工場の仕事を探していると、時々目にする3勤務3休制という働き方。なかなか特殊な勤務形態なので
「体力的にきつい仕事なのかな」
「どれくらい稼げるのか、気になる…」
など、疑問も湧いてきますよね。そこでこの記事では、3勤務3休制の実態をご紹介。実際に勤務経験がある方から寄せられたメリットやデメリットもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも3勤務3休制とは?
3勤務3休制は、文字通り「3日働いて3日休む」という勤務形態です。多くの場合日勤と夜勤を繰り返すシフトを組む企業が多いとのこと。労働時間は少し長めで、実働12時間のケースがほとんどだそうです。
また休憩時間は70分。その内訳は15分休憩が2回、40分休憩が1回とのことでした。しかし、労働時間が長い分、休憩時間に融通を効かせてくれたという声も。中には現場管理者が15分休憩を30分に、40分休憩を60分に伸ばしてくれたというケースもあったそうです。
勤務スケジュール例
「3勤務3休制はどんなスケジュールで働くの?」と気になるところですよね。とあ
曜日 | 勤務時間 |
月曜日 | 08:00〜20:00(日勤) |
火曜日 | 08:00〜20:00(日勤) |
水曜日 | 08:00〜20:00(日勤) |
木曜日 | 休み |
金曜日 | 休み |
土曜日 | 休み |
日曜日 | 20:00〜08:00(夜勤) |
月曜日 | 20:00〜08:00(夜勤) |
火曜日 | 20:00〜08:00(夜勤) |
水曜日 | 休み |
木曜日 | 休み |
金曜日 | 休み |
土曜日 | 08:00〜20:00(日勤) |
日曜日 | 08:00〜20:00(日勤) |
月曜日 | 08:00〜20:00(日勤) |
る方の勤務シフトを例として以下に記載します。
この方は、3勤3休制の中では珍しく実働8時間での勤務だったようです。こうしてカレンダーで見てみると「結構大変そうだな」と感じてしまう方がいらっしゃるかもしれません。確かに、日勤と夜勤の繰り返しは慣れるまで体力的にきついと感じる人も多いのが現実です。しかし一方で「働く日と休む日が3日にまとまっていて、しっかり分かれているから、メリハリがある生活を送れる」と語る方もいました。
3勤務3休制のメリットについて
一見すると大変そうな3勤務3休制ですが、特殊な働き方だからこそ得られるメリットもあります。
<3勤務3休制のメリット4つ>
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一つずつ詳しく見てみましょう。
休日が多い
3勤務3休制は文字通り3日勤務して3日休むので、言い換えれば年の半分は休日です。通常の土日祝日の場合年間休日は120日程度ですが、3勤務3休制はその60日も多い年間休日182日程度。これに有給を足せば、年間休日190日も可能です。
「3日連続で目覚ましをかけないで眠れる開放感は特別」「休日を1日ダラダラ過ごしても、あと2日も休みだから心に余裕が持てる」など、3日を満喫している体験者の声がたくさん寄せられています。中には「この休みの多さがあるから3勤務3休制を辞められない…!」と語る方もいました。
平日にまとまった休日が取れる
3勤務3休制は曜日に関係なく休日のシフトが組まれるため、平日休みを楽しむことができるのが大きなメリットなのだとか。平日なので旅行も格安で行けますし、人気のスポットも平日の空いている時間に楽しむことができます。しかも、どこへ向かう際も渋滞を避けられるのも大きなメリットであると言えるでしょう。
ここで3勤務3休制を存分に満喫している方の声を紹介します。
自分の人生を充実させれた(30代/女性) |
3日間まとまって休めるので、その時間を集中して勉強する時間に充てたり、旅行に出掛けたりすることができています。3勤務3休制は私にとってまさに「自分の人生を充実させるための時間を使いやすくしてくれる」働き方です。 |
自由に使える時間で、プライベートを充実させている方も多いそうです。
渋滞がないので、月に1度車で行ける範囲で1人旅行を楽しんでいる(20代/男性) |
平日休みの良さは、何と言っても渋滞に巻き込まれないので、疲れずに休日を過ごせること。また3日というまとまった休みはちょっとした旅行にぴったりです。僕の場合、月に1回のペースで、車で行ける範囲で旅行を楽しむのが趣味になっています。 |
ちょっとした旅行に行きやすいというのも、3日間の平日の良さと言えるでしょう。また渋滞もなく疲れないので、仕事をする体力への影響も少なそうです。
「大型連休なんていらない」とすら思った(30代/男性) |
以前は土日休みの働き方をしていたので、お盆休みやゴールデンウィークが無くなるのは嫌だなと当初は思っていました。でも実際に働いてみると「大型連休明けのあの気だるさがない分、むしろ気楽に働けているんじゃないか」と気づいたんです。それにどうしても大型連休を取りたければ、勤務日に3日有給を取れば9連休にもなるわけですし、今の状況に不満はありませんね。 |
