24時間稼働の工場をはじめ、さまざまな業界や分野で不可欠な「夜勤」のお仕事。夜勤手当がつくこともあり、「効率的にお金を稼ぎたい!」と考えている人の中には、夜勤で働くことを検討中の方もいるかもしれません。

しかし一方で、夜勤というと「つらい」「しんどい」といったネガティブなイメージも抱かれがち。

夜勤のお仕事はなぜ「つらい」「しんどい」と思われているのでしょうか。

そして、夜勤で働くメリットや、夜勤をうまく続けていくコツはあるのでしょうか。

そんな疑問にお答えするべく、ジョブハウス編集部が「夜勤という働き方」について多方面から調査しました!

夜勤のお仕事に興味がある方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

夜勤ってどんな働き方?

まずは「そもそも、夜勤ってどんな働き方のこと?」という点から確認していきましょう。

労働基準法では「割増賃金の発生する夜勤(=深夜勤務)」について、以下のように定められています。

勤務時間 午後10時から午前5時まで
給与 基本となる給与の25%を割増した賃金を支払う

夜勤の仕事のシフトは、主に以下の2パターンに分けられます。

(1)夜勤専属シフト

夜勤専属シフトとは、夜勤メインで働くシフトのことです。

雇用形態は派遣社員、パートタイマー、アルバイトなどの非正規雇用の場合が多いです。

(2)夜勤交替制シフト

夜勤交替制シフトとは、日勤と夜勤の両方で働くシフトのことです。

雇用形態は正社員、契約社員などの場合が多いです。

夜勤がきついと言われる理由って?

インターネットで「夜勤」と検索しようとした際に、続けて「きつい」「しんどい」などのワードが表示された、という方も多いかと思います。

なぜ一般的に「夜勤はきつい」「夜勤はしんどい」と言われているのか、その理由を解説していきます。

生活リズムが崩れやすい

夜勤の仕事に就くと、必然的に睡眠を取る時間帯は日中が中心になります。

昼夜逆転した生活に慣れるまでは、睡眠不足になりやすく、身体的に「きつい」と感じる場合があるようです。少しでも質の高い睡眠が取れるよう、自分に合った寝具をさがしたり、リラックス効果のあるアロマを使ったりしても良いかもしれません。

反対に、もともと「『夜中に活動して、昼間に眠る』という生活リズムに慣れている」という夜型人間の方であれば、さほど負担を感じずにスムーズに夜勤の仕事に慣れることもできそうですね。

家族や友人と予定を合わせづらい

一般的に夜勤より日勤の仕事に就いている人が多い以上、夜勤の仕事を始めると、周囲との予定を合わせづらいシーンはどうしても出てきてしまうでしょう。

例えば就学中のお子さんがいる場合、お子さんが起きている時間帯には、ゆっくり顔を合わせられないかもしれません。

このように「家族や友人に思うように会えない」という孤独感から、精神的に「しんどい」と感じることがあるようです。

反対に、周囲に夜勤の仕事をしている家族や友人がいる方は、「孤独感によるしんどさ」はあまり感じずに済みそうですね。

夜勤にもメリットあり!

ここまで、人によっては夜勤を「きつい」「しんどい」と感じるリスクがあることを解説してきました。

しかし、夜勤にはメリットも多数あります。

さっそく、夜勤のメリットを一緒にチェックしてみましょう。

効率的に稼げる

夜勤で働くメリットは、とにかく「効率的に稼げる」ことです。

この記事の冒頭で説明したとおり、夜勤(=深夜勤務)には割増賃金が発生します。

そのため、同じ時間数働いたとしても、日勤に比べて効率的に稼ぐことができるのです。

さらに、繁忙期などに残業した場合、深夜手当と残業代を合わせてより多くの収入を得られます。

この点で、効率よく稼ぎたい人にとって、夜勤は魅力的な働き方だといえるでしょう。

通勤ラッシュのストレスがない

夜勤で働くメリットは、収入だけではありません。

例えば、日勤で働く多くの人にとって、毎日の通勤ラッシュはかなりのストレスの原因です。

しかし、夜勤の仕事の場合は、通勤ラッシュのピークの時間帯を避けて出勤できるのです。

この点は、満員電車や人混みが苦手な方にとって、夜勤の大きなメリットとなるでしょう。

日中の時間を有効活用できる

夜勤で働く場合、出勤前や退勤後の日中にプライベートの時間を持つことができます。

もちろん、夜の出勤に備えてしっかりと休養する必要がありますが、きちんとスケジュール管理さえすれば、昼間の時間を睡眠以外にあてることも可能です。

例えば、銀行、病院、役所など、主に平日の昼間にしか開いていない場所にも行きやすいでしょう。

また、人気の飲食店、ジム、サウナなどを、空いている時間帯に利用することもできそうですね。

夜勤とうまく付き合うコツとは?

