パートやアルバイトに比べて高時給だったり、正社員に比べて時間の自由が効きやすかったりと、魅力的な点の多い「派遣社員」という働き方。しかし派遣社員として働いたことがない方にとっては、実態がいまひとつ分からず、求人への応募を躊躇してしまうかもしれません。また実際に働くとなると、仕事が決まるまでのプロセスは特に気になるところですよね。

「派遣社員として働いてみたい!どうすればスムーズに派遣の仕事が決まるの?」

「今度派遣会社の登録会に行く予定なんだけど、気をつけることはある?」

「また派遣の選考に落ちた…。一体何がいけないんだろう?」

こうした疑問にお答えするべく、この記事では派遣の選考に落ちてしまう理由派遣社員の仕事をスムーズに決めるポイントについて徹底解説!派遣社員として働くことを検討中の方はぜひ参考にしてみてくださいね。

そもそも派遣の選考って?

派遣社員として仕事を得ようとする際、選考のプロセスは、大まかに「派遣会社への登録」「派遣先企業での職場見学や顔合わせ」の2つに分けられます。この2つはそれぞれどのように行われるのか、まずはざっくりと押さえておきましょう。

派遣会社への登録

派遣の選考の第一歩となるのは派遣会社への登録です。企業にもよりますが、派遣会社への登録は以下のような2ステップで行われるところが大半です。

  1. WEB上で登録フォームに必要情報を入力して仮登録
  2. 登録会・面談を経て本登録

1.の仮登録の段階では、氏名や住所などの基本情報を入力するだけなので、落ちることはほとんどないと考えて良いでしょう。

さて問題は仮登録に続いて行われる2.の本登録です。本登録では派遣会社の担当者と直接顔を合わせて、またはオンラインで、簡単な自己紹介を行ったうえで希望する仕事の条件などについて話をします。この際、場合によっては落ちてしまうこともあるのです。どのようなケースが落ちてしまう可能性が高いのか、後ほど詳しくご説明しますので、ひとまずこのまま記事を読み進めていきましょう。

派遣先企業での職場見学や顔合わせ

派遣会社への登録が無事済んだら、派遣会社から派遣先企業が紹介されます。この際に派遣先企業での職場見学や顔合わせが行われる場合が多いようです。

前提として、実は原則として派遣先企業が労働者を特定する目的で事前面接を行うことは法律で禁止されています。しかし就業が決まった後なら、派遣先企業と派遣労働者が顔を合わせることは可能です。そのため派遣先企業に赴いて、担当者から詳しい仕事内容・1日の業務の流れ・職場環境などについて説明を受けたり、労働者側から自己紹介をしたり、といった機会が設けられます。

この際、就業が決まっている状態とはいえ、実際に職場を見たうえで「この派遣先は自分には合わなそうだな」と感じたら、派遣労働者側から辞退することもできます。反対に「この人はうちの職場には適していないな」と派遣先企業側から思われてしまうケースも。その場合、派遣先企業から派遣会社に対して「別の人材を紹介してください」と依頼があれば、往々にして派遣会社は応じざるをえません。ゆえに、派遣先企業での職場見学や顔合わせは、実質的には「選考の場」としての側面を持つと考えておくのがベターです。

それでは、派遣先での職場見学や顔合わせで落とされないためにはどうしたら良いのでしょうか。後ほどポイントをお伝えしますので、引き続き記事をチェックしてくださいね。

派遣会社の登録時に落ちてしまう理由

前章で、派遣の選考には大まかに分けて2つのステップがあること、さらにそれぞれのステップにおいて落ちてしまう可能性があることをお伝えしました。

これらを踏まえ、この章では、第1の選考ステップである「派遣会社の登録時」に落ちてしまう理由を確認していきましょう。

採用基準を満たしていない

派遣会社に登録する際に落ちてしまう理由として、まず挙げられるのは「採用基準を満たしていない」ということです。一般の企業と同様、多くの派遣会社においても採用の基準が設けられています。細かい条件は派遣会社ごとに異なりますが、一言でいうと「社会人としての最低限の常識を持っているか」という点が焦点となります。なお会社がこれを判断する際には、例えば以下のような点がチェックのポイントとされるようです。

  • 挨拶ができるかどうか
  • 敬語が使えるかどうか
  • 身だしなみが整っているかどうか
  • 時間を守って行動できるかどうか

派遣会社への登録は、一般企業の正社員採用に比べると、基本的にはハードルはぐっと低いもの。ですから登録に際して必要以上に緊張したり身構える必要はありません。ただし派遣会社側に「この人を派遣先に紹介するのは不安だな…」という印象を抱かれないよう、最低限のマナーを守って行動することが大切です。

特に社会人として登録会や面談への遅刻は避けたいところですが、交通機関の遅延などのっぴきならない理由で遅れる場合は、必ず早めに連絡するよう心がけましょう。

希望条件が多すぎる

派遣会社に登録する際に落ちてしまう理由として、続いてご紹介するのは「希望条件が多すぎる」ということ。大抵の派遣会社は多種多様な求人を用意していますが、当然その数は無限というわけではありません。限られた求人のなかから労働者側の要望に当てはまる職を提案してくれるため、希望条件が多ければ多いほど、必然的にすべてを満たす仕事を見つけるのは難しくなります。そのため登録時にあまりに多くの希望条件を提示すると、派遣会社側から「あなたに紹介できる仕事はありません」として、やんわりとNOを突きつけられることになってしまうのです。

