建設・土木の現場で欠かせない「測量」の仕事。測量に関わる資格は複数あり、取得すれば年収アップや転職で有利に働きます。しかし、「どの資格から取ればいいのか」「自分の経歴で受験できるのか」と迷う方は多いのではないでしょうか。
この記事では、測量に関するおすすめ資格6種類を、難易度・年収・取得ルートまで徹底比較します。令和7年の最新合格率データや、未経験から効率よくステップアップするための勉強法まで網羅しているので、ぜひ最後までご覧ください。
測量の仕事に資格は必要?業務独占資格としての測量士・測量士補

結論から言えば、測量の仕事を行うには資格が必要です。測量法により、測量業者は営業所ごとに測量士を1名以上配置しなければなりません。まずは測量資格の基本的な仕組みを理解しましょう。
測量業務が必要とされる現場とは(土木・建築・インフラ・不動産)
測量は、建設プロジェクトの最初の一歩です。道路・橋梁・トンネルなどの土木工事はもちろん、ビルやマンションの建築工事、ダムや堤防などのインフラ整備、さらには不動産取引における土地の境界確定まで、あらゆる場面で測量技術者が活躍しています。
具体的には、以下のような業務で測量が行われます。
- 土木測量:道路・鉄道・河川・ダムなどの建設に伴う位置・高さの測定
- 建築測量:建物の配置確認や杭打ちの位置決め
- 地図測量:国土地理院の基本測量、公共測量による地図の作成・更新
- 地積測量:土地の面積や境界を確定する不動産登記のための測量
建設業界では人手不足が深刻化しており、測量の資格を持つ技術者は慢性的に不足している状況です。資格を取得すれば、就職・転職で大きなアドバンテージになります。
測量士と測量士補の役割の違い(計画作成 vs 計画に基づく実施)
測量に関する国家資格は「測量士」と「測量士補」の2種類があり、それぞれ担える業務の範囲が異なります。
| 項目 | 測量士 | 測量士補 |
|---|---|---|
| 業務範囲 | 測量計画の作成+実施 | 測量士が作成した計画に基づく実施のみ |
| 配置義務 | 営業所に1名以上必須 | 配置義務なし |
| 難易度 | 高い(合格率10〜40%) | 比較的低い(合格率30〜50%) |
| 位置づけ | 測量のプロフェッショナル | 測量士へのステップ |
測量士補はいわば「測量士の見習い」的な位置づけで、測量士の作成した計画に従って現場での測量業務を行います。一方、測量士は計画の立案から実施まですべてを統括でき、営業所に必ず配置しなければならない存在です。
資格がないと測量はできない?業務独占資格の仕組み
測量士・測量士補は「業務独占資格」に分類されます。測量法第48条により、測量士または測量士補の資格を持たない者は測量業務に従事することができません。
つまり、建設現場で測量の仕事をしたいのであれば、最低でも測量士補の資格が必要です。無資格で測量業務を行った場合、罰則の対象となる可能性もあります。
ただし、資格の取得自体には学歴や実務経験の制限はありません。誰でも試験を受験でき、合格すれば資格を取得できます。
未経験・無資格からでも挑戦できる理由
測量士・測量士補の国家試験には、年齢・学歴・実務経験などの受験資格が一切ありません。高卒でも文系出身でも、独学で合格を目指すことが可能です。
実際に、測量士補試験は合格率30〜50%台と比較的取りやすい資格であり、未経験から建設業界への転職を考える方の「最初の1歩」として非常におすすめです。測量士補を取得してから実務経験を積み、測量士へステップアップするルートが王道とされています。
測量に関する資格6選|種類・概要・活かせる場面を一覧で比較
測量に関わる資格は国家資格から民間資格まで幅広く存在します。ここでは、建設業界でキャリアアップを目指す方に特におすすめの6つの資格を紹介します。
測量士|測量計画を作成できる最上位の国家資格
測量士は、測量に関する計画の作成から実施まですべてを統括できる国家資格です。測量法に基づき、測量業者は各営業所に1名以上の測量士を配置する義務があるため、企業からの需要が非常に高い資格と言えます。
国家試験の合格率は例年10〜18%程度で推移してきましたが、令和7年は試験制度の変更により40.2%まで上昇しました。試験は年1回、5月に実施され、受験資格の制限はありません。