確かに、大型連休は思いっきりレジャーを楽しめる一方で、連休明けに会社に赴く足取りが重く感じる…という経験は誰しも経験したことがあるはず。3勤務3休制は連続で働く日数がさほど長くなく、働いた分休める日が続くので、そういった憂鬱な気分を味わなくて済むというのもメリットの一つと言えるでしょう。
通勤ラッシュを避けられる
3勤務3休制の夜勤の始業は夕方〜夜の時間帯です。ちょっと遅めの出勤なので、満員電車に揺られて疲れ果てて通勤するという事態を避けられます。
実は通勤時間にストレスを感じると、その一日に感じるストレスの度合いも上がるのだとか。なのでストレスフリーで通勤できるのは大きなメリットであると言えるでしょう。
残業がない
3勤務3休制は交替制なので、やり残した仕事があっても次のシフトの方が引き継いでくれます。なので、引き継ぎの際にトラブルが発生するという事態が発生しない限り、ほとんど残業が発生しないのです。中には「1年で1時間くらいしか残業をしていない」と語る方もいました。
3勤務3休制のデメリットについて
ここまでメリットについて説明してきましたが、3勤務3休制にも勿論デメリットはあります。
<3勤務3休制のデメリット4つ>
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それぞれ一つずつ詳しく見てみましょう。
生活リズムが崩れる
先程も述べた通り、3勤務3休制は日勤と夜勤を繰り返すシフトが組まれます。特に夜勤明けの休日の際に「生活リズムが崩れてしまったな」と感じる方が多いのだとか。というのも、せっかくの休みなのに1日中眠くなってしまったという場合や、逆に夜勤明けの太陽が登っている朝に眠ろうと思ってもなかなか難しい場合もあるそうです。また、休み明けに夜勤のシフトに入る際も体がなかなか慣れなかったという方もいました。
しかし「3日働いたら、3日しっかり休めるんだ!」というモチベーションの保ち方をしている方もいました。その方曰く「正直1日しっかり休めば疲れは取れるもの。だから残りの2日は自由に使えると思えばむしろお得な働き方」とのことでした。
1日の労働時間が長くて疲れる
3勤務3休制は休みが多い分、実働は12時間とやや長め。慣れるまでは体力的にきついと感じる方も多いようです。12時間労働となると、就業後は自宅に帰って入浴して眠るだけの生活になります。また通勤距離が長い方は、自由に使える時間がさらに減ってしまうので、余計に疲れてしまうのだとか。しかし一方で「3時間の残業を3日間しているだけ」と発想を切り替えると、心理的負荷が減ると語る経験者の方もいました。とはいえ、体調管理が何より大事になるので、以下のことに気をつけながら日々を過ごすことが大切です。
<体調管理のコツ3つ>
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睡眠時間をしっかり取るとは言うものの、夜勤明けの休みの朝に眠るのは大変ですよね。そこで遮光カーテンで暗い環境を作って睡眠の質を上げるのが効果的だそうです。また生活音が気にならないように耳栓をするなど、睡眠の質を上げるために取れる手段は積極的に取ることが重要なのだとか。また適度な運動をした後で眠ると入眠しやすいという声も寄せられました。
食生活を見直すというのは、3勤務3休制では難しいことかもしれません。忙しい中で毎日自炊するというのも現実的ではないでしょう。しかし、食生活が乱れてしまうと体も不調に陥ってしまいます。コンビニでお弁当を選ぶ際も胃腸に負担をかけないように脂っこいものを避けるといった小さな工夫が重要なのだとか。
家族との生活を大切にするというのは、後の章で述べますが3勤務3休制は家族や友人との予定が合わせづらくなります。しかし、3勤務3休制のせいで家族との関係が悪化してしまっては本末転倒です。それに家族との時間を過ごしたりコミュニケーションを取ることはストレス解消に繋がります。3勤務3休制の難しい状況ではありますが、できるだけ家族との時間を大切にすることが重要だと言えるでしょう。
友人・家族と予定を合わせづらい
大抵の方は土日祝休みなので、3勤務3休制で働く方とは予定が合わせづらくなるのは必然です。「友達と遊びに行けなくて、ストレスがたまる!」という声も多く聞かれます。しかし、3勤務3休制は曜日に関係なく休日が組まれるので、もちろん土日が休みの時もあります。このタイミングが友達や家族と予定を合わせるチャンス。3勤務3休制は予定が分かりやすいので、早いうちから約束を取り付けておけば、友人や家族との時間も保てます。
高収入を目指すことは難しい
3勤務3休制は年の半分が休みである分、給与もやや低めになります。先程も述べた通り、残業も少ないため、残業手当の支給も見込めません。ちなみに8時間以降の労働の場合は給与が割増料金になるケースがほとんどですが、3勤務3休制はそれが当てはまらないのだとか。強いて言えば、夜勤勤務時に深夜手当が支給されるだけです。
なので、お金を稼ぎたいという方には不向きな働き方だと言えるでしょう。
3勤務3休制に向いているのはこんな人!