もちろん、仕事選びは人生の大切なシーンですから、最初から多くを妥協し過ぎる必要はありません。ただし複数の希望条件がある場合には、自分のなかで優先順位をつけて整理しておくことが大切です。例えば給与・勤務地・勤務時間・福利厚生などの要素のうち、自分にとって最も重視したいものは何なのか、反対にそこまで重視しないものは何なのか、といった点を明確にしておくと良いでしょう。これをもとに派遣会社と条件のすり合わせができる状態にしておけば、登録時に落ちてしまう可能性を減らすことができますよ。

派遣先の職場見学で落ちてしまう理由

前章では「派遣会社の登録時」で落ちてしまう理由を知ることができましたね。

さて今度は、派遣会社の登録に続くステップである「派遣先の顔合わせや職場見学」で落ちてしまう理由をチェックしていきましょう。

求める人材像に合っていない

派遣先の顔合わせや職場見学で落ちてしまう理由として、まず挙げられるのは「派遣先が求める人材像に合っていない」ということです。

例えば、派遣先での担当業務がチームでの作業がメインだった場合、顔合わせや職場見学の際に協調性が感じられない言動などが見受けられると、派遣先企業の担当者に「この人がうちで働くのは難しそうだな」と思われてしまう恐れも。こうした事態を避けるためには、特別な工夫やノウハウが必要なわけではありません。前章でご紹介した派遣会社の登録時のポイントに倣い、挨拶・敬語・身だしなみといった「社会人としてのマナー」に気をつけて振る舞うように心がけましょう。

やる気が感じられない

派遣先の顔合わせや職場見学で落ちてしまう理由として、続いてご紹介するのは「やる気が感じられない」ということです。

こちらは派遣に限った話ではありませんが「これからここで働こう」という場所でやる気が感じられなければ、当然企業側からの評価は低くなります。特に初対面で与える印象は、その後の人物像を大きく左右するとても重要な要素。そのため顔合わせや職場見学の際には、積極的に質問をしたり、必要に応じてメモを取ったりする前向きな姿勢や態度が求められます。またこうしたアクションにより、企業側にやる気が伝わることで、就業後にも派遣先の社員や上司からより丁寧に指導してもらえたり、可愛がってもらえたりする、といった副産物的なメリットにも期待できるかもしれません。

派遣に落ちないためのポイント

ここまでで、派遣社員の選考の各プロセスで落ちてしまう理由を確認できましたね。

それを踏まえ、この章では「派遣の選考に落ちないためのポイント」をまとめてチェックしていきましょう。前章までの内容とやや重複する部分もあるかもしれませんが、改めておさらいすることで一層しっかりと心に刻まれて、実際の選考時にもきっと役立てられるはずです。

身だしなみや言葉遣いに気をつける

派遣の選考に落ちないために、まず押さえておきたいのは「身だしなみや言葉遣いに気をつける」ということです。

これも派遣に限った話ではありませんが、仕事探しのシーンでは第一印象がとても重要。特に選考にそこまで長い時間をかけない分、派遣の採用においては、第一印象が一層ものを言うのです。そのため派遣会社への登録や派遣先との顔合わせ・職場見学の際は、清潔感のある服装や丁寧な言葉遣いを心がけましょう。会社にもよりますが、襟付きのシャツを着用するのが無難です。特別気合を入れたお洒落をする必要はありませんが、髪を整えたり、細部にまで気を配ることが大切です。また、男性の場合はヒゲをしっかり剃るのも忘れずに。

時間を守って行動する

派遣の選考に落ちないためのポイントとして、続いてご紹介するのは「時間を守って行動する」ということ。

こちらも派遣の選考時のみではなく、社会人生活における基本的なマナーとして押さえておきましょう。特に面談や職場見学の際に遅刻をすると、相手の時間を無駄にすることになり、結果として信用を失う原因になります。選考時には時間に余裕を持って行動し、派遣会社や派遣先企業の信頼を得られるように努めてください。

なお先述のとおり、公共交通機関の大幅な遅れや急病など、どうしても回避できない理由での遅刻の場合は可及的速やかに先方に連絡し、スケジュール調整をお願いしましょう。

積極的にコミュニケーションを取る

派遣の選考に落ちないためのポイントとして、最後にお伝えするのは「積極的にコミュニケーションを取る」ということです。

業務内容や職場の雰囲気にもよりますが、人と人とが関わる以上、大概の仕事の中では多かれ少なかれ他者とのコミュニケーションを求められます。職場の上司や同僚と円滑な関係性を築けることは、それだけで立派な能力の1つ。なので、それを可能にできる人材であることが相手にしっかり伝わるようにしましょう。

とはいえ面談や職場見学といった短い時間の中で、例えば必死に笑いを取ったり…なんて強引なやり方でコミュニケーション能力をアピールする必要はありません。選考時は「ハキハキと挨拶する」「相手の目を見てしっかり話を聞く」「相手の質問にはしっかりと答える」「気になる点があれば自分から質問する」といった、コミュニケーションの基本を意識して臨んでくださいね。

おわりに

さて、派遣の選考に落ちてしまう理由や、落ちないためのポイントついてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

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