「技術士試験に合格するには、どれくらいの勉強時間が必要なのだろう?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
技術士試験の合格に必要な勉強時間は、一次試験で約400時間、二次試験で600〜1,200時間、合計1,000〜2,000時間が目安です。特に建設部門は受験者数が全21部門中で最多であり、二次試験の合格率は約9〜10%と非常に難関です。
この記事では、技術士試験の勉強時間の目安を一次・二次試験に分けて具体的に解説するとともに、建設部門に特化した勉強法や学習スケジュール、働きながら合格を目指すための時間確保のコツまで網羅的にお伝えします。
技術士試験の合格に必要な勉強時間は合計1,000〜2,000時間

技術士試験は一次試験と二次試験の2段階で構成されており、それぞれ求められる勉強時間が大きく異なります。ここでは、試験ごとの勉強時間の目安と、建設部門ならではの特徴を解説します。
技術士一次試験の勉強時間は約400時間が目安
技術士一次試験の合格に必要な勉強時間は、約400時間が一般的な目安です。1日2時間の学習を続けた場合、約6〜7ヶ月の準備期間が必要になります。
一次試験は「基礎科目」「適性科目」「専門科目」の3科目で構成されるマークシート式の試験です。大学の理工系課程を修了している方であれば基礎的な知識があるため、300時間程度で合格できるケースもあります。一方で、文系出身や実務経験が浅い方は500時間以上必要になることもあるため、自分の知識レベルに合わせた計画が大切です。
技術士二次試験の勉強時間は600〜1,200時間が目安
二次試験の合格には、600〜1,200時間の勉強時間が必要とされています。一次試験とは異なり、筆記試験(論文形式)と口頭試験の2段階で実施されるため、対策の幅が広がります。
筆記試験では、必須科目と選択科目の論文を時間内に書き上げる力が求められます。論文の「型」を身につけ、添削を繰り返す練習だけで最低600時間は見込んでおきましょう。また、口頭試験は合格率こそ約90%と高いものの、業務経歴の棚卸しや想定問答の準備に100〜200時間程度は必要です。
1日2時間の勉強で計算すると、二次試験だけで10ヶ月〜1年6ヶ月の学習期間が目安になります。
建設部門の勉強時間は他部門と比べて長い?
技術士の全21部門の中で、建設部門は受験者数が最も多い部門です。令和6年度の二次試験では建設部門だけで約13,298人が受験しており、2位以下の部門を大きく引き離しています。
建設部門の勉強時間が他部門より特別長いわけではありませんが、受験者数が多いぶん競争が激しく、二次試験の合格率は約9〜10%と全部門平均(約11%)より低い傾向にあります。そのため、合格水準に達するには他の受験者と差をつけるだけの質の高い準備が欠かせません。
建設部門の選択科目は「土質及び基礎」「鋼構造及びコンクリート」「都市及び地方計画」「河川、砂防及び海岸・海洋」「港湾及び空港」「電力土木」「道路」「鉄道」「トンネル」「施工計画、施工設備及び積算」「建設環境」の11科目に分かれており、自分の専門分野をどれだけ深く対策できるかが合否を分けます。
技術士と他の難関資格の勉強時間を比較
技術士の難易度を他の国家資格と比較すると、以下のとおりです。
| 資格名 | 勉強時間の目安 | 合格率 |
|---|---|---|
| 技術士(建設部門) | 1,000〜2,000時間 | 一次33.1%/二次9.3% |
| 一級建築士 | 1,000〜1,500時間 | 約10% |
| 社会保険労務士 | 800〜1,300時間 | 約5〜8% |
| 中小企業診断士 | 1,000〜1,500時間 | 約4〜8% |
| 1級土木施工管理技士 | 300〜600時間 | 約30〜40% |
技術士は理系の最高峰資格ともいわれ、勉強時間・難易度ともに建設業界の資格の中ではトップクラスです。ただし、1級土木施工管理技士をすでに取得している方は、建設分野の専門知識が備わっているため、二次試験の対策を効率的に進められる可能性があります。
技術士試験の合格率は?建設部門の最新データ【2025年度】

勉強時間の目安を把握したら、次に気になるのは合格率ではないでしょうか。合格率を正しく理解することで、必要な勉強量のイメージがより具体的になります。
一次試験の合格率は約30〜40%で推移
技術士一次試験の全部門総合の合格率は、近年30〜40%の範囲で推移しています。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025) | 17,013人 | 5,754人 | 33.8% |
