転職するときには「本当に仕事を辞めて大丈夫なのだろうか」「辞めるとしたらいつ辞めればいいんだろう」と悩む方もいらっしゃると思います。
このコラムではすでに転職が成功した人の退職タイミングを交えながら、次の仕事の見つけ方を紹介いたします。
退職のキホンは”次の仕事が決まってから”
転職活動は働きながらやりましょう
転職しようとお考えの理由は人によってさまざまだと思いますが、よほどの理由がない限りは働きながら就職先を探すことをおすすめいたします。
前のお仕事を辞めてから転職するとなると、貯金を切り崩しながらの生活を送る方がほとんどだと思いますので、十分な貯金がないと経済的に苦しくなる傾向があるためです。
しかしお仕事を辞めた後で仕事がない間も、失業手当といって、働いていたときの給与とほとんど同じくらいの給付金を国から受け取ることができます。
とは言え、退職してから受け取るまでに1~3カ月の間があるので、その間の生活費を貯金としてもっていない場合、生活が立ち行かなくなって、転職活動に集中できなくなってしまうかもしれません。
≪働きながら転職VS現職辞めてから転職≫
働きながら転職活動 |
◆メリット ・金銭面での不安が少ない ・経歴の空白がなくなる |
◆メリット ・かけられる時間はやや少なめになる ・「仕事がある」という状態での転職活動であるため中途半端になるリスクも |
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現職辞めてから転職活動 |
◆メリット ・時間に余裕をもてる ・「仕事に支障が出ないか」と気にする必要がなく、前の会社に遠慮せずに転職活動できる |
◆デメリット ・収入がないため経済基盤が弱い ・「早く就職しなくては」というプレッシャーで焦る |
月10万もらえる職業訓練という選択肢も
ただ「仕事に行くのに耐えられず、体調を壊したり、精神面での支障がある」など事情によって退職してからお仕事を探した方が良い方もいらっしゃいます。
どうしてもの事情があり、現職を辞めてから転職活動する方はハローワークの職業訓練という制度を利用してみてはいかがでしょうか。
職業訓練は国が「仕事を探している人に転職に有利な資格をとってもらうことで、仕事を見つけてもらおう」という目的で行っている教育となっています。
職業訓練を受けるまでに手続きはありますが、基本的に利用者は費用の負担ナシとなっており、さらに条件を満たすことで月10万円もらえることもあります。
この10万円は職業訓練給付金といって、「職業訓練を受けている人で生活が立ち行かない人に生活費を支援する」という目的で支給されます。
また職業訓練を受けに行くための交通費や、職業訓練を受けるためにお住まい家を出る方へ手当もあるので、ご興味のある方はこちらのコラム「月10万もらって資格がとれる!ハロワの職業訓練まとめ」もお読みいただればと思います。
退職するベストタイミング
・自分の今のお仕事で繁忙期の後はおすすめ |
働きながら転職活動している方も、現職を辞めて就職する方も、やむをえない事情があってすぐに辞めなくてはならない人以外は、今のお仕事を辞めるタイミングを考える必要があります。
退職のタイミングに大切なポイントは「できるだけ忙しくない時期に辞める」ように段取りをして、計画を立てることです。
ご自身のお仕事でそこまで忙しくない時期や、繁忙期の後などがタイミングとして区切りが良いため、退職を切り出しやすくなっています。
・大切なのは円満退職 |
短い期間であったとしてもお世話になった環境であると思いますので、できるだけ現職場の人との人間関係を悪くしないように退職することが社会人として望ましいです。
また自分では予想できない何かのご縁があって、またその職場の人と関わったり、もしかしたらもう一度同じ職場にお世話になったりする可能性があるかもしれません。
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざのように、今いる職場から巣立つときにはタイミング・状況を考えて、元の職場の人への配慮も心がけたいですね。
まずは希望条件を決める
転職したい理由から条件を決めていく
若手の方が「転職したい」と思う理由・不満のなかでも代表的な例を取り上げて、どのように次のお仕事探しのための条件を決めていくか見ていきます。
20代・30代若手の方の場合、年齢や経験は転職活動で問われないことが多いので、まずは自分の希望条件を固めていきます。転職したい理由からどうしても譲れない軸、また妥協してもいい軸などを決めいくことで、次のお仕事のための準備となっていきます。
1.仕事自体が辛く、他の仕事がやりたい |
ポイント:”自分が仕事でやれること・やれないこと”を把握する
例えば、お仕事はコツコツできるけれど、人と話すのがあまり得意ではない性格の人がいたとします。この方の場合は「人と話すこと」を仕事にする営業・接客といったお仕事は難しいかもしれません。
しかし、人と話すのが得意でなくても「お仕事がコツコツこなせる」方であるため、エンジニアといった、専門性をもってコツコツモノづくりをするお仕事に向いているでしょう。
「営業」「販売」「技術」などの職種は、この希望条件を考えながら決めていくものになります。
2. 休みがとれずプライベートが少ない |
