「2交替制」と聞くと、正直な話

「夜通し働くんでしょ?絶対きついじゃん」

「生活リズムも崩れそうだし、休みだって少ないんじゃない?」

など、ネガティブなイメージが湧いてきますよね。

一方で「2交替制」ではどんな働き方をするのか、その実情を分からないという方も多いはず。

実はここだけの話、2交替制だからこそ得られるメリットも少なくないんです。

この記事では2交替制の実態を徹底解剖。2交替制のシフト時間2交替制の働き方に向いている人の詳細まで、2交替制についてさまざまな角度でご説明します。

2交替制勤務とは?

2交替制を簡潔に説明すると以下の通りです。

<2交替制とは?>
  • 24時間を2つの時間帯に分けて担当する勤務形態

でも単純に24時間を割る2にしたら、12時間になってしまいますよね。そして労働基準法では1日の労働時間は8時間に収まるよう定められています。そこで例外的に「変形労働時間制」という制度があるんです。この「変形労働時間制度」では1日の労働時間が8時間を超えても、1週間の労働時間がで40時間であれば問題がないと定めています。

あとの章で説明しますが、この変形労働時間制度のおかげで2交替制は休日が多いというメリットがあるのです。

シフトの例

2交替制で一番気になるのは「どの時間帯に勤務するか」ですよね。あくまで一例ですが、日勤と夜勤のシフトをご紹介します。


シフト時間
日勤
  • 実働8時間の場合:08:00〜17:00(休憩1時間)
  • 実働12時間の場合:07:00〜20:00(休憩1時間、小休憩30分、残業2時間半)
夜勤
  • 実働8時間の場合:20:00〜翌04:00(休憩時間1時間)
  • 実働12時間の場合:20:00〜翌08:00(休憩時間1時間、小休憩30分、残業2時間半)

「このシフトが毎日入れ替わるのかな…」と不安になった方。ご安心ください。多くの工場では日勤と夜勤が1〜2週間の間隔で入れ替わるようになっています。だから「今週は日勤/夜勤の週だな」と切り替えて仕事に取り組むことができます。

また工場によっては日勤と夜勤の勤務時間を少しだけ被らせるシフトを組む場合もあります。これは引き継ぎ作業があるためです。後ほど説明しますが、この被らせるシフトのおかげで「2交替制では”キリの良い所まで仕事を終わらせなければならない”ということがない」というメリットがあります。

3交替制との違い

2交替制と同じくよく耳にするのが3交替制ですよね。一見すると似ているように思えますが、3交替制を簡単に説明すると以下になります。

<3交替制とは>
  • 24時間を3つに分けて24時間体制で稼働する勤務形態のこと

3交替制のメリットは労働時間が8時間に収まることです。一方で「シフト時間が3種類もあると、体がなかなか慣れない。その点2交替制は日勤と夜勤しかないから案外楽だ」と答えた方もいました。また3交替制より2交替制の方が実働時間が多いケースもあるので、高収入を目指すなら2交替制の方がオススメです。

2交替制はどんな仕事に多い?

2交替制を導入している企業は、「24時間稼働しなければいけない職場である」というケースがほとんどです。多くの方は医療や福祉の現場、または工場で2交替制が採用されているというイメージがあるかもしれませんが、実は多くの職場が2交替制を取り入れています。

<2交替制が多い仕事>
  • 病院
  • 介護施設
  • 工場
  • ホテル
  • コンビニエンスストア
  • 運送会社
  • 消防署

特に工場では溶接炉の火を保つ必要がある製鉄工場や、通電状態を維持しないといけない半導体工場が2交替制を多く採用しているようです。

2交替制のメリットは?