- 種別:国家資格(業務独占)
- 試験形式:筆記試験(午前:択一式28問+午後:記述式)
- 合格基準:午前450点/700点以上 かつ 全体910点/1,400点以上
- 受験料:4,250円(収入印紙)
- 登録免許税:30,000円
測量士補|現場測量の実務を担う登竜門資格
測量士補は、測量士が作成した計画に基づいて現場測量を行うための国家資格です。測量業界への入門資格として位置づけられており、未経験者がまず取得すべき資格No.1と言えます。
試験はマークシート方式の択一式で28問出題され、18問以上(約65%)の正解で合格です。令和7年の合格率は51.2%と、しっかり対策すれば十分合格を狙えるレベルです。
- 種別:国家資格(業務独占)
- 試験形式:択一式(マークシート)28問
- 合格基準:700点中450点以上(28問中18問以上正解)
- 受験料:2,850円(収入印紙)
- 登録免許税:15,000円
土地家屋調査士|不動産登記の専門家として独立も可能
土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記を専門に行う国家資格です。土地の境界確定や建物の登記など、測量技術を活かしながら法律の専門知識も求められます。
独立開業しやすい資格として人気が高く、測量士補の資格を持っていると土地家屋調査士試験の午前の部(測量に関する試験)が免除されるという大きなメリットがあります。合格率は8〜10%前後で難関ですが、独立後の平均年収は600万〜800万円ともいわれ、長期的なキャリア形成に魅力的な資格です。
- 種別:国家資格(業務独占)
- 試験形式:筆記試験(午前の部+午後の部)+口述試験
- 合格率:8〜10%前後
- 特記:測量士補保有者は午前の部が免除
空間情報総括監理技術者|GIS・リモートセンシングの上位民間資格
空間情報総括監理技術者は、日本測量協会が認定する民間資格です。GIS(地理情報システム)やリモートセンシングなどの空間情報技術に関する高度な知識と実務能力を証明します。
受験には測量士の資格と一定の実務経験が必要なため、ベテラン向けの上位資格という位置づけです。公共事業の入札で有利に働くケースがあり、管理職・技術責任者を目指す方に適しています。
- 種別:民間資格(日本測量協会認定)
- 受験資格:測量士+実務経験が必要
- 活かせる場面:公共測量の入札、技術責任者ポジション
地理空間情報専門技術者|測量協会認定の実務スキル証明
地理空間情報専門技術者も日本測量協会が認定する資格制度で、基準点測量・写真測量・GISなど専門分野ごとに認定区分が設けられています。測量士としての実務経験を踏まえ、特定分野の専門性をアピールできます。
公共測量の技術提案書で加点対象になることがあり、キャリアの幅を広げるのに有効です。
- 種別:民間資格(日本測量協会認定)
- 認定分野:基準点測量、写真測量、路線測量、河川測量、GIS など
- 受験資格:測量士+認定分野の実務経験
【比較表】測量関連6資格の難易度・年収・受験資格まとめ
| 資格名 | 種別 | 合格率 | 勉強時間目安 | 受験資格 | 年収目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 測量士 | 国家 | 10〜40% | 500時間 | 不問 | 450〜610万円 |
| 測量士補 | 国家 | 30〜51% | 200時間 | 不問 | 350〜450万円 |
| 土地家屋調査士 | 国家 | 8〜10% | 1,000時間 | 不問 | 600〜800万円 |
| 空間情報総括監理技術者 | 民間 | 非公開 | — | 測量士+実務 | 550〜700万円 |
| 地理空間情報専門技術者 | 民間 | 非公開 | — | 測量士+実務 | 500〜650万円 |
| 水路測量技術 | 民間 | 非公開 | — | 実務経験 | 450〜600万円 |
未経験の方は、まず測量士補を取得し、実務経験を積みながら測量士へステップアップするのが最も効率的なルートです。独立志向がある方は、さらに土地家屋調査士を目指すと、キャリアの選択肢が大きく広がります。
測量士試験の合格率・難易度|令和7年は40.2%に急上昇した背景

