お仕事を選ぶ際、給与や福利厚生はもちろん、その他にも人それぞれのこだわりポイントや譲れない条件がありますよね。特にオシャレやファッションに興味がある方にとって「職場が服装自由かどうか」は重要な要素の1つではないでしょうか。

「工場の仕事が気になってるけど、勤務中の服装ってどんな感じ?業界によっても違うの?」

「今のお気に入りの髪色をキープしたままでも工場で働けるかな?」

こんな疑問を解消するべく、この記事では工場での服装事情について徹底解説!業界別の服装の特徴や身だしなみのルールなど、気になるポイントをご紹介します。ぜひお仕事選びの参考にしてくださいね。

工場で働く際の服装について

まずは工場で働く際の一般的な服装について確認しましょう。

結論からお伝えすると、工場での勤務時は「作業着」を着用するのが大半です。なお作業着は会社から無償で支給または貸与される場合が多く、従業員が自ら用意するケースはあまり多くありません。企業や工場によっては「1着目は無償で貸与または支給され、2着目以降は買い取り」といったところもあるようです。

ちなみに作業着の洗濯に関するルールは企業や工場によって異なり、例えば以下のようなパターンがある模様。

  • 従業員がそれぞれ持ち帰り、自宅やコインランドリーで各々洗濯する
  • 工場に備え付けの洗濯機を使用し、事務・総務担当者などがまとめて洗濯する
  • 工場が一括してクリーニング業者に依頼する

支給方法や洗濯のルールに違いはあれど、工場で働く多くの人にとって作業着はいわば制服のようなもの。業務の中でやむを得ず汚れたり破損したりすることはあっても、基本的には大切に扱っている方が多いようです。

作業着を着用する理由について

さて、前章で「工場で働く際には一般的に作業着を着用する」ということが分かりましたね。

では、工場で作業着の着用が求められるのは一体なぜなのでしょうか?ここからは工場で作業着を着用する理由を2つご紹介します。

安全性を確保するため

工場での勤務時に作業着を着用する1つめの理由は「安全性を確保するため」です。

多くの場合、工場ではさまざまな製造機械を扱っています。製造機械の中には、鋭利な刃や高熱になるパーツを備えたものも多数存在します。従業員がそれぞれ好きな服装で作業すると、それらの機械に衣服が巻き込まれたりするリスクが高まってしまうのです。衣服が破損するだけでなく、最悪の場合は大怪我や大事故に繋がりかねません。無駄のないつくりと丈夫な素材を兼ね備えた作業着の着用は、そうした事態を防ぐために大きな意味を持っています。

取り扱う製品の品質・衛生面を担保するため

工場の従業員が作業着の着用を求められる2つめの理由は「取り扱う製品の品質・衛生面を担保するため」です。

食品や医薬品、また精密機械などを製造する工場では、ごく細かいちりやホコリの混入が製品の品質を大きく左右しかねません。ホコリが付着しづらい素材などで作られた専用の作業着を着用することで、そうした異物混入を防ぐ効果があるのです。

なお、反対に言えば、工場勤務であっても「製造の現場」に立たない職種であれば、作業着の着用が必須ではない場合もあります。例えば工場事務などの仕事であれば、事務室でのデスクワークがメインのため、全身作業着ではなくてもOKな場合も。もし「工場で働きたいけど、1日中作業着を着て過ごすのには抵抗がある」といったこだわりをお持ちの方は、工場事務などの職種を検討するのもいいかもしれません。

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業界別の服装の特徴について

ここまでで、工場でのお仕事中に作業着を着用する背景には、大切な理由があることを確認できましたね。

ところで「作業着」と一口に言っても、取り扱う製品や業務の内容が異なれば、求められる機能や性能にも少しずつ差が生じるはず。そこでこの章では、4つの業界別に仕事中の服装の特徴をご紹介します。

食品加工系

まずご紹介するのは「食品加工系」の工場での服装の特徴。食品加工系の工場では消費者の口に入るものを製造するため、衛生管理が徹底されています。そのため服装に関する規定もかなり詳細に定められているのです。

お弁当・お菓子・冷凍食品などのジャンルに関わらず、幅広い食品加工の現場で不織布のつなぎや作業着の着用がマストとなっています。また、つなぎや作業着の色は「白」が一般的。これは細かいゴミや髪の毛などが付着した際にも発見しやすいことが狙いのようです。

髪の毛が落ちるのを防ぐため、帽子・フード・ヘアネットやマスクも必須のところが大半。さらに現場への雑菌などの侵入を防ぐため、靴もクリーン加工を施されたものを着用するケースが多い模様です。また水産物を加工する工場では、水が入らないように長靴を着用します。

厳重な服装の管理も、食の安全を叶えるための大切な仕事の一部です。もし食品加工系のお仕事に就いた際には、しっかりと規定に基づいた服装を心がけることをお忘れなく。

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自動車・バイク系

続いてご紹介するのは「自動車・バイク系の工場での服装の特徴。自動車やバイクを製造する工場には、大型の製造機械を取り扱うところも多く含まれます。先ほども申し上げたように、大型の製造機械はうっかりすると、機械に衣服のすそが巻き込まれたり、機械の動きによって手足の怪我をしたりと、さまざまなリスクもはらんでいます。そのため自動車・バイク製造工場では特に、従業員の安全の確保は非常に重要なタスクとされるのです。

