「フォークリフトの仕事って、実際どのくらい稼げるの?」そんな疑問を持っている方は多いはずです。
結論からお伝えすると、フォークリフト作業員の全国平均時給は1,400円前後(2026年時点)で、一般的な軽作業・ピッキングより高い水準です。さらに雇用形態・地域・資格の有無によって1,200円台から2,000円超まで大きく変わります。
この記事では、フォークリフトの時給相場を雇用形態・地域別に整理したうえで、時給をアップさせる具体的な方法、未経験から始めるための資格取得ルートまで詳しく解説します。転職・就職を検討している方はぜひ参考にしてください。
フォークリフトの時給相場|全国平均・雇用形態・地域別データ

まずは、フォークリフトの時給がどのくらいの水準なのかを整理します。雇用形態・地域・経験によって差が出るため、自分の状況に当てはめて確認してみてください。
全国平均時給は1,400円前後
求人サイト「バイトル」が集計したデータによると、フォークリフト(構内作業オペレーター)の全国平均時給は1,410円(2026年5月時点)です。一般的な倉庫内軽作業の平均時給が1,100〜1,200円程度であることと比べると、フォークリフト資格の有無だけで200〜300円の差が生まれることがわかります。
最低賃金との比較でも、フォークリフト求人の時給は全都道府県で最低賃金を100〜300円程度上回るケースが多く、資格職としての優位性が数字に表れています。
出典:バイトル|構内作業オペレーター(フォークリフト等)の平均時給
バイト・派遣・正社員で時給はこれだけ違う
同じフォークリフト作業でも、雇用形態によって時給(給与)は大きく異なります。以下の表で比較してみてください。
| 雇用形態 | 時給の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| アルバイト・パート | 1,200〜1,500円 | シフト自由度が高い |
| 派遣社員 | 1,400〜1,900円 | 大手物流・製造に入りやすい |
| 正社員(月給換算) | 平均年収433〜456万円 | 賞与・各種手当あり |
派遣はアルバイトより時給が高い傾向がありますが、これは大手の物流センターや製造ラインに配属されるケースが多く、業務難易度・責任範囲が比較的高いためです。正社員は月給制になるため単純な時給換算は難しいですが、賞与・各種手当を含めた年収は433〜456万円が相場です。
都道府県別ランキング|高時給が狙える地域は?
フォークリフトの時給は地域によって大きく異なります。大都市圏や工業地帯は高め、地方・農村部は低めになる傾向があります。
| 都道府県 | 平均時給 |
|---|---|
| 東京都 | 1,524円 |
| 神奈川県 | 1,512円 |
| 埼玉県 | 1,498円 |
| 青森県(最低水準) | 1,080円 |
首都圏は全国平均を100〜120円上回っています。ただし、地方でも大型物流センターや自動車メーカーの工場が多い地域(愛知・静岡・群馬など)は、単純な都市規模に比べて時給が高めに設定されていることがあります。
フォークリフトの種類で時給は変わる?
フォークリフトには主に「カウンターバランス式」と「リーチ式」の2種類があります。操作難易度の高いリーチ式を扱える人材は希少なため、リーチ式経験者は時給が50〜100円程度高くなるケースが見受けられます。
また、大型フォークリフト(最大荷重5t以上)やオーダーピッキングトラックなどの特殊車両を扱えると、さらに付加価値がつく場合があります。資格の種類と操作できる車両の幅を広げることが、時給アップへの近道です。
時給が高くなりやすい職場・業界の特徴

「できるだけ高い時給で働きたい」と思ったとき、フォークリフトの求人はすべて同じ水準ではありません。職場・業界・シフトの条件によって時給が大きく変わります。
物流・倉庫系は平均より高め
大手ECモールの物流センターや宅配業者の仕分けセンターは、フォークリフト求人の中でも高時給案件が集中しやすい職場です。物量が多く稼働時間も長いため、人材確保を積極的に行っており、時給1,500〜1,800円台の案件が比較的多いのが特徴です。
大手企業の倉庫では、社内研修や安全教育が整備されているため、未経験でも働きやすい環境が整っています。派遣会社経由で応募することで、こうした大手案件にアクセスしやすくなります。
深夜・早朝勤務で割増手当を加算
労働基準法では、22時〜翌5時の深夜労働には通常賃金の25%以上の割増賃金が義務付けられています。時給1,400円の場合、深夜時間帯は1,750円以上になる計算です。
物流センターや食品工場など24時間稼働の職場では、深夜シフト・早朝シフトの需要が高く、日中のシフトより積極的に採用しているケースもあります。夜型の生活リズムに合う方であれば、深夜・早朝シフトを選ぶことで月収を大きく底上げできます。
繁忙期の求人は時給が上がりやすい
年末年始・ゴールデンウィーク・引越しシーズン(3〜4月)など、物流需要が急増する時期は、スポット求人として通常より100〜300円高い時給が設定されることがあります。こうした繁忙期のスポット勤務を上手に組み合わせると、実質的な月収をかなり引き上げることが可能です。
求人サイトを繁忙期前(11月・2月など)にチェックしておくと、高時給案件を早めに押さえられます。
製造業・食品工場の傾向と注意点
自動車部品や電子機器メーカーの工場内でのフォークリフト作業は、物流倉庫よりも作業ルールが厳格で、品質基準も高い傾向があります。その分、時給が1,500円を超える求人も珍しくありません。ただし、資格だけでなく製造工程への理解が求められる場面もあるため、工場経験がある人には特に有利です。
食品工場は冷凍・冷蔵環境での作業が多く、防寒手当・特殊環境手当として別途手当が加算されるケースがあります。求人票の「手当」欄も必ず確認してください。
フォークリフトの時給を上げる4つの方法

