送迎バスは主に学生や幼稚園児・工場の従業員・旅館などへの宿泊目的の旅客・レジャー施設などへの観光客・ショッピングモールへの定期便など、限られた範囲の利用者を対象にサービスを提供しているバスのことを指します。(なお路線バスに分類される場合もあります。)
送迎バスは他のバスと比べてどう違うの?
送迎バスと他のバスには様々な違いがありますが、その他どのようなバスがあるのか簡単に説明していきます。
・路線バス
路線バスとは駅前に設置されているバスターミナルや停留所にいるお客様を乗せて運行するバスのことを指します。
・高速バス
高速バスとは高速道路を経由して都市間など長距離移動をするバスを一般的に指します。(なお路線バスに分類される場合もあります。)
・観光バス
観光バスとは主に観光を主目的としたバスの総称であり、学生の修学旅行や社員旅行、同じ趣味や趣向の人たちが集まるような団体で貸し切られるバス、または観光会社が主催するバスツアーで利用されるバスのことを言います。
このようにバスは大きく4種類に分類することが出来ます。それではバスの種類を知っていただいたところで、送迎バスのより細かい特徴について説明していきます。
他のバスとは違う料金体系
バスといったら恐らく先に思い浮かべるのが路線バスでしょう。路線バスは乗車する際に決まった額を支払わなければなりません。また高速バスや観光バスも支払い方は違うものの料金はほとんどの場合払います。
しかしながら、送迎バスの多くは無料で使えます。これは送迎バスを提供している商業施設や宿泊施設などがサービスの一環として行っているからです。この料金支払いの有無が1番大きな違いでしょう。
他のバスとは違う免許の有無
こちらも他バスとは大きく異なっています。例えば路線バスの場合大型ニ種自動車運転免許が必要になってきます。これは、観光バスや高速バスにおいても同様です。
この免許がないと営利ナンバーを用いた営利目的の旅客の運送を行うことが出来ないからです。ちなみにタクシーであっても普通自動車第2種運転免許が必要になってきます。
しかしながら、送迎バスの場合施設商業施設や宿泊施設がサービスの一環としてマイクロバスやミニバン・ワンボックスカーを使用するので免許が普通自動車免許しか必要ない場合が中にはあります。
このように送迎バスには他のバスにはない特徴がいくつかあります。
しかしながら普通自動車免許のみの場合多種の問題もあります。それは運行中のトラブルについて利用者との取り決めが定かでないことです。
そのため無料送迎を希望する施設自らバス会社に業務を委託する場合もあります。その際には大型2種自動車運転免許が必要になってきます。今はバス会社に委託するケースが増えてきてます。
送迎バスを利用できるのは具体的にどんなとこがあるの?
ここまで送迎バスの特徴について説明してきましたが、実際に送迎バスというのがどんな状況・場面で使われているのか説明していきます。
送迎バスには1日を通して運行しているタイプと1日に限られた時間帯にしか運行していないタイプの2つがあります。商業施設・宿泊施設型の多くは1日を通して運行しています。
これらのホテルや、レジャー施設が送迎をする背景には駅から距離があるという背景が多くの場合みられます。
従って施設側はお客様にたくさん来て欲しいわけですから基本的には1日を通して運行しています。
一方会社や学校・幼稚園型の多くは1日を通してではなく時限タイプがほとんどです。
これは単純に通勤・通学の場合その時間以外には、利用する人がいないために朝や夜の決まった時間にしか運行していません。
以上が主な送迎バスの利用者の利用場面の説明でした。
送迎バスの運転手の業務体系って?
ここまで送迎バスの特徴や利用実態について説明していきましたがここからは、送迎バスドライバーの仕事内容や給与・雇用体系、その他手当てについて説明していきます。
どんな仕事をしているの?
はじめに仕事内容についてですが、バス会社に所属している場合お客様を乗せ、出発地から目的地(学校・会社・商業施設・宿泊施設等)まで送り届け、決まった時間に迎えに行く送迎を担当するお仕事です。
また送迎バス運転手には他の運転手にはあまりない特徴もあります。それは時間よりも安全性を重視しているポイントです。
送迎バスは路線バスなどと違ってサービスの一環で行っているために時間が最も重視されているわけではありません。従って安全にお客様を送り届けることが最も重視視されています。
給与はいくらもらえるの?
次に給与について説明していきます。給与に関しては企業によって様々ですが、正社員で月給20万円から35万円が相場だと思われます。またこの給与額に加えて賞与を出している企業もあります。
一方、バス会社にではなく施設や学校のドライバーになると時給制や日給制・月給制と様々な形になっていきます。もっと詳しく知りたいという方は「ジョブハウスドライバー」にある各社求人記事をご覧ください。
雇用形態や福利厚生はどうなっているの?
次に雇用形態及び福利厚生について説明していきます。雇用形態について、バス会社の場合、はじめは研修期間や契約社員期間とし、その後正社員として雇用していくシステムを使っている企業が多いです。
また採用は経験者だけでなく、大型二種免許の取得支援制度などにより、バスの運転未経験者手厚く歓迎している企業もあります。
福利厚生については会社によって異なる場合がありますが、社会保険が完備されているところや、家族手当の支給、住宅支援制度、交通費支給など様々な手当てが用意されているのでこちらも詳しく知りたい方は「ジョブハウスドライバー」にある求人記事をチェックしてみて下さい。
送迎バス運転手に必要な資格とは?
まずどのタイプの送迎バスを運転するにあたっても自動車普通免許は必要になってきます。
バス会社ではなく、施設や学校の契約社員として運転手になる場合大型ニ種自動車免許は必要ありませんが、バス会社に契約社員・正社員として勤務する場合大型ニ種自動車免許が必要になってきます。
また、大型二種免許は普通自動車免許取得から3年以上が経たないと受験資格がないため、送迎バス運転手の転職条件の最低ラインは「普通免許取得から3年以上」になります。
「普通免許取得後3年以上だが大型二種免許を持っていない人」に関しては、多くの企業が資格所得支援をおこなっておりドライバーが事前に資格を所得しておくことが強制ではないケースが多いです。
従って企業の中には普通免許を3年以上持っていれば全くの未経験でも受け入れてくれる企業があるということが特徴的です。反対に、既に二種免許を取得している経験者側にもしっかりと優遇措置がある企業が多いです。
送迎バス運転手に必要なスキルとは?
送迎バス運転手は営利目的ではなくサービスで行うため、思いやりや、ホスピタリティ精神が求められます。
また主に運転することが業務のほとんどなので、車を運転することが好きな人や、バスが好きな方にも向いているお仕事となっております。
最後に
ここまで送迎バスについて及び運転手がどのような仕事をしていくらぐらい給与をもらっているのか説明していきました。様々な条件・待遇・給与面に関しても企業によってそれぞれ違っていきます。
しかしながら、ドライバーの事業全体を見てみると運転者不足の企業が多数あり、求人記事も以前より格段に増えております。従って転職をするうえでねらい目ともいえます。
もしよろしければ当サイトの記事をご覧になっていただければと思います。また「ジョブハウスドライバー」の中には路線バス、観光バス、高速バスドライバー、その他職種ではタクシーやトラックなどといった送迎バス以外の求人記事もございますので、もし興味がありましたらそちらもぜひご覧になってみて下さい。