自動車やバイク製造の現場で安全に働くためには、丈夫な綿素材で作られた上下に分かれた作業着を着用するのが一般的。つなぎではなく上下に分かれた作業着が多い理由としては、動きやすさを確保するという目的があるようです。

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半導体・電子機器系

続いては「半導体・電子機器系」の工場での服装についてご紹介します。先に少し触れた通り、半導体を含む精密機器などの製品にとっては、ごく細かいちりやホコリも命取りになりかねません。そのため、小さなホコリなどが付着しづらい制電加工が施された素材の作業着を着用することが多いようです。

加えてクリーンルームでの作業時は、全身をしっかり覆うクリーンスーツの着用が求められます。なお、クリーンスーツは着脱に時間がかかるなどの負担はありますが、代わりにクリーンルームは温度や湿度が一定に保たれた清潔な空間。キレイ好きな方にとっては快適に働ける環境のようです。

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倉庫系

最後にご紹介するのは「倉庫系」のお仕事での服装の特徴です。企業や工場にもよりますが、ここまでご紹介した他の業界に比べると、倉庫系の現場での服装規定は比較的自由度が高いところも多い模様。というのも倉庫ではダンボールやケースに入った状態の物品を取り扱う場面が多く、作業者の服装が製品のクオリティや従業員自身の安全性に大きく影響する可能性は低いからです。ただし倉庫系の現場での作業は身体を動かすシーンも多いため、作業着が必須ではない場合でもジャージなどの動きやすい衣服や履き慣れたスニーカーなどの着用が求められるでしょう。

さらに倉庫は取り扱う製品の種類や季節・気候によっても気温や湿度などの条件が大きく変動します。そのため倉庫系のお仕事に就いた際には、着脱しやすいインナーを用意するなどの工夫をすると良いでしょう。

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出勤・退勤時の服装や身だしなみは自由?

前章で、仕事中の服装は業界によってそれぞれの特徴があることが分かりましたね。

それでは工場での勤務時間の前後、つまり出勤・退勤時の服装にはルールはあるのでしょうか?ここからは「工場の出勤・退勤時の服装や身だしなみ」についてご紹介します。

服装について

工場の出勤・退勤時の服装について、基本的には自由だと考えて良いでしょう。ここまででお伝えした通り、勤務時間中には作業着に着替えるところが大半。そのため出勤・退勤時の服装は工場での業務には影響を与えない場合がほとんどなのです。

ただし先述の倉庫系の現場のように、作業着の指定や支給が無く、勤務中の衣服も自分で用意する職場は着替えの忘れ物には要注意。退勤後のデートに備えてオシャレして出勤したものの、替えの衣服や靴を忘れて泣く泣く一張羅で仕事をする羽目に…なんて事態に陥らないように気をつけてくださいね。工場には個人用のロッカーが備え付けられているところも多いので、そうした保管場所がある場合には予備のTシャツやスニーカーなどを常備しておくのも良さそうです。

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髪色や髪型について

工場で働く際、出勤・退勤時の髪色や髪型についても比較的自由度は高い模様。例えば営業職や接客業では顧客と顔を合わせるシーンが多いため、奇抜な髪色や髪型は敬遠されますが、工場勤務においてはそういった場面が少ないからです。しかも先述の通り工場での仕事中は帽子・フード・ヘアネットなどで完全に髪を覆ってしまうところも多いため、隣で働いている同僚同士でもお互いの髪型の変化に全く気づかない…なんて「工場あるある」のエピソードもあるのだとか。

ただし、勤務時間中に帽子からはみ出してしまうような髪型はNGです。ロングヘアの方の場合は特に、ただ1本に結ぶのではなくきつい三つ編みやシニヨンなど極力コンパクトなヘアスタイルを心がけましょう。また、男性の場合はマスクからはみ出るヒゲもNGなのでご注意を。

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ネイル・アクセサリーについて

工場で働く際、出勤・退勤時のネイルやアクセサリーについても基本的には自由です。ただし勤務時間中は異物混入や製品にキズが付くことを避けるため、結婚指輪などのシンプルなアクセサリーも外すよう定められている工場も。その場合は規定を守るように努めましょう。勤務時間中さえ服装規定にしっかり則っていれば、出勤・退勤時はどんなに派手なアクセサリーを着けていても、注意されることはまずないはずです。

さて、気をつけておきたいのはネイルについて。特に食品や医薬品工場などでは衛生上の理由によりネイルを禁止しているところもあります。しかしジェルネイルなどの簡単に着脱できないタイプのネイルをしていると、例え指摘されたからといってなかなかその場で外すことはできませんよね。そうした困った事態を避けるため、ジェルネイルなどを継続して施している方は、求人に書いてある服装規定には特に注意しておくと良いでしょう。工場の中にもジェルネイルOKのところも多数あるので、仕事探しの段階でそういった職場をあらかじめ選んで応募するのもオススメです。

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タトゥーについて

正直に申し上げると、タトゥーや刺青を体に施している方が受かりやすい求人はさほどありません。理由としては「周囲の従業員が怖がってしまい安心して業務に集中できないから」といったものが挙げられます。とはいえ、先ほどのネイルOKの工場のように、しっかりと探せばタトゥーOKな工場求人はあります。求人の内容をしっかり読んで確認しつつ、それでも不安な場合はキャリアアドバイザーに聞いてみるのも良いでしょう。

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最後に

さて、工場で働く際の服装事情や業界別の特徴、そして出勤・退勤時の身だしなみのポイントまでまとめてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

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