製薬・化粧品業界にはどのような用語が存在し、どのような場面で使われているのでしょうか?このページでは製薬・化粧品業界の主な専門用語をご紹介していきたいと思います!
あ行で始まる専門用語
あ
・アイソレーター
作業者と生産設備の接触を避けるために、生産設備の周りをできる限り小さく隔離すること。
・アクアポリマー
水溶性のポリマーのこと。肌の表面に広がり保湿効果がある。
・アンチエイジング
加齢に伴う変化を改善したり、進行を遅らせたり、予防したりすること。
・安全性情報
医薬品の安全性に関わる情報のこと。製薬会社では医薬品の販売後、重篤性、因果関係、新規性などを確認している。
・アンプル
ガラスの筒に薬剤を入れた後に先端を熔封したもの。
・アルトマーク
施設や医師のデータベースを販売・メンテナンスしている企業のこと。
・洗い替え
トランザクションデータの付け替え作業のこと。
・アローワンス
販売奨励金のこと。化粧品メーカーが取引先や販売店に対して、商品をより多く販売してもらうために支払う協賛金。
・悪性腫瘍
癌のこと。
・アテロコラーゲン
コラーゲンの抗原部位であるテロペプチドを除去して抗原性を低くしたもの。化粧品にも利用されている。
・アトピー
アレルゲンへの即時型過敏症のこと。遺伝要素が強い。
・アベイラビリティ
薬物有用性のこと。
・アポ
薬剤師のこと。
・アルカロイド
塩基性の窒素化合物。植物中に含まれ、毒性のあるものが多い。
・アレルギー
抗原抗体反応によって起こる異常症状。
・安定剤
薬剤の変質防止や品質向上のための添加物のこと。向精神薬の通称とされることもある。
・罨法
あんぽうと読む。湿布すること。
い
・イソフラボン
女性ホルモンと似た働きをするフラボノイドの一種。保湿効果がある。
・医原病医師行う医療行為によって引き起こされる病気や障害のこと。
・医者いらず医師が要らないほど効果があるという意味。
・依存性
薬の連用や乱用により、その薬へ依存や欲求が高まること。
・一般用医薬品
薬店、薬局で販売する医薬品のこと。
・イノシトール
皮脂改善、保湿作用のある米ぬか由来のビタミンB物質こと。
・医薬部外品
体臭・あせも・ただれ・脱毛防止剤、など人体への作用が緩和な薬品のこと。薬事法に定められていて、販売は比較的自由に行える。
・医薬分業
医師の診療と調剤を分離し、医師と薬剤師、それぞれが最も効率よく働こうとする考え方。
・用医薬品
医師が使用したり、処方する医薬品のこと。
・インフォームド・コンセント
同意の意味で、医師と患者が充分な話し合いを行い、患者の理解を経て診察や治療、処方が行われること。
え
・エタノール
サトウキビを発酵して得られるアルコールのこと。
・エマルジョン
乳剤のこと。
・LD50
急性毒性試験で、実験動物の50%が死亡する薬用量のこと。
・エンザイム
酵素のこと。
お
・オイントメント
軟膏のこと。
・オーラル
経口、内服のこと。
・オリザブラン
コメヌカエキスとも呼ばれ、水溶性多糖類で、保湿作用がある。
・温湯
温度60~70℃の水のこと。
か行で始まる専門用語
か
・界面活性剤
液体の表面張力を低下させる物質のこと。洗剤、乳化剤などがこれにあたる。
・外用薬
皮膚、体表に近い粘膜に用いる薬剤のこと。
・かかりつけ薬局
かかりつけ医師の薬剤師版のこと。
・核酸医薬
核酸を利用して作られた多様な機能を持つ機能性分子のこと。
・角質層
表皮の最も外側の部分。細胞が10~20層ほど重なって出来ていて水分の保持や外界からの刺激防御の役割を担っている。
く
・黒大豆エキス
黒大豆に含まれるタンパク質から得られるエキスで、高い保湿作用がある。
・グリセリン
パーム油やヤシ油などから得られる保湿成分のこと。
け
・劇物
毒物より毒性は少ないが、作用の激しい物質で医薬品ではない物のこと。
・劇薬
毒性が強いものとして厚生労働大臣が指定した医薬品のこと。
・下剤
排便を促す薬。腸に刺激を与えたり便を軟化させたりする。
・ケロイド
治った傷の上にできる、瘢痕組織が過剰に増殖した物のこと。
こ
・高麗人参エキス
オタネニンジンの根から得られるエキス。血行促進作用がある。
・古代米
古代の稲の特色をもつ稲のこと。様々な美容効果がある。
・抗アレルギー作用
アレルギー症状を抑える働きのこと。
・抗炎症作用
肌に生じた炎症を鎮める作用のこと。
・抗体医薬
生体がもつ免抗体を主成分とした医薬品のこと。
ゲノム解析によりターゲットとなる抗原分子が特定されていくことで、副作用の少ない効果的な治療薬が開発されている。
・コメド
にきびの初期症状とも言われる、毛穴に角栓が詰まった状態のこと。
・米ぬか
玄米を精米するときに削られる種皮や果皮のこと。タンパク質などの栄養分が多く含まれている。
