近年は「多様性」という言葉がもてはやされ、雇用形態や個人の働き方などを自らが選択できる時代となりました。正社員という雇用形態にこだわらず、自分のライフスタイルを確率しやすい派遣社員の働き方を選ぶ人も増えています。ではそんな「派遣社員」は一体何歳まで働けるのでしょうか。この記事では派遣社員に年齢制限はあるのか、また派遣社員の年代別の採用傾向や、仕事を見つけるコツについてご紹介します!

派遣社員は何歳まで働ける?

現在派遣の働き方を検討している、もしくはすでに派遣社員として働いている人の中には「自分の年齢でも働けるのかな?」「何歳まで働き続けられるんだろう?」と考える人もいるかもしれません。その疑問を解消するべく、派遣社員に年齢制限があるのかを確認していきましょう。

雇用対策法により年齢制限はない

結論からいうと派遣社員に年齢制限はなく、何歳からでも働けます。その理由は、厚生労働省が雇用対策法を定めているからです。法律上、事業主が年齢を理由に書類選考や面接で不採用にすることは禁止されています。心身ともに健康であれば年齢が理由で不採用になることはないため、どうぞご安心ください。

参照:厚生労働省、募集・採用における年齢制限禁止について

最も高い割合は30〜40代

年齢制限がない派遣社員ですが、現場では主に30〜40代の人が多く働いているようです。なかには家事・育児をしながら働いている人や、本業の合間に副業として働いている人もいるようです。派遣社員は私生活や他の仕事と両立しやすく、ワークライフバランスを考えて働けるのがいいところです。

年齢別の採用傾向

前章では派遣社員に年齢制限がないこと、そして現場で多く働いている人の年代をお伝えしました。ここからは、派遣社員の年齢別の採用傾向についてご説明します。自分が当てはまっている年代はもちろんのこと、自分より上の年代も併せてご確認ください。

20代

企業側は若い世代にできるだけ長く活躍してほしい、そしてキャリアを積んでいってほしいと考えているため、未経験でも採用率が高い傾向にあります。また仕事の選択肢も多いため、自分が興味のあるジャンルは積極的にチャレンジし、自分に向いている仕事をなるべく早めに見つけておくようにしましょう。

30代

30代もまだまだ若手世代に分類されるため、採用率は高い傾向にあると言えるでしょう。ただ派遣社員は雇用期間が決まっているため、1つの職場で長く働くことができません。次の派遣先で困ることのないよう、専門的な知識やスキルを身につけておくことをおすすめします。また会社の福利厚生サービスなどを活用し、資格を取得しておくのもよいでしょう。

40代

先ほど派遣社員に年齢制限はないとお伝えしましたが、長期的に活躍できる人材を採用したいとの思いから、20〜30代の若手を積極的に採用している会社も多いです。ただ、そんなとき資格やスキルを持っていれば即戦力として採用されやすくなります。20〜30代の若手のうちからキャリアを積んでおくことが大事になるというわけですね。

50代

50代も40代と同様に、資格やスキルを持っていれば経験者として採用されやすくなります。ただし、誰しも年齢と共に多少なりとも体が衰えてくるもの。若いころと同じように無理をするのではなく、足腰に負担がかかる作業を選びたくない人も多いでしょう。そうなると選べる業種や職種が限られてくるかもしれません。「体力に自信がない」「なるべく重労働は避けたい」という方は、体への負担が少ない仕事を選ぶとよいでしょう。

仕事が見つかりやすくなるコツ

派遣社員は、20〜30代のうちにスキルを積んでおくことが大切だということがわかりました。「じゃあ、資格やスキルを持っていない人はどうしたらいいの?」「仕事を見つけやすくする方法はないの?」と疑問に思われた方もいるかもしれません。そこでこの章からは、仕事が見つかりやすくなるコツをみなさんに伝授したいと思います。

