TDKは秋田県を拠点にして東日本地域で製造を行う電子部品業界の大手企業です。総売上高は1兆円にも迫る勢いで電子部品業界において圧倒的なシェアを誇ります。

今回はそんなTDKの基本的な情報から、どのようにすればTDKで働けるのかまでを皆さんにお伝えしていきたいと思います。

 

「TDKとか気になるんだけど、そもそも電気化学工場について詳しいことは知らない…」という方のために全体的な半導体・電子業界の詳しい情報をまとめたページもありますのでそちらも併せてチェックしてみてください。



TDKってどんな会社?

はじめに《TDK》がどのような会社であるかを企業情報、売上高、沿革、製品の観点から説明していきます。

 

①企業情報 

[会社名]

TDK株式会社

 

[本社]

東京都港区芝浦三丁目9番1号 芝浦ルネサイトタワー

 

[設立]

昭和10年12月7日

 

[代表者]

代表取締役会長  上釜健宏

代表取締役社長  石黒成直

 

[資本金]

32,641,976,312円 ※2016年3月末時点

 

[従業員数]

91,648人 ※2016年3月末時点

 

[会社格付]

A3(ムーディーズ) ※2013年7月現在

A-(スタンダード&プアーズ) ※2013年7月現在

A+(格付投資情報センター R & I) ※2013年7月現在

 

②売上高 

[連結売上高]

1兆1523億円 (2016年3月期)

 

[連結純利益]

648億円 (2016年3月期)

 

③沿革 

次に《TDK》の沿革についてです。

 

1935年7月   齋藤憲三が東京電気化学工業株式会社を設立

1937年8月   世界初のフェライトコア「オキサイドコア」を発売

1953年10月 磁気録音テープ事業に参入

1961年10月 東京証券取引所第一部上場

1968年10月 世界初の音楽用カセットテープ「SDシリーズ」を米国で発売

1983年3月   正式社名を「TDK株式会社(登記上はティーディーケイ株式会社)」に変更

 

④製品

フェライトを始めとする電子材料・電子部品の他、ビデオテープ、オーディオテープ、フロッピーディスクなど磁気・光等を用いた各種記録メディアを製造販売しています。

 

⑤特徴

続いて、《TDK》の特徴について説明します。

 

・セラミックコンデンサでは村田製作所に次いで国内第2位のシェアを持っている。

・ハードディスクドライブ(HDD)用のヘッド部品の製造の最大手でOEM市場でのシェアは30%を超えている。


 

TDKはどんな事業を行っているの?

《TDK》がどのような会社であるかを分かっていただいたところで、続いて《TDK》がどのような事業を行っているのかをご紹介していきます。

 

受動部品製造事業

携帯電話、自動車など様々な分野でノイズ抑制や省電力に貢献しているほか、電源部分、各種保護部品の製造など多岐にわたっています。

代表的な製品:セラミックコンデンサ、インダクティブデバイス、高周波部品、センサ

 

磁気応用製品製造事業

磁気を利用して電源、マグネットや記録デバイスを製造し、家電製品や自動車の省エネ、HDDの大容量化に貢献しています。

 

フィルム応用製品製造事業

携帯電話等のタッチパネルに搭載される機能性フィルムをはじめ、大容量データストレージ用途にLTOやBlu-ray Disc™を製品化しています。

それに加えて小型電子機器用の薄型バッテリー、太陽光や風力による発電エネルギーを蓄える大容量バッテリーの製造も行っています。

 

TDKはどんなCSR活動(企業の社会的責任)を行っているの?

はじめにCSR活動とは何か、ご説明します。

CSRとは《コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティー》の略であり、日本語では《企業の社会的責任》と呼ばれており、近年CSR活動は企業評価の項目にも含まれるものとなっており、内容や質が重要視されるようになってきています。

 

《TDK》グループのCSRは、「社是の実践と企業倫理の徹底」であり、《TDK》が、お客様、お取引先様、従業員、株主・投資家、地域社会などのステークホルダーによって支えられる社会的存在であることを認識するとともに、ステークホルダーとコミュニケーションをとりながら、企業倫理綱領を基盤に、《TDK》の事業活動を通じてCSR活動を推進していくことを意味しています。


《TDK》はCSR活動として省エネ自動車事業や再生可能エネルギー活用を行っています。

世界的に期待されている深刻なCO2排出問題の解決、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転の実現をもたらすために、幅広い電子部品・電子デバイスやモジュールを提供し、車載用途に適した信頼性の高い製品で、自動車の安全性・快適性・環境対応を支えています。


さらに高信頼性マグネットや大容量パワーフィルムコンデンサの提供を通じて、欧州を中心に導入が進む、環境に優しい風力発電の大型化、高効率化に貢献しています。

 


TDKの将来性って?

続いてTDKの現状と将来の展望について説明します。

 

現状

米アップルや韓国サムスン電子向けに、物の動きを検知するセンサを供給する米インベンセンスの買収も収益に貢献しています。

スマホなどに使われる電子部品は、日系メーカーがシェアを伸ばし、好調に推移しています。リチウムイオン電池などの事業は着実に伸ばしています。

苦戦している磁石事業などについては抜本的な対策が必要です。

 

TDKが考える今後の展望

センサ技術は、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)の分野に応用していこうとしています。

開発も日本国内で一本化する必要はないと考えています。また世界各地にアンテナを張りめぐらし、顧客のニーズをキャッチしていこうと考えています。


また持続的成長に向けて経営資源を新たな成長分野に振り向け、持続的・安定的な投資を念頭に置いて資本構成を設計していこうと考えています。

 

TDKの求めている人材はどういう人材なの?

《TDK》の事業について知っていただいたところで、《TDK》の人事に対する基本的な考え方を説明します。

 

人材像

《TDK》が育成すべきだと考えている人材像は以下の通りです。

夢を持つ豊かな想像力と建設力を発揮する人材

勇気を持って問題を解決するたくましい実行力を発揮する人材

信頼を勝ち得る誠実と奉仕の精神に徹する人材

 

人事制度

《TDK》の人事制度の根幹となる評価・報酬制度は、「発揮能力」と「成果」に着目した目標管理をベースとした「自己管理制度」を基本としています。


従業員(部下)自らが能力開発目標、業務目標を設定し、その達成のために上長がバックアップを行うことで、従業員一人ひとりの能力や自律意識、参画意識を高めること、上長と部下のコミュニケーションを強化することを狙いとしています。

能力開発、育成プログラムとしては留学制度、IMD研修、資格取得奨励制度等を設けています。


個人のポテンシャルを引き出すための環境づくりとしてはアクティブ社内公募制度、キャリアオプション制度、自己申告制度(希望する部門に異動するチャンスが得られます)等を設けており、育児休暇、介護休業、障がい者雇用も充実しています。

 

この他にも社会保険が充実した求人多数まとめてありますので気になる方は是非ご覧になってみてください。



最後に

以上でTDKの情報の記事を終わります。


ジョブハウス工場にはこんな記事も!

《ジョブハウス工場》には今回紹介したTDKだけでなく他の半導体・電子の企業についての記事も掲載しています。

また、半導体・電子業界の記事は勿論のこと化学・石油化学業界食品・飲料業界などについての記事もございます。

この機会に各業界の知識を付けて自分が働きたい業界を探してみましょう。

 

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