製造業界で働くならこんな資格取得がオススメ!一挙にご紹介します!

製造業界が気になっている方にとって、仕事内容や働くための条件などは特に気になるポイントですよね。でもそれ以外にも、製造業界で働くことを考えるうえで注目したいのが「資格」についてです。製造業は未経験からでも働ける求人がたくさんありますが、将来的に「長期的なキャリアを築きたい」「給与アップを狙いたい」と考えているなら資格を取得するのがおすすめです。そこでこの記事では、資格の種類や、工場で活かせる資格の詳細についてご紹介します。

工場の仕事ってどんな仕事? 

工場で働く仕事といっても、座って行う軽作業から体力が必要となる力仕事まで、そのジャンルは多岐に渡ります。以下は工場で行う仕事内容の一部を表にしたものです。


生産・工程管理 定められた管理や計画に基づいて、原材料を発注したり人員を調整する作業
ライン作業 ベルトコンベヤーで流れてくる製品の加工・梱包などを行う作業
ピッキング 依頼された伝票を見ながら、商品・部品を指示通りに仕分ける作業
検品 工場で製造した製品に傷・汚れなどの不良品がないか確認する作業
事務 電話対応・メールの送受信・書類の作成などを行う作業

工場勤務者が資格を取得するメリット

様々なジャンルがある工場のお仕事ですが、そこで働く人の中には有資格者が一定数存在します。収入を上げたり、できる仕事の幅を広げたりと、本人のあらゆる可能性を広げるために、多くの職場で資格取得が推奨されています。

でも資格の取得を目指すためには、勉強のために時間を割かなくてはいけなかったり、参考書の購入費用や受験料としてお金が必要になったりと、いいことばかりではありません。

それでも資格を取得することのメリットについて改めて3つ紹介します。工場のお仕事に少しでも興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

給料が上がりやすくなる

工場勤務者が資格を取得するメリットの1つ目は、資格が給与UPに繋がることです。

なぜ資格を持っていると給与が上がるかと言うと、資格手当が基本給に上乗せされるからです。工場によっては、1つの資格につき毎月5,000円ほどの資格手当が支給される場合もあり、1年間で6万円も給与UPが見込めることになります。

また資格取得に掛かる費用は会社が負担してくれる場合もあります。受講料の支払いがかからなければ、複数の資格を取得して、その分多く資格手当を受け取ることも可能になるんです。

書類・面接での通過率が高くなる

工場勤務者が資格を取得するメリットの2つ目は、選考時に企業から評価されやすいことです。

モノづくりの現場では、専門知識が必要な危険物を取り扱ったり、免許が必要な重機を操作する工程があるなど、資格を持っている人でないと選考に受からないケースがあります。そのため募集求人の仕事内容によっては、無資格の方はそもそも書類選考の時点で落とされてしまうか、入社後に担当できる作業も限られたものだけになってしまう場合があります。

しかし最初から資格を持っていると、書類選考や面接の通過率が高くなるだけでなく、入社後に任される仕事の幅も広がるというメリットがあります。

 スキルアップにつながり、転職しやすくなる

工場勤務者が資格を取得するメリットの3つ目は、自身のスキルアップに繋がることです。

工場で働く人が資格を複数持っていれば、それだけ業務の幅が広がり、様々な経験を積むことができます。なので任される仕事の幅が広がれば広がるほど、それだけ能力が上がっているとみなされ、人事評価の際に高く評価されやすくなります。結果的に工場勤務者が資格を持っていれば、キャリアアップに繋がりやすく、自身の市場価値を高めるきっかけになるんです。

しかし、仮に資格を取ったとしても、実際の業務で使わずに時間が経ってしまえば、いずれ専門知識は忘れてしまいます。なので、できれば業務に関係ある資格を取得し、工場で実務経験を積んでいくことで、着実にスキルを身につけていくことをオススメします。

工場で働くのに資格は必要?

製造業・工場で働くうえで、必ずしも資格が必要になるというわけではありません。しかし、資格を持っていることで選べる求人が増えたり、転職が有利になるケースがあります。また、任せられる業務の幅が広がり、資格手当のある会社では給与アップが期待できるかもしれません。資格を取得するためには勉強に時間を割いたり、それなりに費用もかかりますが、長期的に見るとメリットのほうが大きいと言えるでしょう。そして業種や職種、または役職によっても必要な資格は異なりますので、まずは資格の種類について知ることから始めてみましょう。

詳しくは次の章をご覧ください。


資格にも種類がある!

資格取得といえば、一般的に筆記試験を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし資格といっても専門的な教育を受けるもの、特定の業務で必要になる講習を受けるものなど、その種類は1つではないんです。

さっそくですが、それぞれの特徴を見ていきましょう。

特別教育 

特別教育の資格は、一定の危険・有害な業務をする際に、その業務に対する安全や衛生に関する教育を受けることで取得できます。取得後は学んだ科目や受講時間などを証明する修了書が発行され、該当の業務が行えるようになります。

技能講習

技能講習の資格は、特別教育と同様に特定の業務を行う際に必要となります。労働者の指揮を取る作業主任者、就業制限のある業務の従事者に取得義務があり、技能講習修了証が交付されると業務の幅を広げることができます。

国家資格

国家資格とは、特別教育、技能講習に比べ専門性の高い資格です。そのため試験の難易度もあがりますが、国家資格を持っていることで転職活動が有利になると言えるでしょう。国家資格といえば医師や弁護士のイメージがあるかもしれませんが、実は製造業にも様々な国家資格があるんです。


工場の仕事に活かせる特別教育の資格とは?

