シフト制とは、会社の営業時間に合わせて勤務時間や休日を決める勤務形態です。製造業や工場の仕事ではシフト制を採用していることが多く、ジョブハウス工場をご利用いただいている皆さんも目にすることが多いでしょう。

本記事では、シフト制の種類やメリット、デメリットなどについて紹介します。最後にはシフト制に向いている人の特徴についても触れていますので、シフト制が自分に合った働き方かどうか、ぜひ確かめてみてください。

シフト制とは?

冒頭でも説明した通り、シフト制とは会社の営業時間に合わせて勤務時間や休日を決める働き方です。具体的なシフトの決め方は会社や職種によって異なりますが、例えば製造業・工場の仕事では生産ラインを長時間稼働させる必要があり、工場によっては24時間体制で生産ラインを稼働し続けることも。そのため多くの工場ではシフト制を導入し、工場の稼働スケジュールに合わせて人が入れ替わり・立ち替わりして生産ラインを稼働し続けられるようにシフトを組んでいます。

シフト制の種類

シフト制の種類は大きく3つに分けられます。またシフトの決め方は種類によって大きく異なります。

1. 完全シフト制

完全シフト制は、会社の稼働時間に合わせて決められた複数のシフトに、従業員が交代しながら入る働き方です。主に1日あたりの稼働時間が長い仕事で採用されることが多く、日勤・夜勤などの時間帯に関係なく一定期間ごとに勤務時間が変動します。また製造業・工場の現場では「交替制」とも呼ばれており、日勤と夜勤を1週間ごとに入れ替える勤務スケジュールも存在します。

2. 固定シフト制

固定シフト制はその名の通り、会社によって決められた固定のシフトで働く勤務形態です。そのため従業員は毎週同じ時間帯・曜日で働くことになります。固定シフト制は勤務サイクルが安定しているため、休日の予定が立てやすく、収入も安定しやすいことが特徴です。固定シフトの変更に関しては出勤人数の調整が必要なため、前もって職場に相談しておく必要があるでしょう。

3. 自由シフト制

自由シフト制は従業員が勤務時間や休日の希望を提出し、会社が配置人数を考慮しながらシフトを決定・調整する勤務形態です。シフトの決定サイクルは2週間〜1ヶ月程度が一般的で、従業員はシフト決定の半月前〜1週間前までにシフトを提出する必要があります。しかし同じ日に出勤希望日が集中しすぎたり、逆に出勤人数が揃わない場合は、希望したシフトが通らない可能性があるでしょう。

シフト制のメリット

さて、シフト制の種類と特徴がチェックできたところで「シフト制のメリットって何だろう?」と思っている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、シフト制のメリットを大きく2つに分けて紹介します。

(1)スケジュールが組みやすい

1つ目のメリットは、休日のスケジュールが組みやすいことです。例えば毎週同じ時間帯・曜日で働く固定シフト制では、数ヶ月先の休日も事前に確認することができます。また自分の希望シフトを出す自由シフト制でも予定に合わせてシフトを組めるので、旅行やコンサートなどの事前予約が必要なスケジュールも組みやすいですね。

(2)残業が少ない場合がある

2つ目のメリットは、残業が少ない場合があることです。例えば24時間稼働する現場では、稼働停止の時間が無いように日勤・夜勤で交替する完全シフト制を採用しています。なので従業員は定時間際になると、次のシフトの人に仕事を引き継ぐことができます。時間帯ごとにしっかりとシフトを区切っているので定時退社が可能になることも多々あります。仕事内容や職種にもよりますが、シフト制はプライベートの時間を重視したい方にオススメの働き方と言えるでしょう。

シフト制のデメリット

ここではシフト制のデメリットを大きく2つに分けて紹介します。

(1)生活リズムが一定ではない

1つ目のデメリットは、勤務シフトによっては生活リズムが不規則になってしまうことです。例えば深夜帯の勤務時間を含む夜勤シフトで働く場合、夜勤が続くなどして普段から夜間に活動することに慣れてしまった後、急に生活リズムを逆転させて日中に活動すると体調を崩してしまう場合があります。しかし睡眠時間や食事方法などの生活習慣※ を工夫するだけで、からだの負担を減らして生活リズムを切り替えることもできます。 

※ 参考:【工場勤務の方向け】夜勤前の過ごし方についてOK・NG例をご紹介|工場・製造業求人ならジョブハウス|合格で1万円(正社員・派遣・アルバイト)

(2)友人や家族との予定が合いにくい

2つ目のデメリットは、友人や家族との予定が合いにくいことです。例えば完全シフト制や固定シフト制の場合は自分の都合に合わせて勤務日を変えることが難しく、友人と予定が合わなければそれまでとなってしまいます。また自由シフト制で働いた場合にも、従業員が提出した希望シフトは、その日の配置人数などを考慮して決定・調整されます。なので必ずしもすべてのシフトが希望通りになるわけではありません。そのためせっかく予定を立てたとしても、人手が必要になる繁忙期などは思い通りに休めないこともあるでしょう。しかし数ヶ月先の予定が既にわかっている場合は、事前に相談することでシフトの調整をしてもらえることもあるようです。

シフト制が向いている人

では、一体どんな人がシフト制で働くのに向いているのでしょうか?ここではシフト制が向いている人の特徴を3つ紹介します。

平日休みが欲しい人

一般的な土日休みとは違い、シフト制は平日に休みが取りやすいことが特徴です。そのため市役所や郵便局など、平日のみ営業している施設を利用できるほか、有名なおでかけスポットも空いている時間に行くことができます。また自由シフト制の場合は自分で休日を選んでシフトを提出するので、土日・平日に関係なく休日を満喫することもできるでしょう。

残業をしたくない人

シフト制を採用している仕事によっては残業なし、または少なめの場合があります。例えば製造業・工場の仕事では生産ラインでの担当業務が限られていますので、シフトの交代時間になったら次の人にそのまま作業を引き継ぎます。引き継いだ後は残業をする必要がなくなるので、定時退社が可能になることも。プライベートの時間をたっぷり確保したい方に、シフト制の働き方はピッタリと言えるでしょう。

夜勤が苦にならない人

シフト制の種類によっては、深夜帯を含むシフトで働く場合があります。そのため夜勤の生活が苦にならない方にはとってもオススメ。また22時〜5時までの間は深夜手当として基本給の25%以上の給与が発生するので、短時間の勤務でもガッツリ稼ぐことができます。とはいえ日勤帯のみの固定シフト制を採用している仕事もあるので、理想の生活リズムと照らし合わせながら仕事を選ぶといいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回はシフト制の特徴や種類、そのメリット・デメリットなどについて解説しました。シフト制は種類によって働く時間や休日の曜日が異なります。そのため平日休みが取りやすく、予定が組みやすい利点もあれば、生活リズムが不安定になってしまう危険性もあります。それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分にあった働き方ができる仕事を選びましょう。


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