こちらのページではタクシードライバーへの転職を考えられている人のために、タクシードライバーの仕事内容を簡単にお伝えいたします。

タクシードライバーの仕事内容

タクシー運転手の仕事は、タクシーに乗っていただいたお客様を目的地まで安全に送り届けることです。タクシー運転手には、個人タクシーとタクシー会社に雇用されるという2つのパターンがあります。タクシードライバーは全国で約41万人ほどおり、そのうち個人は4万人程度と全体の1割程度です。

基本的な業務としては、まずはお客様を探します。主には「流し営業」と呼ばれる、街中を車を走らせてお客様を拾う方法です。または駅やホテル、イベント会場などのタクシー乗り場で並んで、お客様を拾う方法もあります。いずれにせよ、お客様を乗せた後に目的地・経路を確認、安全運転に勤め、目的地に到着したら運賃を受け取り、乗務記録をつけます

大手タクシー会社と中小タクシー会社の働き方

タクシーの大手の会社で働くメリットとしては、タクシーチケットの存在が大きいです。企業の役員・従業員が通勤や業務上タクシーを利用する時には、「東京4社共通タクシーチケット」と呼ばれるものを利用する可能性が高いです。タクシーチケットを使われる方は比較的高単価であることが多く、大手の恩恵は大きいでしょう。

また、それに加えて、東京4社のタクシー会社は、特定のエリアにあるオフィスビルやホテル・病院などに数多くの「専用乗り場」を持っています。「専用乗り場」とは、特定のタクシー会社しか乗り入れることができない「タクシー乗り場」のことを言います。こういった点でも大手のメリットが高いといえるでしょう。一方で給料の歩合割合が大手は低めに設定されていたり、中小規模の会社と比較してルールが厳しいといったデメリットがあると言われています。

タクシードライバーの勤務体系

タクシーは朝も夕方も夜中も走っています。今回はそんなタクシードライバーの働き方、勤務体系についてお伝えしたいと思います。タクシードライバーの勤務体系は主に3つに分けられます。

タクシードライバーの勤務体系概要

1. 昼日勤・・・昼間だけの勤務体系 2. 夜日勤・・・夜間だけの勤務体系 3. 隔日勤務 ・・・昼も夜も働く勤務体系

昼日勤のタクシー運転手の働き方

一つずつみていきましょう。まずは昼日勤からご説明します。 昼日勤とは、昼間だけ働く勤務形態です。具体的な勤務時間は、8時間勤務で休憩が1時間あるのが主流です。一般的なのは昼日勤朝7時~夕方16時まで、もしくは朝8時~夕方17時までという勤務時間です。夜日勤、隔日勤務とは異なり、夜勤の無い勤務体系なので女性や高齢の方に特に人気があります。メインのお客様は、早朝に通勤でタクシーを利用する方、病院などに向かう高齢者となります。

/p>この昼日勤という働き方は、タクシードライバーになりたい方には人気がある一方で、タクシー会社にとっては、昼だけ働ける人ばかり採用してしまうと、夜間帯のタクシードライバーが不足し、その結果夜間のタクシーの稼働率が下がり、その分夜間の売り上げが低下してしまうという理由から、昼日勤を採用しているタクシー会社は非常に少ないです。


夜日勤のタクシー運転手の働き方

次に夜日勤をみていきましょう。 夜日勤とは、毎日夜間のみ勤務するという働き方です。夜間勤務のため、給料は他の勤務体系より高い傾向があります。運転距離も昼間に比べて長距離のお客様も比較的多くなりますし、深夜割増料金もつきますので売上が上げやすい時間帯と言えます。お金を稼ぎたい人に向いている働き方ですが、採用枠はかなり少ないのが現状です。

隔日勤務のタクシー運転手の働き方

最後にタクシー業界では主流の勤務形態になるのが、隔日勤務です。 勤務時間は、2日分を一気に働くような勤務形態です。1回あたりの勤務時間は、約20時間程度の勤務で、その間に3時間休憩が入るのが一般的な隔日勤務の働き方です。隔日勤務の場合、出勤した日の仕事終わり、つまり出勤の翌日は「明番」という休日です。

