「技術士試験って、どの部門が一番難しいの?」 「合格率が高い部門を選べば受かりやすい?」

技術士を目指す多くの方が、部門選びで悩んでいます。実際、令和6年度の第二次試験では、最低7.0%(情報工学)から最高20.0%(船舶・海洋)まで、合格率に約3倍の開きがあります。

しかし結論から言えば、合格率が高い部門=簡単ではありません。本記事では、部門別難易度の「本当の意味」と、あなたに最適な部門選びの基準を、最新データをもとに徹底解説します。

本記事では、次のポイントをわかりやすく整理して解説します。

  • 技術士試験(一次・二次)の難易度の全体像
  • 最新の部門別合格率と難易度イメージ
  • 各部門が「難しい」と言われる背景・理由

結論として、技術士試験は全体として難関資格であり、とくに二次試験は合格率がおおむね10%前後と非常に厳しい試験です。一方で、部門ごとに合格率の差はあっても、どの部門も「6割以上得点で合格」という基準は共通であり、数字だけで「楽な部門」を探すのはおすすめできません。

この記事を読めば、「自分が受けようとしている技術士部門の難易度が、全体の中でどのあたりに位置しているのか」を具体的にイメージしやすくなるはずです。


技術士試験の難易度はどれくらい?最新データで全体像を解説

技術士試験は「第一次試験」と「第二次試験」の2段階で構成されており、それぞれで難易度の性質が異なります。直近の統計では、第一次試験は合格率約37%、第二次試験は合格率約10%となっており、特に二次試験のハードルが高いことが分かります。

令和6年度(2024年度)の全体合格率は、主に次のとおりです。

  • 第一次試験(全部門合計):受験者数16,666人/合格者数6,233人 → 合格率37.4%
  • 第二次試験(全部門合計・最終):受験者数23,043人/合格者数2,395人 → 合格率10.4%

出典:日本技術士会「技術士第一次試験 統計情報」、日本技術士会「技術士第二次試験 統計情報」

ここからは、一次・二次それぞれの「何が難しいのか」をもう少し具体的に見ていきます。

技術士試験の一次・二次の合格率と難しさの違い

技術士試験の第一次試験は、科学技術全般の基礎知識や専門分野の知識を問うマークシート形式の試験です。直近3年を見ると、合格率は 42.2%(令和4年度)→39.7%(令和5年度)→37.4%(令和6年度)と、40%前後で推移しています。しっかりと学習時間を確保すれば、多くの受験者が十分に狙えるレベルといえます。

一方、第二次試験は、筆記(論文)と口頭試験で構成されており、合格率は近年おおむね9〜12%程度、令和6年度は10.4%でした。一次試験に比べると合格率はぐっと下がり、「10人受けて1人前後が受かる試験」と考えるとイメージしやすいでしょう。

出典:CIC日本建設情報センター「【2025年版】技術士の資格試験対策を徹底解説」

二次試験が特に難しい理由(論文・口頭の要求水準)

第二次試験が難しい最大の理由は、「正しい知識を持っているだけでは合格できず、実務経験を踏まえた論理的な説明力が求められる」点にあります。

試験官は、次のようなポイントを総合的に見ています。

  • 技術的な課題を、自分の言葉で論理的に説明できているか
  • 自分の経験と知識を結び付けて、筋の通ったストーリーになっているか
  • 安全性・倫理・社会的影響まで含めた判断ができているか
  • 文章として読みやすく、構成が破綻していないか

そのため、参考書の内容を暗記するだけでは不十分で、「自分の経験をどう語るか」を磨く必要がある試験です。特に20〜30代の若手は、経験の量が限られることもあり、この部分で苦戦するケースが多く見られます。

実務経験の質が合否に影響するメカニズム

技術士試験では“何年働いたか”という年数そのものよりも、「どのような経験を、どのレベルまで言語化できるか」が合否に直結します。

たとえば、次のような場面は論文や口頭試験で評価されやすい題材です。

  • トラブルや不具合が発生した際に、原因を分析し、対策を立案・実行した経験
  • 安全性や品質向上のための改善提案を行い、現場に定着させた経験
  • コストや工期、環境負荷など、複数の制約条件を調整したプロジェクト経験

