フォークリフトや玉掛けの資格を取ると、時給は資格手当型の求人で月3,000〜5,000円(時給換算で約20〜30円)、時給に直接反映される求人では100円前後の上乗せが目安です。

取得にかかる費用はフォークリフトで1.2万〜5万円ほど、玉掛けで2万〜4万円ほどです。上がり幅と費用を比べると、数ヶ月から1年ほどで元が取れる計算になります。

この記事では、資格ごとの取り方と費用、時給換算した上がり幅、元が取れるまでの期間を数字で整理しました。「どの資格から取るか」「先に取るか、入社後に会社負担で取るか」の判断にお役立てください。

ジョブハウス工場

工場の資格で時給はいくら上がる?上がり幅の目安は「手当型」と「時給反映型」の2パターン

資格で上がる時給の目安

資格を取ったあとの給与の上がり方は、求人によって大きく2つに分かれます。まずは、この違いを押さえておきましょう。

上がり幅の結論:手当型で時給+20〜60円、時給反映型で+100円前後

資格手当は月額で支給されるため、時給に直すと上がり幅が小さく見えます。一方、派遣などで「資格あり」を条件に時給そのものを高く設定している求人は、上がり幅が大きくなります。

  • 手当型:基本給や時給は変わらず、資格手当が月額で加算される(時給換算で約20〜60円)
  • 時給反映型:資格保有者向けに時給が高く設定されている(+100円前後の例あり)

ここでの上がり幅は、複数の情報源の数字をもとにした目安です。実際の金額は会社ごとに異なるため、応募前に求人票で確認してください。

資格手当は月3,000〜10,000円が中心。時給換算の早見表

フォークリフトの資格手当は、月3,000〜10,000円とする情報が多く見られます。玉掛けは1,000円台から10,000円までと情報源による幅があり、5,000円前後を中心とする解説もあります。資格手当を持たない会社も少なくありません。

月額を時給に直すと、次のとおりです(1日8時間・月20日勤務の月160時間で計算した試算です)。

月額手当(円) 時給換算(円) 水準
3,000 約19 低め
5,000 約31 中心
10,000 約63 高め

出典:工場勤務におすすめの資格5選|工場キャリア、月5千円は本当?玉掛けの資格手当の相場|工場ワークス

時給に直接反映される求人の例:無資格1,400円が玉掛けありで1,500円

派遣では、資格手当ではなく時給そのものに差がつくケースがあります。ある求人情報サイトの解説では、無資格で時給1,400円の仕事が、玉掛けの資格ありで時給1,500円になる例が挙げられていました。

また、フォークリフト作業は一般的な軽作業より時給が高い傾向があり、軽作業は1,000円強が多い一方、フォークリフトは1,500円を超える求人も珍しくないとされています。ただし、これは資格の有無だけでなく、仕事内容の違いも含んだ差です。

出典:月5千円は本当?玉掛けの資格手当の相場|工場ワークス

資格を取っても時給が上がらないケースと、その見分け方

資格を取っても、すぐに給与が上がるとは限りません。資格手当の制度がない会社や、手当の対象にならない現場もあるためです。

見分けるポイントは、求人票の「資格手当」の欄です。「フォークリフト手当 月◯◯円」のように金額が書かれていれば、取得後の上乗せが見込めます。記載がなければ、面接で「手当の対象か」を確認しておくと安心です。

資格の価値は、手当の金額だけではありません。応募できる求人の幅が広がることも大きなメリットです。資格を条件にした、時給の高い求人にも応募しやすくなります。

フォークリフト運転技能講習の取り方と費用【最短2日・1.2万〜5万円】

フォークリフト運転技能講習の取り方と費用

工場や倉庫の求人で最も需要が高い資格のひとつが、フォークリフトです。ここでは取得の流れと、日数・費用を整理します。

「技能講習」と「特別教育」の違い:求人で求められるのは1トン以上

フォークリフトの資格には、最大荷重によって2種類あります。最大荷重1トン以上は「運転技能講習」、1トン未満は「特別教育」です。

工場や物流倉庫の求人で多く求められるのは、1トン以上を扱える運転技能講習の修了証です。これから取るなら、技能講習を選んでおくと応募できる求人が広がります。

必要な日数は2〜5日。持っている免許や経験で変わる

講習時間は、普通免許などの保有状況やフォークリフトの実務経験によって、11時間から35時間までの区分に分かれます。

条件 講習時間 最短日数
免許なし・未経験 35時間 5日
普通免許あり・経験少 31時間 4日
免許なし・実務6ヶ月〜 15時間 3日
普通免許あり・実務3ヶ月〜 11時間 2日

