この記事さえ読めば、あなたも「ファインケミカル」のエキスパートになれるかも。製品やその用途、製造方法まで解説いたします!

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ファインケミカルを詳しく理解しよう

まず、ファインケミカルがどのようなものであるか、そしてファインケミカルにはどんな種類があるかについて説明していきます。

 

ファインケミカルとは

ファインケミカルとは、固有の技術に裏づけられて生産された加工度や機能性、付加価値が高い化学工業製品、精密化学製を指します。

食品・化粧品・医薬品などの分野では原料として、塗料・石油化学・鉄鋼などの分野では添加剤として利用されています。

 

ファインケミカルの種類

ファインケミカルは以下の8種類に分類されます!

増粘安定剤

増粘安定剤とは、食品や飲料に粘性や接着性を付けるために利用される食品添加物で糊料ともいいます。

成分は、澱粉や果実、藻類から抽出した天然由来の多糖類が用いられます。

 

防腐剤

防腐材とは、微生物の侵入や発育、増殖を防止して、腐敗や発酵が起こらないように使われる薬剤です。

工業用のコールタールや食品用の安息香酸、医薬品用の安息香酸エステルなどがあります。

 

ビタミン様物質

ビタミン様物質とは、体内で合成することができて、微量でビタミンの働きに類似した作用を人体に及ぼす化合物です。

代表的なものにはビタミンB17やコエンザイムQ10があります。

 

着色料

着色料とは、食品、医薬品、化粧品などに着色するために添加される色素を指します。天然由来のものと化学合成されるものがあります。

 

難燃剤

難燃剤とは、プラスチック・ゴム・繊維・紙・木材などの可燃性高分子に添加して燃えにくくするだけでなく炎の広がりを防ぐ薬剤です。

電化製品や建材などに使われます。

 

香料

香料とは、香りの付与を目的とし添加される天然、合成物質を指します。

食品に香りと味の一部を付与するフレーバーと食品以外のものに香りを付けるフレグランスの2つに分けられます。

 

人工甘味料

人工甘味料とは、食品に甘みをつけるために使われる調味料の中で天然に存在しない甘み成分をつけたものを指します。

歯磨き粉やのどスプレーなどに添加されています。

 

光触媒

光触媒とは、光を照射し光の力を使うことで触媒作用を示す物質を指します。

空気の浄化や脱臭、浄水などの機能があり、代表的なものには酸化チタンやクロロフィルが挙げられます。光触媒は需要があり、現在注目されている製品です。


 

ファインケミカルは何に使われているの?

ファインケミカルについて簡単に理解していただいたところで、次にファインケミカルを用いた製品について紹介していきます。ファインケミカルから製造された製品は多種多様な機能を備えており多くの場面で活用されています。

 

コエンザイムQ10

人間が生命活動を行う上で必要不可欠でミトコンドリアの中に存在するコエンザイムQ10は医薬品などに利用されています。


 

【エコケーブル】

環境に優しい材料、環境への影響を低減した材料を用いたエコケーブルは難燃剤を添加した塩化ビニルが用いられます。

 

【合成フェロモン】


生物の個体間で作用するフェロモンの使用により農薬を使わずに害虫駆除ができます。人工的に虫の持つ成分を合成したものですが、非常に安全性が高いです。

 

【食品模型】

お店に食品サンプルとして飾ってあるものが食品模型です。素材にゼラチンを使用し、温度が上昇しても溶解しません。

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ファインケミカルはどうやって作られるの?

ファインケミカルの用いられ方についても知っていただいたところで、続いてファインケミカルの製造工程について解説していきます。

 

化学・石油化学工場で製造される製品例として香料、光媒体の作業工程について紹介していきます。

香料の製造工程

①天然香料、合成香料が作られるまで

天然香料には植物・動物が、合成香料には合成原料が原料として用いられます。

工場では、原料を抽出し蒸留させてから精製をすることで天然香料が作られます。一方、工場で合成原料を合成して作られるのが合成香料です。

 

②フレーバー、フレグランスが作られるまで

工場で天然香料、合成香料を調合したものがフレグランスとなります。

さらに調合したものを工場で溶けるよう加工したり粉末化したりすることでフレーバーが出来ます。これらは香水、洗剤、菓子、飲料などに用いられることになります。


 

光媒体の製造工程

光触媒は先ほど述べたように現在注目されている製品です。

具体的な光触媒の例を挙げながら製造工程についてみていきます。ここでは二酸化チタンを例にとって説明します。

二酸化チタンは粉末であるため光触媒として使うためには何かに固定する必要があります。


①加水分解

金属の有機化合物であるチタンのアルコキシドを加水分解してチタンの水酸化物の微粒子を溶解します。これをチタニアゾルといいます。

②焼成

チタニアゾルを焼成つまり加熱することで二酸化チタン膜を生成されます。

 

最後に

以上で「あなたも触れたことがあるはず!「ファインケミカル」とは!」についての記事は終わります!

 

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!