これらの経験を「課題 → 原因 → 対策 → 結果」という流れで整理し、自分の判断や工夫を明確に示せるかどうかが重要です。実務経験が浅くても、日々の業務を丁寧に振り返り、エピソードをストックしておけば、十分に戦える余地があります。

偏差値・他資格比較で見る技術士の位置づけ

難易度をイメージしやすくするために、資格学校が「偏差値」の形で技術士試験のレベルを示していることがあります。アガルートの試算によると、技術士第一次試験の偏差値は55〜56、第二次試験は60〜64程度とされています。

大学入試レベルに例えると、

  • 第一次試験:中堅私大〜地方国立大学クラス
  • 第二次試験:MARCHクラス(明治・青学・立教など)に近い水準

もちろんこれはあくまで一つの目安ですが、「技術士(二次)は、理系の国家資格の中でも上位クラスの難易度」と考えておくとよいでしょう。

出典:アガルート「技術士試験の難易度を偏差値で例えると?」

技術士の難易度は部門で差がある?部門別合格率ランキング(最新)

「どの部門が難しいのか」を把握するには、最新の部門別合格率を確認するのが最も確実です。 技術士試験は全21部門あり、第二次試験の合格率は 部門ごとに約7〜20%まで大きくばらつきがあります。 受験者数や受験者層によって数字が変わるため、単純な“難易度ランキング”ではなく、 背景とセットで理解することが重要です。

最新の部門別合格率一覧(令和6年度)

令和6年度 第二次試験の全体と主要部門の合格率は以下の通りです。

技術部門 受験者数 合格者数 合格率
情報工学 430人 30人 7.0%
建設 17,730人 1,547人 8.7%
電気電子 1,145人 104人 9.1%
機械 1,028人 192人 18.7%
原子力・放射線 100人 19人 19.0%
船舶・海洋 20人 4人 20.0%

出典:文部科学省「令和6年度 技術士第二次試験 筆記試験結果」

難関部門TOP3(情報工学・建設・電気電子)

令和6年度の合格率をもとに難関部門を見ると、特に次の3つが低い水準にあります。

  • 情報工学:7.0%
  • 建設:8.7%
  • 電気電子:9.1%

これらの部門は受験者数が多く、実務経験の幅・深さが問われやすい傾向があります。 特に情報工学は最新技術の変化が激しく、 論文で高度な抽象化・論理性が求められる点が難易度を押し上げています。

比較的合格しやすい部門(船舶・海洋、原子力、機械など)

一方で、令和6年度では以下の部門が比較的高い合格率となっています。

  • 船舶・海洋:20.0%
  • 原子力・放射線:19.0%
  • 機械:18.7%

ただし、これらの部門は受験者数が少ないため、 「実務歴が長く経験豊富な受験者が多い」ことが合格率上昇の一因です。 したがって、合格率が高い=簡単というわけではありません。

受験者数と難易度の関係(母数ロジック)

建設部門は17,000人以上が受験する一方で、船舶・海洋部門は20人前後と、 部門による受験者数の差が1000倍近くあるケースもあります。

そのため、合格率は「部門の難しさ」ではなく、「受験者属性と母数」の影響を強く受けます。 数字を見る際には、この前提を理解しておくことが欠かせません。

各技術士部門が“難しい”とされる理由を深掘り【分野特性×出題傾向】

合格率だけでは見えないのが、「なぜこの部門は難しいのか」という本質です。 部門ごとに求められる実務経験や、論文で評価される観点は大きく異なります。 ここでは、代表的な技術部門の難しさを具体的に整理します。

建設部門(受験者が多く、範囲も広い“王道部門”)

建設部門は受験者が最も多く、令和6年度は17,730人が受験しました。 社会的影響の大きいインフラ案件を扱うため、

  • 安全・品質・コスト・環境など複数の制約条件を扱う必要がある
  • 公共性が高く、社会的説明責任が求められる
  • “技術的に正しい”だけでは不十分で、総合判断力が必要

論文で社会性まで踏まえた説明が求められる点が、建設部門の難しさの核心です。

情報工学部門(変化スピードと抽象度がネック)

情報工学部門の合格率は7.0%と最低水準で、難しい理由として次の点が挙げられます。

  • AI・クラウド・セキュリティなど技術変化が非常に速い
  • 概念的・抽象的なテーマが多く、文章化の難易度が高い
  • トラブル対応の責任範囲が広く、リスク管理の深い理解が必要

