「半導体は知ってるけど、どう作られているのか知らない!」という方も多いのではと思います。そこで今回は、半導体・電子の商品と製造工程を紹介します。
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半導体はどういう分類に入る?
半導体は電子部品に属します。
そもそも電子部品とは何?
電子部品とは、電子回路に使われる部品のことです。電子回路は電気機器を動かす重要な役割を担っています。
電子部品の例:ダイオード、コンデンサ、抵抗器、コイル、トランス、スイッチ、基盤
電子部品の種類
電子部品は3種類あります。
・能動部品
・受動部品
・機構部品(構造部品や補助部品)
工場で何を作っているの?(能動部品)
工場で生産されている能動部品を紹介します。いずれも製造には高い技術力が必要とされます。
LED(発光ダイオード)
ダイオードは電気を加えると光ります。少ない電力で長時間発光するので、照明やディスプレイなどに活用されています。
最近では日本人のノーベル賞受賞で話題になりました。
フラッシュメモリ
電気的にデータを消去や書き換えできる半導体メモリです。電気がない状態でもデータや情報を保持することができます。
液晶パネル
電気の刺激で光の進行方向と透過率をコントロールし、画像を表示します。
液晶モニターや液晶テレビに利用されています。
マイクロプロセッサ(CPU)
トランジスタなど多様な半導体機能を1つのチップに集約したもので、コンピュータの中の基本的な演算処理を行います。
トランジスタ
トランジスタは小さな信号を大きい信号に変換し、さらに信号に従って電流を流したり、止めたりします。半導体メモリやマイクロプロセッサで使われています。
システムLSI
1つの半導体チップにコンピュータシステムを組み込んだものです。家電の小型化のために利用されることが多いです。
電子部品(能動部品)は何に使われてるの?
工場で作られた部品は実際どんな製品に使われるのか紹介します。
携帯電話・スマートフォン
液晶パネルがディスプレイに、システムLSIがメイン基盤に利用されています。
デジタルカメラ
様々な処理を行うマイクロプロセッサやデータを保持するためのフラッシュメモリで構成されています。
LED照明
LED(発行ダイオード)が使われています。家の照明だけではなく、信号、電子版、家電製品など様々な場所で見ることができます。
SSD
SSDにはフラッシュメモリなどが使われ、データを記憶する役割を果たします。
半導体はどのように作られているの?
今回は能動部品の中でも半導体の製造工程について説明していきます。半導体の製造工程は前行程と後行程に分けることができます。
前行程
(1)回路設計
目的用途に応じて回路を設計します。
(2)フォトマスク作成
がった図面をガラス基板に転写します。
(3)ウェーハ表面にパターン形成
フォトマスクとウェーハを重ねて焼き付けます。
(4)エッチング
エッチングをして酸化膜を取り除きます。
(5)電極形成
ウェハーの表面にアルミニウムで配線し、電極を作ります。
(6)ウェーハ検査
ウェーハをチップごとに検査して、不良品がないか確認します。
後行程
(1)ダイシング
ウェーハをダイヤモンドブレードでチップ状に切断します。
(2)マウンティング
チップがフレームから外れないようにしっかりと固定します。
(3)ワイヤーボンディング
チップとリードフレームの電極を繋ぎます。
(4)モールド・マーキング
傷がつかないようパッケージに入れ、品名をなどを印刷します。
(5)最終テスト
温度や電圧など様々なテストを行い、完成です。
最後に
以上でに電子部品(能動)ついての記事は終わります!
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