倉庫の時給は、アルバイトで1,200〜1,400円台が目安です。2026年8月のアルバイト・パート全体の平均時給は1,303円で、工場・倉庫を含む職種は1,481円と全体を上回っています。
ただし、同じ倉庫でも仕事内容や勤務時間帯、エリアによって時給は大きく変わります。フォークリフトの資格や夜勤を組み合わせれば、1,600円以上を狙える求人もあります。
この記事では、雇用形態別・仕事内容別の時給相場から、時給が高くなる条件、時給を上げる具体的な方法までを整理しました。倉庫の仕事を探している20〜30代の方は、求人選びの参考にしてください。
倉庫の時給相場は1,300円前後|雇用形態別・地域別の目安

まずは倉庫の時給が全体でどのくらいの水準なのかを確認します。公的な最低賃金や、求人サイトの集計データとあわせて見ていきましょう。
全国の平均時給は1,303円|工場・倉庫系は1,481円
マイナビバイトに掲載された求人をもとにした集計では、2026年8月のアルバイト・パート全体の平均時給は1,303円でした。前月から6円上がっています。
職種グループ別に見ると、工場・倉庫・建築・土木は1,481円、オフィスワークは1,294円です。工場・倉庫系はオフィスワークより187円高い計算になります。
出典:マイナビキャリアリサーチLab「2026年8月度 アルバイト・パート平均時給レポート」
この数字には建築・土木も含まれるため、倉庫だけの平均ではありません。倉庫のみで見ると、1,200〜1,400円台に収まる求人が多い印象です。
雇用形態別の時給の目安(アルバイト・派遣・正社員)
倉庫の時給は、雇用形態によっても変わります。求人情報をもとにした目安は次のとおりです。
| 雇用形態 | 時給(円) | 特徴 |
|---|---|---|
| アルバイト | 1,200〜1,430 | シフトが柔軟 |
| 派遣社員 | 1,300〜1,400 | 案件数が多い |
| 正社員 | 1,300〜1,600相当 | 賞与・昇給あり |
時給だけを比べると、アルバイトと派遣の差は大きくありません。ただし派遣は繁忙期の増員案件で高めに設定されることがあり、短期で稼ぎたい方に向いています。
正社員は月給制のため、時給換算で比べるのが難しい点に注意してください。賞与や昇給、社会保険まで含めると、総収入では正社員が上回るケースが多くなります。
地域別の時給差|都市部と地方でどれくらい違う?
倉庫の時給は、物流拠点が集まる都市部で高く、地方で低くなる傾向があります。目安は次のとおりです。
- 東京・神奈川・大阪:1,300〜1,500円前後
- 愛知・埼玉・千葉:1,200〜1,400円台
- 東北・九州などの地方:1,000〜1,200円台
地方は時給が低めでも、家賃や物価が抑えられる分、手元に残るお金で見ると差が縮まることもあります。時給の数字だけで判断しないことが大切です。
最低賃金との比較|令和8年度は全国平均1,177円
時給の下限となるのが最低賃金です。令和8年度の地域別最低賃金は、全国加重平均で1,177円となり、前年度の1,121円から56円引き上げられました。
都道府県ごとの最高額は1,280円、最低額は1,085円です。新しい最低賃金は、令和8年10月1日から12月2日までの間に順次発効します。
出典:厚生労働省「全ての都道府県で地域別最低賃金の改定額が答申されました」
お住まいの地域の金額は、厚生労働省の最低賃金特設サイトで都道府県ごとに確認できます。求人の時給がこれを下回っていないか、応募前にチェックしておきましょう。
仕事内容別の倉庫の時給|ピッキングからフォークリフトまで