表の「実務」は、1トン未満のフォークリフトの運転経験を指します。短縮を受けるには、勤務先の証明書など経験を示す書類が必要です。大型特殊免許を持っている場合も、11時間(2日)で受講できます。

1日でも欠席・遅刻・早退すると修了できないため、日程は余裕をもって組みましょう。

出典:フォークリフト免許の取り方|Cobby

費用の目安:免許・経験があれば1.2万円〜、未経験でも5万円前後

受講料は、講習時間が長いコースほど高くなります。

コース 受講料(円)
11時間 12,000〜20,000
15時間 20,000〜30,000
31時間 28,000〜38,000
35時間 38,000〜50,000

受講料のほかに、テキスト代(約1,500〜2,000円)や修了証の発行費用がかかる場合があります。未経験者向けの35時間コースでは、追加費用を含めて合計5〜6万円程度を見ておくと安心です。

費用や日程は教習機関ごとに異なるため、申し込み前に各教習所へ確認してください。

出典:フォークリフト免許の取り方|Cobby

申し込みから修了証をもらうまでの流れと、求人の探し方

取得までの流れはシンプルです。

  • お住まいの地域の教習機関を探し、日程を確認して申し込む
  • 学科講習と実技講習を受ける(修了試験あり)
  • 修了後に修了証が交付される

修了証は更新手続きが不要です。取得後は、フォークリフトの資格を活かせる求人に絞って探すと、手当や時給の高い仕事が見つけやすくなります。

ジョブハウス工場では、フォークリフトの資格を活かせる求人をまとめて検索できます。

玉掛け技能講習の取り方と費用【3日間・2万〜4万円】

玉掛け技能講習の取り方と費用

玉掛けは、クレーンで荷物を吊り上げるときに、ワイヤーなどを荷にかける作業のことです。金属加工や重機の組み立てなど、重い部品を扱う工場で求められます。

玉掛けの資格が必要になるのは、吊り上げ荷重1トン以上の作業

玉掛け作業は、吊り上げ荷重が1トン以上なら「玉掛け技能講習」、1トン未満なら「特別教育」の修了が必要です。

工場の求人で「玉掛け資格」と書かれている場合は、多くが技能講習の修了を指します。重い荷物を扱う現場ほど、資格者の需要が高い傾向にあります。

日数は3日間程度。学科と実技で構成される

玉掛け技能講習は、学科と実技を合わせて3日間程度で修了できます。講習時間は19時間が目安で、クレーン系の資格を持っている場合は短縮される区分もあります。

フォークリフトの未経験者向けコース(5日)と比べると日数は短めです。休みを合わせやすく、働きながら取得しやすい資格といえます。

費用の目安は2万〜4万円。合格率は90%以上とされる

受講料は教習機関によって異なりますが、教育訓練給付制度の対象講座には2.2万〜2.6万円ほどの例がありました。テキスト代などを含めると、3万円前後を見ておけば大きく外れません。

技能講習の合格率は90%以上とされており、講習をきちんと受ければ大半の人が修了できます。不安な方は、実技の練習時間が長めの教習機関を選ぶと安心です。

出典:月5千円は本当?玉掛けの資格手当の相場|工場ワークス

クレーン系の資格と組み合わせると任される作業が増える

玉掛けは、小型移動式クレーンなどの運転資格と組み合わせて使われることが多い資格です。吊る人と運転する人の両方ができれば、現場で重宝されます。

ただし、クレーン系の資格は入社後に会社負担で取らせてくれる会社もあります。まずは玉掛けから始めて、働きながらステップアップする進め方もおすすめです。仕事内容は玉掛けってどんな仕事?の記事で詳しく解説しています。

資格の費用は何ヶ月で元が取れる?手当型・時給反映型で試算

受講料の回収期間の目安

ここまでの数字をもとに、自費で受講した場合に、受講料を取り戻せるまでの期間を試算しました。

試算の前提:月160時間勤務、税引前、受講料は目安の中央値

試算は次の条件で行っています。

  • 勤務は月160時間(1日8時間・月20日)
  • 金額は税金や社会保険料を引く前の額
  • 受講料はフォークリフトが5万円、玉掛けが3万円
  • 手当型は月5,000円(玉掛けは3,000円)、時給反映型は時給+100円(月16,000円)

あくまで目安ですが、資格の「割の良さ」をイメージするには十分です。

手当型は約10ヶ月、時給反映型は2〜3ヶ月で受講料を回収

資格と型 月の上乗せ(円) 回収の目安
フォーク5万円・手当型 5,000 約10ヶ月
フォーク5万円・時給型 16,000 約3ヶ月
玉掛け3万円・手当型 3,000 約10ヶ月
玉掛け3万円・時給型 16,000 約2ヶ月

