誰かの役に立っていることが自分を突き動かす
工場での仕事は時間との戦いです。
どんな仕事にも必ず納期というものがあります。
それは短縮作業であっても変わりません。
自分の仕事が納期に直結しなくても、後工程は必ず存在するのですから。
仕事に慣れないうちは、特にそのプレッシャーがのし掛かってきますから、本当に大変ですね。
慣れたら慣れたで、今度は熟練者としての期待感がのし掛かってきて大変になります。
ではやりがいとは何でしょうか。
それはなんと言っても自分が作ったものが社会に出回って、誰かの役に立っているということです。
私は大手デパート店の紙袋を印刷していたのですが、都市部に出かけると多くの人がその紙袋を持っているのを目にします。
それを見ると感無量ですね。
「私のやってきたことは単にお金を稼ぐ以上の価値があったんだ」と気付かされて、「明日からまた頑張ろう」と自分を突き動かしてくれます。
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ちょっとした勇気で人間関係は改善される
私の会社では主に2人がチームとなって機械を動かしていましたが、苦手な人と組むことになると、やっぱり辛いものがありますね。
職場には自分と相性の悪い人間が必ず1人か2人はいます。
これはどの職種でも言えるので仕方がないことです。
でもそんなときは、思い切って食事に誘ってみるのも手かもしれません。
現に私は苦手だった人に「ラーメンでも食べに行きませんか?」と声をかけたら、人懐っこい笑顔を浮かべて「行こう行こう」と答えてくれたことがありました。
単純に相手も私との距離感がうまく掴めていなかっただけなのです。
ちょっとした勇気があれば、人間関係は改善されます。
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酔いつぶれていることが多かった休日
私が所属していた会社は飲み会が多かったので、休日は酔いつぶれていることが多かったです。
私は飲み会が好きでしたから特に不満はありませんでしたが、そういった付き合いが苦痛な方も多いと思います。
では飲み会がない日は何をしていたかというと、寝転がってスマホをいじって1日を過ごすことが多かったです。
工場勤務は仕事内容に関わらず体力を消耗しますから、休日にわざわざ体力を使いたくないという発想になりがちですね。
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工場で働くことの価値
工場勤務は決して楽な仕事でもなければ、楽しい仕事でもありません。
単純作業というと聞こえはいいですが、単純作業には単純作業なりの苦しみもあります。
それでも私は、工場に勤めていて良かったと胸を張って言えます。
なぜなら、社会にとって価値のある物を産み出して来たのだという実感があるからです。
この感覚は現場作業者にしか分かりません。
工場で働く前の私は、はっきり言って物を大事にしない人間でした。
それが働き始めてからというものの、物に対して愛情を抱くまでになりました。
私達の周りに当たり前のように存在している物や道具は、決して当たり前に存在しているわけではありません。
そこには、誰かが汗を流して作り上げたのだという記憶と時間が、確かに流れています。
それに気づけることは、お金に換算できない価値があります。
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勤務した会社:株式会社京浜特殊印刷
口コミ提供者:20代男性
口コミ提供日:2019/3/9