測量の資格を取得するうえで、試験の難易度は最も気になるポイントでしょう。ここでは、測量士・測量士補それぞれの合格率データを最新の令和7年分まで詳しく解説します。
測量士試験の合格率推移(過去8年分データ)
測量士試験の合格率は年度によって大きく変動します。以下が過去8年分の推移です。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年(2025年) | 3,703人 | 1,487人 | 40.2% |
| 令和6年(2024年) | 3,717人 | 485人 | 13.0% |
| 令和5年(2023年) | 3,667人 | 379人 | 10.3% |
| 令和4年(2022年) | 3,194人 | 460人 | 14.4% |
| 令和3年(2021年) | 2,773人 | 498人 | 18.0% |
| 令和2年(2020年) | 2,276人 | 176人 | 7.7% |
| 令和元年(2019年) | 3,232人 | 479人 | 14.8% |
| 平成30年(2018年) | 3,345人 | 278人 | 8.3% |
令和7年以前は合格率7.7〜18.0%の範囲で推移しており、平均すると約12%前後の難関試験でした。
試験の出題形式と合格基準(午前700点+午後700点の計1,400点)
測量士試験は午前と午後に分かれており、合計1,400点満点で評価されます。
- 午前の部:択一式28問(700点満点)。測量に関する法規、基準点測量、地形測量、写真測量、地図編集、応用測量などから出題
- 午後の部:記述式(700点満点)。必須問題1題+選択問題2題(4題中2題を選択)
合格基準は以下の2つを同時に満たす必要があります。
- 午前の部で700点中450点以上(約64%)
- 午前+午後の合計で1,400点中910点以上(65%)
絶対評価の試験であるため、基準点を超えれば全員合格できます。相対評価で上位何%しか受からないという仕組みではないため、しっかり勉強すれば確実に合格を手にできる試験です。
令和7年に合格率40.2%へ跳ね上がった理由
令和7年の測量士試験は合格率40.2%と、前年の13.0%から約3倍に急上昇しました。この大幅な変動の背景には、主に以下の要因があります。
- 試験内容の見直し:出題傾向が変更され、基礎的な問題の比重が増えた
- 絶対評価の特性:問題が易化すると合格率が直接上昇する
- 測量技術者不足への対応:業界の人手不足を背景に、有資格者の増加を図る動き
ただし、令和8年(2026年)の試験が同じ難易度になるとは限りません。過去のデータを見ても、合格率が急上昇した翌年は再び低下する傾向があります。油断せずにしっかりと準備を進めることが大切です。
測量士補試験の合格率推移と試験概要(令和7年は51.2%)
測量士補試験は測量士と比べて合格率が高く、受験しやすい資格です。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年(2025年) | 13,363人 | 6,837人 | 51.2% |
| 令和6年(2024年) | 13,633人 | 4,276人 | 31.4% |
| 令和5年(2023年) | 13,480人 | 4,342人 | 32.2% |
| 令和4年(2022年) | 12,556人 | 5,540人 | 44.1% |
| 令和3年(2021年) | 12,905人 | 4,490人 | 34.8% |
測量士補はマークシート方式の択一試験で、28問中18問以上の正解(約65%)で合格です。試験時間は3時間で、出題科目は測量法規・多角測量・水準測量・地形測量・写真測量・地図編集・応用測量・GNSS測量の8分野から均等に出題されます。
合格率30〜50%台で推移しており、過去問を繰り返し解くことで独学でも十分合格を狙えます。
測量士・測量士補の取得ルート4パターン|学歴・実務経験別に解説

測量士・測量士補の資格を取得する方法は、国家試験だけではありません。学歴や実務経験に応じて、試験なしで資格を得られるルートも用意されています。自分の状況に合ったルートを選びましょう。
ルート1:国家試験を受験する(学歴・実務不問)