「今の時給に満足していない」「もっと稼ぎたい」という方に向けて、フォークリフト作業者が実際に時給・年収を上げるために取れる具体的なアクションを4つ紹介します。
① フォークリフト技能講習を取得する
最大荷重1t以上のフォークリフトを操作するには、「フォークリフト運転技能講習」の修了証が必要です。この資格を持っていることが、高時給求人への応募条件になるため、まず取得することが出発点です。
資格を持たずにフォークリフト求人に応募すると、未資格者向けの低い時給設定(最低賃金+α程度)でしか採用されないケースが多く、取得後に200〜300円の時給差が生まれます。費用は講習機関によって異なりますが、2〜4万円程度が目安です。
詳細な受講先はコマツ教習所など各地の登録教習機関で確認できます。
② 玉掛け・危険物など複数資格でスキルアップ
フォークリフト免許に加えて関連資格を取得すると、担当できる作業の幅が広がり、時給交渉の根拠になります。特に以下の資格は物流・製造現場で需要が高く、時給加算につながりやすい資格です。
- 玉掛け技能講習:クレーンを使った荷物の吊り下げ作業が可能になる
- 危険物取扱者(乙4類):ガソリン・軽油などを扱う現場で重宝される
- リフトアップオペレーター資格:リーチ式の操作経験として評価されやすい
- 小型移動式クレーン運転技能講習:重量物の扱いが多い工場で加点材料になる
1つの現場で複数の役割をこなせる「多能工」として評価されると、時給交渉のタイミングで説得力のある根拠になります。
③ 派遣から正社員へステップアップする
派遣で実績を積んだ後、派遣先企業に直接雇用(正社員・契約社員)として採用されるルートがあります。これを「派遣から正社員への転換」と呼び、多くの大手企業が積極的に推進しています。
正社員になると月給制になり、賞与・社会保険・退職金・交通費支給など福利厚生が充実します。時給換算では大幅に増える場合があり、特にリーダー・班長職になると月給で5〜10万円のアップも珍しくありません。
④ リーダー・班長に昇格して手当を加算する
同一職場でキャリアを積み、チームリーダーや班長に昇格すると、毎月の手当が加算されます。職場によって金額は異なりますが、月額1〜3万円の「役職手当」「責任者手当」が支給されることが多く、これを時給換算すると50〜150円相当になります。
昇格するためには安全管理・後輩指導・作業効率化への貢献が評価ポイントになります。長期的にフォークリフトの仕事を続けるつもりであれば、早い段階から「リーダーを目指す」意思を上司に伝えておくと昇格の機会を得やすくなります。
未経験でもフォークリフトで高時給は狙える?

「フォークリフトの経験はないけれど、高時給で働きたい」という方も多いはずです。結論として、資格を取れば未経験でも十分に高時給を狙えます。ここでは、未経験からスタートするための具体的な手順を整理します。
技能講習の費用・期間と受講の流れ
フォークリフト運転技能講習は、全国の「登録教習機関」で受講できます。最大荷重1t以上の車両を操作する場合に必要な講習で、受講の流れはおおむね以下のとおりです。
- 教習機関に申し込み(Webまたは電話)
- 学科講習(2日程度):フォークリフトの構造・法規・安全知識を学ぶ
- 実技講習(2〜3日程度):実際の車両を操作して技術を習得
- 修了試験(学科+実技)に合格 → 修了証交付
受講費用は普通自動車免許の有無によって変わりますが、免許なしの場合は2万〜4万円程度、免許ありで一部科目免除の場合はやや安くなります。期間は最短3〜4日間が一般的です。
未経験歓迎・資格取得支援ありの求人を選ぶ
実は、フォークリフトの求人には「入社後に会社が資格取得費用を全額負担する」制度を持つ企業も少なくありません。資格取得支援制度があれば、自己負担ゼロで免許を取得しながら稼ぐことが可能です。
求人票の「研修・教育制度」欄に「資格取得支援あり」と記載されている企業を優先的に選ぶと、コストをかけずにスキルアップできます。派遣会社経由の求人でも、派遣元が資格取得費用を立て替えてくれるサービスを提供しているところもあります。
職場選びで差がつく待遇チェックポイント
時給の数字だけでなく、以下の待遇項目も必ず確認しましょう。実質的な手取り額や働きやすさに大きく影響します。
- 交通費支給の上限:全額支給か一部支給かで月数千円の差が出る
- 各種手当の内容:深夜手当・皆勤手当・食事手当など
- 昇給制度:定期昇給があるか、何円・何ヶ月ごとか
- 社会保険の加入有無:正社員・フルタイム派遣なら加入義務あり
- 資格取得支援:費用負担・取得後の時給反映タイミング
時給交渉のタイミングと注意点
フォークリフトの仕事では、資格取得直後・勤続半年〜1年後・昇格のタイミングが時給交渉のチャンスです。交渉の際は「市場相場との比較(同地域・同条件の求人水準)」と「自分の実績(事故ゼロ・生産性向上への貢献)」を具体的に示すと、交渉が通りやすくなります。
なお、アルバイト・パートの場合でも、年に1度は時給の見直し交渉を行う権利があります。長く働き続けているにもかかわらず時給が据え置きのままであれば、遠慮なく申し出てみましょう。
時給から逆算するリアルな月収・年収の目安

