タクシードライバーの仕事と観光の関係性とは

近年、日本政府より観光立国の推進を受けて日本への外国人旅行客が増加傾向にあります。2016年度は2,000万人。2020年にはオリンピックがあり。また、2030年には6,000万人の訪日外国人を受け入れることを目標としています。

それを受けて、近年でも外国人によるタクシー利用率が上がってきています。 そこで、タクシー業界では外国人需要に応えるべく、さまざまな取り組みをしています。一部ですが紹介していきます。

タクシードライバーの仕事と観光における実例は?

日本交通の例

日本最大手『日本交通』では、いち早くさまざまな研修を取り入れてきました。たとえば、1ヶ月のロンドン留学研修や独自のテキストを用いて毎月2回の英語講習会開催など、語学面の強化に非常に力を入れています。

さくらタクシーの例

『さくらタクシー』は全車両に「多言語通訳システム」を導入、日本語を話せない観光客やビジネス客からの細かい要望に応えるサービスを提供しています。携帯電話で乗務員と通訳と乗客が「3者間通話」する仕組みで、英語や中国語など5カ国語に24時間365日対応。このシステムによって「行き先を変更したい」「領収書がほしい」「人気の観光スポットを教えてほしい」などあらゆる細かい要望に応えることができています。

公共財団法人東京タクシーセンターの例

「公共財団法人東京タクシーセンター」では、特別研修として外国人のお客の対応のための研修を行っています。ロールプレイング実習を取り入れた研修が主になっており、外国人の習慣を学び、普段タクシードライバーが営業で使う英語や緊急時の英語対応などを習得して接遇向上を目的に行われています。学習教材には「英語でおもてなし講座」というDVDなどがあり、乗車から降車、観光案内や緊急時の対応まで学ぶことができます。レベルは、初級~上級まであり、研修内容をICレコーダーなどで録音も可能なので、タクシードライバーの多くは受講後、自身で発音などのトレーニングをしているようです。

タクシードライバーの仕事の今後

2020年には東京オリンピックが開催されます。これを受けて日本には、ますます外国人旅行客が増えることは明白です。これからタクシードライバーになる人も、すでにタクシードライバーの人も英語を勉強し、幅広くお客様のニーズに応えられる準備をしておくことが重要です。今からでも遅くないですので、少しずつ日常使う英会話から勉強してみてはいかがでしょうか。