バス運転手とは

バスの運転手のお仕事と一言でいっても、いくつかに分けることができます。 大きくは下記の4つに分類されます。 それぞれについて、みていきましょう。

・ 路線バス(街中でよく見にするするバス停毎に停車するバスです)

・ 高速バス(中長距離のバスで、都市間を結ぶバスで昼便と夜便があります)

・ 観光バス(観光客を乗せるバスです。)

・ 送迎バス(学校、企業、病院などへの送迎専用のバスです)

バス運転手の仕事はなくてはならないものです。 お客様からの、感謝がわかりやすくいただけることがあり、仕事をすることの誇りにつながっています。

バス運転手になるには

バスを運転するには、大型二種免許が必要です。 普通自動車免許(MT車に限り)を取得してから3年以上経過すると、大型二種免許を取得する権利が発生します。 多くの会社では、会社負担で大型二種免許を取得させてくれますし、研修制度もあるので安心して未経験からの転職ができる業界です。

路線バスのお仕事情報

路線バスドライバーの特徴

路線バスは通勤通学などで利用してくれるお客様が非常に多く、地域の公共インフラとして社会に貢献していると思える部分があります。 中には、お客様とコミュニケーションをとることや、声をかけていただける方もいらっしゃいます。 このようなやりとりがあることは、仕事をする上でのやりがいとなります。

路線バスドライバーの仕事内容

勤務表通りに自分の乗車するバスとダイヤを毎日確認。 法令点検をきちんと行い、安全運転のための準備を行います。 路線データをシステムに入力、お金周りもぬかりなく準備します。

路線バスの場合は、バス停ごとに停車することもあり、非常に繊細な運転が必要です。 停止前に立ち上がってしまう方もいらっしゃるので、そういった方への配慮が必要です。

路線バスドライバーの年収(給料)

安定した収入が得られます。 路線バスの運転手は長く勤める人が多く、経験を重ねることでスキルも高まりますし、顔見知りになるお客様も増えていきます。 年収は経験を重ねていくことに昇級していくことが多いです。 特徴としては都営バスの運転手は年収が高いことが多く、チャレンジできるようであればまずは挑戦してみるのもよいでしょう。

路線バスドライバーの勤務時間

路線バスは、年中無休で早朝か終電近くまで休みなく運行されています。 もちろん、一人の運転士が担当しているわけではありません。 バス運転手の勤務時間をいくつかのシフトを組み、それをローテーションさせることで運行ダイヤを維持しています。 平均勤務時間は8時間程度です。

路線バスドライバーのまとめ

比較的、働き方や給与が安定していているのが路線バスの仕事です。 またお客様からの感謝も得られやすい仕事で、求人も多いのでぜひ自分にあう求人を探してください。

高速バスのお仕事情報

高速バスドライバーの特徴

路線バスと比べると、高速バスの車両はグレードが高く、乗り心地が良いです。 乗り心地が良いということは、疲れにくさにつながります。 また、運転をする人にとって、新しい車種に乗れるというのはやりがいに繋がる人が多いです。 夜行バスでは、お客様は寝られている方がほとんどですので、静かな運転を心がける必要があります。 そのような中でお客様から「ゆっくり休むことができました」といったお声をかけて頂けることがあり、それはやりがいにつながるでしょう。

高速バスドライバーの仕事内容

長距離を走る高速バスでは、運行中に様々なトラブルに遭遇することがあります。 そのような事態でも円滑に対処するためには、同僚の乗務員、整備士、運行管理者等と日頃からコミュニケーションをとっておくことが重要です。 予期せぬ状況でも事前に得た知識や経験を活かして対処することができ、結果としてお客様を安心安全に目的地へお送りすることができるからです。

高速バスドライバーの年収(給料)

比較的安定はしていますが、路線バスではつかなかった一部高速手当がついたりします。

高速バスドライバーの勤務時間

夜行便の場合:一日の流れとしては、夕方に出勤。 点検や準備などを済ませ、夜20時頃に車庫を出発し、お客様を乗せます。 走行中は2時間に一回、ワンマン(運転手が一人)なら休憩、ツーマン(同じバスに運転手が2名)なら運転手の交代が入ります。 目的地でお客様を降ろしたあと、朝の8時頃に最後の目的地へ到着します。 日中は目的地付近の宿泊施設で休憩・就寝。 また夜の20時に再びバスを出発させ、翌朝に帰ってくるというのが主な流れになります。 この流れを2~3回連続して休日を挟む、というのが大きな流れです。

