「期間工で働いてみたいけど、何歳くらいまで採用されるんだろう?」
「40歳以上でも採用されるにはどうしたらいいんだろう?」
など、期間工で働ける年齢について疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、期間工に年齢制限があるのかどうか、また40・50代で採用されるためのコツについて解説していきます。
期間工に年齢制限はある?
「期間工は体力を使うから、年齢制限があるのでは?」と感じる人もいるかもしれません。期間工の年齢制限について、詳細を下記にてご紹介します。
下限は満18歳から
期間工で働くには、下限の満18歳以上である必要があります。労働基準法の第61、62、63条において以下のように定められているからです。
労働基準法第61条 | 使用者は、18歳に満たない者を原則として午後10時から翌日午前5時までの深夜時間帯に使用することはできない。 |
労働基準法第62条 | 使用者は、18歳に満たない者を以下の業務に就かせることはできない。
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労働基準法第63条 | 使用者は、18歳に満たない者を坑内で労働させてはならない。 |
18歳未満の人は期間工で働くことができないため、18歳になりたての人は必然的に未経験者となります。「経験やスキルがないと採用されにくいのでは?」と思われるかもしれませんが、応募者が若年層の人の場合、選考では主に体力や人間性が重視されます。そのため、年齢が下限ギリギリだからといって採用されにくくなる訳ではありません。
期間工で採用される年齢に上限はない
期間工の下限年齢は満18歳であることが分かりましたが、上限はどうでしょうか。
結論から申し上げると、期間工に年齢制限の上限はありません。雇用対策法により以下のルールが定められているからです。
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このように、仕事に必要な体力や能力があれば、年齢を問わず雇用の機会が与えられます。「若年者の長期勤続によるキャリア形成を目的にしている場合」といった一部例外についても、期間工は短期契約を交わす雇用形態なので、40歳以上の人も年齢を理由に諦める必要はありません。
60代以上は採用が厳しくなる面も
年齢制限の上限はないものの、期間工は若い世代に人気が高い働き方です。そのため、体力がある若い世代と比べられた時に、アピールできる経験やスキルがないと採用が厳しくなる傾向にあります。
期間工メーカーの年齢層の例
期間工に年齢制限はないことは分かりましたが、実際にどのような年齢層が活躍しているのか気になりますよね。以下では、大手メーカーの「トヨタ」と「マツダ」の期間工で働いている人の年齢内訳について解説していきます。
<トヨタ>
10代 | 3% |
20代 | 30% |
30代 | 53% |
40代 | 13% |
50代 | 2% |
全体のおよそ半数が30代で、次に多い20代と合わせると、全体の8割以上を占めていることが分かります。しかしながら40代と50代で活躍している人も少なからずいますので、メーカーが欲している人材であることがアピールできれば、40代以上の人でも十分に活躍できるチャンスはあります。
<マツダ>
10代 | 6% |
20代 | 47% |
30代 | 28% |
40代以上 | 19% |
マツダもまた、20代と30代が全体の8割近くを占めています。ただトヨタに比べて20代の割合が高く、将来的な活躍を見込んで若年層を多く採用しているようにも見られます。
しかし40代以上の従業員の割合がやや高く、どちらのメーカーにも共通して、幅広い世代が活躍していると言えるでしょう。
40代・50代が期間工に採用されるコツ
年齢制限がないとはいえ、メーカーも仕事内容に適した人材を採用したいと考えるのが自然です。そのためメーカーによっては採用されやすい年代が明らかな場合もあります。
ただその中でも、年齢を問わず採用を有利に進めるポイントが存在します。以下では、40代・50代でも採用されるためのコツについて解説していきます。
繁忙期に合わせて応募する
自動車メーカーでは、ユーザーの需要に応じて自動車生産数が増加する時期があります。するとメーカーは生産数に対応するため、多くの人材が必要になってきます。例えば、普段は40歳前後を多く採用しているメーカーも、繁忙期は50歳前後の方まで含めて採用されるといったケースが考えられます。繁忙期は12月〜3月と言われており、その背景には、成人・就職祝いなどで新車購入を検討する人が多いことが挙げられます。
幅広い年代の採用実績がある期間工に応募する
期間工で採用される年代に違いが出るのは「業務に体力がどのくらい必要か」というポイントです。例えば自動車本体の製造だと重量物を扱う頻度が高いため、メーカーも若くて体力がある人材が必要になるでしょう。一方で自動車部品の製造だと重量物の扱いが比較的少なく、若さや体力よりも、人柄ややる気などを重視する可能性が高くなります。
体力と健康面に問題がないことをアピールする
繰り返しになりますが、メーカーは仕事を問題なくこなせる人材を欲しています。立ち作業が多かったり重量物を多く扱う工場であれば、必然的に体力のある人が採用に有利になります。裏を返せば、体力や健康面に問題がないとしっかりアピールできれば採用される可能性も上がるでしょう。もし前職で体力を使う仕事をしていたり、普段から運動する習慣があれば、面接などできちんとアピールすることが大切です。
これまでの実務経験をアピールする
過去に期間工や自動車製造などの実務経験があれば、忘れずにアピールしましょう。特に繁忙期は即戦力となる人材が重宝されるので、すぐにでも働いてほしいと採用される可能性が上がります。もし「製造業の経験はあるけど自動車は扱ったことがない」という人でも、業務中に心がけていたことや褒められた箇所をアピールすることで、採用担当者に良い印象を与えることができます。
正社員に登用される可能性が高い年齢は?
メーカーによっては、期間工から正社員登用を行っている場合もあります。しかし実際は、長期的な勤続によるキャリア形成への期待から、20代などの若年層が多く登用される傾向にあるようです。ただ企業としては「これからも長く働いてほしい」と期待する人を正社員登用したいと考えるのが自然なので、本人の実力や勤務態度によっては40歳以上でも正社員登用のチャンスはあるでしょう。
まとめ
期間工の年齢制限や、実質的な年齢要項についてご紹介してきました。期間工に年齢制限はなく、仕事に必要な体力や経験・スキルがあれば、40・50代以上でも期間工として採用される可能性は十分にあります。年齢だけを理由に諦めるのはもったいないので、期間工という働き方に興味があればぜひチャレンジしてみてください。
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