近年は求人媒体が多様化しており、求人サイトを通して個人で応募するメディア型や、担当者に仕事を紹介してもらうエージェント型など、仕事探しの選択肢が広がっています。その仕事探しの選択肢の1つに、厚生労働省が運営する『ハローワーク』というものがあります。これはいわゆる職業紹介や求職の相談、雇用保険の手続きなど総合的に求職者のサポートをする公共職業安定所を指します。この記事では、そんなハローワークでお仕事探しをするなかで「この求人に応募したい!」と思ったときに必要なものや、応募の流れなどをご紹介します。ハローワークの利用を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
求人応募の流れ
ハローワークで求人に応募する際の流れは以下の通りです。
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ハローワークカードを作成する
ハローワークで仕事を探すには「ハローワークカード」を作る必要があります。これはハローワークで求職の相談をしたり、各種サービスを受けたりするために必要になるカードです。ちなみにハローワークカードを作るには約1〜2時間ほどかかるため、時間に余裕のあるときに行うことをおすすめします。
ハローワークカードを作成し終えたら、仕事探しができるようになります。
詳細はハローワークの登録方法に関するコラムで詳しく記載していますので、そちらも併せてご確認ください。
紹介状を発行してもらう
紹介状は、求人に申し込むとハローワークから発行してもらえます。紹介状には受ける企業の選考フローや面接の予定日などが記載されています。また、紹介状は企業が本人確認の書類としても使うこともあります。
複数の企業に応募もできる
ハローワークでは、3〜5社程度であれば複数の企業に応募できます。そのため仕事探しをするうえで気になる企業がいくつかあれば応募してみましょう。複数の企業に同時に応募することで、仕事が早く決まりやすくなるかもしれません。ただ、ハローワークの場所によっては発行してもらえる紹介状の枚数が制限されていることがあるため、注意が必要です。
応募に必要なもの
ここからは、ハローワークの求人に応募するために必要なものについてお伝えします。
ハローワークカード・求人票
求人に応募するためにはハローワークカード・求人票の2点を用意する必要があります。ちなみにハローワークカードには求職者の情報が記載されているため、印鑑や身分証明書などは不要です。また、求人票はハローワークでプリントアウトできるようです。
応募後は履歴書・職務経歴書などが必要
企業で書類選考が行われる場合、履歴書や職務履歴書が必要になるケースがあります。そのほか対面面接をするという場合も、企業から履歴書を用意するよう指示されることがあります。また、仕事を紹介してもらった日にいきなり面接が決まることもごく稀にあるようです。そんなときでもすぐに対応できるよう、仕事探しをしている期間は履歴書を数枚用意しておくことをおすすめします。もし1人で履歴書、職務履歴書を書くのが不安な場合は、履歴書の書き方について詳しく紹介しているコラムを参考にしてみてください。
求人票の見方について
ハローワークの求人票には、仕事の内容や労働条件、会社の情報など、あらゆる情報が詳しく記載されています。この章では求人票に載っているいくつかの項目を例にして、求人票の見方を解説します。
◇仕事の内容 企業が応募している職種や、具体的な仕事内容が記載されています。 ◇雇用形態 正社員、正社員以外(契約社員・委託社員など)、常用型派遣労働者、登録型派遣労働者のいずれかが記載されています。 ◇雇用期間 企業に雇用される期間が記載されています。正社員として採用される場合は「雇用期間の定めなし」となっています。 ◇賃金 基本給、手当、賃金形態などの詳細が記載されています。また、賞与や加入保険の条件も賃金の欄で確認します。 ◇休日 土日祝休み、シフト制など、企業が定める休日が記載されています。 |
ここではハローワークの求人票の見方についてご紹介しました。ただ求人票は地域ごと、事業所ごとによって書式が異なる場合がありますので、ご不明点があればお近くのハローワークでご確認ください。
企業からスカウトされることも!
ハローワークでは自身で求人に応募するのが一般的ですが、なかには企業から求職者へ「うちで働きませんか?」とスカウトされる場合もあるようです。この章では、企業からスカウトを受けるコツや、スカウトされるメリットなどについてお伝えします。
プロフィールを公開するとスカウトされやすい
ハローワークに登録している求職者は、ハローワークを通じて「求職者マイページ」を開設することができます。その求職者マイページの「求職公開状況」の欄を公開中にしておくことで、企業側が求職者のプロフィールを見られるようになります。そこで企業と求職者の条件がマッチしていた場合、企業側からスカウトが来ることがあります。
スカウトされると採用率がアップする
企業がスカウトをする理由は、求職者のスキルや経験が採用者の目に止まったからです。当然、企業はスカウトした人材に自社で働いてほしいと考えているため、個人的に求人に応募した企業で面接を受けるよりも、スカウトされた企業で面接を受けた方が採用率がぐんと高くなる可能性があります。ちなみに、スカウトを受けた企業の求人票は自宅に届きますので、郵便受けのチェックをお忘れなく。もちろん、個人情報はハローワークにしっかり守られているので安心です。
スカウトされた後の流れ
企業からスカウトをされた場合、まずは面接を受けるか辞退するのかを決断しましょう。面接を受ける場合は、ハローワークに面接を受ける旨を伝えましょう。その後、ハローワークの職員が企業側に連絡をし面接日を決定してくれますので、その日時に面接に行く流れとなります。
ハローワークの求人に関するQ&A
面接後に連絡が来ない時はどうしたらいい?
企業側の都合により、面接後すぐに採用通知が来ないケースがあります。「早く結果が知りたい」「すぐに働きたいのに…」などと不安に思うこともあるかもしれませんが、その場合でも1週間程度は気長に待つようにしましょう。もし1週間〜10日以上待っても企業から連絡が来ないようであれば、ハローワークの職員や担当者に1度問い合わせてみてもよいでしょう。
採用後に辞退したいときはどこに連絡する?
企業に採用された後に、そこで働くことを辞退したい場合は、内定先の企業とハローワークの両方に電話などで連絡をしましょう。その際は「他の企業に就職が決まったため」「自分の希望するポジションではなかったため」など、きちんと理由を説明することが重要です。ただ、何度も面接や採用の辞退を繰り返すと紹介状を発行してもらいづらくなります。そうならないためにも、求人選びは慎重に行いましょう。
最後に
この記事では、これからハローワークでお仕事を探そうとしている人に向けて、ハローワークへの登録方法や求人票の見方などについてお伝えしました。この記事がハローワークに関する疑問を解決し、あなたの仕事探しが円滑に進むキッカケになっていれば幸いです。転職をすることはとても勇気のいることだと思います。しかし一歩を踏み出すことで今より収入が上がったり、休みが増えたりとたくさんのメリットが生まれるでしょう。ジョブハウス工場は、あなたのお仕事探しを応援しています!