“最新知識 × 実務の抽象化”の両立が求められるため、若手には特にハードルが高い部門です。

機械・電気電子部門(理論と現場の融合が求められる)

機械部門・電気電子部門は製造業、インフラ、エネルギーなど幅広い領域が関わるため、論文で問われるテーマも多岐にわたります。

  • 材料・熱・電磁気などの基礎理論への理解
  • 現場での改善やトラブル対応の実務経験
  • 安全性・信頼性を重視した判断の妥当性

理論だけでも、現場経験だけでも合格に届かない“ハイブリッド型”の難しさがあります。

マイナー部門(合格率が高くても“受けやすい”とは限らない)

繊維、船舶・海洋、原子力などは合格率が高めに出ることがありますが、背景には次の要素があります。

  • 分野に従事する技術者が少なく、受験者も限定される
  • 受験者の多くが長年その分野で経験を積んだ専門人材
  • 専門用語・技術背景が特殊で、他分野からの参入は困難

そのため、“合格率が高い=簡単”と誤解しないことが重要です。

難易度の差は“実務経験”にあり?若手が知るべき部門選びの注意点

技術士試験では、どの部門を受けるかによって難易度の感じ方が大きく変わります。 とはいえ、合格率が高い部門を選んだ方が有利かというと、必ずしもそうではありません。 最終的に合否を左右するのは「実務経験のフィット度」と「経験の言語化力」です。 ここでは、若手が押さえておくべき現実的な部門選びのポイントを整理します。

合格率が高い部門を選んでも、未経験分野は合格しにくい理由

技術士の第二次試験は、自分の実務経験をもとに論文を作成するため、経験のない分野で受験すると

  • 「経験として語れる具体例」が不足する
  • 問題文の趣旨とキャリアの接点が少ない
  • 抽象的な説明しか書けず、論理の深さが不足しがち

といった問題が起きます。 実務経験ゼロの部門は、合格率が高くても実は最も不利になる選択肢です。

20〜30代は“今の業務フィールド”を選ぶのが最も合格しやすい

若手は特に、「今、自分が最も深く関わっている領域」で受けるのが最適解です。 理由はシンプルで、

  • 日々の業務から論文のテーマを選びやすい
  • トラブル対応・改善活動・調整業務など、書けるエピソードが豊富
  • 口頭試験で深掘られても、自分の言葉で答えやすい

実務経験の密度は年齢とともに増すため、若手こそ “身近なテーマで勝負する” 戦略が有効です。

実務経験が浅い若手でも戦いやすい部門の特徴

部門によっては、若手でも比較的取り組みやすい領域があります。 次の特徴を持つ部門は、論文で扱える経験の幅が広い傾向があります。

  • 組織内の調整・改善活動がテーマになりやすい
  • 比較的、基礎技術・共通技術の比率が高い
  • 業務プロセスの改善や安全管理など、若手にも担当機会が多い

ただし、どの部門でも「実務経験 × ロジック」の組み合わせが評価軸になる点は共通します。 経験を棚卸しし、因果関係で説明できるかどうかが勝負の分かれ目です。

複数部門の取得は可能?最初の1部門の選び方

登録技術士の約20%は複数部門を保有しています(日本技術士会 公表値より)。 とはいえ、最初の1部門については、 「最も経験が豊富で、深く語れる領域」を選ぶのが圧倒的に有利です。

2部門目以降は、実務で近しい分野(例:電気電子 → 機械、化学 → 繊維)に広げるケースが一般的です。 最初に基盤を固めることで、後続の部門も取りやすくなります。

【3ステップ診断】あなたに最適な技術士部門の選び方

ステップ1: 実務経験チェック

  • 現在の業務内容を3年以上継続している → その分野で受験
  • 複数分野に関わっている → 最も「課題解決経験」が多い分野
  • 経験が浅い(1〜2年) → 直属の上司・先輩の取得部門を参考に