| 令和6年度(2024) | 16,666人 | 6,233人 | 37.4% |
| 令和5年度(2023) | 16,631人 | 6,601人 | 39.7% |
合格率は30%台と、国家資格としては比較的高い水準です。各科目50%以上の正答率が合格基準であり、過去問を中心に計画的に学習すれば、十分に手の届く試験といえます。
二次試験の合格率は約10〜12%の狭き門
一方、二次試験の合格率は約10〜12%と一気に難易度が上がります。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025) | 24,135人 | 2,752人 | 11.4% |
| 令和6年度(2024) | 23,043人 | 2,395人 | 10.4% |
| 令和5年度(2023) | 22,877人 | 2,690人 | 11.8% |
二次試験は筆記試験と口頭試験の2段階で実施されます。筆記試験を突破できれば口頭試験の合格率は約90%と高いため、勝負は筆記試験で決まるといっても過言ではありません。
建設部門の合格率と受験者数の推移
建設部門は全21部門の中で最も受験者数が多く、令和7年度の一次試験の合格率は33.1%、二次試験の合格率は9.3%でした。
令和6年度には建設部門の二次試験(筆記)の合格率が9.1%にとどまり、2019年度の試験制度改正後で初めて10%を下回ったことが話題になりました。建設部門は受験者のレベルが高いうえに受験者数も多いため、全部門平均よりも合格率が低くなる傾向があります。
合格率から逆算する現実的な学習計画
建設部門の二次試験合格率が約9〜10%ということは、受験者の上位10人に1人しか合格できない計算です。この数字を踏まえると、以下の学習計画が現実的です。
- 一次試験:試験日の6ヶ月前から開始。1日2時間で約400時間を確保
- 二次試験(筆記):試験日の12ヶ月前から開始。1日2〜3時間で800〜1,000時間を確保
- 二次試験(口頭):筆記合格発表後、2ヶ月間で集中的に100時間を確保
二次試験は一発合格が理想ですが、2〜3回の受験で合格する方も多いです。不合格でも受験経験は確実に次回の対策に活きるため、「受けながら成長する」という姿勢も大切です。
出典:アガルート「技術士試験の難易度とは?一次・二次試験 全部門総合&部門別合格率」
技術士一次試験の科目別勉強法と時間配分

一次試験は「基礎科目」「適性科目」「専門科目」の3科目で構成されています。各科目50%以上の正答率が合格条件です。科目ごとの特徴を理解し、効率的に学習時間を配分しましょう。
基礎科目は過去問5年分の反復が最短ルート
基礎科目は「設計・計画」「情報・論理」「解析」「材料・化学・バイオ」「環境・エネルギー・技術」の5つの分野から出題されます。30問中15問を選択して解答し、8問以上の正解(50%以上)で合格です。
出題傾向は過去問の類似問題が多いため、過去5年分の問題を3回以上繰り返すのが最も効率的な対策です。得意分野を中心に解く問題を選べるので、苦手分野は最低限の対策にとどめ、得意分野で確実に得点する戦略が有効です。
目安の学習時間:約100〜120時間
適性科目は技術者倫理の理解がカギ
適性科目は技術者倫理や技術士法、公益確保に関する問題が15問出題されます。8問以上の正解が合格条件です。
一見すると常識で解けそうな問題が多いですが、技術士法の条文や技術者倫理の考え方を正確に理解していないと、紛らわしい選択肢に惑わされることがあります。過去問を解きながら、技術士法の条文を丁寧に確認する学習が効果的です。
目安の学習時間:約50〜80時間
専門科目(建設部門)の頻出分野と優先順位
専門科目は建設部門の場合、土木工学や建設技術に関する問題が35問中25問を選択して解答します。13問以上の正解が求められます。
建設部門の専門科目で頻出の分野は以下のとおりです。
- 構造力学・水理学・土質力学:毎年出題される最重要分野。計算問題が中心
- 測量:公式を覚えれば得点しやすい分野
- 都市計画・建設環境:暗記系の問題が多い
- 施工管理・建設マネジメント:実務経験があれば有利
構造力学・水理学・土質力学の「3力」は避けて通れない最重要分野です。計算問題に苦手意識がある方は、早めに取り組んで基礎を固めましょう。
目安の学習時間:約200〜250時間
一次試験の学習スケジュール例【6ヶ月プラン】
一次試験は例年11月に実施されます。5月から学習を開始する場合の6ヶ月プランを紹介します。