さて、夜勤には多くのメリットがあると確認できたことで「夜勤で働いてみたい!」と思った方もいらっしゃるでしょう。

では、実際に夜勤で働く場合、どうすれば体調を崩さずに仕事を続けられるのでしょうか。

ここでは、夜勤とうまく付き合うために、押さえておきたいポイントをご紹介します。

夜勤前に長すぎない睡眠を!

夜勤に備えて出勤前に取る睡眠は、「90分」または「180分」程度にするのがオススメです。

というのも、睡眠には、深い眠りで脳を休める「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」があり、両者は約90分周期のサイクルで変動するとされています。

約90分おきにやって来る「レム睡眠」のタイミングに合わせて目覚めることで、脳も覚醒しやすくなり、スッキリした状態で出勤できるでしょう。

夜勤中の休憩で10分の仮眠を

夜勤の間の休憩時間には、10分程度の短い時間であっても仮眠を取りましょう。

なぜなら、人間の身体は、昼間より夜間に疲労回復しやすいとされているからです。

たとえごく短い時間であっても、夜間に眠り、質の高い睡眠を得られれば、夜勤中や夜勤後の疲労を軽減できるでしょう。

仮眠を取っておけば、夜勤明けの睡眠時間を短縮できるため、日中の時間の有効活用にもつながりますよ。

夜勤後の睡眠は暗い部屋で!

先にお伝えしたとおり、人間の身体は昼間より夜間に疲労回復しやすいとされています。

そのため、夜勤明けの明るい時間帯であっても、夜と同じような暗い環境で眠ることが大切です。

太陽の光をしっかり遮るカーテンや、アイマスクなどを使うのも良いでしょう。

また、夜勤後の睡眠は2時間程度にとどめておくのがオススメです。

朝方の長時間にわたる睡眠を避けて、自然と夕方から夜にかけて眠くなれば、夜勤前の時間帯にもスムーズに眠ることができますよ。

夜勤後は体に良いものを食べよう

腹ペコ状態の夜勤明けには、食欲の赴くままに暴飲暴食したくなってしまうかもしれません。

しかし、夜勤明けの食べ過ぎは禁物です。胃腸が刺激されることで、食後の睡眠の質が低下するおそれがあります。

また、夜勤明けには自炊をする元気もなく、ついついジャンクフードなどのお手軽な食事に頼りたくなりそうですよね。でも、胃腸を刺激しないために、脂っこい食べ物は避けたほうがベターです。お酒も控えたほうが良いでしょう。

夜勤後の食事には、野菜がたくさん摂れるスープや温野菜のサラダ、タンパク質豊富なヨーグルトやささみ、バナナやりんごなどの果物をバランス良く適量食べるのがオススメ。これらのメニューなら消化しやすく胃腸への負担も少ないので、食後にもきっと快眠できますよ。

夜勤に向いている人の特徴

夜勤とのうまい付き合い方をチェックしたところで、なんとなく「夜勤に向いている気がする」と思った方もいるでしょう。ここでは、より具体的に夜勤に向いている人の特徴を2つご紹介します。夜勤の仕事を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

夜型で深夜に活動することが苦にならない人

夜勤が向いている人の特徴の1つ目は、もともと夜型の人です。日中は寝て夜間に行動する…というスタイルで普段から過ごしている人は、夜勤のシフトでも問題なく働けるでしょう。また朝型の人でも、時間をかければ夜型の生活に慣れることもあります。睡眠時間や食事を工夫すれば、よりスムーズに体が慣れていくでしょう。

日中に十分な睡眠を取れる人

明るい時間帯にぐっすり眠れる人も夜勤に向いています。日中は太陽光が眩しく、歩行者や車の交通量が多い時間帯です。なので周囲の光や音が気になって眠れないという人も多いでしょう。そこを気にせず寝れてしまう人は、夜勤に向いています。また周囲の音がどうしても気になってしまう方が夜勤にチャレンジする際は、耳栓やイヤホン、アイマスクなどの対策をして睡眠時間を確保するのがオススメです。

まとめ

さて、夜勤のお仕事に慣れるまでのリスクや、夜勤で働く多数のメリット、そして夜勤との付き合い方のコツなどをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

記事を読んで「さっそく夜勤で働いてみたい」と思った方や「もっと詳しく夜勤のことが知りたい」と思った方は、ぜひジョブハウス工場をご活用ください。

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