倉庫の仕事でも、土日休みの求人は見つかります。ただし、すべての倉庫が土日に休めるわけではありません。荷主の業種や出荷スケジュールによって、休みの取り方は大きく変わります。

この記事では、倉庫で土日休みになりやすい職場の特徴、求人票で見落としやすい注意点、土日休みの求人を見つける具体的な方法を解説します。

「家族や友人と休みを合わせたい」「土日に資格の勉強や副業の時間を確保したい」という方は、応募前のチェックにお役立てください。

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倉庫の仕事は土日休みになる?年間休日の実態

倉庫の仕事は土日休みになる?年間休日の実態

倉庫の仕事は、土日休みの職場と、土日も稼働する職場にはっきり分かれます。まずは全体の年間休日と、倉庫ならではの事情を整理しましょう。

労働者の平均年間休日は116.6日

厚生労働省の令和7年就労条件総合調査によると、労働者1人あたりの平均年間休日総数は116.6日です(前年は116.4日)。企業ごとの平均では112.4日でした。

土曜と日曜だけで、1年間に約104日あります。これに祝日や夏季・年末年始の休みが加わると、年間休日120日前後が「土日祝休み」の目安です。

出典:厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」

倉庫は土日に稼働しやすい理由

倉庫は荷物を預かり、必要なタイミングで出荷する仕事です。荷主(荷物を預ける会社)の営業日に合わせて動くため、土日の扱いも荷主次第になります。

通販やスーパー向けの倉庫では、週末の注文や売り場の補充に対応するため、土日も出荷が続きます。逆に、メーカーや卸売の倉庫は、取引先が休みの土日は止まりやすい傾向があります。

「土日休み」と「年間休日120日」は同じではない

土日休みでも、年間休日が少ない求人があります。たとえば祝日が出勤で、夏季・年末年始の休みもない場合です。

反対に、平日にシフトで休む職場でも、年間休日が125日を超えることがあります。「曜日」と「日数」は別々にチェックするのがポイントです。

休みが少ないと感じる倉庫は、見直しも進んでいる

物流業界でも、休日制度を見直す動きが出ています。ダイセーロジスティクスは、倉庫作業職の最終土曜日の出勤を2025年7月に廃止しました。

年間休日は2024年の113日から、2026年以降は126日になる見込みです。採用の場面で「年間休日120日以上」を条件にする人が増えていることも、背景にあります。

出典:ダイセーロジスティクス/倉庫作業も年間休日120日以上に「休み少ない」の声で改定(LNEWS)