| 時期 | 学習内容 | 1日の目安 |
|---|---|---|
| 5〜6月 | 専門科目(3力の基礎固め) | 2時間 |
| 7〜8月 | 専門科目(過去問演習)+基礎科目開始 | 2〜2.5時間 |
| 9〜10月 | 基礎科目(過去問反復)+適性科目 | 2〜2.5時間 |
| 11月(試験直前) | 全科目の総仕上げ・弱点補強 | 2.5〜3時間 |
ポイントは、配点が最も高い専門科目から着手することです。基礎科目と適性科目は後半に集中的に取り組んでも間に合うケースが多いため、序盤は専門科目に注力しましょう。
技術士二次試験の勉強法と合格に近づく5つの戦略

二次試験は技術士試験の最大の山場です。論文形式の筆記試験と口頭試験を突破するために、効果的な勉強法と戦略を紹介します。
筆記試験対策は「論文の型」を身につけることから始める
二次試験の筆記試験では、必須科目(建設部門全般に関する論文)と選択科目(専門分野の論文)が出題されます。試験時間は必須科目が2時間、選択科目が3時間30分の合計5時間30分で、手書きで600字詰め用紙に論文を書きます。
まず最初に取り組むべきは、合格答案に共通する「論文の型」を習得することです。具体的には以下の構成が基本です。
- 課題の抽出:テーマに対して複数の課題を提示し、最も重要な課題を特定する
- 解決策の提示:技術的な根拠に基づいた具体的な解決策を示す
- リスクと対応:解決策のリスクや留意点を述べ、対応策を示す
この「型」に沿って過去問のテーマで繰り返し書く練習をしましょう。最初は時間制限を設けず、慣れてきたら本番と同じ時間で書くトレーニングに移行します。
選択科目の論文は添削を受けて精度を上げる
選択科目の論文は自分の専門分野について深い知識と応用力が問われます。建設部門では「施工計画、施工設備及び積算」「道路」「鋼構造及びコンクリート」などの選択科目から1つを選びます。
論文は自分だけで完結させず、第三者の添削を受けることが合格への近道です。独学では「自分の論文のどこが弱いか」に気づきにくいため、以下のいずれかの方法で客観的なフィードバックを得ましょう。
- 通信講座の添削サービスを利用する
- 社内の技術士有資格者に添削を依頼する
- 技術士受験者のオンラインコミュニティで相互添削する
必須科目は建設業界の時事テーマを押さえる
必須科目は建設部門全般にわたる技術的な課題が出題されます。近年の出題傾向としては、以下のテーマが頻出です。
- 生産性向上・i-Construction:ICT活用やBIM/CIMの導入
- 担い手確保・働き方改革:建設業の2024年問題、時間外労働の上限規制
- 防災・減災・国土強靱化:激甚化する自然災害への対応
- インフラ老朽化対策:予防保全型メンテナンスへの転換
- カーボンニュートラル:建設分野のGX(グリーントランスフォーメーション)
国土交通白書や社会資本整備重点計画などの政策文書に目を通しておくと、出題テーマの背景を理解した深い論述ができるようになります。
口頭試験は業務経歴の棚卸しが9割
口頭試験は約20分間で実施され、業務経歴や技術士としてのコンピテンシー(資質能力)が問われます。合格率は約90%と高いものの、準備不足で不合格になる方も一定数います。
対策の中心は、受験申込時に提出する「業務経歴票」の内容を深く掘り下げることです。以下の質問に明確に答えられるよう準備しましょう。
- その業務でどんな技術的課題があったか
- あなたはどのような立場で、どう対処したか
- その結果、どのような成果が得られたか
- 技術士としての倫理観・公益確保をどう意識したか
業務経歴票は「口頭試験の台本」と考え、試験官が質問したくなるような内容にまとめることが重要です。
独学・通信講座・予備校のメリット・デメリット比較
二次試験の対策方法には大きく3つの選択肢があります。自分の状況に合った方法を選びましょう。
| 学習方法 | メリット | デメリット | 費用目安 |
|---|---|---|---|
| 独学 | 費用が安い、自分のペースで進められる | 添削が受けにくい、モチベーション維持が難しい | 5,000〜20,000円 |
| 通信講座 | 添削指導あり、場所を選ばない | 対面指導がない、自己管理が必要 | 30,000〜100,000円 |
| 予備校・セミナー | 対面での手厚い指導、仲間ができる | 費用が高い、通学の負担 | 100,000〜300,000円 |