最もシンプルなルートが、国土地理院が毎年5月に実施する国家試験を受験する方法です。
- 受験資格:なし(年齢・学歴・実務経験すべて不問)
- 試験日:毎年5月中旬(令和8年は2026年5月17日予定)
- 申込期間:例年1月上旬〜下旬
- 合格発表:7月上旬(令和8年は2026年7月9日予定)
学歴や職歴に関係なく誰でも受験できるため、異業種からの転職を考えている方にとって最も現実的なルートです。ただし、測量士試験は記述式の午後問題があるため、独学で合格するには計画的な学習が必要です。
ルート2:大学で測量科目を履修+実務経験1年以上
文部科学大臣が認定した大学において、測量に関する科目を修めて卒業した場合、測量に関する実務経験を1年以上積めば、試験なしで測量士の資格を申請できます。
また、測量に関する科目を修めて大学を卒業した時点で、測量士補の資格は自動的に取得できます(申請手続きは必要)。土木工学科や環境工学科などで測量実習を履修した方が該当するケースが多いです。
ルート3:短大・高専で履修+実務経験3年以上
文部科学大臣が認定した短期大学または高等専門学校で測量科目を履修し卒業した場合は、実務経験3年以上で測量士の資格を申請できます。卒業時点で測量士補の資格も取得可能です。
また、国土交通大臣の登録を受けた測量に関する養成施設(専門学校など)で1年以上学んだ場合も、測量士補の資格を取得でき、さらに実務経験2年以上で測量士を申請できます。
ルート4:測量士補取得後に養成施設で学ぶ
すでに測量士補を取得している方は、国土交通大臣の登録を受けた養成施設(国土建設学院など)で高度な専門課程を修了することで、実務経験なしで測量士の資格を申請できます。
このルートは、実務経験が足りないものの早期に測量士を取得したい方に適しています。養成施設の課程は通常1年間で、働きながら通学するのは難しい場合もあるため、事前にスケジュールの確認が必要です。
未経験者におすすめのステップアップルート
測量の経験がまったくない方には、以下のステップが最も効率的です。
- 測量士補の国家試験に合格する(勉強時間:約200時間、3〜6か月)
- 測量会社に就職して実務経験を積む(測量士補があれば就職で有利)
- 実務経験を活かして測量士を目指す(国家試験 or 学歴ルートで申請)
- さらにキャリアアップ:土地家屋調査士や空間情報系の資格に挑戦
まずは測量士補を取得して業界に入り、実務を通じて経験とスキルを積み上げていくのが王道です。焦って最初から測量士を目指すよりも、着実なステップアップのほうが結果的に近道になります。
測量士の年収はいくら?企業規模・年齢・地域別に徹底比較

資格を取得したらどれくらい稼げるのかは、転職を検討するうえで重要な判断材料です。ここでは、測量士・測量技術者の年収データを複数の切り口で紹介します。
測量技術者の平均年収は約493万円【求人ボックス2026年データ】
求人ボックスの集計によると、測量の仕事の平均年収は約493万円です。日本の給与所得者の平均年収が約460万円(国税庁「民間給与実態統計調査」)であることを考えると、平均を上回る水準にあります。
月給に換算すると約41万円で、初任給の相場は21〜23万円程度です。建設業界全体が人手不足の状況にあるため、測量の資格を持つ技術者への需要は堅調で、年収の伸びしろも期待できます。
企業規模別の年収差(中小446万円 vs 大手610万円)
測量士の年収は、勤務先の企業規模によって大きく異なります。
| 企業規模 | 平均年収 |
|---|---|
| 中小測量会社(従業員99人以下) | 約446万円 |
| 中堅企業(従業員100〜999人) | 約610万円 |
| 大手企業(従業員1,000人以上) | 約584万円 |
| 官公庁・公務員 | 約400〜440万円 |
中堅〜大手の建設コンサルタントや測量会社に勤務すると、年収600万円台も十分視野に入ります。一方、中小の測量会社は年収が低めですが、幅広い業務を経験しやすく、スキルアップのスピードが速いというメリットもあります。
年齢別の年収推移(22歳254万円→52歳558万円)
測量技術者の年収は、経験年数と年齢に応じて着実に上昇していきます。
| 年齢 | 平均年収(男性) |
|---|---|
| 22歳 | 約254万円 |