ポイント:“休みはいつ・どのくらい欲しいか”という条件を決める
例えば1週間単位のお休みでも「完全週休2日」「週休2日」「土日祝休み」「土日休み」など、さまざまです。
◆1週間のうちのお休みの制度◆
完全週休2日 |
・毎週2日の休みがある |
週休2日 |
・月に1回以上、2日の休みがある週がある ・他の週は休みが1日のみのことも |
土日祝休み |
・土日に加え祝日もお休み |
土日休み |
・土日がお休み ・祝日は出勤することがある |
またプライベートの時間をとるための条件はお休み以外にも、「残業の少なさ」に注目することもできます。残業月20時間以内というのが残業が少ない一つの目安になりますので、お仕事探しのときに意識するのが良いです。
3. ”手に職がつくような専門性が身についてない気がする |
ポイント:”資格をとれる”お仕事にする
例えば、あまり聞いたことがない名前のお仕事かもしれませんが、「施工管理」という建築関係の管理事務をする職業があります。
このお仕事を募集している「夢真」という企業では、働きながら2年で国の資格をとれるため、手に職をつけたい方にはおすすめとなっています。
またエンジニアという技術職も、手に職をつけることのできる代表的なお仕事です。
働きながら専門的なスキルが身につくことから、女性ならば産休・育休が取りやすかったり、お仕事のブランクがあっても復帰しやすかったりというメリットもあります。
希望条件が決まったら求人を探す
お仕事探しの方法として代表的なものをご紹介していきます。
転職サイトや転職エージェントを使う
転職サイトではインターネット上に求人や転職に役立つ記事がたくさん載っていますので、スマホでパッと検索してお仕事を探せます。
また自分で好きな時間に給料やお休み、勤務地といった求人の内容をじっくりと見ることができますので、その手軽さが転職サイトを利用するメリットになります。
また転職サイトに似たようなものとして、転職エージェントというサービスもあります。
企業側の採用と求職者をうまくマッチングさせるためのサービスとなっており、こちらはインターネットで求人を探せるのは転職サイトと同じですが登録しておくと、自分に合った求人を電話やメールで紹介してくれることがあります。
また履歴書・職務経歴書といった書類作成・面接対策といったサポートも受けられるのが魅力です。
もし転職サイトや転職エージェントを利用していてなかなかお仕事が決まらない場合、もしくは転職サイトや転職エージェントを使いながら違う方法でお仕事探しをしようと思った場合、ハローワークを使ってお仕事探しをしてみてはいかがでしょうか。
ハローワークを使う
ハローワークではパソコンで求人検索して、求人票を見ます。ハローワークは地域に根差したお仕事を探せるのがいいところですが、利用料が無料であるため以下のような求人が混じっている場合があります。
・求人票には見えない残業が多くて仕事がきつい求人
・小さな企業の求人
・零細企業の求人
ハローワークでお仕事を探すときには職員に仕事探しについて相談したり、希望の条件を伝えて仕事探しを手伝ってもらったりすることをおすすめいたします。
また職業訓練という転職に有利な資格をとれるシステムや、転職を費用の面で応援してくれる保険や給付金の手続きもハローワークのなかで行うことができます。ご興味のある方はコラムを読んでいただければと思います。
地域の転職支援サービスを使う
ハローワーク以外にも、お住まいの地域によっては、地域に根差した「転職支援サービス」という自治体が運営している施設がある場合があります。
転職に役立つセミナー・転職に関係する相談を無料で利用することができるため、お近くにあった場合にはぜひ使ってみてください。
≪具体的な地域の若手転職支援サービス≫
・宮城県仙台市の「みやぎジョブカフェ」
・神奈川県横浜市の「浜ワーク」
Job House(ジョブハウス)若手では…
ジョブハウス若手は多数求人を掲載しているほか、プロのキャリアアドバイザーがあなたのご希望条件に合わせて、適職を紹介いたします。具体的に紹介させていただくお仕事の種類としては、営業、技術職、接客・販売、事務などがあります。
条件については特に、以下の希望で正社員転職を目指されている方はぜひご相談ください。また各求人の福利厚生や、各種手当、賞与、さらに希望年収など詳しい条件も簡単に説明いたします。
・月給25万円以上といった給与
・家から30分以内という勤務地
・土日祝休みといった休日
また漠然と「転職したいけど、どうすればいいのだろう」とお悩みの方も、お気軽にご連絡ください。希望条件のすり合わせから、転職活動のお手伝いをさせていただきます。
最後に
以上で「転職したい方必見!”自分に合う仕事の見つけ方”」のコラムは終わります。
ジョブハウス若手ではこんなことも!
《ジョブハウス若手》にまだ登録していないという方は、この機会にご登録をしてみませんか?
転職・就職活動の際に必要な履歴書や面接の対策に関する相談もメールや電話で随時承っております。人生における大切な転職を、応募者さまのお仕事が決まるまで、徹底して転職サポートさせていただきます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!