工場で働いた経験がない人にとって「金型設計・部品製造・充填」は聞きなれない言葉ですよね。しかし実際はこれらの作業はモノづくりにとって欠かせないお仕事の一つなのです。
この記事ではあまり知られていない金型設計・部品製造・充填を詳しく説明していきます。
金型設計・部品製造・充填の仕事内容
金型設計
”引用:SANWA-Group”
そもそも金型とは、身の回りにある製品の外枠の「型」となる金属のことです。製品を製造する時に一つ一つが不揃いだとお客様に提供できませんよね。
そのため金型は、製品を均一に大量生産するにあたって必要不可欠であり、その金型を製造するお仕事こそ金型設計です。
携帯電話の外枠や部品同士を固定するネジなども、形どられているものは金型を用いてその外枠を形成します。
このように金型設計という仕事は、部品製造を行う上でなくてはならない仕事なのです。この仕事は機械と手作業の両方で行います。
金型設計にはこんな仕事があります!
携帯電話や家電製品などの外枠はプラスチックでできていますよね。
同じモデルで形が統一されている理由は、金型に素材を流し込んで製造しているからです。
そのためメーカーが新商品を製造する際は担当者の方から依頼を受け、要望通りの金型を設計することが求められます。
部品製造
※画像はイメージです。
”引用:日産自動車株式会社 ”
製造業をする上で必要なものの1つとして、その製品を作るための部品が挙げられます。機械を作る工場があるならば、部品を作る工場もあります。
この仕事には加工が必要な部品を機械にセットする仕事や、機械が正常に作動しているか確認するオペレーターの仕事があります。
近年は機械を使って部品を製造することが多いですが、機械では対応しきれない細かい仕事は手作業で行うこともあります。
部品製造にはこんな仕事があります!
主な自動車部品の例として、ベアリング・タイヤ・バッテリー・窓・サスペンション・シート・ダッシュボードなどが挙げられます。
部品製造の主な仕事内容は、成型・組立加工・切断・プレス加工などの加工作業です。
手作業で行うため、技術を必要とする作業もあれば、機械を操作し、機械加工を行うマシンオペレーターという仕事もあります。溶接組立や塗装加工を行う際には安全のためマスクを着用することが大切です。
充填
※画像はイメージです。
”引用:昭和運輸株式会社 ”
充填とは機械を用いて製品を詰める作業で、梱包と呼ばれる工程の一つです。中身は液体でも粘体でもその様態にかかわることなく充填作業と呼ばれます。
現在は充填の作業は機械で行われていることが多いです。
しかし充填から密封まですべて機械が行うこともあれば、一部手作業で行う工程もあります。
充填の作業が行われている業種は限られており、以下ではどのような業種で行われているか紹介していきます。
充填にはこんな仕事があります!
化学・石油化学業界において行われる充填は主にガスの充填です。
具体的には液体のガスを液体のまま充填する方法、液体のガスを気体にして充填する方法、気体のガスを気体のまま充填する方法の3つがあります。
液体のガスを気体にするには、低温貯蔵タンクにためられている液体のガスをポンプで圧縮してから熱交換器を用いて気体にするという方法がとられています。
食品・飲料業界における充填は、ラベル貼りや梱包が含まれる場合が多いです。詳しい製造工程は以下の表で説明します。
飲料製品の製造工程 |
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1 空のボトルをベルトコンベアの上に乗せます。 |
2 ボトルを洗います。 |
3 お茶などの内容液を空のボトルへ詰めます。 |
4 キャップ供給装置を用いてキャップを締めます。 |
5 ボトルを横に倒して殺菌します。 |
6 ボトルに温水シャワーを当て、65度まで温度を上げていき、殺菌します。 |
7 ラベルを貼ります。 |
8 ボトルの検査をします。 |
9 ボトルに消費期限や製造日などを印字します。 |
10 印字を検査します。 |
11 ボトルを箱に詰めます。 12 全体の重さを測ります。 |
13 箱に日付などを印字します。 |
14 印字が正しくされているか確認します。 |
15 製品倉庫へ→完成 |
▶▶金型設計・部品製造・充填の仕事を探してみる |
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金型設計・部品製造・充填を深く知ろう!
”引用:三幸食品工業株式会社 ”
【平均給与】
20万円
【一日の流れ】
充填の場合の一日の流れをご紹介します。
7:30 |
出勤 |
7:55 |
朝礼・業務内容の確認等 |
8:00 ~ 9:00 |
機械立ち上げ、ライン殺菌 |
9:00 ~ 10:30 |
充填 |
9:15 ~ 10:30 |
休憩 |
10:30 ~ 11:00 |
ライン上に水を流す |
11:00 ~ 12:00 |
機械洗い |
12:00 ~13:00 |
昼休憩 |
13:00 ~ 15:00 |
前日準備 |
15:00 ~ 15:15 |
休憩 |
15:15 ~ 16:30 |
他の機械の手伝い |
16:30 |
ボイラー停止 |
16:40 |
充填室後片付け |
17:00 |
退社 |
【有利な資格】
金型設計には「金型製作技能士」という資格があります。
「金型制作技能士」とは、金型を作成する技術の習熟度や知識を持っていることを証明できる国家資格です。金型製作技能士には、プレス金型製作作業、プラスチック成形用金型製作作業に用途が分かれており、それぞれ実践的な実技試験がおこなわれます。
受けることが可能な級が、実務年数に応じて2級・1級・特級に分かれており、確認しておく必要があります。たとえば2級の資格を取るためには2年の実務経験が必要があり、仕事として金型製作に携わりながら資格を取るといったイメージを持っていただければいいかと思います。
特にこんな人におすすめです!
金型設計・部品製造・充填についてのお仕事例について知っていただきましたが、ここからはどのような人に向いているのかを説明していきます。
【金型設計】
臨機応変な人
金型設計の仕事は、どんな金型を作るかというところからスタートします。
依頼された金型を設計している最中に新しい要望が入ったり、設計上不可能なところを発見したりするため、これらの条件に見合うように新しい提案ができる人にとてもおすすめです。
物を立体的に捉えることができる人
金型設計は紙やパソコン上に平面図を設計し、それを立体にする仕事です。
したがって3DCADなどを使いこなすCAD利用技術者資格などを持っている人は、資格を活かすことができる仕事です。
【部品製造】
集中力があり、判断力がある人
部品製造の仕事は機械オペレーターであることが多いです。
しかし集中して部品の細部にまで気を配っていないと、条件を満たさない部品を大量生産してしまう可能性があります。
視力がいい人
製造している部品の中には、とても小さく細かな設計がされている部品もあります。これらを製造しながら、異常がないか気を配るためにも視力が良さが求められます。
【充填】
責任感がある人
食品や飲料は人体に取り込まれる物なので、安心や安全を徹底するために配慮と注意力が必要です。
したがって妥協せずきちんと責任を持って業務ができる方におすすめです。
黙々と作業できる人
同じ作業の繰り返しや、同じ製品を扱っていると集中力が欠けてしまいやすくなります。すると細かな異変などに気づくことができず、問題へとつながってしまいます。
したがって一度集中すると時間を忘れてしまうような方におすすめです。
最後に
以上で金型設計・部品製造・充填についての記事は終わります!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
