造船事業が有名な三菱重工は、機械・鉄鋼・金属業界において売上高1位を獲得している大企業です。この記事ではそんな三菱重工の基本情報から工場の労働条件まで、幅広く紹介していきます。

三菱重工ってどんな会社?

技術力や製品数の多さから「機械のデパート」と呼ばれたことのある三菱重工について解説していきます。

 

概要

1884年に三菱の創業者である岩崎彌太郎氏が長崎造船所として造船業を創業したところから始まり、重機、航空機、鉄道車両まで幅広く事業展開を進め、株式会社となりました。

そして現在機械業界では最大手の企業となっています。三菱重工は日本の近代化とともに成長してきた企業であるといえます。


近年では宇宙開発にも携わっており、日本実験棟の「きぼう」の開発・生産をはじめとして日本の宇宙開発に大きく貢献しています。またこの事業は海外からも注目を集めています。

 

沿革

1884年 岩崎彌太郎氏が政府より譲り受け、長崎造船所を創業

1917年 初代三菱造船設立

1934年 重機、航空機、鉄道車両を加え、社名を三菱重工業株式会社変更

1950年 財閥解体に伴い、西日本重工業株式会社、中日本重工業株式会社、東日本重工業   株式会社の3社に分割

1964年 上記の3社が合併し、三菱重工株式会社設立

1970年 自動車部門が独立し、三菱自動車工業株式会社設立

2010年 日立製作所と海外向け鉄道事業において協働することを合意

2014年 三菱重工メカトロシステムズ発足

 

CEO(最高経営責任者)と企業理念

CEOは宮永俊一氏であり、三菱重工の社長として41年ぶりの文系出身者です。

企業理念は、以下の通りです。


一、顧客第一の信念に徹し、社業を通じて社会の進歩に貢献する。

一、誠実を旨とし、和を重んじて公私の別を明らかにする。

一、世界的視野に立ち、経営の革新と技術の開発に努める。

 

資本金と売上高

三菱重工の資本金は、2017年3月31日の時点で2,656億円です。

2016年度の売上高は39,140億円でした。セグメント別に見てみると、エネルギー・環境事業が14,704億円、機械、設備システム事業が14,380億円、交通・輸送事業が5,153億円、防衛・宇宙事業が4.706億円、その他の事業が1.759億円となっています。(消去または共通となっているものが1.536億円)

エネルギー環境事業が全体の売り上げの約38%を占めていくことがわかります。

 

製造拠点

三菱重工は全国各地に製造拠点を構えています。

長崎造船所の本工場を中心に、下関造船所、広島造製作所、神戸造船所、高砂製作所、名古屋航空宇宙システム/誘導推進システム製作所、横浜製作所などがあります。

 

グループ企業

三菱重工は、国内外の約300社からなるグループ企業です。具体的な企業としては、三菱日立パワーシステムズ株式会社やMHI情報システムズ株式会社などがあります。

他にも物流や販売、公害対策など多岐にわたる事業に携わっています。


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三菱重工のこれから

三菱重工は民間航空事業に長期的に取り組む姿勢を見せています。

背景としてはいままでの三菱重工の業績を考慮したうえで、民間航空事業市場の長期的な成長と技術的進化が今後も続いていくことが見込まれるからです。


さらに今後は海外への事業展開は、国内とのバランスをとりながら積極的に進めていくことを決定しています。

これからの時代、IoT(ありとあらゆるものをインターネットにつなげていく働き)やAI(人工知能)がさらに発展を遂げていくと考えられており、三菱重工も研究や導入も進めていく予定です。


三菱重工は時代の流れを汲んで事業計画を立てている会社であるので、今後も安定して成長していくと考えられます。



三菱重工の事業内容は?

三菱重工で製造している製品の紹介やCSRについて解説していきます。

 

主要製品

三菱重工は造船重機事業において平成26年度にシェア・売上高のランキングでは1番の企業です。創業当時から日本の造船業を支えてきたことがうかがえます。

この他には、航空関連事業やエネルギー事業、宇宙開発にも乗り出していて、これからの世界を見据えた企業であるといえるでしょう。


三菱重工のCSRって?

CSR(Corporate Social Responsibility)とは、企業の社会的責任のことです。三菱重工は他に類をみない製品や事業展開によって、持続可能な社会を実現することをCSRとしています。

さらにグローバルに対応するために、国際行動規範への適合も始めています。具体的に3つの行動指針があるのでご紹介します。

 

地球との絆

環境に配慮した製品や製造方法をとることで、緑あふれる地球を守ることを目指しています。神戸造船所では廃棄物のリサイクル率98%以上を目標とした廃棄物のゼロエミッションを行い、2009年に達成する成果もあげています。

そのほかの工場でも緑化運動や太陽光発電を行うなどの取り組みを行っています。

 

社会との絆

積極的に社会とかかわることで社会との信頼関係の構築につとめています。あらゆる人々の生活に役立つような製品を製造することで社会に貢献しています。

 

次世代への架け橋

次世代に確かな技術を残すことも三菱重工の重要なCSR行動です。社会・産業インフラを整備することで、次世代につなげる活動をしています。

 

これらのCSRをきちんと実現していくために「CSR委員会」を設置し、三菱重工は各種方針の確認や事業の進捗を管理しています。

 


三菱重工で働くとどんな仕事をするの?福利厚生は?

ここでは三菱重工で働きたいと思っている方が知りたい情報を、2つの職種を例にしてご紹介します。

 

応募要項①

・職種

ロケット開発試験現地工事対応

 

・仕事内容

宇宙事業部の管轄するロケット発射場(種子島)の現地工事及び保全、安全管理・品質管理・納期管理及び技術指導等の管理業務

 

・募集条件

機械器具設置工事の監理技術者資格取得者、普通自動車第一種免許、高専卒以上

 

・福利厚生

完全週休2日制(祝日、年末年始、夏期休暇、年次有給休暇、結婚休暇)、独身寮・社宅あり、各種保健制度あり(社会保険:健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)

 

・勤務地

愛知県名古屋市港区大江町10番地 大江工場(年に3から6か月、種子島への出張あり)


応募要項②

・職種

溶接接合プロセス開発業務

 

・仕事内容

ガスタービンプラント、原子力、宇宙分野の溶接接合プロセス開発

 

・募集条件

製造系/金属系/機械系を専門とする大卒、大学院卒、高専卒

 

・勤務地

兵庫県高砂市荒井町新浜2-1-13 総合研究所 高砂地区

 

・福利厚生

完全週休2日制(祝日、年末年始、夏期休暇、年次有給休暇、結婚休暇)、独身寮・社宅あり、各種保険制度あり(社会保険:健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)

 

三菱重工は大企業であるため、比較的福利厚生が充実しています。現金収入以外にも、独身寮や社宅があることが働いている人にとって大きなメリットになっています。

また技術系の職業が多くあるので、経験者や専門分野の知識がある人は雇用されやすい特徴があります。関連業界からの転職におすすめです。

 

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最後に

以上で《三菱重工株式会社についてまとめてみました!!》の記事は終わります。

 

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!