ステップ2: 将来性チェック

  • 転職・独立を考えている → 建設・電気電子など需要が高い部門
  • 現職でキャリアアップしたい → 社内で評価される部門

ステップ3: 合格可能性チェック

  • 論文で書けるエピソードが3つ以上ある → 合格圏内
  • 技術的なトラブル対応経験がある → 強み

技術士試験の難易度を左右する要因【部門別以外の差も理解】

技術士試験の難しさは、部門ごとの差だけでなく、試験形式や評価基準そのものにも強く影響されます。 特に第二次試験では、 論理力・倫理観・文章力といった“技術以外の能力”が合否を左右する 点が大きな特徴です。 ここでは、難易度を押し上げる主要な要因を整理します。

論文の構成力・文章力が合否を大きく左右する

技術士の論文は、専門知識よりも「文章としての完成度」が重視されます。 評価される論文には共通して、

  • 課題と原因が明確に整理されている
  • 対策が技術的に妥当で、リスク配慮も含まれる
  • 論理の飛躍がなく、読み手にとって自然な流れになっている

があります。 知識量が多くても、構成が弱いと評価は伸びないのが技術士試験ならではの難しさです。

口頭試験では“技術士倫理”の理解が必須

口頭試験の評価基準には「技術士倫理」が含まれており、判断の妥当性が問われます。 具体的には、

  • 安全性を優先した判断ができるか
  • 社会的影響を考慮した意思決定になっているか
  • コスト・環境・品質のバランスを説明できるか

などが挙げられます。 「技術的に正しい」だけでは不十分で、社会性を伴う判断が求められる点が難易度を押し上げています。

受験回数と合格率の関係(毎年の改善が反映される)

技術士試験は、1回目よりも2回目、3回目と、受験を重ねるごとに合格に近づく傾向があります。 理由は、

  • 論文の型を理解し、改善サイクルを回せる
  • 自分の弱点(論理構成・経験整理)が明確になる
  • 口頭試験の質問傾向を把握しやすくなる

といった点があるためです。 “落ちて当然”の試験ではなく、“改善すれば届く試験”と言い換えることもできます。

試験制度変更・社会動向が難易度に与える影響

SDGs、脱炭素、DX推進など、社会全体の動きは技術士試験のテーマにも反映されます。

  • 環境配慮・サステナビリティへの理解
  • DX・デジタル化の知識(特に情報工学など)
  • 災害リスク・レジリエンスの視点

これらのテーマは複合的で難しく、 社会背景を踏まえた課題設定・論理展開が求められる点が難易度に影響します。

難易度が高い技術士試験を突破するために“最低限”知っておくべきこと

技術士試験の難易度は高いものの、適切な準備をすれば確実に合格へ近づけます。 ここでは、特に第二次試験に向けて押さえておきたい「最低限の前提」をまとめます。 本格的な学習方法は別の記事で詳しく解説するため、ここでは “何から取り組むべきか” を明確にするためのポイントのみ に絞って解説します。

第一次試験は「基礎・適性・専門」の配点構造を理解するだけで有利になる

第一次試験は「基礎科目」「適性科目」「専門科目」の3つに分かれており、 それぞれ 50% 以上の得点が必要です(技術士法施行規則)。 構造を理解しておくと、勉強量を最適化しやすくなります。

  • 基礎科目:幅広い科学技術の基礎を問う
  • 適性科目:技術者倫理など判断力を問う
  • 専門科目:部門ごとの専門知識を問う

必要な配点を把握するだけで、効率的な学習計画に大きく近づきます。

第二次試験は“経験の棚卸し”を最初に行うと効率が一気に上がる

第二次試験では、日々の業務経験がそのまま論文の材料になります。 そのため、勉強開始時に

  • 経験した案件(目的・役割・成果)
  • 技術的課題と、その解決プロセス
  • 改善活動・トラブル対応・リスク判断

を整理しておくと、後の論文作成が非常にスムーズになります。 論文の約50%は“事前整理の質”で決まると言ってもよいほど重要です。

部門別の出題範囲を押さえるだけで論文の方向性が定まりやすい

各部門には、技術士会が定めた「必須科目の出題項目」が存在します。 出典:日本技術士会「第二次試験出題内容」

これは実質的に“論文で問われるテーマの範囲”を示しているため、

  • どの領域の経験を深掘りすべきか
  • どんな論点が問われやすいか
  • 不足している知識をどこで補うか

が明確になります。 出題範囲の理解は、無駄な学習を削る最も効果的な方法です。

長期戦を前提にしたスケジュール設計が“最終的な合格率”を上げる

第二次試験は、学習期間が長いほど合格可能性が上がります。 一般的には、

  • 第一次試験:300〜450時間
  • 第二次試験:600〜1,000時間以上

ほどの準備が必要とされます。 もちろん個人差はありますが、短期集中よりも、 6〜12ヶ月単位での学習計画の方が、再現性の高い“勝ちパターン”になりやすい のが特徴です。

