京王電鉄を中心とする京王グループ。そのバス事業である京王電鉄バスについて紹介します。
京王バスってどんな会社？
まず「京王電鉄バス」がどのような会社でどのような歴史をたどってきたのか、どのような事業を行っているのかについて、基本的な企業情報をまじえて紹介していきます。
会社の基本情報が知りたい！
それではさっそく会社の基本情報について書いていきます。
名称：京王電鉄バス株式会社
設立年月日：2002年2月1日
本社：東京都府中市晴見町2-22 京王府中晴見町ビル
資本金4,600万円
代用者：川杉 範秋
車両数：265両
従業員数：472人
事業内容：乗り合いバス事業/ 貸し切りバス事業/ その他
事業所：八王子営業所、桜ヶ丘営業所、高速バスセンター、車両整備工場
平成27年の売り上げ：19億7200万円
以上が「京王電鉄バス」の基本情報になります。
どのような歴史があるのか
次に「京王電鉄バス」にはどのような沿革を経て、今に至ったのかについて説明していきます。京王のバス事業の歴史は古く1913年ごろから始まっていますが、「京王電鉄バス」の歴史はまだ浅く2002年からとなっています。
2002年8月：「京王電鉄バス」が京王電鉄より乗り合いバス事業及び一部の高速バス事業を譲り受け営業開始。
2007年3月：「京王電鉄バス」が複数の営業所と子会社でPASMO・Suicaを導入
2007年9月：子会社を含む全営業所にPASMO・Suicaを導入
2013年3月：IC乗車カードの全国相互利用サービス開始
2014年5月：本社を現在地に移転
子会社はあるの？
「京王電鉄バス」にはおおきく4つの子会社が存在します。
・京王バス東
1997年に京王バスとして設立された最初の分離バス子会社です。おもに杉並区・調布市・渋谷区・新宿区・三鷹市においてコミニティーバスの運行を受託しています。
2003年に現社名に変更せれ、付属する世田谷営業所は高速バス、深夜急行バスのみを担当しています。営業所としては中野営業所や調布営業所、世田谷営業所、永福町営業所などが含まれます。
・京王バス南
京王バス南は多摩ニュータウン南大沢地区における旅客サービス向上を図るべく2001年に南大沢京王バスの社名で設立されました。
その後営業地域の拡大と子会社の社名整合化のために2003年に現社名に変更されました。管轄営業所は南大沢営業者に加え多摩営業所、寺田支社が現在営業を開始しています。
・京王中央バス
府中を担当する子会社で府中営業所のみを有する子会社です。2003年に営業を開始し、様々なコミュニティーバスの運行を行っています。
・京王バス小金井
2004年に設立された子会社で4社の中では最も新しい会社です。翌年に京王電鉄バスの小金井地区における路線の一部を移管されて営業を開始しました。営業所は小金井営業所のみです。
これら4つの子会社に加え中野案内所と桜ヶ丘案内所が存在します。
京王バスの事業内容について教えて！
次に京王電鉄バスについて説明していきます。先ほど基本情報の欄で乗り合いバス事業/ 貸し切りバス事業の2つが主な業務だと書きましたが、ここではさらに詳しく説明していきます。
京王電鉄バスは主に7つのバス業務を行っています。その一つ一つを見ていきましょう。
路線バス
通勤や通学、日常生活の足として利用されることの多い路線バスですが、京王電鉄バスでは6つのエリアを中心に東京都でバス業務を展開しています。また展開しているバスは「京王バス」と「西東京バス」の2種類です。
京王バスは新宿区・中野区・渋谷区のエリア、武蔵野市・調布市・府中市のエリア。さらに多摩センター・稲城市のエリアや、八王子市・日野市をカバーするエリアなどで幅広い地域で運行をしています。
一方西東京バスは多摩地区・あきる野市青梅市などの東京都西部において運行されています。
高速バス
高速バスの発着所は新宿発のものと多摩発の2つの高速路線があります。行先としては近場は山梨や富士五湖、長距離としては松本や大阪などが挙げられます。
現段階では大阪線や神戸線などの西日本地域は夜行高速路線のみの運行となっています。
今後は福岡線のように様々な都市に向けた、西日本行高速路線が展開することが予想されます。
空港連絡バス
京王電鉄バスは羽田空港向けのバスと成田空港のバスの2つの空港連絡路線があります。また発着点は吉祥寺発・調布発のものなど合計5か所以上あり非常に便利です。また1日の運行本数も20本前後あり、利用しやすい環境が整っています。
深夜急行バス
深夜急行バスとは都市部から23区外へのバス運行を行うものです。京王電鉄バスは新宿駅西口と渋谷マークシティー横の2つの地点から、つつじヶ丘を経由し府中駅に向かう路線などの、合計6つの深夜急行路線を運航しています。