倉庫の仕事は、作業内容によって求められるスキルや体力が異なります。時給にもはっきりした差が出るため、仕事内容別の目安を押さえておきましょう。
| 仕事 | 時給(円) | 難易度 |
|---|---|---|
| ピッキング | 1,100〜1,300 | 低め |
| 検品・梱包 | 1,100〜1,250 | 低め |
| 入出荷・仕分け | 1,200〜1,400 | 中程度 |
| フォークリフト | 1,300〜1,600 | 高め |
上の表は求人情報をもとにした目安で、エリアや企業によって前後します。それぞれの仕事の特徴を見ていきましょう。
ピッキング・仕分け|1,100〜1,400円が目安
ピッキングは、伝票やハンディ端末の指示に従って商品を棚から集める仕事です。未経験からすぐに始められるため、応募のハードルは低めです。
その分、時給は1,100〜1,300円前後からのスタートが中心です。仕分けは荷物の量や重さによって、1,200〜1,400円ほどになることもあります。
検品・梱包|未経験でも始めやすい分、時給は控えめ
検品は商品の数量や傷の有無を確認する仕事、梱包は商品を箱に詰めて出荷できる状態にする仕事です。座り作業が多い現場もあり、体力に自信がない方でも続けやすいのが特徴です。
時給は1,100〜1,250円前後と、倉庫の中では控えめです。ただし、正確さを評価されて検品リーダーに任されれば、時給アップにつながります。
入出荷・荷役作業|体力が必要な分、時給は上がりやすい
トラックからの荷下ろしや積み込みは、重い荷物を扱うため体力を使います。その負担が時給に反映され、1,200〜1,400円と、ピッキングより高めの求人が目立ちます。
冷凍・冷蔵倉庫や夏場の庫内など、環境が厳しい現場ではさらに上乗せされることもあります。体力に自信がある方には、効率よく稼げる選択肢です。
フォークリフト作業|倉庫で最も時給が高くなりやすい
フォークリフトを使った作業は、倉庫の仕事の中で最も時給が高くなりやすい職種です。目安は1,300〜1,600円で、一般的な軽作業より200〜300円ほど高いとされています。
最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転するには、技能講習の修了が必要です。人手不足の倉庫は多く、資格があるだけで応募できる求人の幅が広がります。
倉庫で時給が高くなる4つの条件

同じ仕事でも、時給が高い求人と低い求人があります。その差が生まれる主な条件は、勤務時間帯、倉庫の環境、時期、そして施設の規模です。
深夜勤務|22時以降は25%以上の割増
労働基準法では、午後10時から午前5時までの深夜に働くと、通常の賃金の25%以上を上乗せして支払うことが定められています。
たとえば基本時給が1,300円なら、深夜の時間帯は1,625円以上になります。残業と重なる場合の割増率は50%以上で、時給1,300円なら1,950円以上です。
倉庫は24時間稼働の物流拠点も多く、夜勤の募集が豊富です。夜勤は生活リズムが変わるため、体調管理がしやすいかも含めて検討しましょう。
冷凍・冷蔵倉庫|環境の厳しさが時給に反映される
冷凍・冷蔵倉庫は、庫内が氷点下になる現場もあり、防寒着を着ての作業になります。環境が厳しいぶん、常温倉庫より時給が高めに設定される傾向があります。
防寒具が支給されるか、休憩の取り方はどうかなど、働きやすさも求人ごとに異なります。応募前に確認しておくと安心です。
繁忙期|年末・EC需要で時給が上がる
ネット通販の出荷が増える年末やセール時期は、人手が足りなくなる倉庫が増えます。そのため短期の高時給求人が出やすくなります。
繁忙期の求人は期間が限られますが、「入社祝い金」や「皆勤手当」が付く場合もあります。短期間でまとまった収入を得たい方には狙い目です。
大型物流センター|都市部・湾岸エリアは高め
大手EC事業者や物流会社の大型センターは、1日の出荷量が多く、大人数を一度に採用します。競合する求人も多いため、時給が高めに設定されがちです。
東京湾岸や大阪湾岸、愛知などの物流集積エリアは、特に募集が活発です。交通アクセスと時給のバランスを見て選びましょう。
倉庫の時給を上げる方法と、求人選びで確認したいポイント