メリットでもご紹介した通り、3勤務3休制は休みが多いことが魅力です。なので「3日集中して働いて、思いっきり休みたい」という方や「自分の時間を大切にしたい」という方には向いている働き方であると言えそうです。
3勤務3休制の中でも休みが多い職種
さて、ここまでこの記事を読んで「自分は3勤務3休制に向いてるかも」と感じたり「特に休みが多い職場で働きたい!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方のために「3勤務3休制の中でも、休みが多い職種」をご紹介しましょう。
休みが多い傾向にあるのは、ずばり大手電気機器部品メーカーの工場でのお仕事です。
3勤務3休体制を採用している大手電気機器部品メーカーの工場では、年間休日は180日となっています。1年のうち、なんと半分近くが休みになるというわけです。
また、3勤務3休体制でなくても比較的休みが多いのが、自動車メーカーや自動車部品メーカーの工場でのお仕事です。
自動車メーカーや自動車部品メーカーの工場は、基本の土日休みに加え、ゴールデンウィークや夏季休暇、年末年始などの大型連休が充実しているところが多いようです。
特に大規模な工場では、大型連休のタイミングで生産ラインを一斉に止めて、日頃実施できない点検やメンテナンスを行うケースも。そのため、工場の従業員も1週間から10日程度のまとまった休みを取ることができる場合が多いのです。
大型連休が1年に複数回あれば、家族や友人と予定を合わせやすく、旅行や帰省のスケジュールも立てやすいのがうれしいですよね。
もちろん他の業界であっても、企業や工場によって3勤務3休体制を採用していたり、各種大型連休が設定されているところもあります。反対に大手電気機器メーカーや自動車メーカーにも「休みは少なめで、その分たくさん稼げる」といった工場もあるでしょう。そのため実際にお仕事探しをする際は、ご自身の希望に合った条件の企業をじっくりと見極めてくださいね。
工場って有給は取りやすい?
基本的に、多くの工場は生産計画に則って運営され、各人員の配置や担当が定められています。
そのため「工場勤務は有給休暇が取りづらい」といったイメージを持たれることもあるようです。
しかし結論からお伝えすると、しっかり有給休暇を取れる工場が多いです。
昨今は特に、働き方改革やワークライフバランスが社会全体で重視されています。そのため、従業員のスムーズな有給休暇取得を促す企業や工場が増えているのです。
なお就労から6ヶ月間勤続すると、雇用形態に関係なく有給休暇が付与されることは、労働基準法で定められています。働く場所を問わず、有給休暇を取ることは立派な「権利」の1つといえるでしょう。
とはいえ、例えば工場の繁忙期にばかり連続して有給休暇を取ったりすると、生産計画に影響が出て、周囲との折り合いまで悪くなりかねません。
工場で有給休暇を取る際は、事前に上席者や同僚に相談し、計画的に取得するのがよいでしょう。
3勤3休のお仕事の探し方
さて、記事を読み進めたことで「実際に3勤3休の仕事に就いてみたい!」と思った方もいらっしゃるでしょう。
3勤3休という働き方は、主に製造業や工場特有の勤務形態です。
そのため、3勤3休の勤務形態に絞ってお仕事を探すなら、製造業や工場求人に特化した求人サイトを利用するのがオススメの方法です。
特に「工場・製造業求人数No.1」のジョブハウス工場では、3勤3休の工場求人も多数紹介されています。また、ジョブハウス工場なら「3勤3休」に加え、「高収入」「社宅費無料」「未経験者歓迎」といった他の条件をかけ合わせて、ご自身の希望にピッタリのお仕事を簡単に検索できますよ。
3勤務3休制の特性をきちんと理解した上で、勤務にチャンレンジすべき
今までご紹介した通り、3勤務3休制はメリットもデメリットも大きい働き方です。しかし中には「体が慣れてしまえば、そんなにきつくない。むしろ休みが多いからこの仕事を続けたい」と語る方もいました。
製造業でも土日休みはもちろん、4勤務2休制など様々な働き方があります。まずはご自身の適性をもう一度考えた上で、3勤務3休制にチャンレジするかを決めたほうが賢明と言えるでしょう。
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