配送サービスのお仕事をする上で、今のうちに覚えておいた方が良い用語はあるのか、または専門用語や基礎知識について今のうちから知っておきたいという方に、今回は配送サービス業界にどんな専門用語が存在し、どのような場面で使われているのか、あ行から順に説明していきます。

 

あ行で始まる専門用語


・アイドリングタイム

作業員が業務を行なっていない時間のことであり、無作業時間とも呼ばれます。ただし労働基準法で定められる休憩時間とは異なる時間のこと

・アウトソーシング

任されている特定の業務を、他の業者に委託すること。効率化を求める時に実施されることが多い。

・アセット型

別名アセットベース型。業者自体が情報システム、倉庫、輸送手段(トラックとか)などを資産として保有しており、それらを基に物流システムを提供していくこと。

・アソーティング

商品を依頼主から要求される単位ごとに配送していくこと。

 

・イコールパートナーシップ

配送依頼主と請負会社双方が利益を得られる関係のこと。

・一類倉庫

ほとんど全ての貨物や荷物を保管することができる営業倉庫のこと。なお危険物や高圧ガス、10℃以下保管をしなければいけない荷物などは保管できない。

・一括物流

店舗を多く展開する小売店が商品を仕入れる際に複数の商品を物流センターでまとめ、一括して配送するシステムのこと。

 ・一般貨物

特別な扱い荷付けを必要としない貨物のこと。

・一般貨物コンテナ

別名ドライカーゴコンテナ。文字通り一般貨物用のコンテナ。日常で最も目にされるトレーラーに積まれているコンテナが一般貨物コンテナになる。

・一般貨物自動車運送業

貨物や荷物を自動車を用いて配送すること。

・インストアマーキング

ある特定の流通経路や店舗でのみ使用されるバーコードのこと。

 ・インターフェイス

機器や回線といった条件の違うシステム同士を繋げる部分のこと。

 ・インフラ

物流業界において会社で保有する車両やその他機材といった資産のこと。

 

・ウイング車

トラックの荷台部分の左右を開くことができ、荷物の積み下ろしが比較的早く行うことができる車両(トラック)のこと。

 

・オペレーションコスト

物流センターを運営していくにあたって必要な費用のこと。

・オリコン

折りたたみ式のコンテナのこと。


 

か行で始まる専門用語


・カーゴテナー

別名「カゴ車」。荷物を運搬するための台車のこと。

 ・カートスタッキング

台車に荷物を積み上げた状態で荷物を出荷すること。

 ・帰り便

荷物を配送した後、出発地点へと帰る片道の運行のこと。

 ・格納ロケーション

商品がセンターや倉庫に置いてどこにあるかを示す住所のようなもの。

 

・危険物

法令によって貯蔵や輸送、保管といった取り扱い方が規制されているもの。引火性物品、火薬、高圧ガス、毒物や劇薬といったものが含まれる。

 ・共同配送

複数の企業がそれぞれの荷物を積む際、互いの荷物を積合せし、配送コストを削減する配送方法のこと。

 ・均一運賃

輸送距離による運賃ではなく、区間において全ての荷物に均一の運賃を設定すること。

 

・クレート

輸送や荷造りにおける梱包用の箱のこと。

・クロスドッキング

入荷した商品を在庫として取り扱わず、仕分けして出社すること。

 

・計画配車

効率的に配送していくために事前に分かっている配送先や配送地域を元に配送ルートを考え、適当な車両を用いて配送していくこと。

 ・結束

複数の荷物を紐や結束バンドを用いて縛ること。

 

・混載便

複数の依頼主からの荷物を1つの輸送便に積合せて輸送する方式のこと。

 ・コンテナ

輸送容器のことであり、種類としては解除湯コンテナや鉄道コンテナといった様々な種類がある。

 ・コントラクトキャリア

別名「契約運送人」。特定の運送事業者のことで特定の依頼主の要望に応じて一定範囲の荷物を輸送すること。


 

さ行で始まる専門用語


・サードパーティ・ロジスティクス

企業の流通全般を請け負うアウトソーシングサービスのこと。

・才数

荷物を表す単位の1つであり、一才は30cm×30cmで8kgとして換算される。

 ・サイドフォークリフト

フォーク及びフォークを上下させるマストを車体側方に備え付けてあるフォークリフトのこと。

 

・仕掛り品        

商品として完成していないもののこと。

・車両端末

車両に搭載されている通信端末のこと。

 ・シュリンク包装

荷物をシュリンクフィルムで覆い、加熱して荷物を固定する梱包のこと。

 ・商物分離

配送の受注場所と倉庫を別々にし、商品を倉庫から出荷させること。

 ・じか積み

貨物を床から積み重ねていく方法のこと。

 ・時間指定便

配送先から指定された時間に配達する便のこと。

 ・自重

車両の重量のこと

 ・実重量

荷物や貨物といった運ぶもののみの重さを表します。

 ・実勢運賃

企業間取引においての貨物サービスにおいて、依頼主と輸送会社が価格交渉を行って決定される運賃のこと。

 

・ストックロケーションシステム

倉庫内の保管スペースにおいて番地を定めて荷物を管理していくこと。

 ・ストレッチ梱包

荷物の周囲をストレッチフィルムで覆う梱包方法。

 

