このページではトラック運転手の様々な仕事情報をご紹介しております。トラック運転手への就職をお考えの方は参考にしてくださいね。

トラック運転手の年収・給料情報概要

賃金構造基本統計調査や全日本トラック協会の情報をまとめると、年収の平均は400万円前後となっています。 ひと月当たりの給料は24万円~32万円程度のものが最も大きくなっています。 また、職種別や地域別、男女、年齢別によっても特徴があるのがトラック運転手の平均年収・給料なので、それぞれについて細かくみていくことにしましょう。

トラック運転手の年収・給料情報【職種別】

さっそく細かくデータをみていきましょう。 長距離トラック運転手の年収:400万円~750万円、大型トラック運転手:450万円~650万円、中型トラック運転手:450万~550万円となっています。 種類でみると大型トラックよりも、けん引運転手の方が年収は高くなります。 基本的には長距離で積載量の大きいトラックあるいはトレーラードライバーが、年収も高い傾向にあるというイメージです。

また、業態を超えて平均年収の高いところを見ていきましょう。 大手宅配・引越し兼業配送センター間大型:840万円、国内陸送コンテナ等の牽引トレーラー:770万円 、大手倉庫/メーカー提携大型トラック:665万円、工業系倉庫物流専門大型トラック:650万円などは高収入の業態・職種と言われています。 給与を・年収に重きをおいている方はぜひチャレンジしてみてください。

トラック運転手の年収・給料情報【男女別】

男性の年収平均は456万円(月収28.5万円)、女性の平均は326万円 (月収20.4万円)となっています。 2014年以降、国土交通省による「トラガール促進プロジェクト」というものを耳にしたことがある人がいると思います。 今、国をあげて女性トラックドライバーの雇用を促進しようとしています。 元気に活躍するトラガールを社会に広く発信することで、トラガールを目指す女性の道しるべとなるといった目的に活動されているものです。 女性ならではの心配りや、お年寄り・女性顧客への対応など、男性ドライバーには対応が難しいことへの対応への期待も女性ドライバーに向けられています。 国を挙げて「一億総活躍社会」の実現に向けて動いているいま、女性トラック運転手は一層に盛り上がっていくことでしょう。 年収の高さだけでなく、母親ドライバーでも働きやすい環境づくりや、シフト体制など急速に変化をしているところですので注目に値するでしょう。

トラック運転手の年収・給料情報【年齢別】

年代別の平均年収では20代:250万円、30代:330万円、40代:420万円、50代470万円、60代:310万円となっています。他業界と比較すると、20代のうちはトラック運転手の方が平均年収が60万円近く高いです。 ですが年齢があがるにつれ他業界との差が縮まっていく構造です。 30代ではその差が10万円、40代になると他業界平均に抜かれ、逆に24万円、トラック運転手が低いという統計結果があります。 若い頃から稼ぎたい人によっては、チャレンジする価値があると言えます。

トラック運転手の年収・給料情報【企業規模別】

顕著に大手の年収・給料が高い業界がトラックドライバー業界です。 大手になればなるほど高くなります。 もっとも差が大きいと大手(1,000人以上の従業員数)と小規模事業者(5-9名)の差が平均年収で100万円以上、月収でも場合によっては10万円近く差が発生しています。 規模が大きくなるにつれこの差は埋まってきます。 ですが、働くうえで年収だけで判断するのは危険です。 小中規模の企業だからこそ得られるメリットもあるでしょう。

例えば、社員間の密なコミュニケーションや、ルールや規定など大手は比較的強く縛る傾向がありますが、小中規模の企業であれば、それを一緒につくっていく、という会社も一定数あります。 また、将来的に独立していきたいと考える場合は、小規模企業で営業手法や経営手法を身を以て学ぶことができる、という側面もあります。 大手も中小企業もそれぞれにメリット・デメリットがありますので、しっかり情報を得て、判断していきましょう。

トラック運転手の年収・給料情報【地域別】

大都市圏は比較的、平均年収が高いです。 具体的に、都道府県別でみていきましょう。 東京都:550万円、大阪府:471万円、愛知県:432万円、福岡県:393万円、北海道:354万円となっています。 一方で平均年収が低い都道府県はこのようになっています。 青森、秋田、佐賀、宮崎、沖縄は平均年収が310万円程度にとどまっていおり、大都市圏と地方では格差大きい点は特徴と言えます。

トラック運転手の労働時間

次に、年収・給与に関係性の強いトラック運転手の働き方、労働時間について見ていきましょう。 トラック運転手の労働時間は厚生労働省の管轄で、定量的に規定され国を挙げて整備が急ピッチで進んでいます。 その内容について見ていきましょう。 実は非常に細かく規定されており遵守することが当然なことである、という風潮が広がってきていますので、実はホワイトな環境になりつつある、というのがこれを読むと理解いただけると思います。

◯トラック運転手の拘束時間

・1か月の拘束時間は原則として293時間が限度

・1日(始業時刻から起算して24時間)の拘束時間は13時間以内を基本とする。

これを延長する場合であっても16 時間が上限である。

・1日の拘束時間を原則13時間から延長する場合であっても15時間を超える回数は1週間につき2回が上限。

・片道高速15時間を超える長距離の往復運送は1週間の間に上限1回しかできない。

※拘束時間とは、始業時刻から終業時刻までの時間で、労働時間と休憩時間(仮眠の時間を含む)の合計時間のことを指します。

◯トラック運転手の休息期間

・1日の休息期間は継続8時間以上が必要。

・休息期間は原則として8時間確保されなければならない。 よって、休日は「休息期間8時間+24時間=32時間」以上の連続した時間となる。

※ 休息期間とは、勤務と次の勤務の間の時間のことを指し、労働者にとって全く自由な時間をいいます。

◯トラック運転手の運転時間の上限

・1日の運転時間は2日間(始業時刻から48時間)の平均で9時間が上限。

・1週間の運転時間は2週間ごとの平均で44時間が上限。

・連続運転時間は4時間が上限

※運転を中断して30分以上の休憩等を確保することが必要。 この休憩等については、少なくとも1回につき10分以上としたうえで分割することも可能

トラック運転手の情報まとめ

ここまでトラック運転手の年収や労働時間についてご紹介してきました。 トラック運転者になる場合、求められる運転免許は、普通自動車、中型自動車、大型自動車、牽引自動車の4つです。 ただ、会社によっては資格・経験がなくても積極的に採用しているところも多くあり、この場合は就職してから資格取得を目指します。

未経験の人は未経験者を積極的に採用している会社に応募をしてみるのがいいかもしれません。 そこで経験を積み、各種資格を取得してから、さらに自分のぞむ条件の会社に転職するというのもひとつの方法です。 そして、なによりも運転が好きな人にとっては転職のような仕事でもあるトラックドライバー。 ぜひ自分にあった求人を探してみてください。