夜勤もあって実働時間が長いという特徴をもつ2交替制だからこそ得られるメリットについてご紹介します。

<2交替制のメリット4つ>
  1. 給与が高い
  2. 休みが多い
  3. キリの良い所まで仕事を終えなくても良い
  4. 3交替制よりも体調管理がしやすい

一つずつ見ていきましょう。

(1)給与が高い

給与が高い秘密は夜勤にあります。2交替制の夜勤シフトに入ると、深夜勤務としてみなされ、1.25割増賃金が発生します。また実働12時間の場合は残業手当も支給されるので、さらに給与は高くなります。また昼勤でも交替手当が発生するので、高い給与を維持できるでしょう。

(2)休みが多い

やはり2交替制は体力的にきつい部分もあるため、休みがたくさん用意されているケースがほとんどです。特に実働12時間の場合は、1日の拘束時間が長い分、週休3日制を採用している企業も多くあります。それ以外にも4日働いて2日休む「4勤2休制」を採用しているケースも数多いのが特徴です。

当たり前の話ですが週休3日制や4勤2休制の方が、週休2日制よりも年間休日日数は多いので、想像以上にしっかり休むことができます。

(3)キリの良い所まで仕事を終えなくても良い

先程も述べたように、日勤と夜勤の勤務時間が少し被るようにシフトを組んでいる工場もあります。これは日勤の仕事を夜勤へ、または夜勤の仕事を日勤へ引き継ぐための時間です。言い換えれば、仕事が中途半端なのに終業時間が来てしまっても、次の担当に引き継げばそのまま退勤できてしまうのです。

(4)3交替制よりも体調管理がしやすい

日勤と夜勤の繰り返しは、一見すると体力的にきつそうですが、実は3交替制のほうが体調管理が大変なのだとか。理由は勤務時間が3種類あるからです。それぞれ少しずつ時間が異なるので、この差異が積み重なって体調を崩してしまう方も少なくありません。

その点、2交替制は「日中働くか、または夜間で働くか」のいずれかが1〜2週間の周期で回ってくるので、慣れてしまえば比較的体調管理のコツを掴んでくるのだそうです。

2交替制のデメリットは?

今まで2交替制の良い面ばかりをお伝えしてきましたが、当然ながら2交替制にもデメリットがあります。

<2交替制のデメリット2つ>
  1. 生活リズムが乱れやすい
  2. 周囲と予定を合わせづらい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

(1)生活リズムが乱れやすい

ご想像の通り、やはり夜勤担当になると生活リズムが逆転してしまうため、身体的な負荷が掛かってしまうのは避けられません。そもそも「朝に目を覚まして、夜に眠る」という人がほとんどなので、どうしても体内時計が狂ってしまうのです。

とはいえ、毎回体調を崩していては仕事が進まないので、2交替制の仕事に就く際は以下のことに気をつけましょう。

<2交替制の体調管理で気をつけるべきこと>
  1. 規則正しい時間に食事を取る
  2. 適度な運動を心がける
  3. 質の良い睡眠を確保する
  4. ストレスを解消するくせをつける

一見当たり前に見えるこれらの生活習慣も、続けていくことで2交替制に耐えうる体調を保てるようになります

(2)周囲と予定を合わせづらい

先程も述べたように、2交替制は休日が多いものの、休みが変則的なので、家族や友達と予定を合わせづらいという難点もあります。とはいえ、職場以外の方と会って話すことは大きなストレス解消にもつながるので、うまく時間を確保したいもの。そのためには、周囲にご自身の勤務形態を理解してもらって、予定が分かり次第早めに伝えてご家族や友達と約束を取るなど、こちらから積極的に働きかける必要があるでしょう。

2交替制はこんな方に向いている!

一般的には以下のような方が2交替制に向いていると言われています。

<2交替制に向いている方>
  1. 高収入を得たい方
  2. 体力に自信がある方

(1)高収入を得たい方に向いている理由は先述した通り夜勤の場合、深夜手当が支給され日勤のみの働き方よりも収入アップにつながりやすいからです。また実働12時間の場合は日勤と夜勤に関係なく毎日2時間半分の残業手当が付与されるので、さらなる高収入を目指せます。

(2)体力に自信がある方が向いているのは、やはり「2交替制は慣れるまできつい」からです。特に製造業では熱い溶接炉がある現場や、重たいものを運ぶ現場など、厳しい現場も多々あります。その分稼げるという利点はありますが、体を壊してしまったら働けなくなってしまうので、体調を第一優先に考えながらご自身の適性を見極めることが大切でしょう。

知られざる魅力を秘めた2交替制という働き方

ここまで2交替制がどんな働き方なのか、そしてどんなことがメリットやデメリットになるのかについてご紹介してきました。

先程も述べたように、2交替制は休みも多く高収入を目指せるというので、体力に自信がある方にチャレンジして頂きたい働き方と言えます。

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