製紙業界の重鎮、丸住製紙。今回はそんな丸住製紙について見ていきましょう。丸住製紙の創業歴史から、現在の動向、これからの事業展開予想、さらには転職・求人情報まで網羅します。
丸住製紙ってどんな会社?
丸住製紙について概要や理念、創業歴史、従業員数、売上高、主要工場の場所や関連会社をもとに説明していきます。
概要
・社名
丸住製紙株式会社
・本社
〒799-0196 愛媛県四国中央し川之江町826番地
・代表者
代表取締役 星川一冶
・設立年月日
1946年(昭和21年) 2月
・従業員
706名
・売上高]
634億円
・メーカー関連会社
丸住ライン株式会社
丸住エンジニアリング株式会社
丸住テック株式会社
マルスミワンガレイ株式会社
株式会社カミオー
トーヨーデンサン株式会社
株式会社四国グリーンファーム
丸住製紙は1946年に設立された、紙・パルプ分野とエネルギー分野を展開している丸紅株式会社のグループ会社です。
紙・パルプ分野とは、製紙工場(製紙会社)として、年間約70万トンの用紙やクラフトパルプの製造を行う事業です。
エネルギー分野とは、「長期経営ビジョン2024」の戦略の一環として、紙・パルプ分野での生産過程で出たものを原料として自家発電をする事業です。
本社と工場は愛媛県四国中央市にあり、支社・支店は東京をはじめ各地にあります。
理念
『「自然が息づく紙」を創る』を経営理念としています。そのため自然と紙の共存を目標とし、環境保全の技術を向上させ、環境への配慮した取り組みを行っています。
創業歴史
西暦 | 事柄 |
1919 | 現在の金生工場にて手漉き和紙の生産を開始 |
1946 | 「丸住製紙株式会社」を設立 |
1954 | 丸井製紙株式会社を吸収し、川之江工場として工場を発足 |
1979 | 大江工場が完成 |
1995 | 丸紅と共同出資してニュージーランドに「マルスミワンガレイ株式会社」を設立 |
2015 | 農業分野に参入し、「株式会社しこくグリーンファーム」を設立 |
売上
平成28年度では、634億円の売り上げを出しました。
主要工場の場所
本社:川之江工場
愛媛県四国中央市川之江町826番地
・大江工場
愛媛県四国中央市川之江町4085番地
・金生工場
愛媛県四国中央市金生町下分429番地
関連工場
・丸住ライン株式会社
(内航運送業・内航運送取扱業者)
・丸住エンジニアリング株式会社
(紙管・工業薬品製造販売、紙加工、鉄工)
・丸住テック株式会社
(紙パルプ製造に関する請負業務)
・マルスミワンガレイ株式会社
(チップ製造、出荷、輸出販売)
丸住製紙の事業内容とは
紙・パルプ分野
この事業では、新聞用紙、出版・印刷用紙、情報用紙、包装用紙、グリーン購入法(環境に関わる物品の調達の推進の適合商品を主に扱います。
それぞれの会社に、それぞれのニーズに合わせた紙を提供する必要があるので、その種類は細かく分類されます。
その中でも、新聞会社には大量の紙を提供していて、丸住製紙の新聞用紙の年間生産量は31万トンで、これは国内第三位の生産量です。
そして経営理念にもあるように、環境に配慮した製品の生産も行っています。その例として、情報用紙(コピー用紙・印刷用紙)は合法性が確認された木材や古紙を使用しています。他にも、ある程度強度が求められる包装用紙の原料にも環境にやさしいものを使用しています。
エネルギー分野
「長期経営ビジョン2024」の戦略の一環とした発電事業です。製紙工場から出た、パルプ廃液等を燃料として、自家発電設備で発電し、電力と蒸気を作ります。さらに、その過程で出た焼却灰はセメントの原料や路盤改良材として活用されます。
農業分野
丸住製紙は、このほかにも2015年に新しく「株式会社しこくグリーンファーム」という植物工場を設立しました。これは丸住製紙の中期経営計画の「新たなる飛躍2017」の戦略課題を具現化したものです。株式会社しこくグリーンファームではレタスの水耕栽培を行い、加工惣菜店に直接販売を行っています。
丸住製紙の仕事内容と求人・転職情報
ここでは、製紙工場について説明していきます。工場では主に抄紙・パルプ製造での生産・品質・設備を管理する仕事や、生産設備のオペレーター、さらには技術開発や基礎研究をする仕事が行われています。以下ではこれらの仕事の応募要項、労働条件を詳しく紹介します。
技能職
仕事内容は生産設備のオペレーター、ボイラ設備の巡回および監視、電気・計装機器の保守メンテナンス、そして設備の施行管理を行うことです。
雇用形態 | 正社員 |
経験 | ボイラ経験者優遇電気保全経験者優遇抄紙の経験がある方歓迎 |
勤務時間 | 7:00~15:1015:00~23:1023:00~7:10(交替勤務) |
休日休暇 | 104日/年 |
給与 | 月給164,000~234,000円 |
技術系総合職
仕事内容は抄紙・パルプ製造での生産・品質・設備管理、自家発電設備の管理、プラント・電気計装機器等の建設計画・施行管理・保全業務、技術開発、基礎研究などを行うことです。
雇用形態 | 正社員 |
経験 | 大卒電気工・機械工専攻の方優遇 |
勤務時間 | 8:00~17:00 |
休日休暇 | 120日/年土日祝年末年始旧盆地方祭 |
給与 | 月給240,000円~ |
試験業務員(紙・水質関係)
仕事内容は工場内の試験室で、紙の強度、パルプ・水の品質試験を行うことです。
雇用形態 | 正社員 |
経験 | パソコン初級程度の方歓迎 |
勤務時間 | 8:00~17:00 |
休日休暇 | 120日/年土日祝年末年始お盆地方祭 |
給与 | 月給約120,000 ~ 135,000円 |
丸住製紙は社宅や独身寮も完備されているので地方の工場に勤務になっても安心して働くことができます。
丸住製紙の今後の展望
丸住製紙は今後の戦略として「長期経営ビジョン2024」という計画を進めています。
長期経営ビジョン2024
・経営基盤の強化
・環境と社会関連事業の拡大・事業構想の転換
この計画の背景としては、丸住製紙が「2024年にありたい姿」というものがあります。
・製紙事業において最も高いコスト競争力と品質で
顧客が常に魅力を感じる企業
・環境関連・新規分野の事業に挑戦し成長し続ける企
業
・社員全員がやりがいを感じる事の出来る活力ある企
業
これらを実行するために、丸住製紙は「新たなる飛躍2017」という中期計画を実行しています。
海外進出
丸住製紙は海外進出もしています。マルスミワンガレイ(MWC社)は、ニュージーランドに丸紅との共同出資によって設立されました。そこで、製造した木材チップを日本へ輸出しています。一方で近年のインターネット化・電子化により、紙を扱う業界は縮小し始めています。
しかし丸住製紙は紙の生産以外にも、新たな事業を展開しています。紙だけではなくエネルギー分野や農業事業まで幅広く事業を展開しています。
さらにこういった新規取り組みによって雇用機会が提供され、転職者も中途採用として募集しています。
最後に
以上で丸住製紙の記事は終わります。
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