技術士試験の難易度に関するQ&A【よくある質問】

ここでは、「技術士 難易度」「技術士 部門別 難しい」「技術士 どの部門が簡単」などで検索される “よくある質問”をまとめて解説します。 短時間で要点を知りたい方のための、簡潔なQ&Aセクションです。

Q1. 技術士試験はどの部門が一番難しいですか?

令和6年度のデータでは、最も合格率が低いのは「情報工学部門(7.0%)」でした。 次いで建設部門(8.7%)、電気電子部門(9.1%)が続きます。 ただし、難しさの本質は「問題の難易度」よりも「受験者数」と「受験者層」(経験の厚み)による影響が大きい点に注意が必要です。

Q2. 合格率が高い部門を選べば簡単に合格できますか?

短答は「No」です。 合格率20%前後の船舶・海洋、原子力・放射線などは、一見やさしく見えますが、

  • 受験者が非常に少ない
  • 受験者の多くが長い実務経験を持っている

という前提があります。 経験が伴わない部門を選ぶと、むしろ最も不利になります。

Q3. 技術士試験は何年かけて合格する人が多いですか?

一般的には、第二次試験の合格までに 1〜3年程度 かかる人が多い傾向があります。 ポイントは「継続して改善できるか」であり、

  • 論文の構成力が上がる
  • 経験整理が深まる
  • 口頭試験の想定質問に強くなる

といった“積み上げ”が合否に直結します。

Q4. 第二次試験が難しいと言われる最大の理由は何ですか?

理由は明確で、「実務経験を論理的に説明できるか」が試されるからです。 専門知識よりも、以下のような“判断力”が重視されます。

  • 課題の整理と本質の把握
  • 合理的な解決策の提示
  • 安全性・倫理・社会性への配慮

暗記中心の試験と異なり、“経験 × 思考の深さ”が問われる点が難易度を押し上げています。

Q5. 実務経験が浅い20〜30代でも合格できますか?

可能です。実際に20代の合格者も毎年出ています。 重要なのは 「今ある経験をどれだけ深く言語化できるか」 であり、経験年数そのものではありません。

若手の合格者に共通しているのは、

  • 経験の棚卸しを丁寧に行っている
  • 改善活動・小さなプロジェクトでも“気づき”を論理的に書ける
  • 不足知識を早めに補完している

という点です。

Q6. 部門選びの基準は「将来性」と「合格しやすさ」どちらを重視すべき?

最優先は「経験のフィット度」です。 そのうえで、将来性を考えるなら次の視点も有効です。

  • インフラ・エネルギー・IT領域は長期的に需要が高い
  • 企業が技術士を求めやすい領域(建設・電気電子など)は転職市場でも評価されやすい

とはいえ、未経験の部門を選ぶメリットはほぼゼロのため、 現職で積み上げやすい部門を選ぶのが最も現実的です。

まとめ:部門別の難易度は「合格率の差」ではなく「経験のフィット度」で決まる

技術士試験の難易度は、数字だけを見ると非常に大きな差があるように感じます。 しかし、実際には次の3点を押さえると理解がスムーズになります。

  • 合格率は7〜20%ほどの差があるが、母数による影響が大きい
  • どの部門でも“6割で合格”という基準は共通で、極端な難易度差はない
  • 最終的に合否を決めるのは「経験の深さ」と「説明力」

つまり、 最も合格しやすい部門=自分の経験と最も深く結びつく部門 というのが現実です。

これから技術士を目指す若手の方は、まずは自分の業務経験を棚卸しし、 「どの部門なら自分の強みが最も出せるか」を軸に検討することが、合格への最短ルートになります。

本記事が、技術士取得を目指すうえでの部門選択や難易度理解の手助けになれば幸いです。



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