希望条件を限定しすぎない

求職者は派遣会社に登録する際に、自分の希望するエリアや勤務時間、時給額などをあらかじめ設定することができます。その際に「自宅から電車で10分以内がいい」「時短勤務でこれくらいの額を稼ぎたい」と細かく設定しすぎてしまっては、希望条件に合う求人が見つからず派遣会社に仕事を紹介してもらいづらくなるかもしれません。そうならないためにも、あまり希望条件を限定しすぎず、最低限譲れない条件だけを設定しましょう。

経験とスキルをなるべく活かす

派遣の仕事は、未経験からでも働ける職場も多く存在します。しかし、派遣先の企業によっては経験者や資格保持者を求めているケースもあります。その際に経験やスキルを持っていれば、派遣会社の担当者が派遣先企業にあなたを優先的に紹介してくれる可能性が高まります。自分の強みとなる資格やスキル、業務経験などがある場合は、派遣会社に積極的にアピールしましょう。

担当社員と関係性を構築する

派遣会社の担当者との関係性を構築することも、仕事を見つけやすくするコツの1つです。日頃から派遣会社の担当者とコミュニケーションを取り、希望条件を伝えておくことで「この仕事〇〇さんが興味あるって言ってたな…」などとあなたを思い出し仕事の紹介につながるかもしれません。また、仕事の相談もしやすくなり働きやすくなるというメリットもあります。

複数の求人に応募する

当たり前のことではありますが、人気の高い求人は競争率が高くなる傾向にあります。特に大手企業の場合は「とりあえず応募してみよう」「給料高そうだし、待遇も良さそう」などという理由でさらに倍率があがってしまうでしょう。そのため1つの求人にこだわらず、複数の求人に応募することで採用率もあがり、仕事を見つけやすくなるでしょう。

派遣社員の特徴

仕事が見つかりやすくなるコツについてお伝えしました。「さっそく派遣会社に登録してみよう!」という気持ちが高まった方もいるかもしれませんね。いざ派遣社員として働き始めてからギャップを感じることのないよう、派遣社員のメリット、デメリットについてしっかり確認しておきましょう。

メリット

先ほどもお伝えした通り、派遣社員は自分が希望する勤務条件を設定できるため、自分に合った働き方を実現できるのがメリットです。またアルバイトやパートといった雇用形態に比べ、採用コストが抑えられるため時給が高く設定されており、稼ぎやすいというメリットもあります。私生活を大切にしながら働きつつ、きちんと収入も得たい方は派遣の働き方がおすすめです。

デメリット

派遣社員のデメリットは雇用期間が決まっていることです。しかし同じ派遣先企業で部署の変更をしたり、別の派遣先企業に変えることで契約期間を3年延長することができます。また正社員登用制度を設けている派遣会社では、登用試験に受かることで正社員になれる可能性もあります。派遣の雇用期間が終わる前に、自分がキャリアアップしたいのか、それとも私生活を優先して働きたいのかを明確にし、自分に合った道を選択しましょう。

派遣社員に向いている人は?

派遣の仕事は派遣会社から紹介を受けた就業先で勤務するため、固定の職場で働くとは限りません。そのため派遣社員はさまざまな業種、職種に挑戦して経験を積みたいという人に向いています。また職場の人間関係や労働環境が頻繁に変わることに抵抗がない人や、仕事は仕事だと割り切って働けるという人は派遣社員に向いているでしょう。

最後に

この記事では派遣社員に年齢制限はあるのか、また年齢別の採用傾向や仕事を見つけやすくするコツについてお伝えしました。派遣社員はさまざまな職場で業務経験を積めますし、資格やスキルを持っていれば経験者として幅広い職場で活躍できるでしょう。もし「派遣で働くことに興味が出てきた!」「まずはどんな仕事があるか見てみたい!」と思っていただけましたら、ぜひジョブハウス工場をご利用ください。およそ17万件近くある派遣社員の求人を掲載していますので、あなたの希望条件に合った仕事がきっと見つかります。まずは無料の会員登録から始めましょう!