどれだけ知っていますか?教習所で習うのは自動車の運転操作や交通ルールがメインのため、自動車免許をお持ちの方でも「自動車部品についてはあまり知らない…」と言う方も多いかと思います。そこでこの記事では、自動車部品とその役割についてご紹介します。

  • 自動車部品について詳しく知りたい
  • 自動車業界で働きたいと思っている

上記に当てはまる方は、ぜひお読みください。

自動車部品にはどんな種類があるの?

街中で走っているたくさんの自動車。その自動車は1台およそ3万点もの部品から作られていることをご存知ですか?自動車はドアやミラーなどの目に見える部品だけでなく、エンジンなどの目に見えない部分まで非常に細かい部品が集まって構成されています。ここでは、主に車体・内装・電装に取り付けられている部品や役割についてご紹介します。

車体

車体とは、エンジンなどの車を動かすことに関係する装置以外の部分のことで、車全体の外形、いわゆるボディーのことです。車体は人が乗る場所や、荷物を積む箇所すべてを含んでいます。 

内装

内装にはハンドルやシートベルトなどの部品が車内に取り付けられており、人の手が多く触れる部分です。人が安全かつ快適に運転できるよう、さまざまな工夫がされています。 

電装

電装とは、自動車に搭載されている電子機器のことです。社内を快適な温度にするカーエアコンや、車の心臓ともいえるエンジンも電装の部品に分類されます。 

自動車部品の主要なパーツ【外装編】

ここからは、自動車における主要な外装部品と、その役割についてご紹介します。

ワイパー

ワイパーとは、車のフロントガラスに取り付けられている部品のことです。雨天や降雪時にガラスの表面を拭き取るように動き、運転手の視界を良くする役割を担います。

バックミラー

バックミラーとは、その名の通り車の後方を確認するための鏡のことです。バックミラーのほかに、車の前方ドアの両サイドにあるドアミラーと呼ばれる鏡も取り付けられています。こちらも運転手が後方を確認するための重要なパーツです。

ヘッドライト

 ヘッドライトとは、車のフロント部分に取り付けられている大きな2つのライトのことです。夜道やトンネルの中などといった視界が悪くなるときに使用され、照射距離を2段階に調整できるのが特徴です。

ホイール

ホイールとは、タイヤの内側にはめ込まれている車輪のことです。原材料は主にスチールかアルミでできており、シンプルなものからデザイン性のあるものまで種類がいくつかあります。ホイールは、エンジンの動力をタイヤに伝える役割をしています。

タイヤ

タイヤとは、車体そのものや人、または荷物などの重さを支える部品です。原材料は天然ゴムや合成ゴムでできており、エンジンやブレーキの力を路面に伝え、車を走らせる・曲げる・止めるなどの役割を担います。

ボンネット

ボンネットとは、エンジンを搭載しているエンジンルームの蓋のことを指します。単にエンジンルームを守る役割をするだけでなく、衝突した際の被害を軽減する役割もしています。

フロントガラス

フロントガラスとは、車の正面に取り付けられている大きなガラスのことです。フロントガラスは2枚のガラスの間に中間膜が挟まれており、万が一ガラスが割れたとしても飛び散らないよう工夫されています。

自動車部品の主要なパーツ【内装編】

次に、車に内装されている自動車部品と、その役割についてご紹介します。

エアーバッグ

エアーバッグとは、車が強い衝撃を受けた際に運転席や助手席から飛び出すクッションのことです。乗員の頭部や胸部が直接フロントガラスに衝突するのを防ぐ役割をします。

シートベルト

シートベルトとは、乗員の身体を座席に拘束するベルト状の安全装置のことです。シートベルトは全ての座席での着用が義務付けられており、自動車事故の死亡リスクを減らすのに効果的です。

ハンドル

ハンドルとは、車を運転する際に左右に回転させて進行方向を調整する部品で、別名ステアリングホールとも呼ばれています。また、先ほどご紹介したエアバッグが搭載されている部品でもあります。

ダッシュボード

ダッシュボードとは、自動車のフロントガラスの下、または前席の正面にある内装部品をひとまとめにした総称です。エンジンと室内空間を分ける壁となっており、インストルメントパネルと同意義で呼ばれることもあります。

ペダル

ペダルとは、アクセルやブレーキを作動させるための部品です。これを踏むことによって、自動車を加速させたり減速させることができ、踏む強さによって速度を変えることも可能です。

シフトレバー

シフトレバーとは、車のギヤを変える際に使うレバーのことで、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)などと表示されています。シフトレバーの作りや操作方法は、MT車やAT車によって異なります。

ルームミラー

ルームミラーとは、車内のフロント中央部に取り付けられているミラーです。主に車を駐車する際や発進する際に、後方に人がいないか、障害物がないかなどの確認を行う際に使用されます。

自動車部品の主要なパーツ【エンジン編】

最後に、自動車部品の主要なパーツとその役割についてご紹介します。

スパークプラグ

スパークプラグとは、ガソリンを着火させるライターのような役割を持っているネジのような部品のことです。スパークプラグには一般プラグ・白金プラグ・イリジウムプラグの3種類あり、その種類によって着火性と耐久性は異なります。

エンジン

エンジンは、車を動かすための原動力となっており、いわゆる心臓のような役割をしています。燃料と空気を機関内で混合させ、燃焼させることで動力を発生させています。エンジンにはガソリンエンジン・ディーゼルエンジン・ハイブリッドエンジンなどの種類があります。

サスペンション

サスペンションとは、車体とタイヤを繋ぐ足回りの部品のことです。路面からの振動を吸収する働きをしているため、凹凸のある道路でも快適に走れたり、車体を傾けてコーナーをうまく曲がることができます。

トランスミッション

トランスミッションとは変速機とも呼ばれ、エンジンが作り出した動力を車輪に伝える働きをしています。トランスミッションの種類は、主に手動で変速するマニュアルミッションと、自動で変速するオートマチックトランスミッションの2つです。

車体はどうやって作られるの?

自動車部品の種類や役割について知っていただいたところで、次に自動車の中で重要なパーツである「車体」の製造工程について説明していきます。自動車が作られる工程の一例としてご覧ください。

(1)プレス

鋼板と呼ばれるコイル状の鉄の板一枚を切断します。切られた鉄の板はプレス機で圧力をかけ、型に合わせて加工されます。それにより自動車ボディの部品を製造します。

(2)溶接

電気を流すことで生まれる熱を利用し、プレス加工を行い部品同士をつなぎあわせてボディを製造します。多くは溶接用ロボットを用いて製造します。

(3)塗装

電着塗料の入ったプールにボディを浸しシーラーを塗った後、ロボットが何重にも渡り塗装を行います。これによりボディを美しくするだけでなくサビを防止することができます。

(4)組立

車体にエンジンやタイヤ・シート・窓など数千にも及ぶ部品を流れ作業で取り付けていきます。重い部品に関しては機械を用いて組立を行います。

(5)検査

見た目だけでなく走行検査や排出ガス検査・灯火検査・漏水検査・光軸検査など数百項目の検査を行います。厳密な検査を通過すると、完成車として出荷されます。

最後に

この記事では、自動車部品の名称とその役割についてご紹介しました。この記事を通して、少しでも自動車部品についての知識を深めていただけていれば幸いです。また、「自動車にもっと興味が湧いた」「自動車業界で働きたい」と思われた方は、ぜひジョブハウス工場をご利用ください。未経験からでも働ける自動車製造の求人や、月収30万円以上の高収入求人を早速チェックしてみましょう!