入社祝い金とは?金額の相場やもらえる条件・注意点について解説

求人を探しているとたまに見かける『入社祝い金』の文字。

「かなりの高待遇だけど、何か怪しくない…?」「これって全員もらえるの?」と疑問に持つ方も多くいらっしゃるかと思います。

そこでこの記事では、みなさんが疑問を持っているであろう「なぜ企業は入社祝い金を支払うの?」「入社祝い金をもらえる条件は?」など、入社祝い金の仕組みについて詳しく解説していきます。


入社祝い金って何?

入社祝い金とは、採用が決まった際に企業から支給される手当のことです。

 支給される金額については企業によって数万円〜数十万円と差異がありますが、中でも工場・製造業のお仕事ではもらえる金額が多い傾向にあるようです。中でも高待遇だと言われているトヨタ自動車株式会社の期間従業員の場合、入社祝い金は総額でなんと60万円も支給されます。※2023年12月現在

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入社祝い金の仕組み

入社祝い金を支給する企業は、主に下記の二種類に分かれます。

  • 実際に働くことになる勤務先の企業
  • 勤務先の企業から求人を出すように依頼された派遣会社

「勤務先の企業」とは、前に挙げたトヨタ自動車株式会社のように、実際に工場を運営しているメーカーのことを指します。

メーカーは急に生産が増えたときのような場合、多くの人をより早く集めるために、入社祝い金を設定して人材を募集します。

一方で派遣会社は、メーカーに求められた数の人材を集めるために、自分たちで入社祝い金を支払います。

入社祝い金の相場

では、実際にどれくらいの金額が入社祝い金としてもらえるのでしょうか?

結論から言いますと、入社祝い金の額は職種などによって大きく幅があります。

これから、職種ごとに例をいくつか挙げていきます。

職種 入社祝い金の金額
自動車製造 総額60万円
自動車部品製造 総額40万円
食品製造 総額10万円

もちろん金額は、会社やそのときの生産状況などによっても異なります。

ただ傾向として、自動車製造のお仕事は入社祝い金が多い傾向にあります。

早めにまとまった金額を稼ぎたい人は、自動車製造の求人を中心に探してみるのもおすすめです。

なぜ企業は入社祝い金を支払うの?

企業が入社祝い金を支給する理由としては、主に以下の3つが挙げられます。1つずつ解説していきます。

たくさんの応募を集めたいから!  

企業が入社祝い金を支給する理由1つ目は、よりたくさんの応募を集めたいから。求職者にとっても、月給とは別に収入を得ることができれば嬉しいですよね。中には「入社祝い金がもらえる企業に応募しよう!」と考える求職者もいるほど。そのため、求職者の目に留まるよう求人サイトに記載する記事や画像に「入社祝い金〇〇円支給!」と大々的にアピールする企業が多く見受けられます。

少しでも長く働いてほしいから!

企業が入社祝い金を支給する理由2つ目は、少しでも長く働いてほしいから。求職者を採用するにあたって、多くの企業は「できるだけ長期的に働いてほしい」「活躍する人材になってほしい」と思っています。このことから、入社後すぐに退職されないように、入社祝い金を「在籍〇ヶ月経過時点で〇円支給」と条件をつけている企業もあるんだとか。入社祝い金がもらえる時期は企業によって違うため、入社前に確認しておきましょう。

社員の生活を支えたいから!

働きながら転職活動をする方もいれば、勤めていた企業を退職をしてからお仕事を探す方もいるかと思います。後者の場合、一時的に給与が得られない状況というのは誰しも不安を感じますよね。また引っ越しをともなう転職となると、さらに出費が膨らみ気分も落ちてしまうことでしょう。心身ともに健康な状態で業務をこなせるよう、企業は入社祝い金が少しでも生活の支えになるようにと思い支給するケースもあります。


入社祝い金はどうしたらもらえるの?

