業界トップクラスの財閥系化学企業である三井化学について紹介していきます。創業の歴史や現状・動向の以外にも、意外と知られていない製品の説明、さらには三井化学の求人・転職情報まで触れていきましょう。


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三井化学ってどんな会社なの?

総合化学メーカーとして一流企業である《三井化学》がどのような会社であるのか、企業情報や沿革の観点から見ていきます。

 

会社情報

社名 三井化学株式会社
本社所在地 〒105-7122 東京都港区東新橋一丁目5番2号 汐留シティセンター
代表者   代表取締役社長 淡輪敏
設立年月日 1995年7月1日
従業員  13,447人 ※連結 2016年3月31日現在
売上高(連結) 1兆5,500億76百万円 ※2015年3月期
関連会社 株式会社エムシー・三井化学東セロ株式会社・   大阪石油化学株式会社 等
企業理念 「地球環境との調和の中で、材料・物質の革新と創出を通して今品質の製品とサービスを顧客に提供し、もって広く社会に貢献する。」
工場所在地   鹿島工場(茨城県)・ 市原工場(千葉県)・市原工場茂原分工場(千葉県)・名古屋工場(愛知県)・ 大阪工場(大阪府)・岩国大竹工場(広島県・山口県)・大牟田工場(福岡県) など


沿革

年代 事柄
1955年 三井グループ7社及び興亜石油により日本初の石油化学メーカーとして三井石油化学工業株式会社が設立される。
1958年 日本初の石油化学コンビナートが岩国で完成された。
1962年 三井石油化学工業が東京・大阪証券取引所市場に上場する。
1988年 三井化学アメリカが設立される。
1997年 三井石油化学工業が三井東圧化学と合併し、三井化学株式会社に商号を変更した。



三井化学はどんな事業を行っているの?

《三井化学》がどのような会社であるかを知っていただいたところで、続いて《三井化学》が展開している事業内容や、開発・製造した化学製品について説明していきます。

主に「ヘルスケア事業」「モビリティ事業」「フード・パッケージ事業」「基盤素材事業」の4つの事業に分けることができます。

 

ヘルスケア事業

健康への関心が高まるなかで、健康・長寿社会の実現に向けたQOL(生活の質)向上に貢献する製品を提供しています。

なんと三井化学はメガネのレンズも製造しているんです!歯科材料や不織布、メディカル材料からメガネレンズに至るまで広範囲に渡り事業を行っています。

メガネレンズ事業はプラスチックレンズとして世界最高レベルの屈折率を実現したことにより、現在国内外の高屈折率レンズ材料の圧倒的なシェアを誇っています。


主な事業:メガネレンズ事業、歯科材料

主な製品:メガネレンズ、マスク、点滴

 

モビリティ事業

自動車材料を中心に、あらゆる種類の人や物の移動手段を対象とした事業です。

環境への懸念から自動車の軽量化が求められており、《三井化学》は技術力を活かして幅広い樹脂製品群を世界各国の自動車メーカーに提供しています。エラストマー(弾力のあるゴム)を核とする、競争優位事業の海外展開を加速させています。


主な事業:モビリティ、機能性ポリマー(特徴をもつ巨大な分子)

主な製品:リチウム電池、自動車電装部品

 

フード・パッケージ事業

高機能包装材料や環境配慮型の農薬を中心とした事業です。高性能ポリエチレン「エボリュー®」の強度の高さ・密封能力・低臭気などの優れた特性をもち、アジアでの急速な需要の拡大が見込まれています。またコーティング用にポリウレタン樹脂の製造も行っています。


主な事業:フィルム・シート、農薬

主な製品:食品包装材、ペットボトル、殺虫剤

 

基盤素材事業

ウレタン、基礎化学品など大型市況品をグローバルに生産・販売する化学事業です。

市況品とは商品の需給関係によって、値段や出荷・入荷状況取が変わる商品を指します。

自動車・航空機・家電等のエンジニアプラスチック(耐熱性の高いプラスチック)やクッション材料、衣料用繊維、飲食品容器や、水やガスの浄化等の環境保全、半導体や液晶製造工程における原材料として幅広い分野で使用されています。


主な事業:オレフィン(プラスチックの一種)、汎用ポリオレフィン

主な製品:ソファ、合成皮革、フローリング用塗料

 

特に基盤素材事業を除く3事業が成長を牽引していると考えています。

 


三井化学が募集している工場ワーカーの仕事内容や応募要項、労働条件はどうなっているの?

《三井化学》が行っている事業を分かっていただいたところで、次は実際に《三井化学》がどのような求人を行っているかを職種ごとに紹介していきます。

 

◇ CASE 1  製造オペレーター

仕事内容 化学プラントにおける化学製品の製造業務
雇用形態 正社員
勤務時間 3交替勤務 [a]6:50~15:00 [b]14:50~23:00 [c]22:50~翌7:00
条件・経験 高卒以上、35歳位迄(職務経験不問)
給与 月給176000円~ + 各種手当 等


◇ CASE 2 研究開発における現場オペレーター

仕事内容 試作品の加工・分析・評価業務(研修期間あり)
雇用形態 正社員
勤務時間 9:00~17:40(休憩60分)
条件・経験 高専又は高校卒でプラスチックに関する知識をお持ちの方・30歳以下の方・要普免(職務経験不問)
給与 月給17万7000円以上 + 各種手当 等


◇ CASE 3 プラント機器の機械設計

仕事内容 化学プラント機械設備の設計業務
雇用形態 正社員
勤務時間 8:30~17:10(休憩時間60分)
条件・経験 大学院、大学卒以上・プラント設備の機械設計経験
給与 年収520万円~800万円 月給241,000円~400,000円 + 各種手当 等


上記に述べたように現在《三井化学》では多くの職種について工場ワーカーの求人が行われており、福利厚生が充実している求人が多いことが分かります。

 


三井化学のこれからの展望は?

《三井化学》について今後の思惑や戦略について説明していきます。今後の長期的戦略としては以下の3つの基本戦略が打ち出されています。

 

海外市場への展開の加速

既存事業の競争力強化

イノベーションの追求

 

具体的な内容について個別に説明していきます。

 

・海外市場への展開の加速

農薬事業ではグローバル展開を加速させるために海外拠点を増やし、環境に配慮した安全性の高い農薬やマーケティング強化・事業拡大を進めています。

メガネレンズ事業では韓国・スイス・米国のメーカーを傘下に収めることによるラインナップ強化とともに、アジアを中心とする新興国市場での事業拡大を目指しています。

前述したようにポリエチレンもアジアの新興国の市場での事業拡大を目指しています。

 

・既存事業の競争力強化

先進技術の活用により基盤素材事業においてコスト競争力を強化、安定収益を確保が目指されています。 

 

・イノベーションの追求

顧客起点イノベーションの推進や研究開発、周辺技術・製品の獲得によるソリューション提案力強化によって新世代事業を創出しようと考えています。

 


最後に

以上で「5分でわかる三井化学のあれこれ!」の記事は終わります。



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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。