時給がわかっても、「実際に毎月いくら稼げるのか」がイメージしにくい方も多いでしょう。ここでは具体的なモデルケースで月収・年収の目安を確認します。
時給1,400円・月22日勤務のモデルケース
フォークリフトの全国平均時給1,400円で、1日8時間・月22日働いた場合の計算は以下のとおりです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月収(基本) | 246,400円 |
| 年収換算(×12) | 約295万円 |
この金額は基本給のみの計算です。交通費・各種手当が加わると手取り月収は20〜30万円台になるケースが多く、年収300万円前後が現実的な目安となります。
深夜手当・残業込みで月収はどう変わるか
深夜シフト(22時〜5時)を月10時間組み込んだ場合の試算です。
| 勤務パターン | 月収の目安 |
|---|---|
| 日勤のみ(8h×22日) | 約246,400円 |
| 深夜10h込み | 約253,900円 |
| 残業20h込み | 約281,400円 |
残業(法定時間外)は25%増の割増計算のため、月20時間の残業で約3.5万円のプラスになります。日勤のみでも工夫次第で月収を3万円以上底上げできることがわかります。
正社員転換で年収はどれくらい上がるか
アルバイト・派遣から同一企業の正社員に転換した場合、年収は大幅に変わります。賞与(年2回・計4〜6ヶ月分が多い)が加わるため、月給が同水準でも年収は50〜100万円程度アップするケースが珍しくありません。
正社員フォークリフト作業員の平均年収は433〜456万円(出典:工場キャリアラボ調べ)です。長期的なキャリアを考えると、派遣・アルバイト期間を「正社員への助走期間」として捉えるのが得策です。
出典:工場キャリアラボ|フォークリフトの時給、派遣と正社員の違いは?
フォークリフトの時給に関するよくある質問
Q. フォークリフトの資格なしでも時給1,400円以上の求人に応募できますか?
A. 資格なしで1,400円以上の求人に応募すること自体は可能ですが、採用後の時給は資格取得後に上がるケースがほとんどです。「資格取得支援あり・未経験歓迎」の求人を選べば、入社後に会社負担で資格を取得でき、取得完了後に時給が上がるルートが一般的です。
Q. フォークリフトのバイトは日払い・週払いに対応していますか?
A. 派遣会社や求人サービスによっては、週払い・日払い対応の案件があります。ただし、日払いは通常の月払いより手数料が差し引かれる場合もあるため、求人票の「給与支払い方法」を事前に確認しましょう。急ぎの収入が必要な場合は、派遣会社に「週払い可能な案件を探してほしい」と明示して相談するのがおすすめです。
Q. フォークリフトの仕事は体力的にきついですか?
A. フォークリフト作業は基本的に座って操作するため、重量物を手で持ち運ぶ作業よりも体への負担は少ないです。ただし、長時間の座位姿勢・振動・集中力の維持が求められます。安全に気を配りながら正しい姿勢で乗車すれば、長く続けられる仕事です。腰痛持ちの方は職場環境(防振シートの有無など)を事前に確認しておくと安心です。
Q. 女性でもフォークリフトの仕事はできますか?
A. できます。フォークリフトは機械操作なので、体力面の性差が出にくい仕事です。実際に女性オペレーターが活躍している物流センターや食品工場は多く、女性向けの設備(更衣室・トイレ)が整った職場も増えています。「女性活躍中」「女性スタッフ多数」と明記された求人を選ぶと働きやすい環境が期待できます。
まとめ|フォークリフトの時給を上げるカギは資格と職場選び
フォークリフトの時給は全国平均1,410円で、一般的な軽作業より高い水準にあります。雇用形態・地域・シフト・資格の有無によって、1,200円台から2,000円超まで大きな幅があります。
高時給を狙うために押さえておきたいポイントは次の4点です。
- フォークリフト技能講習を取得する(時給を200〜300円底上げできる)
- 深夜・早朝シフトや物流大手の案件を選ぶ
- 玉掛けなど複数資格でスキルアップを図る
- 正社員転換を見据えて実績を積む
未経験の方は「資格取得支援あり」の求人から始めるのが最短ルートです。コストをかけずに資格を取得し、着実に時給アップを目指しましょう。
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