・米ぬかセラミド
コメヌカスフィンゴ糖脂質ともいう。米ぬかのセラミドで、皮膚のバリア機能を保持し、保湿効果がある。
・コンプライアンス
患者が薬を指示どうりに用いること。
さ行で始まる専門用語
さ
・剤形・処方設計
患者の病態、医療現場のニーズなどを考慮し、かつ化合物の持つ薬効が最大限に発揮されるよう、医薬品の形を設計すること。
し
・持続性薬剤
体内で長時間薬効が続くよう改良された薬。
・弱酸性
Ph4.5~6程度の中性に近い酸性のこと。
・止瀉薬
下痢を止める薬のこと。
す
・スーパービタミンE
従来のヒアルロン酸にアセチル基を配合させて、皮膚への親和性を高めた保湿成分のこと。
せ
・製剤
医薬品や農薬などの有効成分に添加物を配合して、使用しやすいよう加工を施したもの。
・セラミド
バリア機能を果たしている人間の皮膚の角質層に多く存在する細胞間脂質のこと。
た行で始まる専門用語
た
・ターンオーバー
表皮や角層で起こっている肌の生まれ変わりのこと。周期は約1ヶ月。
ち
・治験
臨床試験のこと。
・長期収載品
医療用医薬品で、特許が切れ、また再審査期間も終了しているもののこと。薬価基準に長年収載されている。
・ちりめんジワ
加齢に伴い発生するシワの一種。細かいひだ状をしている。
と
・トコフェロール
植物界に広く存在している天然ビタミンEのこと。
・ドラッグラグ
他国で承認されている医薬品が自国で承認されて使えるようになるまでの時間差のこと。
な行で始まる専門用語
な
・ナノ化
いわゆるナノテクノロジーのこと。100万分の1ミリメートルというスケールで新機能特性を生み出す技術。
に
・二重盲検試験
ダブルブラインドテストともいう。薬剤投与前にその効能を知っているとプラシーボ効果が発生する可能性があるため、被験者にどの薬剤が投与されているかわからないようにすること。
は行で始まる専門用語
は
・パイプライン
新薬候補のこと。
・パッチテスト
人工的な接触皮膚炎が生じるかどうかを調べるための試験。被験物質を皮膚に適用することで人為的に経皮吸収させる。
・バリア機能
肌の表面の角層で、水分の蒸発を防いだり外界からの衝撃を防いだりする昨日のこと。
ひ
・ヒアルロン酸
酸性ムコ多糖類の主成分。保水力が非常に高い。
・ピーリング
きれいな肌を作るため、古くなった角質を取り除くこと。
・ビフィズス菌発酵エキス
ビフィズス菌由来のエキス。紫外線や加齢などで受けた細胞の損傷の自然修復能力を高める効果をもつ。
ふ
・服薬コンプライアンス
医薬品を指示どおり正しく服用していること。
・ブロックバスター
超大型製品のこと。売上基準で、年間に世界で10億ドル以上を売り上げる製品。
へ
・PH(ペーハー)バランス
体内のphを一定に保つこと。適切なphを保つことは身体様々なメリットをもたらす。
・ペプチド
2分子以上のアミノ酸が繋がってできた物質の総称のこと。
ほ
・法令線
両小鼻から口の周りに沿ってできるハの字に走っているシワのこと。
・ポリフェノール
抗酸化成分。主に黒米、黒豆に含まれる。
ま行で始まる専門用語
む
・無香料
合成香料を配合していないこと
・無色素
色素を配合していないこと。
・無鉱物油
石油を精製して得られる鉱物油を配合していないこと。
や行で始まる専門用語
や
・薬事
製薬会社で医薬品の承認申請を行う職業のこと。
ゆ
・有害事象
医薬品が使用された患者に発生したすべての医療上の悪事象のこと。医薬品との因果関係の有無は問わない。
ら行で始まる専門用語
ら
・リピオドリゼーション
肝細胞癌の治療法のひとつ。抗がん剤を油性造影剤と混ぜ合わせ、肝動脈内投与する局所治療の方法。
り
・臨床開発
実際に患者や健康な人に薬剤を投与することによって、安全性と有効性のデータを集め、それらを資料にまとめて厚生労働省に申請、承認の取得までの過程のこと。
・臨床試験
認可前の薬剤を実際に投与し、安全性と有効性のデータを集めること。
専門用語において注意しておくべきことってある?
以上が製薬・化粧品業界における専門用語になります。ただし専門用語はただ覚えれば良いというものではありません。
ただ専門用語を覚えるのはもちろん良いことです。なぜなら専門用語を知っていれば、仕事や会話はスムーズにいくからです。しかしどの職種・業界でも、本来は仕事をしていく上で順次覚えていくのが好ましいものです。
わからないことを上司や同僚に聞くことでコミュニケーションをとる、そこから強い絆や人間関係を築き上げていくことも仕事の醍醐味というか、やりがいの1つなのではないでしょうか。
最後に
以上で製薬・化粧品業界の用語集についての記事は終わります!
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