フォークリフト特別教育修了者

フォークリフト特別教育修了者は、業務上で最大荷重が1トン未満のフォークリフトを扱う際に必須となる基本的な資格です。工場内における重い荷物を運ぶうえで必要となり、2日間、計12時間の講習を受けることで取得できます。


アーク溶接作業者

アーク溶接作業者は、労働安全衛生法に基づいたアーク溶接の特別教育を受けることで取得できる資格です。3日間、計21時間の講習を受け、その後修了証を受け取ることが条件です。

クレーン運転士免許(5トン未満限定)

クレーン運転士免許は、製造現場では欠かせない巨大なものや重いものを吊り上げて運ぶのによく使われており、規模の小さいクレーンを扱う際に必須となる資格です。講習時間はフォークリフトとほぼ変わらず2日間、計13時間の講習を受けることで取得可能です。

工場の仕事に活かせる技能講習の資格とは?

フォークリフト運転技能者

フォークリフト運転技能者は、最大荷重1トン以上のフォークリフトを扱う際に必須となる資格です。講習の日数は業務経験などによって異なり、フォークリフト特別教育修了者の資格を持っており、業務経験が3ヶ月以上ある方は最短で11時間、資格を所持していない人は最長で35時間ほどとなります。

玉掛け技能者

玉掛け技能者は、クレーンを使って荷物を運ぶ際、フックを掛けたり外したりする業務を行うのに必須となる資格です。講習を受講したのちに修了試験に合格することが条件となり、およそ計15時間〜19時間ほどで取得可能です。

ガス溶接技能者

ガス溶接技能者は、可燃性ガスを使用する溶接を行う際に必須となる資格です。ガス溶接は業務上で爆発や火災などの危険を伴うため、しっかりと専門的な技術を学ぶ必要があります。講習を受講し、修了試験に合格するまでの期間はおよそ2日間、計13時間ほどかかるようです。

工場の仕事に活かせる国家資格とは?

衛生管理者

一定の条件を満たす規模の工場では、衛生面を管理するために資格保持者の配置が義務付けられており、非常に需要の高い資格です。他の国家資格に比べれば難易度は低く、6時間講習を受けることで取得可能となります。よって初心者の人でも挑戦しやすいでしょう。

危険物取扱者

危険物取扱者は、消防法で定められた危険物の取扱いや管理をする際に必要となる資格です。種類は甲種・乙種・丙種と3パターンあり、中でも甲種は合格率30〜40%と難易度の高い資格です。しかしその分、数多くの危険物を取扱う工場で活躍できる人材になれるでしょう。


電気工事士

電気工事士は、電気設備の工事、電子回路に関する業務を行ううえで必須となる資格です。種類は第一種・第二種に分けられており、学科試験は暗記が基本です。技術試験よりも難易度が高いため、参考書や過去問題集でしっかり勉強しておくことが大切になるでしょう。

機械保全技能士

機械保全技能士は、工場における機械設備の管理、またはメンテナンスを行う際に必須となる資格です。特級・1級・2級・3級と区分されており、3級は学生や新入社員でも受験することができます。学科試験の出題形式は級によって多少異なりますが、いずれもマークシート式となっているようです。

こんな資格も活かせるかも?

ここまで特別教育を受ける資格、技能講習を受ける資格、そして国家資格についてご紹介してきました。しかし、製造業にはこの他にも活かせる資格がまだあるんです。その中でも例として3つの資格をお伝えします。

CAD関連の資格

CAD(キャド)とは、コンピューターを用いて製品の設計や製図を行うシステムのことを指します。CADオペレーターは資格がなくても働けますが、資格を持っていることで企業に採用されやすくなるでしょう。未経験から資格を取得するなら、まずCAD利用者技術者試験を受けるのがおすすめです。


機械加工技能士

機械加工技能士とは、旋盤・研削盤・マシニングセンタなどの工作機械を利用し、金属加工などの技術を証明するための資格です。機械保全技能士と同じく特級・1級・2級・3級と区分されており、初心者の方は3級から挑戦してみると良いでしょう。

廃棄物処理施設技術管理者

廃棄物処理施設技術管理者は、廃棄物の処理や、清掃方法の講習を受けた人が取得できる資格です。難易度としては比較的低く、合格率は約80%ほど。ただ試験期間は一週間ほど設けられているので、それだけの休日を確保する必要があります。

まとめ

この記事では、工場での大まかな業務内容や、工場の仕事に活かせる資格などをご紹介しました。未経験からでも挑戦できる資格は多数ありますので、興味のある方はどんどんチャレンジすることをおすすめします。

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