| 27歳 | 約320万円 |
| 32歳 | 約380万円 |
| 37歳 | 約430万円 |
| 42歳 | 約489万円 |
| 47歳 | 約530万円 |
| 52歳 | 約558万円 |
20代前半は250万円台からスタートしますが、30代後半〜40代で400万〜500万円台に到達します。測量士の資格を取得し、管理職やプロジェクトリーダーに昇進すれば、さらに高い年収を期待できます。
年収アップに直結するダブルライセンス戦略
測量士の資格だけでなく、関連する資格を組み合わせることで年収を大幅に引き上げることが可能です。
- 測量士 + 土地家屋調査士:独立開業が可能になり、年収600〜800万円以上も狙える最強の組み合わせ
- 測量士 + 補償業務管理士:公共事業の用地補償案件に対応でき、案件の幅が広がる
- 測量士 + 技術士(建設部門):技術コンサルタントとして高単価案件を受注可能
- 測量士補 + 施工管理技士:建設現場で測量と施工管理の両方を担える人材として重宝される
特に測量士と土地家屋調査士のダブルライセンスは業界で非常に評価が高く、独立開業を目指す方にとってはゴールデンルートと言えます。
未経験から測量資格を取得するための勉強法とスケジュール

測量の資格は、正しい勉強法と計画的なスケジュール管理があれば、未経験からでも取得可能です。ここでは測量士補・測量士それぞれの具体的な学習プランを紹介します。
測量士補は200時間・独学で合格可能|最短3か月プラン
測量士補試験に合格するための勉強時間の目安は約200時間です。令和7年の合格者アンケートでは100〜150時間未満で合格した人が最多でした。1日2時間の学習で約3か月、1日1時間なら約6か月が目安です。
おすすめの学習ステップ:
- 1か月目:テキストを通読し、測量の基本概念と各科目の全体像を把握する
- 2か月目:過去問を年度ごとに解き、出題パターンと頻出テーマを把握する
- 3か月目:苦手分野を集中的に復習し、過去問で8割以上の正答率を安定させる
測量士補は過去問からの類似出題が多く、過去問5〜10年分を繰り返し解くことが合格への最短ルートです。計算問題が苦手な方は、三角関数や座標計算の基礎を先に固めておくと効率が上がります。
測量士は500時間が目安|通信講座の活用がカギ
測量士試験の合格に必要な勉強時間は、初学者の場合約500時間が目安とされています。1日2時間の学習で約8か月、1日3時間なら約5〜6か月です。
測量士試験は午後に記述式の問題が出題されるため、択一対策だけでは合格できません。記述式対策には専門的な添削指導が有効なため、通信講座の活用を検討する価値があります。
- 独学のメリット:費用を抑えられる(テキスト+過去問で1万円以内)
- 通信講座のメリット:記述式の添削を受けられる、計画的に学習を進められる
- 費用の目安:通信講座は5〜15万円程度
おすすめテキスト・過去問の使い方
測量士補・測量士ともに、学習の中心は過去問演習です。以下のポイントを意識して取り組みましょう。
- 過去問は最低5年分、できれば10年分を繰り返す
- 1周目は「解く」より「理解する」ことを優先し、解説をしっかり読み込む
- 2周目以降は時間を計って本番形式で解く
- 間違えた問題は別途ノートにまとめ、試験直前に総復習する
- 計算問題は手を動かして解く。電卓が使えない試験なので、手計算に慣れておく
国土地理院の公式サイトには過去の試験問題と解答が掲載されています。まずは無料の過去問から始め、必要に応じてテキストを購入するのが費用対効果の高い方法です。
働きながら資格を取るための時間管理術
建設現場で働きながら資格の勉強を両立させるのは簡単ではありません。しかし、以下の工夫で学習時間を確保できます。
- 通勤時間の活用:スマホで過去問アプリを解く、テキストの音声教材を聴く
- 朝活:出勤前の30分〜1時間を学習に充てる(夜は疲れて集中できないことが多い)
- 週末にまとめて学習:平日は復習中心、週末に新しい範囲を進める
- 試験日から逆算:5月の試験に向けて、前年12月頃から学習を開始する
「毎日30分でもいいから続ける」ことが最も大切です。まとまった時間が取れなくても、隙間時間の積み重ねで着実に合格に近づけます。
測量の資格に関するよくある質問(Q&A)
