ドライバー求人の『未経験』とは
ドライバーの求人情報に「未経験可(歓迎)」と記載がある求人がありますが、未経験という言葉には大きく分けて4つに分類することができます。
・社会人未経験者
・職種未経験者
・業界未経験者
・免許の未取得者
未経験可と求人を出している企業は多岐に渡りますが、その意図は様々です。 そのため、応募する前に、未経験可の意図を正しく理解する必要があります。
そのポイントをご紹介しますので、転職をする際にはぜひ参考にしてください。
1.社会人未経験者 可の求人に応募する場合
2.職種未経験者 可の求人に応募する場合
3.業界未経験者 可の求人に応募する場合
4.免許の未取得者 可の求人に応募する場合
5.未経験可の求人に応募する際の注意点
1.社会人未経験者 可の求人に応募する場合
社会人未経験者とは、正社員/契約社員として一度も企業に勤めたことがない方のことを指します。 (アルバイトやパート、派遣社員歴は職歴に含みません)
社会人未経験者可の求人に応募する場合のポイントは以下の通りです。
・接客に携わった経験をアピールする
・運転手という仕事に対する熱意・意欲をアピールする
アピールできる職歴が弱い分、この仕事・企業に入りたい、という意欲を前面に出してアピールすることが大切です。
バス業界が社会人未経験者を採用する意図とは
・ 資格が必要な仕事のため、どちらにせよ長期に渡る研修が必要となる
・ 仕事内容が特殊なためそもそも経験者が少ない
・ 若手を積極的に採用して、会社に活力を与えたい
・ 前職のカラーに染まっていない人を採用したい
一概に言えませんが、このような理由から社会人未経験者を採用したい、と思っている企業が多いです。 自分が受けたい企業がどれに当てはまっているのか理解することが合格への近道となるでしょう。
2.職種未経験者可の求人に応募する場合
職種未経験者とは、同じ業界に転職するものの今までは経理として働いていた人が、転職先では営業として働く、といった場合を指します。 ドライバーで言えば、バス整備士から運転手への転職、といったケースが挙げられます。 職種未経験者可の求人に応募する場合のポイントは以下の通りです。
・前職で得た経験をアピールする
・経験を活かしどのようにして会社に貢献できるかアピールする
選考では、前職での経験や失敗から学んだ経験などをしっかりアピールして、業界の事情への理解を示す点がポイントとなってきます。
バス企業が職種未経験者を採用する意図を知る
・ある程度の業界知識があるため、仕事を理解するのが早い
・共通の認識・言語を認識してもらうことができる
・前職で得た知識を活かしやすい
3.バス業界未経験者可の求人に応募する場合
多くの場合、業界未経験者とはドライバー経験があって、たとえば「タクシー運転手がバス運転手になる場合」を指します。 バス業界未経験者可の求人に応募する場合のポイントは以下の通りです。
・前職で得た知識・スキルをアピールする
・違う業界に転職しようと思った理由を詳しく説明できるようにする
4.(大型二種)免許の未取得者 可の求人に応募する場合
全てのバス運転手に共通して必要な免許は、大型自動車第二種運転免許です。 第二種運転免許とは、お客様を乗せて運賃をもらう場合に必要な運転免許のことで、普通自動車免許とはまた別の免許です。
一口にバスと言ってもその種類は一般道を走行する路線バスから高速道路を走行する高速バス、深夜バスや観光バスまで様々です。 大型二種の免許がない人がまず一番はじめにチャレンジしやすい仕事は、「路線バス」の運転手です。 未経験から路線バスの運転手になるには、大型自動車免許を保有している人を優先している求人を選びましょう。 また、会社によっては、第二種免許を会社負担で取得させてもらえるところもあるようです。 普通自動車免許のみの保有者は、まずはそのような求人に応募してみましょう。
5.未経験可の求人に応募する際の注意点
一概に未経験可といっても中身が異なる、ということをこれまでみてきました。 応募をする前にこのような点も大事になってくるので見逃さないようにしましょう。
・ドライバー求人には、自動車免許は必要
・給与面での待遇が悪い場合がある
・教育制度が整っているか確認する
このような注意点も把握した上で応募してください。 少し詳しく見ていきましょう。
・ドライバー求人には、自動車免許は必要
よくあるのが「自動車免許」の資格です。 AT車限定のものは除く場合がほとんどです。 ただし、AT車の限定解除をすることで、MT車免許とすることができます。 限定解除のためには自動車学校で教習を4回以上受けた後、卒業検定に挑戦する必要があります。 合格したら試験場に更新手続きに行き、晴れてMT免許取得です。 学科試験は無く、路上教習も無く全て所内で完結します。 想像以上に簡単に完了するので、恐れずにチャレンジしましょう。
・給与面での待遇が悪い場合がある
家族がいる場合、あまりにも安い給与だと経済的に苦しくなり、続けることが難しくなってしまいます。 また、給与以外にも福利厚生などの待遇も働く上では大事ですので、しっかり確認しましょう。 他にも、免許取得補助の福利厚生の還元方法も各社異なりますので、必ず確認しましょう。
・教育制度が整っているか確認する
未経験可の求人は多くありますが、給与・待遇面や転職のしやすさなどを考慮したら、更なるスキルを身につけておいて損はないでしょう。 ドライバーという仕事であれば、運転スキルの向上はどこの企業に行っても必要です。 ですが、それだけではステップアップを望むのは難しいでしょう。 ですので、スキルアップを望むのであれば教育制度が整っている企業や、勉強をする時間をちゃんととることができるか、というポイントもチェックすることをお勧めします。
まとめ
未経験可の求人には様々な意図があり、それを理解することが転職成功への近道です。 そこを理解していないとアピールすべきポイントがずれ、採用される可能性が低くなります。 とはいえ、未経験者の採用基準は熱意と伸びしろです。 選考でそのことをしっかりアピールすることが何より大事です。