・積載効率

実質積載量と最大積載量の割合のこと。

 

・ソータ

物品を発送方面や品種別に仕分けしていく機械のこと。

 ・ソリューション

事業における問題を解決していくこと。


 

た行で始まる専門用語


・宅配便

様々な依頼主から発生する貨物の輸配送を積合せて輸送する便のこと。

 ・タコグラフ

瞬間速度や記録、走行距離といったデータを記録する装置のこと。

 ・縦もち輸送

主にビルや満床といった多層階の建物をお届け先とする輸配送業務のこと。

 ・タリフ

運賃を算出するにあたって必要となる運賃表データのこと。

 

・着地

荷物や貨物の配送、納品先のこと

 ・チャーター便

別名「専属輸送」。特定の依頼主からの荷物や貨物をトラック一台契約した上で、配送を行っていくこと。

 

・定温倉庫

温度や湿度を一定に保つことができる倉庫のこと。

 ・デポ

小さな配送拠点のこと。

 ・電子タグ

別名「電子荷札」。ICチップに商品の情報を記録し、管理することができる。

 

・トップ便

早朝の時間指定配達において荷物を配送する便のこと。

・トラックステーション

全国の主要国道沿いに設置されている休憩場所のこと。

 ・トラックターミナル

荷物を各方面別に配送するため、集荷と配送を行う地域に設置されている配送拠点のこと。

 ・トレーサビリティ

いつ、どこで、どのくらいの荷物をどこへ、どのように配送、納品したのか表すもの。

 ・トンキロ

1tの荷物を1km運んだ場合に表す単位のこと。

 ・ドレージ

海外からの荷物や貨物を港で下ろすのではなく、目的地まで陸路で輸送すること。

 

 

な行で始まる専門用語


・荷姿

貨物や荷物の見た目や形のこと。

 ・ニトヤ扱い

割れ物といった運送中に壊れやすいもの、傷つきやすいものを運ぶ時、その荷物の破損保証ができないこと。

 ・荷主

貨物や荷物の供給者や依頼主のこと。

 ・荷役

運搬や仕分け、積み下ろしといった物流における作業過程の総称のこと。

 ・入庫

貨物や荷物を倉庫に入れること。

 

 

は行で始まる専門用語


・ハンガー便

ハンガーに吊るしたままの状態で荷物を配送するサービスのこと。

 ・判取り

お客様からの荷物受け取り印のある伝票のこと。

・バイク便

オートバイを用いた輸送便のこと。

 ・バンニング

荷物や貨物をコンテナ等に積み込むこと。

 ・パーセル

小包や小荷物といった小さな貨物のこと。

 ・パッキング

梱包や荷造りといった作業のこと。

 ・パレット

物流において荷物を載せる台のことで、フォークリフトやハンドリフトが持ち上げられるよう隙間が設けられている。

 

・ピッキング

倉庫から荷物を取り出す作業のこと。

 

・プラスポイント

貨物や荷物を積み上げる場所のこと。

 

・保管料

荷物や貨物を保管していることで発生する費用のこと。貨物や荷物の特性で料金が変わる場合がある。

 

 

ま行で始まる専門用語


・マイナスポイント

貨物や荷物を降ろす場所のこと。

 ・マテハン

マテリアルハンドリングの略称であり、フォークリフトやコンベア、パレットなどの物流の効率を高めるもののこと。

 

 

や行で始まる専門用語


・輸送

車や船、貨物列車、航空機などで人や荷物、物資を運ぶこと。

 ・ユニットロード

様々な貨物や荷物をある重量もしくは取り扱い単位に基づいて輸送する輸送方式のこと。

 

・宵積み(ヨイヅミ)

朝一番に出荷する荷物を前日の夜に積み込んでおくこと。

 ・横待ち

倉庫間や営業所間で輸送すること。

 

 

ら行で始まる専門用語


・ラッシングベルト

別名「ガッチャ」。荷物の固定や締め付け用具のこと。

 

・リードタイム

発注してから荷物が届くまでの時間、日数のこと。

 

・ルート配送

あらかじめ会社などから決められたルートに則って配送していくこと。

 

・ロット

輸送や荷役、保管を行う際の貨物処理単位のこと。

 

 

わ行から始まる専門用語


・ワークサンプリング

様々なデータをもとに問題点を導き解決し、効率よく作業を行うこと。

 

 

専門用語において注意しておくべきことってある?

以上が配送サービス業界における専門用語になります。ただし専門用語はただ覚えれば良いというものではありません。専門用語を覚えるのはもちろん良いことです。なぜなら専門用語を知っていれば、仕事や会話はスムーズにいくからです。

しかしどの職種・業界でも、本来は仕事をしていく上で順次覚えていくのが好ましいものです。わからないことを上司や同僚に聞くことでコミュニケーションをとる、コミュニケーション能力があれば、未経験者でも求人記事に応募することができます。そこから強い絆や人間関係を築き上げていくことも仕事の醍醐味というかやりがいの1つなのではないでしょうか。

 

 

最後に

以上が配送サービス業界における専門用語になります。なお《ジョブハウスドライバー》においては各種配送ドライバーや他のドライバー求人情報や関連記事も掲載しております、もしご興味をお持ちであるのであればそちらもぜひご覧になってみてください。