前章では「そもそも入社祝い金とは何なのか」「企業が入社祝い金を支払う理由」などを紹介してきました。入社祝い金は怪しいものではないということがお分かりいただけましたでしょうか?

この章では、みなさんが特に気になるであろう「入社祝い金はどうしたらもらえるのか」についてお伝えします。

入社祝い金をもらえる条件  

入社祝い金をもらうには、企業が定めている条件を満たす必要があります。以下は、入社祝い金をもらえる条件の一例です。


・入社後数ヶ月の出社率が90%以上であること・遅刻・欠勤日数が極めて少ないこと・入社後、一定期間在籍していること


支給時期と同じように、勤務状況や在籍期間は企業によって異なるようです。また支給金額を一括で受け取れる場合もあれば、数回に分けて給与と同時に受け取る場合もあるため、「入社後すぐに全部もらえると思ったのに…」なんて勘違いが起きないよう、支給のタイミングや条件について把握しておきましょう。

続いては入社祝い金をもらってから辞めたらどうなるのか、についてお伝えします。

入社祝い金をもらってから辞めたらどうなる?

 この記事を読んでくださっている方の中には、「入社祝い金目当てで入ったんだし、もらったら即、辞めてしまえばいいや!」と考える方もいるかもしれませんね。結論からいうと、入社祝い金をもらってすぐ退職したからといって企業から返金を求められることは基本的にはありません。しかし、企業によっては入社時に「入社後〇日以内に退職した場合は入社祝い金を全額返金します」といった誓約書を書かされるケースもあるようなので注意が必要です。採用してくれた企業や今後の自分のためにも、入社祝い金をもらってすぐに辞めることは避けた方がいいでしょう。

入社祝い金のある企業5選

入社祝い金を設定している企業の中でも、有名なメーカーを5社ご紹介します。

トヨタ自動車

まずはトヨタ自動車株式会社(以後、トヨタ自動車)です。

トヨタ自動車は国内外で事業を展開する日本の大手自動車メーカーです。

前にも述べましたが、トヨタ自動車の期間工の入社祝い金は、総額60万円です。

豊田自動織機

次に紹介するのは株式会社豊田自動織機(以後、豊田自動織機)です。

豊田自動織機はトヨタグループの源流企業であり、自動車部品産業車両を製造しているメーカーです。

豊田自動織機の入社祝い金は総額50万円で、入社2か月後から5か月間、毎月10万円ずつ支給されます。

つまり、半年しっかり働けば総額50万円が受け取れるということです。

スバル

次に紹介するのは株式会社スバル(以後、スバル)です。

スバルは日本の中堅自動車メーカーです。

スバルの期間工の入社祝い金は40万円です。

最初の4ヶ月契約を更新した後、初回の給与支給タイミングで受け取れます。

株式会社青山製作所グループ

次に紹介するのは株式会社青山製作所グループ(以後、青山製作所)です。

青山製作所は、岐阜県などに拠点を置く自動車部品メーカーです。

青山製作所の期間工の入社祝い金は総額40万円です。

入社から1ヶ月後に10万円、3ヶ月後に10万円、6ヶ月後に20万円と分割して支給されます。

 ダイハツ

次に紹介するのはダイハツ工業株式会社(以後、ダイハツ)です。

ダイハツは軽自動車を主に生産する、日本の自動車メーカーです。

ダイハツの期間工は「入社祝い金」という名前のものはありませんが、工場赴任手当20万円支給されます。(※滋賀工場の場合)


以上のように、企業や業種などによって入社祝い金の金額や支給タイミングは異なります。

その他の待遇面や仕事内容なども確認し、自分に合ったお仕事を探してみてください。

(※金額は2023年12月現在の情報です)

まとめ

この記事では、入社祝い金の実態やもらい方についてお話してきました。「入社祝い金は怪しい」というイメージは払拭できましたでしょうか?ジョブハウス工場では、入社祝い金やお得な特典が付いた求人を多数掲載しています。完全無料ですぐに会員登録ができますので、ぜひお気軽にご利用ください。 

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