今の時給に不満がある方や、これから高時給を目指したい方に向けて、具体的な方法を5つ紹介します。求人を比べるときの注意点もあわせて確認してください。
① フォークリフト技能講習を取得する
時給アップの王道は、フォークリフトの資格取得です。技能講習は数日間で修了でき(開催情報は中央労働災害防止協会などで確認できます)、取得すれば時給が200〜300円ほど上がる求人もあります。
たとえば時給が250円上がると、1日8時間・月20日勤務で月に4万円の増収です。講習費用は数万円かかりますが、数か月で回収できる計算になります。
会社によっては、入社後に講習費用を負担してくれる制度もあります。未経験歓迎の求人でも資格取得支援があるか確認してみましょう。
② 夜勤や早朝シフトを選ぶ
日勤から夜勤に切り替えるだけで、深夜割増により同じ仕事でも時給が25%以上上がります。ほかのスキルを増やさずに収入を伸ばせる方法です。
シフトの時間帯や休日の取りやすさ、通勤手段まで含めて、無理なく続けられるか確認しましょう。
③ 派遣・期間限定など雇用形態を見直す
派遣は繁忙期の増員案件が多く、アルバイトより時給が高い求人も見つかります。反対に、長く働いて信頼を得ている場合は、直接雇用に切り替えて昇給を目指す道もあります。
今の雇用形態が自分の目的に合っているか、見直してみる価値があります。
④ 経験を積んでリーダーや管理業務を目指す
倉庫には、現場をまとめるリーダーや、在庫・出荷を管理する役割があります。経験を積んで任される業務が増えると、リーダー手当が付いて時給が上がるケースがあります。
在庫管理や入出荷のシステム操作に慣れておくと、評価されやすくなります。
⑤ 正社員・期間工など月給制を検討する
時給の上限が気になる場合は、月給制の正社員や期間工に目を向けてみましょう。賞与や各種手当、昇給があるため、時給の数字以上に総収入を伸ばせる可能性があります。
ハローワークでも倉庫関連の正社員求人を探せます。まずはハローワークインターネットサービスで、どんな条件の求人があるか眺めてみるのもおすすめです。
時給だけで選ばない!求人で確認したい3つのポイント
最後に、時給が高い求人ほど確認しておきたい点をまとめます。
- 時給の内訳:基本時給に、固定残業代や手当が含まれていないか
- 待遇:交通費、寮、社員食堂、制服の貸与があるか
- 契約期間:更新の条件や、短期か長期か
たとえば「時給1,500円」でも、固定残業代が含まれていると、基本時給は想像より低いことがあります。募集要項の「時給の内訳」は必ず読んでください。
また、立ち仕事の時間や、扱う荷物の重さも現場によって異なります。見学や面接で、1日の流れと作業環境を確認できると安心です。
倉庫の時給に関するよくある質問
Q. 倉庫の時給は未経験でも1,200円以上もらえますか?
A. 地域や仕事内容によりますが、未経験でも1,200円台のスタートは十分あります。特に都市部や、夜勤・冷凍倉庫の求人では、未経験でも高めの時給が提示されることがあります。
Q. 倉庫で一番時給が高い仕事は何ですか?
A. 一般的には、フォークリフトを使う作業です。目安は1,300〜1,600円で、深夜勤務や冷凍倉庫と組み合わせると、さらに高くなります。
Q. 夜勤の割増賃金はいくらもらえますか?
A. 午後10時から午前5時までの勤務は、通常の賃金の25%以上が上乗せされます。時給1,300円なら、深夜の時間帯は1,625円以上です。
Q. 倉庫の時給で月にいくら稼げますか?
A. 時給1,300円で1日8時間、月20日働くと、月収は約20万8,000円です。夜勤やフォークリフトの資格を組み合わせれば、25万円以上を目指せる場合もあります。
まとめ|倉庫の時給は「仕事内容・時間帯・資格」で決まる
倉庫の時給は、アルバイトで1,200〜1,400円台が目安です。仕事内容ではフォークリフトが最も高く、時間帯では深夜勤務に25%以上の割増が付きます。
時給を上げたいなら、フォークリフト技能講習の取得や夜勤の活用が近道です。求人を選ぶ際は、時給の内訳や待遇まで確認して、自分に合った職場を見つけてください。

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