製造業の求人などを見ていると、仕事内容や取扱製品の中で目にする「プリント基板」という言葉。
「プリント基板って何?」
「何に使うもの?」
と、日常生活の中で、あまり聞き慣れないワードに疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか?
今回は、皆さんの頭上に浮かんだハテナを解消するため、「プリント基板」につい詳しく解説いたします!
実はプリント基板は、私たちの生活の中で身近なものに使われています。
この記事では、プリント基板が何に使われているのか、またその種類など、具体的に説明していきますので、ぜひご覧ください。
プリント基板って何?
プリント基板とは、電子部品同士を配線し、回路を形成するために使われるものです。
一般的には、絶縁体の板にコンデンサ(電気を蓄えたり放出したりする部品)やトランジスタ(電気の流れをコントロールする部品)などをくっつけて、その部品の間に銅箔で配線を張り付ける役割があります。
どんなところで使われている?
電子部品を内蔵する製品では、必ずと言っていいほどプリント基板が搭載されています。
例えば、携帯電話・PC・テレビ、また医療機器・自動車業界・航空機業界など色々なところで使用されています。
今、私達の身の回りにある電子機器は、どれもコンデンサやトランジスタなどの電子部品が使用されています。
それらを、上手くまとめる為にプリント基板は必要な部品なのです
プリント基板には種類がある!
プリント基板は、電子機器や電子部品によって、それぞれ最適な種類・材質が使用されています。それらはベースとなる素材によって大きく3つに分けることができます。最適なプリント基板回路を用いる事で、性能パフォーマンスを高める事ができます。
〈リジッド基板〉
柔軟性がなく、硬い絶縁体基材を用いたものです。
部品を実装する際に、設備に基板を直接固定することができるため、実装が簡単にできるという特徴があります。
〈フレキシブル基板〉
薄く柔軟性のある絶縁体基材を用いたものです。折り曲げたり形を変えたりすることができるので、スマートフォンなど複雑な構造の電気機器に使用されることが多いです。
省スペースで軽量化が実現でき、自由度が高いというメリットがあるため、幅広く採用されています。
〈リジッドフレキシブル基板〉
名前の通り、リジッド基板とフレキシブル基板の特徴をかけ合わせた複合基板です。
リジッド基板の部品実装のしやすさと、フレキシブル基板の曲げることができる点などのメリットを併せもっています。
プリント基板は回路層でも分類できる!
プリント基板は、回路層によっても分類することができ、使用目的によって使い分けられます。
ここでは一般的な回路層のプリント基板を見ていきましょう。
〈片面基板〉
片面のみに配線パターンが形成されたものを指します。
配線を1つの面にしか施すことができないので、複雑な回路を構成することはできませんが、その分コストを抑え、量産できるというメリットがあります。
〈両面基板〉
両面に配線パターンが形成されたものを指します。
片面基板と違って、表と裏でパターンを描き分ける事ができるので、より細かく密度の高い配線を施すことができます。
〈多層基板〉
多層基板は、絶縁体とパターンを積み重ねた基板で4層以上の基板のことを指します。
内部にも配線する層を形成することができるため、携帯電話・コンピューターなど多くの配線を必要とする電子機器に利用されています。
まとめ
現在、プリント基板は、医療機器や自動車、航空機、IT機器など、私達の生活の中でとても重要な電子機器製品に使用されています。
普段、私たちは電子機器製品の中を開いて見る機会は多くありません。
でもその仕組みを少し知ると、この小さな板がどれほど私達の生活に役立っているか、興味を持てるのではないでしょうか。
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