初受験の方や論文に不安がある方は、通信講座で添削を受けながら学習するのがおすすめです。すでに一度受験経験がある方は、弱点を把握したうえで独学を中心にしつつ、論文添削サービスだけ活用するのも効率的です。
働きながら勉強時間を確保する方法【社会人向け】

技術士試験の受験者の大半は、建設業界で働く社会人です。仕事と勉強の両立は簡単ではありませんが、工夫次第で必要な勉強時間を確保することは十分可能です。
1日2時間×12ヶ月で合格を目指すモデルスケジュール
二次試験の合格を目指す場合、1日2時間×365日で約730時間を確保できます。これを12ヶ月のスケジュールに落とし込むと、以下のようなイメージです。
| 時期 | 学習内容 | 累計時間の目安 |
|---|---|---|
| 8〜9月 | 業務経歴票の作成・選択科目のキーワード整理 | 約120時間 |
| 10〜12月 | 選択科目の論文練習(月4本ペース) | 約300時間 |
| 1〜3月 | 必須科目の論文練習+時事テーマの学習 | 約480時間 |
| 4〜6月 | 模擬問題演習・時間内答案練習 | 約660時間 |
| 7月(試験直前) | 総仕上げ・直前の論文ブラッシュアップ | 約730時間 |
二次試験は例年7月に筆記試験が実施されるため、前年の8月頃から準備を始めるのが理想です。「1日2時間」は平日1.5時間+休日3時間のように柔軟に配分してもOKです。
通勤・昼休み・早朝のスキマ時間を最大活用する
まとまった勉強時間が取れない日でも、スキマ時間を活用すれば1日30分〜1時間を追加で確保できます。
- 通勤時間(片道30分の場合):キーワード集の暗記、過去問の選択肢チェック
- 昼休み(15〜20分):論文の骨子(アウトライン)作成、時事テーマの情報収集
- 早朝(出勤前30〜60分):論文の執筆練習。朝は集中力が高いため最も効果的
スキマ時間にはスマホアプリや過去問のPDFを活用すると便利です。論文の「ネタ帳」をスマホにメモしておき、思いついた解答のポイントをいつでも記録できる状態にしておきましょう。
モチベーションを維持する3つのコツ
1,000時間を超える長期学習では、モチベーションの維持が合否を分ける重要な要素です。
- 勉強時間を「見える化」する:Studyplusなどの学習記録アプリで日々の勉強時間を記録すると、積み上がった時間が自信になります
- 小さな目標を設定する:「今月は論文4本書く」「今週中に過去問1年分を終わらせる」など、達成しやすい単位で目標を設定します
- 合格後のメリットを具体的にイメージする:技術士を取得すれば年収アップや転職市場での優位性が得られます。具体的なキャリアビジョンを思い描くことで、学習の原動力になります
勉強仲間・SNSコミュニティの活用法
一人で勉強を続けるのが辛くなったら、同じ目標を持つ仲間を見つけましょう。
X(旧Twitter)では「#技術士受験」「#技術士勉強中」などのハッシュタグで受験仲間がつながっています。日々の勉強記録を発信したり、他の受験者の取り組みを見たりすることで、「自分も頑張ろう」という気持ちが生まれます。
また、技術士受験の勉強会やオンライン講座では、模擬口頭試験や論文の相互添削ができるコミュニティもあります。特に二次試験の対策では、一人で完結させるよりも他者との交流を通じて視野を広げることが大切です。
技術士を取得すると建設業界でどう変わる?年収・キャリアへの影響

長い勉強時間を費やしてまで技術士を目指す価値はあるのか——。答えは明確に「はい」です。技術士の取得は建設業界でのキャリアに大きなプラスをもたらします。
技術士の平均年収は600〜800万円【建設部門】
技術士(建設部門)の平均年収は約600〜800万円が相場です。企業規模別に見ると、以下のような差があります。
| 企業規模 | 平均年収の目安 |
|---|---|
| 大企業(1,000人以上) | 約752万円 |
| 中企業(100〜999人) | 約669万円 |
| 小企業(10〜99人) | 約606万円 |
建設業界の全体平均年収と比較すると、技術士はより高い水準にあります。独立開業した場合はコンサルタント契約で年収800〜1,200万円も十分に狙えるため、長期的なキャリア投資として十分にリターンが見込めます。
監理技術者・専任技術者として重宝される理由
建設業法では、一定規模以上の工事には「監理技術者」の配置が義務づけられています。技術士(建設部門)を取得すると、この監理技術者の資格要件を満たすことができます。
また、建設業の許可を維持するために必要な「専任技術者」にも技術士は該当します。つまり、技術士がいなければ受注できない工事があるため、会社にとって技術士は「いなくてはならない存在」です。この希少価値が、年収や待遇面での優遇につながっています。
