このページでは日本の自動車産業を陰で支える自動車部品メーカーのアイシン精機について、会社情報や事業内容、自動車工場の求人をもとにポイントを抑えながらご説明していきます。 

※この記事は2017年当時の情報に基づき作成されています。

アイシン精機ってどんな会社?

アイシン精機がどんな会社なのか概要や沿革などをもとに紹介します。


概要

アイシン精機株式会社はトヨタグループの自動車部品メーカーですが、現在では日産自動車などの競合他社にも部品を供給しています。

また自動車部品以外にもベッドやミシンなどの住生活関連製品や、ヒートポンプなどのエネルギー関連の事業も展開しています。

沿革

出来事
1943年 トヨタ自動車工業と川崎航空機工業の共同出資によって「東海航空工業株式会社」として設立同年、「東海飛行機株式会社」に改称
1949年 東海飛行機が愛知工業株式会社と社名を変更して航空機部品生産からミシン、自動車部品生産へと転換
1965年 新川工業株式会社と合併してアイシン精機株式会社に社名を変更
1970年 東京証券取引所、大阪証券取引所各1部に上場
2001年 創立35周年を記念として本社敷地内に展示施設のアイシンコムセンターを建設
2009年 大阪証券取引所上場廃止

 

主力製品

アイシン精機はドライブトレイン関連をはじめ、ボディ関連、ブレーキ&シャシー関連、エンジン関連、情報関連にいたるまで、自動車をつくるために必要な部品を多く作っています。

その中で、オートマチックトランスミッションとブレーキシステムが主要製品として挙げられます。

 

・オートマチックトランスミッション

オートマチックトランスミッションとは自動車やオートバイの変速機の一種で、車速やエンジンの回転速度に応じて変速比を自動的に切り替える機能を備えたトランスミッションのことです。

アイシン精機のオートマチックトランスミッション製品は軽自動車から小型・中型トラックおよびバス、産業車両用まで業界一の品揃えで、世界トップクラスのシェアを誇っています。

 

・ブレーキシステム

アイシン精機は「事故を起こしにくく、危険回避をしやすいクルマ」をコンセプトに「走る」・「曲がる」・「止まる」を融合させた高性能で高品質なブレーキシステム製品を開発しています。

特にABSモジュレーター(急ブレーキあるいは低摩擦路でのブレーキ操作において、車輪のロックによる滑走発生を低減する装置)は世界トップレベルの小型・軽量化と静粛性を有しており、その技術は他メーカーを圧倒しています。

 

資本金・売上高

・資本金 450億円(2016年3月31日現在)

・売上高 連結:2兆9639億71百万円(2015年3月期)

 

製造拠点

アイシン精機は、トヨタグループということもあり多くの工場が愛知県にあり、愛知県の求人が多いです。

国内工場のおよそ半分が愛知県の西尾市と安城市に集まっています。

 


アイシンの事業内容

アイシン精機について理解を深めたところで、次は具体的な事業内容について触れていきましょう。

 

自動車部品関連

アイシン精機は、数多くの自動車関連製品を製造しており、その製品群のほとんどにおいて世界トップレベルを誇っています。

高い技術力と多くの製品のおかげで、新たに製品を開発する際に独自の付加価値の高いものを作ることができます。

特に他分野でも生かされているエンジン技術は群を抜いて優れており、エンジントータルの視点で、軽量化・排出ガスのクリーン化・省燃費に貢献できる技術開発を行っています。

 

住生活関連製品

アイシン精機が提供している住生活関連製品で真っ先に頭に浮かぶのはベッドやミシンではないでしょうか。特に寝具ブランド「ASLEEP」の製品は"質の高い眠り"をコンセプトに、自動車部品メーカーとして培った世界最高水準の技術力を活かしたものとなっています。 


エネルギー関連製品

アイシン精機は自動車部品技術を活用し、ガスヒートポンプエアコンやガスコージェネレーション(ガスエンジンと発電機の力で、電機とお湯を供給するシステム)などのエネルギーシステム商品の開発も行っています。

 

CSR

・そもそもCSRとは??

CSR(Corporate Social Responsibility)とは「企業の社会的責任」のことです。各々の企業が人権に配慮した適正な雇用・労働条件、環境問題への配慮、地域社会への貢献などを通してCSRを行っています。

 

・アイシン精機のCSR

アイシン精機は、CSRの一環として、福祉ふれあいイベント『じゃがいも収穫祭』を開催しています。

これは障がいを持つ方々や、それらを支援するボランティアとの交流の場を設けるためのもので1998年より毎年春と秋に2回実施されています。

地域との関係を大切にするトヨタの理念を深く反映したイベントといえるでしょう。

 


アイシンで働くために知っておきたい仕事内容・募集内容

アイシン精機の事業内容を理解したところで、次は実際の求人をもとにアイシン製機の仕事内容・募集内容を見ていきましょう。

募集要項①(技術開発)

仕事内容 車載用システムにおける次世代電子要素技術開発
給与 月給 178,000円~
休日 完全週休2日制
待遇・福利厚生 各種保険完備諸手当財形貯蓄アイシン総合保障社員持株住宅融資マイカーローンカフェテリアプラン自社保養所契約保養所年金会館体育館テニスパーク社内託児所
勤務地 東京江東区


募集要項②(組み立て)

仕事内容 ラインでの部品を組み立て作業
給与 時給/1420円 残業・深夜/1846円 休日/2059円
休日 シフトによる休日
待遇・福利厚生
  • 各種保険完備
  • 勤務地選択可
  • 赴任旅費支給
  • 経験者優遇
  • 独身寮付き


アイシン精機では、福利厚生が充実しています。安定した収入はもちろん、独身寮(新築寮も有)や社宅などが用意されている求人であることも工場ワーカーにとってはうれしいポイントです。

 


アイシン精機の今後の事業展開は?

アイシン精機は、今後について説明いたします。

 

海外事業

現在でも世界トップクラスの売り上げを誇るアイシン精機ですが、今後はさらに海外展開に力を入れていくでしょう。

2000年代は欧州や中国を中心に売り上げ拡大を図ってきましたが、最近はその動きも鈍ってきました。


そこで次の市場拡大のターゲットとして定めた場所が、東南アジアです。アイシン精機は近年成長が著しい東南アジアに多くの工場や事業所を設立しています。

市場拡大ともに人件費の削減、地域性に合った事業展開を行えるなどのメリットもあり、今後はさらに東南アジアへの事業展開を加速させる模様です。

 

新規事業

現在アイシン精機は断続的に光を出すパルスレーザーである「イムラレーザー」の開発を行っています。

多くの試験所や大学で使用されることで科学の進歩に貢献してきたイムラレーザーですが、今後は通信をはじめ微細加工や計測、理化学、医療などの分野への応用が課題となっています。

将来、様々な分野でイムラレーザーが使われた製品が活躍するかもしれません。

 


最後に

以上で「アイシン精機で働きたい方必見!知りたいポイントをわかりやすく解説!」の記事は終わりです。

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