高速バスドライバーのまとめ

高速バスというのは、訪日外国人の増加に伴いますます需要が高まっていく分野といわれています。 多くのお客様を乗せて目的地まで安全に大きなバスを運転するということは非常にやりがいのある仕事です。

観光バスのお仕事情報

観光バスドライバーの特徴

観光客を乗せて、目的地を回る、というのが観光バス運転手としての仕事です。 トラック運転手の場合は荷物の上げ下ろしといった業務があり重労働ですが、観光バスはそのようなことがない分、身体的には楽ができるという側面があります。

観光バスドライバーの仕事内容

観光バスの運転手になる場合、多くの場合はいきなり観光バスで遠くまで行くのではなく、都内の路線バスなどで経験を積む、というケースが多いです。

また、観光バスは必ずしも決まった観光地だけを回るのとは限りませんので、目的地がわからず、確認しながら向かうこともあります。 そのような場合、Uターンもままならず運転に苦戦することがある、というのは観光バスならではかもしれません。

観光バスドライバーの年収(給料)

実際の年収などは地域や会社によってかなり違いますが、350万~500万がボリュームゾーンです。 平均すると400万円前後がもっとも多いでしょう。 ただし、同じくらいの年収でも会社によって仕事内容や労働条件がかなり違うことがあります。 大手の方が高いところが多いです。 また会社の運営母体(私鉄系・タクシー系・運送会社系など)によって、特徴も異なります。 そのあたりは事前に調べておくとよいでしょう。

観光バスドライバーの勤務時間

出勤日は1ヶ月前に自分のローテーションが分かるようになっていますので、自身の予定が立てやすいと思います。 ただ、観光のトップシーズンは休日を多く取ることは難しくなります。 その分、オフシーズンのときには休みが取りやすい、という季節労働の要素が強いのが観光バスの特徴です。

観光バスドライバーのまとめ

キャリアアップとして、貸切バスの運転を任せてもらう道、というのがあります。 貸切バスになると仕事を通じて日本各地に行くことができますので、そういったことも観光バス運転手の大きな魅力です。

送迎バスのお仕事情報

送迎バスドライバーの特徴

特定のお客様を乗せる、という点で特徴的なのが送迎バスです。 例えば、幼稚園の送迎バスを担当すると、先生と呼ばれることもあります。 他にも、生徒さんから「1年間ありがとうございました」という似顔絵付きの色紙をもらうことあるほど、お客様との距離が近いのが送迎バスの特徴です。

送迎バスドライバーの仕事内容

企業の従業員や幼稚園、商業施設や病院・福祉施設と駅や自宅の送迎をする、というのが主な仕事内容です。 運転手以外の仕事を任せられることもあります。 例えば、幼稚園であれば用務員のような役割で、運転手以外のお仕事も含めての業務内容となるケースがあります。

送迎バスドライバーの年収(給料)

正社員の募集よりも、アルバイトや契約社員の募集であることが多いです。

送迎バスドライバーの勤務時間

送迎する必要がある時間帯、ということで勤務時間は日中であることが多いです。

送迎バスドライバーのまとめ

送迎バスの運転手は障害者の方や介護が必要な方を乗せて走ることで社会への貢献もできます。 より社会や地域とのつながりを感じることができるこの仕事はやりがいを日々、感じやすい仕事と言えるでしょう。

 バスの仕事の年収(給料)・仕事・勤務時間まとめ

 

バス業界の9割以上は、中途採用です。 バスの種類はいくつかありますが、いずれの仕事も社会貢献を感じやすいこと、勤務に無理がない(法律で働く時間が規定されています)といった点が他のドライバーとしての仕事との違いです。 そして何より、お客様から感謝されるお仕事であるというのが何よりのやりがいといえるでしょう。