技術士が転職市場で高く評価されるポイント
技術士の資格は転職市場でも大きな武器になります。その理由は以下のとおりです。
- 技術力の客観的な証明:二次試験の合格率約10%を突破した実力の裏付けになる
- 即戦力としてのアピール:監理技術者として即座に配置できる人材は常に不足している
- 公共工事の受注に直結:技術士の在籍数は公共工事の「経営事項審査(経審)」の加点対象
建設業界は慢性的な技術者不足が続いており、技術士の有資格者は引く手あまたです。より良い条件での転職を実現しやすい資格といえるでしょう。
建設コンサルタントへのキャリアチェンジも可能
施工管理の現場で働いている方が技術士を取得すると、建設コンサルタントへのキャリアチェンジという選択肢も広がります。
建設コンサルタントの登録には技術士の資格が要件となっているケースが多く、設計や計画段階から建設プロジェクトに関われるようになります。現場での経験と技術士の知識を組み合わせることで、より上流の工程でキャリアを築くことが可能です。
また、建設コンサルタントは施工管理と比べてデスクワークの比率が高いため、「体力的にいつまで現場で働けるか不安」という方にとっても、将来のキャリアパスとして有力な選択肢になります。
技術士の勉強時間に関するよくある質問
Q. 技術士試験に半年で合格できますか?
一次試験であれば、6ヶ月間(約400時間)の学習で合格を目指すことは十分可能です。ただし、二次試験は最低でも600〜1,000時間の準備が必要なため、半年では難しいのが現実です。二次試験を含めた合格までには、1年半〜2年程度の学習期間を見込んでおくとよいでしょう。
Q. 技術士は独学でも合格できますか?
一次試験は過去問中心の独学で十分に合格可能です。二次試験の独学合格も不可能ではありませんが、論文の添削を受ける機会がないと自分の弱点に気づきにくいのが難点です。二次試験では通信講座の添削サービスや、社内の技術士有資格者からのフィードバックを活用することを強くおすすめします。
Q. 建設部門は他の部門より難しいですか?
建設部門の二次試験合格率は約9〜10%で、全部門平均(約11%)よりやや低い傾向があります。これは建設部門の受験者数が最も多く競争が激しいためです。ただし、勉強時間の目安は他部門と大きく変わりません。建設部門特有の出題テーマ(i-Construction、インフラ老朽化対策など)をしっかり押さえれば、十分に合格を狙えます。
Q. 1級土木施工管理技士と技術士はどちらを先に取るべきですか?
まず1級土木施工管理技士を取得し、その後に技術士を目指すのが一般的なルートです。1級土木施工管理技士の方が合格率が高く(約30〜40%)、勉強時間も300〜600時間と比較的短いため、先に取得して基礎力を固めるのが効率的です。施工管理技士で身につけた知識は技術士の一次試験・二次試験の両方に活きます。
Q. 仕事が忙しくて1日2時間の勉強時間が取れません。どうすればいいですか?
まとまった時間が取れない場合は、スキマ時間の積み上げで対応しましょう。通勤時間にキーワード集を確認し、昼休みに論文の骨子を考え、早朝に30分だけ論文を書くなど、細切れの時間を活用すれば1日1〜1.5時間は確保できます。学習期間を12ヶ月から18ヶ月に延ばすことで、1日あたりの負担を軽減する方法もあります。
まとめ:技術士試験は計画的な勉強時間の確保が合格のカギ
技術士試験の合格に必要な勉強時間は、一次試験で約400時間、二次試験で600〜1,200時間、合計1,000〜2,000時間が目安です。建設部門は受験者数が最多で競争が激しいものの、正しい戦略と継続的な学習で合格は十分に実現できます。
この記事のポイントを振り返りましょう。
- 一次試験は過去問中心の対策で6ヶ月、二次試験は論文練習と添削を軸に12ヶ月が目安
- 建設部門の二次試験合格率は約9〜10%。質の高い論文力が合否を分ける
- スキマ時間を活用し、1日2時間の学習を習慣化することが重要
- 技術士を取得すれば年収600〜800万円、監理技術者としての市場価値向上が期待できる
技術士は取得までに時間がかかる資格ですが、そのぶんキャリアへのリターンは非常に大きいです。まずは今日から1日30分でもいいので、学習をスタートしてみてはいかがでしょうか。
建設業界で、あなたのキャリアを次のステージへ。
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