土日休みになりやすい倉庫・なりにくい倉庫の違い

土日休みになりやすい倉庫・なりにくい倉庫の違い

同じ倉庫の仕事でも、荷主の業種によって休みのパターンは変わります。応募前に「どんな荷物を、誰に向けて扱う倉庫か」を確認すると、休みの取りやすさが見えてきます。

メーカー・部品の工場に併設された倉庫

自動車部品や機械部品など、メーカーの工場に併設された倉庫は、工場の稼働カレンダーに合わせて動くため、土日休みになりやすい傾向があります。

部品の入出庫が工場の稼働日だけに集中するからです。工場が休みの日は、倉庫も止まる仕組みになっています。

卸売・BtoB向けの配送拠点

企業間取引が中心の卸売倉庫も、取引先の営業日に合わせて動きます。オフィスや店舗への納品が平日に集まるため、土日が休みになるケースが多めです。

ただし、小売店向けの納品を担う倉庫は、週末の売り場に商品を並べる必要があります。金曜や土曜の出荷が多くなる点には注意しましょう。

通販(EC)・小売向けの物流センター

通販や小売向けの物流センターは、土日も注文が入り続けるため、シフト制で稼働する職場が大半です。平日に休みが入る働き方になります。

セールやキャンペーンの時期には、土日の出勤を求められることもあります。土日固定の休みを希望するなら、優先度は下がります。

冷凍・冷蔵倉庫や食品系の倉庫

生鮮食品や冷凍食品を扱う倉庫は、商品の鮮度を保つため、休日もあわせて稼働することがあります。365日の稼働体制をとる拠点も少なくありません。

一方で、食品メーカーの専用倉庫など、土日休みの職場もあります。求人票の「勤務日」や「シフトパターン」を丁寧に読み込むことが大切です。

求人票の「土日休み」で見落としやすい5つの注意点

求人票の「土日休み」で見落としやすい5つの注意点

「土日休み」と書かれていても、実際は月に数回の土曜出勤があるケースがあります。入社後のミスマッチを防ぐために、次の5点を確認しましょう。

「週休2日制」と「完全週休2日制」は意味が違う

「完全週休2日制」は、毎週必ず2日の休みがある制度です。一方、「週休2日制」は、月に1回以上、2日休みの週があれば成り立ちます。

つまり、週休2日制の求人には、土曜出勤の週が含まれている場合があります。土日をしっかり休みたいなら、「完全週休2日制」の表記を探しましょう。

表記 休みの中身 土日確実?
完全週休2日制 毎週2日休み 曜日の確認が必要
週休2日制 月1回以上2日休み 土曜出勤あり
土日祝休み 暦どおりの休み 例外の有無を確認

「会社カレンダーによる」は要確認

「休日:会社カレンダーによる」という書き方は、年間の休みが会社ごとに決まっていることを意味します。土日が休みとは限りません。

応募前に、年間カレンダーを見せてもらえるか確認しましょう。出勤日が多い月がないかも、あわせてチェックできます。

最終土曜日などの「隔週・月1回」の出勤

「土日休み(月1回土曜出勤あり)」のように、小さな注記が付いていることがあります。先ほどの事例のように、倉庫では最終土曜日を出勤日にする職場が見られます。

年間にすると12日分の出勤です。注記を見落とすと、思っていた休みの数と違うことになります。

祝日・年末年始・お盆の扱い

土日は休みでも、祝日が出勤になる職場があります。祝日の分は別の日に休む振替休日になるのか、そのまま出勤なのかで、年間休日が大きく変わります。

年末年始やお盆の休みの日数も、求人票で確認できる大切な項目です。

繁忙期の休日出勤と残業の目安

倉庫は、年末やセール時期など、荷物が増える時期があります。繁忙期に休日出勤があるか、あれば振替休日や手当が出るかを確認しましょう。

面接では「昨年の繁忙期に、土日の出勤は何回ありましたか」と、過去の実績を聞くのがおすすめです。具体的な答えが返ってくる職場は、実態を隠していない目安になります。

残業時間や有給休暇の取得状況は、厚生労働省の職場情報総合サイト(しょくばらぼ)でも調べられます。

倉庫で土日休みの求人を見つける5つの方法

倉庫で土日休みの求人を見つける5つの方法

土日休みの倉庫求人は、探し方を工夫するだけで見つけやすくなります。ここでは、すぐに実践できる方法を紹介します。

検索条件に「完全週休2日制」「土日祝休み」を入れる

求人サイトの絞り込み条件では、「土日祝休み」「完全週休2日制」「年間休日120日以上」の3つを組み合わせると、候補をしぼれます。

職種は「倉庫内作業」「ピッキング」「検品」「フォークリフト」など、複数のキーワードで検索しましょう。同じ仕事でも、求人ごとに呼び方が違います。

荷主の業種で探す

先ほど紹介したとおり、メーカー系や卸売系の倉庫は土日休みになりやすい傾向があります。「自動車部品」「精密機器」「建材」「文具・事務用品」などの倉庫に注目しましょう。