手当型でも、1年以内に受講料を回収できる水準です。資格は一度取れば更新が不要なので、その後は上乗せ分がそのまま収入増になります。

経験者は11時間コースで費用を抑え、回収が早くなる

フォークリフトで11時間コースを選べる方は、受講料が1.2万〜2万円ほどで済みます。手当型(月5,000円)でも、3〜4ヶ月で回収できる計算です。

アルバイトなどで1トン未満のフォークリフトを運転した経験がある方は、勤務先に経験の証明書を出してもらえるか確認してみましょう。

教育訓練給付金や会社負担で、実質の自己負担を下げる

講習によっては、国の教育訓練給付金を使えます。対象講座の受講費用の20%(上限10万円)、特定一般教育訓練なら40%(上限20万円)が、修了後にハローワークから支給されます。

給付を受けるには、対象講座であることや雇用保険の加入期間など、条件を満たす必要があります。厚生労働省の教育訓練給付金のページや、お近くのハローワークで確認してください。

受講料を会社が負担してくれる求人を選べば、実質0円で資格を取れます。次の章では、その探し方を紹介します。

時給アップにつなげる動き方:先に取るか、会社負担で取るかの選び方

資格を時給アップにつなげる方法

資格を取るタイミングは、「応募前に自費で取る」か「入社後に会社負担で取る」かの2つです。それぞれの特徴を見てみましょう。

応募前に自費で取るメリットは、資格を条件にした求人に応募できること

先に取っておくと、「フォークリフト資格必須」「玉掛け資格者優遇」といった求人に応募できます。時給反映型の求人は、こうした資格を条件にしているケースが多く見られます。

自費の負担はありますが、入社後すぐに資格を活かして働けるため、最初から高めの時給を狙えます。

入社後に会社負担で取る場合は、資格取得支援がある求人を選ぶ

未経験から始める方や、費用を抑えたい方は、資格取得支援のある求人が向いています。受講料を会社が負担してくれる求人は少なくなく、クレーン・玉掛けは「入社後に取らせてもらう」資格だという解説もあります。

注意したいのは、支援の条件です。一定期間働かないと費用の返還を求められる場合もあるため、応募前に確認しましょう。

求人票で確認したい3つのポイント

資格を活かして時給アップにつなげるには、求人票で次の3点を確認してください。

  • 資格手当の金額:「月◯◯円」と明記されているか
  • 時給に含まれているか:資格保有を条件にした時給設定か
  • 資格取得支援の有無:費用負担や報奨金の条件が書かれているか

記載がわかりにくいときは、面接や問い合わせで確認して問題ありません。

次のステップ:危険物乙4など、手当が見込める資格を足していく

フォークリフトや玉掛けのあとは、危険物取扱者(乙種第4類)などを足していくと、手当の積み上げが期待できます。乙4の資格手当は月2,000〜5,000円ほどとする情報があり、独学で取得を目指せる点も魅力です。

試験の日程や受験手数料は、消防試験研究センターの公式サイトで確認できます。複数の資格を組み合わせると、任される仕事が広がり、求人の選択肢も増えていきます。

出典:工場勤務におすすめの資格5選|工場キャリア

工場の資格に関するよくある質問(Q&A)

Q. フォークリフトと玉掛け、どちらから取るべきですか?

A. 迷ったら、求人数が多いフォークリフトからがおすすめです。受講料は玉掛けのほうが安く日数も短いため、重量物を扱う工場を狙う場合は玉掛けから取る方法もあります。

Q. 資格を取ったら、必ず時給は上がりますか?

A. 必ずとは言えません。資格手当がない会社もあるためです。求人票の資格手当や、資格を条件にした時給の記載を確認しましょう。

Q. 費用は会社が出してくれますか?

A. 会社が負担する求人は少なくありません。ただし、一定期間の勤務が条件になる場合があるため、応募前に返還ルールを確認してください。

Q. 資格に有効期限や更新はありますか?

A. フォークリフトの運転技能講習修了証は、更新手続きが不要とされています。ただし、安全のために数年おきの再教育の受講が勧められています。

まとめ:資格は1年以内に元が取れる投資。取ったあとは求人選びが大切

工場の資格による時給の上がり幅は、手当型で+20〜60円、時給反映型で+100円前後が目安です。費用はフォークリフトで1.2万〜5万円、玉掛けで2万〜4万円ほどで、手当型でも約10ヶ月、時給反映型なら2〜3ヶ月で元が取れる計算でした。

大切なのは、資格を取ったあとに「手当や時給にしっかり反映される求人」を選ぶことです。資格を活かせる求人はこちらの検索結果から、会社負担で資格を取れる求人は資格取得支援ありの求人から探せます。

 

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著者:ジョブハウス工場 編集部

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