1週間の流れとしては、隔日勤務では出勤日である「出番」、仕事が終わった後が休みになる「明番」を2回繰り返した後に、丸一日休日というローテーションの働き方になります。 隔日勤務は、日勤と夜勤が組み合わされた、収入面でもバランスよく稼げる働きかたです。

タクシードライバーの休日

実はタクシー会社の労働時間は、厚生労働省によって厳しく管理されています。違反したときには厳しい罰則があるため、 どこのタクシー会社であっても、その法律の範囲内で労働条件が決められています。

具体的には法律では、隔日勤務の場合一回の出番あたりの最長の拘束時間は21時間以内と決められています。決してそれ以上働かされることはありません。また、一回の出番が終わったら、最低20時間以上の休みを取ることが必須というルールもありますので、この働き方に慣れてさえしまえば、実はお休みが多いのがタクシー運転手という働き方です。

入社後の研修体制

タクシー会社に入社すると、必要な資格の取得、知識・接客スキルの習得、機器の操作方法等の習得のために研修が始まります。一般的には研修期間はおよそ20日間から30日間ほどで、研修期間や研修内容は入社する会社により異なります。一般的に行われる研修の流れは次のとおりです。※東京の場合

1.普通自動車二種免許の取得 2.地理試験対策の研修 3.東京タクシーセンターの講習受講、地理試験の受験 4.適性診断 5.初期研修(接客方法・法令・事故防止・機器操作・無線営業方法など) 6.教習車による実地研修(同乗研修) 7.営業所・タクシー部門での配属後研修(同乗研修)

研修期間中の給料

ほとんどのタクシー会社では、研修期間中は1万円前後の日当が支払われるようです。「最初の給料は3ヶ月間30万円保障」というような会社が多いですが、この金額は乗務が始まってから算出する場合が多いようです。 タクシー業界では上記のように、研修が手厚くされるため、未経験者が安心して入っていける業界です。

タクシードライバーの給料・年収

東京都内のタクシードライバーの平均年収は約400万円です。大手四社(日本交通グループ、大和自動車交通グループ、帝都自動車交グループ、国際自動車(kmグループ))などの平均年収は450万円近くあるので、大手以外の平均年収はもう少し安いです。

ただ、タクシー業界は平均年収というのがあまり意味をなしません。稼げる人と稼げない人の差が非常に大きい業界でもあります。その要因として、タクシー業界特有の年齢の高さが挙げられます。現に60歳以上はそもそも多くを稼ぐ必要がない人も一定数含まれており、かつ、60歳以上のドライバーも非常に多いのがこの業界の特徴です。

タクシー運転手の年齢はどれくらいか

厚生労働省の調査では、タクシードライバーの平均年齢は58歳と毎年少しずつ上がっている。全産業平均44歳(男性)と比べると、いかにタクシー運転手が高齢なのかが分かります。一番平均年齢が高い都道府県は高知県で64.9歳、一番平均年齢が若い都道府県でも、山形県の53歳となっています。比較的年齢層が高いイメージがあるタクシードライバーは、データから見ても50〜60代が全国平均となっています。

もちろん、タクシー運転手に定年はあります。しかし、会社によっては定年後も週40時間以内で勤務する「定時制乗務員」という形で雇用され、運転手を続けることができます。全国ハイヤー・タクシー連合会の調査では、すでに全体の約20%が定時制乗務員となっている。定時制乗務員のうち70歳以上の割合は35.3%にまで増加しており、年々増加傾向にあります。安全運転の自信と気力さえあれば70歳でも80歳でも続けられる仕事です。


最後に

仕事等でお忙しい方や転職の経験が豊富でない方は、プロの転職アドバイザーを利用するとよいでしょう。ジョブハウスドライバーを利用すると、プロの転職アドバイザーからタクシードライバーへの転職の無料相談サービスを受けることが可能です。業界最大手で高給のタクシー会社や30万円の入社祝い金のある会社、未経験歓迎の会社等、あなたにあったタクシーの会社のご紹介をしております。タクシードライバーへの転職を検討されている方はぜひご利用くださいませ。