Q. 測量士と測量士補、どちらから取るべきですか?
まずは測量士補から取得するのがおすすめです。測量士補は合格率30〜50%台で、独学200時間程度で合格を狙えます。測量士は合格率が低く、記述式試験もあるため、測量士補で基礎を固めてからステップアップするのが効率的です。実務経験を積みながら測量士を目指すルートが最も堅実と言えます。
Q. 測量の資格は文系でも取得できますか?
取得できます。測量士・測量士補の国家試験に学歴や専攻の制限はありません。ただし、試験には三角関数や座標計算などの数学的な問題が含まれるため、数学の基礎をしっかり復習してから臨むことが大切です。文系出身で合格している方も多くいます。
Q. 測量の資格を持っていると、転職でどのくらい有利になりますか?
非常に有利です。測量士・測量士補は業務独占資格であり、測量業者は営業所に測量士を1名以上配置する義務があります。建設業界では測量技術者が慢性的に不足しており、資格保有者は即戦力として求められています。未経験でも測量士補を持っていれば、測量会社への就職で優遇されるケースが多いです。
Q. 令和8年(2026年)の測量士試験はいつですか?
令和8年の測量士試験は2026年5月17日(日)に実施予定です。合格発表は2026年7月9日の予定となっています。申込期間は例年1月上旬〜下旬で、国土地理院の公式サイトから受験案内を確認できます。
Q. 測量士の資格で独立開業はできますか?
測量士の資格だけでも測量業の開業は可能ですが、独立で安定した収入を得るには土地家屋調査士の資格も併せて取得するのが一般的です。土地家屋調査士があれば不動産登記業務も受注でき、業務の幅が大きく広がります。独立後の年収は600〜800万円以上を目指すことも可能です。
まとめ|測量の資格取得で建設業界でのキャリアを切り拓こう
測量の資格は、建設・土木・不動産業界で長く活躍するための強力な武器です。この記事の内容をまとめると、以下のポイントが重要です。
- 測量士・測量士補は業務独占の国家資格で、建設現場に欠かせない存在
- 測量関連の資格は6種類あり、キャリアの段階に応じて選択できる
- 測量士補は合格率30〜50%台で、未経験者の入門資格として最適
- 測量士は合格率に年度差があるが、絶対評価のためしっかり準備すれば合格可能
- 取得ルートは4パターンあり、学歴・実務経験に応じて選べる
- 平均年収は約493万円で、ダブルライセンスでさらなる年収アップが狙える
- まずは測量士補から取得し、段階的にステップアップするのが王道
建設業界は今後も測量技術者の需要が続くと予測されています。資格を取得すれば、就職・転職での選択肢が広がるだけでなく、年収アップやキャリアアップにもつながります。
まずは測量士補試験に挑戦し、建設業界でのキャリアの第一歩を踏み出してみてください。
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著者:ジョブハウス建設 編集部
建設・建築・インフラ業界に特化した転職支援プラットフォーム「ジョブハウス建設」編集部です。技術士、建設コンサルタント、施工管理など、建設分野の幅広い専門職・技術職に関する情報を、現場の知見と最新データをもとに正確かつわかりやすく発信しています。
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