住み込みの仕事は職場まで通勤しやすく、生活費の負担を減らせることから大変人気の高い仕事です。「でもぶっちゃけいくらで住めるの?」「賃貸アパートと比べてどれくらいお得なの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、社員寮についての説明や費用、また実際に賃貸アパートと比較してどれだけお得になるかなど、みなさんの気になるあれこれについて解説していきます。

社員寮とは?

社員寮とは、会社が福利厚生の一環として従業員に提供する住居のことを指します。間取りなどは会社によって異なりますが、なかには家族やパートナーと入居できるお部屋もあります。また、住まいには『社宅』『社員寮』『派遣寮』などいくつか種類があります。その違いを以下でお伝えします。

社宅と社員寮の違い

結論から言うと、社宅も社員寮も会社が従業員のために用意する住まいという意味で使われており、大きな違いはありません。ただ、一般的には家族向けの住居を社宅、単身者向けの住居を社員寮と呼び分けられることが多いようです。

社員寮と派遣寮の違い

社員寮と派遣寮の違いは、誰が住まいを用意しているかです。先ほどお伝えした通り社員寮は会社が従業員のために用意しているのに対し、派遣寮は派遣会社が自社の従業員のために用意した住居のことです。自社の従業員のため、という点では同じですが、雇用元が勤め先企業なのか、派遣会社なのかによって異なるようですね。雇用元が同じでも勤める職場が人によって異なる派遣社員の場合は、「同じ寮にいるけど、勤務先は違う」というケースも珍しくありません。

社員寮にかかる費用

ここからは、いよいよ皆さんが気になっているであろう社員寮に住む際にかかる費用について触れていきます。また、社員寮と賃貸アパートで暮らした場合の金額の違いについてもお伝えします。

初期費用

一般的に、賃貸アパートを契約するには敷金・礼金や仲介手数料といった初期費用が発生します。その初期費用はおよそ家賃4〜6ヶ月分に値すると言われており、平均すると合計30〜40万円ほどかかることになります。しかし社員寮ではほとんどの場合、敷金・礼金や仲介手数料がかかりません。また、家具家電が用意されているお部屋も多いため、引っ越し費用の負担も大幅に減らせます。

家賃相場

一般的な賃貸アパートに住もうと思った場合、地方でワンルーム約3〜5万円、都市部で約5〜10万円ほどだと言われています。しかし、社員寮の家賃相場はその約10〜50%ほどで住むことができます。また、物件によっては家賃や光熱費がかからないケースもあるのでお得に新生活が始められます。

社員寮と賃貸アパート暮らしの費用比較

上記2点を踏まえ、社員寮と賃貸アパートではどれほど金額に差があるのかを表にしてみました。


社員寮 賃貸物件
初期費用 0円※一部例外あり 約30〜40万円
家賃相場 地域の家賃相場の約10〜50%ほど(例) 地方で3万円の場合:約1,500〜3,000円(例) 都市部で5万円の場合:約5,000〜25,000円 地方:約3〜5万円都市部:約5〜10万円

このように、社員寮を利用すれば初期費用や家賃の負担を大幅に減らせます。仮に引っ越し費用がかかったとしても、賃貸アパートと比較するとかなりお得です。

派遣寮にかかる費用

続いて、派遣寮にかかる初期費用や家賃相場を見ていきましょう。

初期費用

派遣寮に入る際の初期費用は、社員寮と同程度だとされています。また、社員寮と同じように敷金・礼金や仲介手数料がかからないケースが多いです。さらに赴任にかかる交通費を負担してくれたり、引っ越し費用を補助してくれることもあるようです。

家賃相場

派遣寮にかかる家賃相場も社員寮と同程度です。一般的には、賃貸アパートの家賃の約10〜50%ほどだと言われています。このことを踏まえると、賃貸物件の家賃が5万円だった場合、社員寮の家賃は5,000〜25,000円ほどとなります。

派遣寮と賃貸アパート暮らしの費用比較

基本的には社員寮と同じですが、派遣寮では派遣会社が引っ越し費用を負担してくれることがあります。


派遣寮 賃貸物件
初期費用 0円※一部例外あり 約30〜40万円
家賃相場 地域の家賃相場の約10〜50%ほど※物件による 地方:約3〜5万円都市部:約5〜10万円
引越し費用 補助あり※会社による 補助なし


寮のメリット

ここからは、寮に入居するメリットをお伝えします。金銭面だけでなく、賃貸物件では得られない嬉しいポイントを順番に見ていきましょう。

生活固定費を抑えられる

繰り返しになりますが、やはり生活コストを大幅に抑えられるのが寮に入居する1番の大きなメリットでしょう。家賃や光熱費を浮かせればその分食費や交際費に回すことができますし、趣味に打ち込んだりと私生活を充実させることもできます。

物件探しなどの手間が省ける

一般的な賃貸物件に入居するには、自分で物件を探すことが前提となります。また、物件が決まったらお部屋の見学や物件の契約まで1人で行う必要があります。しかし寮に入居する場合は、物件探しやその他の面倒な手続きはすべて雇用元の企業が行ってくれるため、スムーズに引っ越しができます。

寮と勤務場所が近い場合が多い

寮は基本的に勤務先の近くにあることが多く、なかには徒歩で出勤できる場合もあります。そのため電車やバスなどを使う通勤のストレスを減らせるのがメリットです。もし寮が職場から少し離れていた場合でも、寮から送迎バスが出ていたり、寮にマイカーが持ち込めたりします。

社員同士の仲が深まる

寮の種類によっては社員食堂などの共有スペースもあり、一緒に食事を取ることもあると思います。一般物件に比べると自然に他の従業員と関わる機会が増えるため、寂しさを感じることは少ないでしょう。また、仕事の相談をすることや、休日に飲みに行けるような仲間ができるかもしれません。

まとめ

この記事では、社員寮・派遣寮の家賃相場、また寮に入居した場合のメリットなどをご紹介しました。もし就職・転職を機に引っ越しを考えていて、「なるべく初期費用がかからない物件を選びたい」「お得に暮らしながら貯金をしたい」という方は、寮の利用がオススメです。

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