社名だけでは荷主がわからない場合も、仕事内容欄に「取り扱い商品」が書かれていることが多くあります。

ハローワークと職場情報サイトで裏付けを取る

ハローワークの求人は、休日や就業時間などが細かく記載されています。気になる求人は、ハローワークインターネットサービスでも同じ会社の情報を見比べてみましょう。

求人票だけでは、休日の実態まではわかりにくいものです。掲載内容と実際の働き方に差がないか、複数の情報源で確認しておくと安心です。

派遣・紹介会社に「土日固定」を条件として伝える

派遣会社や転職エージェントには、「土日固定休みが第一条件」とはっきり伝えましょう。非公開求人や、土日休みの職場を紹介してもらえることがあります。

あわせて、年間休日の下限(たとえば120日以上)、残業の上限、祝日の扱いも伝えておくと、ミスマッチを防げます。

見学・面接で確認する質問リスト

最後は、見学や面接での直接確認が確実です。次の質問を用意しておくと安心です。

  • 土曜出勤の有無と、年間の回数
  • 祝日・年末年始・お盆の休み
  • 繁忙期の時期と、休日出勤の実績
  • 休日出勤時の振替休日や手当の扱い

土日休みの倉庫で働くメリット・デメリットと向いている人

土日休みの倉庫で働くメリット・デメリットと向いている人

最後に、土日休みの倉庫で働くメリットとデメリットを整理します。自分に合うかどうかの判断材料にしてください。

メリット:家族・友人と休みを合わせやすい

土日休みの最大のメリットは、家族や友人と予定を合わせやすいことです。生活リズムが一定になり、体調管理もしやすくなります。

資格の勉強や副業など、平日夜と週末を使った「自分の時間」を確保しやすい点も魅力です。

デメリット:求人数が少なく、競争が起きやすい

土日休みの倉庫は人気が高く、募集枠が限られていることがあります。条件のよい求人は、早めに応募が集まりやすいものです。

また、平日休みの職場に比べて、休日手当や深夜手当が付きにくい場合があります。収入面もあわせて比較しましょう。

土日休みの倉庫に向いている人

次のような方には、土日休みの倉庫が向いています。

  • 子育てや介護で、休みを固定したい方
  • 友人や家族と休日を合わせて過ごしたい方
  • 資格取得や副業で、週末の時間を確保したい方
  • 生活リズムを崩さず、長く働きたい方

平日休みの倉庫が向いている人

一方で、平日休みのシフト制にも利点があります。役所や病院の手続きがスムーズで、レジャー施設や旅行先が空いている平日に休めるからです。

通販系の倉庫は、土日勤務に手当が付く職場もあります。「土日にこだわるか、収入や求人数を優先するか」は、自分の優先順位で決めましょう。

倉庫の土日休みに関するよくある質問

Q. 未経験でも土日休みの倉庫で働けますか?

A. 働けます。倉庫内作業は未経験者歓迎の求人が多く、土日休みの職場も例外ではありません。まずは仕分けやピッキングなど、基本業務から始まるケースが一般的です。

Q. 派遣やアルバイトでも土日休みは選べますか?

A. 選べます。派遣やアルバイトは、契約時に勤務曜日を決めるため、「土日休み」の条件で探しやすい雇用形態です。ただし、繁忙期の追加出勤の可否は、契約前に確認しておきましょう。

Q. 年間休日は何日以上なら多いといえますか?

A. 平均の116.6日を上回る120日以上が、ひとつの目安です。土日祝休みに夏季・年末年始の休みを加えた水準にあたります。

Q. 土日休みの求人でも、休日出勤を求められることはありますか?

A. あります。繁忙期や急ぎの出荷があると、休日出勤が発生することがあります。労働基準法では週1日以上の休日が必要とされており、詳しくはe-Gov法令検索の労働基準法で確認できます。

まとめ

倉庫の仕事は、荷主の業種によって土日休みの取りやすさが大きく変わります。メーカー系や卸売系は土日休みになりやすく、通販・小売系はシフト制が中心です。

求人票では、「完全週休2日制」「年間休日120日以上」「祝日・最終土曜の扱い」の3点を確認してください。面接で繁忙期の実績まで聞けば、入社後のギャップを防げます。

条件に合う倉庫の求人は、ジョブハウス工場で探せます。希望の休日条件を決めて、納得できる職場を見つけましょう。

 

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著者:ジョブハウス工場 編集部

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