値段は少し高めで、予約はできませんが、終電に乗り過ごしたときにタクシーを利用して帰る場合と比較すると、料金は最大でも2000円強と圧倒的にお得です。
貸切バス
貸切バスには観光バスの貸切と通常の路線バスの貸し切りの2種類があります。観光バスの貸し切りは会社や学校の研修・旅行に利用されることが多いです。
さらに京王電鉄バスは様々な種類のバスを用意し、ニーズにあったバスを提供しています。
一方であまりイメージがつかない路線バスの貸切ですが、使用用途としては小学校の遠足や郊外授業、イベント時の送迎などに利用されます。
バスツアー
近年格安でたくさんの場所を回れ、しかも日帰りで行くことができるという手軽さからバスツアーの人気が出ています。もちろん京王電鉄バスもこの事業に参入し、様々な路線を展開し季節運行をしています。
具体例としては伊豆や沼津をめぐるイチゴと海の幸の食べ放題コースや、日光を訪れ名産のイチゴや世界遺産を訪れるツアーなど、地方に向けた観光バスツアーなどが存在します。
コミュニティーバス
京王電鉄バスは国分寺市や府中周辺においてコミュニティーバスと呼ばれる小型バスの運行を行っています。
このバスは大型バスでは運行することが困難な住宅街や細い道などを運行範囲としてカバーしています。
足の不自由なお年寄りや小さな子供にとっては住宅街を運行してくれるコミュニティーバスはかけがえないのない存在と言えます。
バスドライバーの1日ってどんな感じなの？
次に路線バスドライバーの1日の仕事の流れについてお知らせします。
・出勤業務
アルコールチェック、出勤点呼後に当日のダイヤと車両の確認
・車両点検
社内の清掃、担当車両の点検
・出庫点呼
運行管理者から本日の注意事項や道路・運行状況について連絡を受ける
・出庫
安全運転を第一に営業
・入庫～昼食
営業所に戻り、点呼後に昼食をとる
・出庫
再度服装を整え午後の業務に戻る
・入庫～終業
再度入庫後、社内の清掃・お客様の忘れ物のチェックを行い、1日の運行情報を管理者に報告
以上がトラックドライバーの1日の流れになります。仕事の流れは担当するバスの種類や勤務時間帯によっても変わりますので参考程度にご覧になってください。
京王電鉄バスではどんなドライバーを募集しているの？
会社の基本的情報に説明したところで、次に京王電鉄バスがどのような人材を募集しているか、またその勤務体系や給与体系、就職する際に必要な資格があるのかなどについて書いていきます。
仕事場所・勤務体系はどうなっているの？
仕事場所・勤務システムについて説明していきますが、これらは運転するバスの種類、勤務場所によって内容が異なります。ここでは一般的なバスドライバーについて書いていきます。
まず勤務場所ですが、京王バス東、京王バス南、京王バス中央のいずれかの営業所に配属されます。
労働時間は各々のシフトによって決まりますが、路線バスに転職した場合は時刻表に決められた運行を終えた場合は帰れるので残業は発生しにくいです。
休日は年間104日の4週8休制です。再度になりますが交代制の勤務体系なので公休日は個人によって異なります。有給休暇は初年度は10日与えられ、勤続年数が増えるごとに多くなり最大で20日です。
給与体系は？
次に給与体系について説明していきます。賃金は年俸制度となっています。営業所ごとの初年度平均年収は以下のようになっています。
・京王バス東：約440万円
・京王バス中央：約440万円
・京王バス南：約420万円
福利厚生面を教えて
次に仕事をしていく上で気になる福利厚生面についてまとめていきます。京王電鉄バスの福利厚生面は以下のようになっています。
・精勤手当有（年4回）
・無事故手当（年4回）
・通勤費用全額支給
・勤続年数に応じた功労金有
・賞与有（累計年棒制度、年3回）
・その他各種手当有
以上が京王電鉄バスの福利厚生面となっています。
なお京王電鉄バスでは大型2種免許を保持していない方のために養成営業所を設置して、免許書所得をサポートしています。
また養成所に通っている間も給料はもらえ、社会保険などを受けることができるなど給与面・福利厚生面ともに充実しています。
最後に
以上で「京王電鉄バス」の概要と「京王電鉄バス」の採用制度についての説明は終わりますが、《ジョブハウスドライバー》では路線バスドライバーの求人の他、観光・高速バスドライバーといった様々な求人記事や特集記事もあるので是非そちらをご覧になってみてください。
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