日本のものづくりを支える機械・金属・鉄鋼業を担っている企業はどんなところなのか、工場ワーカーへの転職・就職を考えるあなたに合った企業をみつけるお手伝い!

 

業界内にはこんな企業があります

はじめに、それぞれの業界を代表する企業について説明していきます。

 

機械業界

三菱重工

1884年に長崎造船所としてはじまりました。現在の三菱重工は国内外約300社からなる企業グループです。製品数の多さから「機械のデパート」と呼ばれることもあります。

三菱重工発祥の船舶・海洋事業部門は国内外ともに最大規模を誇っています。その他に、造船事業、原動機事業、原子力事業をはじめ、さらには航空宇宙事業まで手広い事業展開をおこなっています。


また、海外展開も積極的に行っている安定して成長している企業です。主な製造拠点は長崎県です。

しかし、北は北海道から全国各地に工場を所有しています。

 

金属業界

・住友電気工業

1961年の住友家による別子銅山の開発かからはじまりました。自動車関連事業や情報通信事業にも参入しています。非鉄金属の事業部門では他社けん引ランキングでは第一位であり、各方面で勢力を誇っています。


また、近年では再生可能エネルギーの開発にも力を入れていて、海外での事業展開を積極的に進めています。主な製造拠点は大阪府です。他にも神奈川県などに工場を所有しています。

 

鉄鋼業界

2012年に新日本製鐵が住友金属工業と株式交換をしたことにより発足しました。

会社のスローガンは「総合力世界No1の鉄鋼メーカーへ」で、現在の世界ランキングはアルセロール・ミッタル、河北更迭に次いで世界第三位の規模の会社です。


主に製鉄事業を行っていて大型の製品を作るための厚鉄板や薄板をはじめとする材料を製造しています。主な製造拠点は北海道の室蘭製鐵所ですが、九州地方をはじめとして日本各地に工場を所有しています。

 

このほかにも日本の国内には、多くの機械・金属・鉄鋼業に携わる企業が存在しています。

例えば、ダイキン工業小松製作所やクボタ製作所といった機械業界での大手企業、三菱マテリアル・JX金属(JXホールディングス)などの非鉄金属業企業や、鉄鋼業界のJEFスチール(JFEホールディングス)や神戸製鋼所などです。

これらの企業が日本のものづくりを支えています。

 


機械・金属・鉄鋼工場で働いている人ってどんな人?

ここからはそれぞれの業種に分けて、工場が求めている人材から企業を説明していきたいと思います。

 

機械業界

この業界は比較的に求人が多いことから働きやすいという利点があります。

また、昔から日本の工業を支えている分野であるので「日本のものづくりの一員」であるという誇りをもって働いている方も多い業界ではないでしょうか。

力仕事を行う場面があり、男性工場ワーカーの割合のほうが多くなっていますが、近年では機械技術の発展から女性の工場ワーカーの数も増えてきています。

 

金属業界

社会インフラを支える非鉄金属工場での仕事は比較的に安定して仕事があるのが特徴です。

平均勤続年数が15年というデータからわかるように長く働くことのできる、居心地の良い工場が多くなっています。

その理由の一つは御自身の経験が評価され、それらを生かせる職場であることがあげられます。また、就業者の中の他の業界からの転職者の割合が多いことも特徴の一つです。

 

鉄鋼業界

鉄鋼業は経済成長期には「産業の米」とも呼ばれたこともあり、日本の発展を支えてきたお仕事です。

現在は、半導体が「産業の米」と呼ばれていますが、鉄鋼業は依然として日本の産業における重要な役割を担い続けています。


工場での仕事に慣れてくると自分の仕事が社会にどのように関わっているのかが分かってくるので自分が製造に携わった製品が海を越えて人の生活を支えるものになるというやりがいを感じることもできます。


製鉄所で働くには、様々な資格が必要になります。例えば、危険物取扱者、クレーン運転士や消防施設士などです。これらは、工場ワーカーになると企業の補助のもとで資格取得できる場合があります。

資格があると有利なので、製造業や土木建設業の経験者で、転職先を探している人は活躍の幅が広がるかもしれません。

 

ここまで業界ごとに説明をしてきました。しかし、どの業界の工場ワーカーにも求められるものは着実性です。与えられた指示を的確にスピーディーにこなせることが必要です。


機械業界でも触れましたが、近年の工場の仕事は機械化が進められています。力仕事の多いイメージのある機械・金属・鉄鋼業界ですが、今後は軽作業も増えていき女性でも活躍できる業界になっていく可能性があります。


機械・金属・鉄鋼業界で製造しているものはすべて私たちの日常生活になくてはならないものたちです。表に出る仕事ではないですが、職人のように働くのが得意な方はどんどんできる仕事が増えていくかもしれません。

 


資格は必要?

資格を持っていない人でも工場ワーカーになることは可能です!しかし、機械・金属・鉄鋼業界には専門的な知識が必要な仕事が多くあります。

そこで、どんな資格を持っていると良いのか、有利になるのかを紹介していきます!

 

・フォークリフト運転技能資格

工場内での重さのある製品や材料を移動させる際にフォークリフトを使用します。フォークリフトを動かす際にはこの資格が必要になります。

 

・クレーン運転士

クレーン車は移動させる際に国家資格が必要なものがあります。

免許の種類は、クレーンデリック運転士(ビル建設製鉄所で活躍可能)と移動式クレーン運転士(建築や土木工場で活躍可能)の二種類です。

 

・高圧ガス製造保安責任者

高圧ガスを使用する場所で保安の仕事を行うための資格です。コンビナートや重工業をはじめ、高圧ガスを利用している工場や企業での就職に有利な資格です。

 

・玉掛技能士

玉掛とはクレーンで吊り上げるものを掛けたり外したりすることです。その行為を行うために必要なものがこの資格です。


 

福利厚生や待遇はどうなっているの?

 

福利厚生とは、給与とは別に被雇用者やその家族が受け取ることのできる非金銭的な報酬のことです。

ここでは、機械・金属・鉄鋼業界の福利厚生や待遇について説明します。

 

機械・金属・鉄鋼業界は、従業員の福利厚生に対する満足度が高いのが特徴です。具体的には、各種保健制度が充実、社員寮の完備、正社員登用制度などが挙げられます。

各種保健制度とは具体的に言うと健康保険・厚生年金・労災保険・雇用保険・介護保険などを指していて、工場を運営している企業の下でこれらの保険に加入することができます。


機械・鉄鋼・金属業界では、社員寮の完備も多くの工場が行っています。工場は郊外にあることが多く、毎日朝早くからの勤務である場合が多いので、そこに配慮されています。

また、寮から工場への移動の手段としての従業員専用バスなども運行させている工場があります。


また正社員登用という制度もあります。正社員登用とは、派遣社員として働き始めた工場ワーカーのなかで優秀な人や意欲のある人に向けた制度です。

正社員登用試験に合格すると、晴れて正社員として雇用され、よりいっそう安定した生活を手に入れることができます。


 

最後に

以上で「機械・金属・鉄鋼業界にはどんな企業があるの?」の記事は終わりです。

 

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また機械・金属・鉄鋼業界の工場においては様々な職種があり、自分に合ったものが見つかるかもしれません。

 

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