トラック業界の就職・転職市場とは

トラック業界は現在人手不足の業界になっています。 その理由としては、アベノミクスによる配送量の増加、少子高齢化によるドライバー数の減少などがあげられ、国土交通省によると、トラックドライバーの数は1997年の90万人前後をピークに現在は80万人前後となっています。

また、トラックドライバーは昔は非常に稼げる職業で、『毎週高級寿司を食べていた』、『月収80万円はあった』等との話もありました。 しかしながら、近年では業界内での選別が進み、どんな会社でも稼げるような業界から、稼げる会社と稼げない会社が存在しています。 トラックドライバーに転職する際には企業を見極める力が非常に重要です。

ハローワークの求人には要注意

トラックドライバーの平均年収は400万円前後となっていますが、年収300万円以下のドライバーの方も20%弱存在したり、かなり厳しい労働環境で働いている方もいらっしゃいます。 その一方で、研修や福利厚生、育児支援までを行い、離職率を下げている会社もあります。 その見極めが非常に重要です。 しかしハローワークは無料で求人を出せるので、ドライバ―にとって働きやすい企業と働きにくい企業が混在し、どの企業がいいか非常にわかりにくくなっているのです。

求人媒体や紹介で求人・募集を探すのがお勧め

企業が人を採用する方法はいくつかあり、求人媒体や人材紹介(免許を取得し、人を企業に紹介をする企業のこと)はそれぞれ主流の採用手法になっています。 求人媒体や人材紹介で運転手を採用する際には、企業は求人媒体や人材紹介会社にお金を払っています(求職者の利用は無料です)。 お金を払える会社は、余裕がある会社であるケースが非常に多く、教育や福利厚生が充実したケースが多くなっています。 逆にハローワークにしか出していない企業はお金に余裕がなく、給料が安かったり教育がなかったりするケースが多くなっています。

トラックの求人・募集を探す際のポイント①:給料・賞与等

給料は仕事を探す際に当然確認するポイントです。 みなしの残業時間が含まれているかどうかは特に重要なポイントです。 50時間分のみなしの残業時間が含まれている場合には、50時間以降になると残業代が発生する形になります。 また、退職金があるのかどうかも重要なポイントです。 ごくまれにですが、給料に退職金が含まれているケースもありますので、面接時等にきちんと確認するとよいでしょう。 その他にも住宅手当や通勤手当、賞与、の有無も確認すると安心です。

トラックドライバーの求人・募集を探す際のポイント②:労働時間

労働時間もきちんと確認することをお勧めします。 トラックドライバーの場合、昼勤務の場合と夜勤務の場合、また、日をまたぐ勤務がある場合などがあります。 昼勤務の場合には基本的に早朝から、夕方まで働くケースが多くなっています。 特に近距離配送や地場配送の場合、昼勤務が多くなっています。 夜勤務は、20時くらいから翌日の朝まで働く働き方になります。 荷物が集まるターミナル間の運送での仕事が多くなっています。 また、長距離運転の場合は、車中泊をして、かなり長い距離運転する場合もあります。

トラックの求人・募集を探す際のポイント③:資格・免許

トラックの仕事をする際には、準中型免許、中型免許や大型免許といったトラックを運転する専門の免許が必要です。 そのため、求人を確認する際には事前に自分が『必要な資格(スキル)』を持っているかどうかを確認すると良いでしょう。 また、『歓迎する資格(スキル)』の欄にある資格を保有していと合格確率もぐっとあがりますのでそちらも確認するとよいと思います。

【免許と運転できるトラックの種類】 準中型免許:2トントラック、4トントラック 中型自動車免許:4トントラック 大型自動車免許:大型トラック(10トン等)、トレーラー フォークリフト運転者:フォークリフト ※トレーラーを運転する場合は別途牽引免許が必要になります。

トラックの求人・募集を探す際のポイント④:休日・休暇、福利厚生

企業によっては育児手当、寮、車・バイク通勤可、財形貯蓄制度等、より働きやすい環境を整備している企業があります。 福利厚生の中身ももちろん大事なのですが、福利厚生に力を入れているどうかが重要なポイントです。 福利厚生が充実している企業は、働きやすい環境の整備に力を入れている可能性が高く、より良いトラックドライバーライフを過ごせる確率が高くなります。

トラックドライバーの求人・募集を探す際に注意する際のポイントまとめ

トラックドライバー業界の変化から、働きやすい会社と働きにくい会社の差が発生しています。 より良い企業を探す際には、採用にきちんとお金をかけているかどうかが重要なポイントです。 求人媒体や人材紹介に求人情報をだしている会社は採用にお金を出しており、そのほかの育成や福利厚生も充実しているケースが多くなっています。 また、求人情報を見る際は、給料や勤務時間、資格や福利厚生を確認するとミスマッチを防ぐことができますので、ぜひ参考にしていただければと思います。